閉じた本

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

閉じた本の評価:

3.65/5点 レビュー 20件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(2pt)

眼高手低の感・・・?

他の作品は読んでいないので、この著者の全般的な評価に就いては留保せざるを得ないが、本作品に関する限りポストモダンがどうこうなどはやや的外れか・・・?
文豪が事故にあって失明し、眼球をも失う。彼は自伝を口述すべく、逼塞する自宅に筆記者を迎え入れる。
その文豪と筆記者の会話、文豪の心内語だけで作品は構成されている。
こういうタイプの小説を比較的好むところもあって手にとってみたが、中途半端な出来であり、ミステリとしては五流、オチというか謎解き的な部分もお粗末である。
著者のギルバート・アデアはポストモダン思想に詳しいようだが、眼高手低というべきか・・・。
ただし、『作者の死』は読んでおらず、こちらは期待できそうである。
いずれにしても、この著者はミステリ作家というよりは、前衛的な作風と方法意識をもった所謂純文学的作家としてみたほうがよいと思う。
作品全体としての評価は上述のとおりであるが、心内語の部分は大したことはないにしても、会話の部分はそれなりに読ませる。作家のこのスタンスを少しでも面白いと思わない読者には、この作家は読むに価しないだろう。
まあ、それにしても、本作の方法もいまやそれほど“前衛的”とは言えないだろうがね・・・。
閉じた本 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (創元推理文庫)より
4488154026
No.9
(3pt)

期待しすぎたかも

設定にワクワクして夢中で読んだけど、読み終るころには興奮は冷めていた。勝手にもっと文学的な奥行きを期待してました。だって執筆中の本の内容が期待させるものだったから。後半にもう少し心理描写があればよかったかな。でもまあ前半のスリルを味わうだけでも読む価値あり。
訳がとてもいいです。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.8
(4pt)

ポストモダン文学入門

正直言って、ミステリとしてはパッとしないし、そもそも小説としても出来が良くない。本書を駄作だと思う読者がいるのは納得できる。
だが、本書の構成に注意を向けると、これがメタ構造に凝った典型的なポストモダン文学として楽しめることがわかる。ちゃんと読むと自己言及やセルフパロディに溢れた良作だとわかる。まあ、今の時期にいまさらポストモダンを論じるのも古いかもしれないが、本書の構造がわかりやすいので、こういう凝った構造になれていない読者にも勧めやすいのではないかと思う。読者の視点によって駄作にも良作にもなるなかなか興味深い本。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.7
(5pt)

かたりの妙を楽しみたい人へ

「作者の死」に続いて読みました。
会話と独白のみで構成される凝ったつくりの物語ですが、ミステリーとしては、設定だけ聞いても予想がつくような話なので弱いと思います。
なので謎解きを求めるような人には薦めることはできません。
しかし、本来見えるはずなのに見えない、語られるはずなのに語られない事柄を想像しつつ、語りイコール騙り、の妙を楽しめる小説です。
狭い意味のミステリーとしては弱いかもしれませんが、叙述に凝ったミステリー/小説が読みたいという人には、無条件で薦めることが出来ます。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.6
(1pt)

容易に予想がつく展開に驚愕

評判になっていたので期待しましたが、かなりクオリティの低い小説だと感じ、それが好評だと言うことのほうに驚愕しました。盲目の小説家とタイピストという設定だけで読み初めから終わりまで容易に予想がつく展開といい、何故この小説が好評なのか理解に苦しみました。翻訳にも難有り。装幀にも難有りです。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.5
(1pt)

期待大でしたが・・

独白と会話だけで展開するストーリーなんで、閉所恐怖症の人にはお勧め出来ないかな(特に終盤は・・)「動機」がかなり「ガッカリ」もんでしたんで星一つ
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.4
(5pt)

秀逸

タイトルから、書き方から、何も彼もに気を使った、秀逸なミステリ。じわりじわりと進んでいく怖さ。そして、じわりじわりと染みこんでいく怖さ。けして派手では無いけれど読み終えたあとしばらく、閉じた本を見詰めてしまいます。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.3
(5pt)

カナリ怖イ。

ひとつは、読み終えた直後の恐怖。怖い。もう一つは、読み終えて冷静になって、じわじわっとやってくる恐怖。読者は、登場する盲目の作家と同じく「何も見えない」。閉所恐怖症の人にはかなり怖すぎると思う。ユニークな体裁、サスペンスと現代文学の要素、どれをとっても非常に良く出来ています。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.2
(5pt)

逆転の楽しさ。

まず独白と会話文だけなのに少し驚く。続いて中盤の展開でおや、と思わせる。最後にこの本自体の仕掛けに感嘆する。内容を詳しく書くと面白味が薄れるため、詳述できないのがかなり悔しい。が、この常套句だけは言える。読んで損無し……と。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375
No.1
(5pt)

小説というミステリ

「閉じた本」は、遅読のぼくでも半日で一気読み。全編99%が会話。失明した作家と、彼の目として雇われた青年のやりとりが続き、作家が青年の言葉の誠実さに疑いを抱くところから一気に緊迫していきます。ところがこの作品、実はミステリの皮をかぶった小説論なのかも。タイトルの「閉じた本」が暗示するように、自己言及小説の究極であって、しかも/しかし、ものの見事にエンターテインメント。帯の宣伝文句『結末にやってくる驚き』は、ミステリの結末としても、「現代文学」の結末としても一級品と思います。
閉じた本 (海外文学セレクション) Amazon書評・レビュー: 閉じた本 (海外文学セレクション)より
4488016375