倒錯のロンド

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倒錯のロンドの評価:

3.35/5点 レビュー 49件。 B ランク

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平均点3.35pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21〜25 2/2ページ
No.5
(3pt)

巧妙な仕掛けを堪能する

週刊文春1989年 国内部門 第7位

推理小説家を目指す山本安雄は、会社をやめ雑誌の新人賞応募に情熱を傾けていた。遅々として執筆が進まず鬱勃とした日々を過ごしていた安雄は、ある日、天啓を得たかのように自信作『幻の女』を一気に書き上げる。友人 城戸の感想を聞き、受賞間違いなしの確信を持った安雄。ところが、城戸は、ワープロで清書した『幻の女』を原稿とともに電車の中に置き忘れてしまった。

落胆し城戸を絶縁した安雄は、やがて白鳥翔という名の作家が『幻の女』で新人賞獲得したことを知る。その『幻の女』は、安雄が執筆した作品そのものだった。安雄の作品で、新人賞を掠め取ったものは誰か。城戸が殺害されるに至って、白鳥翔への疑いを深めていく。安雄は、激情にとらわれ、白鳥翔への異常な行為を繰り返すようになるのだった ・・・

安雄が徐々に壊れていく様が、「誰も信じてくれない系」の心理サスペンスを予感させるのだが、さにあらず。語りそのものの巧妙な仕掛けを堪能する類のミステリである。著者自身も述べているとおり、この手の作品は好き嫌いが別れるのだろうな。前半部分の伏線は、なんとなく気がつくのだが、真相にどう絡んでくるのかはわからなかった。

しっくりいかないのが、『幻の女』が誰が読んでも受賞間違いなしと確信してしまうこと。これがないと話しが進まないのだが、電車で拾った原稿を自分名義で応募するだろうか。この部分の説得力が少ないのが残念である。

事件の真相より、本作品が三部作の第一作目であることの方が驚いた。はてさて、どう続いていくのやら。

なお、本作品は、江戸川乱歩賞の最終選考まで残ったとのことだが、新人賞への熱意が込められているようで感慨深いものがあったよ。
倒錯のロンド Amazon書評・レビュー: 倒錯のロンドより
4062044412
No.4
(3pt)

評価が分かれる作品。

1989年刊行と、かなり以前の作品だが、有名なので読んでみた。
「本格推理」が好きな人には大別して二種類いるのではないかと思う。パズラー好きとそうでない人。
そのパズラー好きの人の中には、叙述トリックが好きな人もいるだろう。そういう人にとっては、この
作品は最高かも知れない。だが、一般読者の中には、そういう人はあまり多くないと思う。結末で
のどんでん返しは、うまくすれば読者に快楽をもたらすが、上滑りになると逆に落胆させることになる。
私は叙述トリックがあまり好きではないので個人的な評価は辛いが、総合的に考え、☆3個とした。
「読者への挑戦状」にも似た「これからどんでん返しが待っています」という宣言も、誇大広告に終わ
っていて逆効果に思えた。そのどんでん返し以降も、さらに読者をあざむこうとする試みがあるのは
良いのだが、単にしつこいだけと感じてしまう。しかも、叙述トリック以外の真相も、「精神異常」という
ところにその原因を置いていて、ちょっと安直だと感じた。
「叙述トリックの採用」+「安直さ」とふたつ揃うと、幼稚だと感じる人も多いだろう。
 ただ、文章が平易だし、終盤のどんでん返し部分を除いては、ストーリー仕立ても単純なので、リー
ダビリティーは高い。つまり、すらすら読める。その点は評価して良いだろう。
 もう一度言います。「叙述トリックが好きな人にはお勧め。しかし、そうでない人にはお勧めしません」
倒錯のロンド (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 倒錯のロンド (講談社文庫)より
4061852086
No.3
(3pt)

評価が分かれる作品。

1989年刊行と、かなり以前の作品だが、有名なので読んでみた。
「本格推理」が好きな人には大別して二種類いるのではないかと思う。パズラー好きとそうでない人。
そのパズラー好きの人の中には、叙述トリックが好きな人もいるだろう。そういう人にとっては、この
作品は最高かも知れない。だが、一般読者の中には、そういう人はあまり多くないと思う。結末で
のどんでん返しは、うまくすれば読者に快楽をもたらすが、上滑りになると逆に落胆させることになる。
私は叙述トリックがあまり好きではないので個人的な評価は辛いが、総合的に考え、☆3個とした。
「読者への挑戦状」にも似た「これからどんでん返しが待っています」という宣言も、誇大広告に終わ
っていて逆効果に思えた。そのどんでん返し以降も、さらに読者をあざむこうとする試みがあるのは
良いのだが、単にしつこいだけと感じてしまう。しかも、叙述トリック以外の真相も、「精神異常」という
ところにその原因を置いていて、ちょっと安直だと感じた。
「叙述トリックの採用」+「安直さ」とふたつ揃うと、幼稚だと感じる人も多いだろう。
 ただ、文章が平易だし、終盤のどんでん返し部分を除いては、ストーリー仕立ても単純なので、リー
ダビリティーは高い。つまり、すらすら読める。その点は評価して良いだろう。
 もう一度言います。「叙述トリックが好きな人にはお勧め。しかし、そうでない人にはお勧めしません」
倒錯のロンド Amazon書評・レビュー: 倒錯のロンドより
4062044412
No.2
(3pt)

起伏は壮だが平衡を欠く音響

を聴いてる時のような、めくるめく心地に浸れる一冊であり、そうゆう作家自身ですよネ。
別に譬えれば子供の絵日記みたいなもん。日々進むがテーマはさして変わらず、なのに昨日
と今日ではいちいち描く事が違うというネ?!......
それ故、愛くるしい魅力もあるが、どこまでも歯止めが利かず箍が外れた描写になりがち
だったりする訳です。
あ、そおの僕は所謂所の、叙述トリックについて語ってる訳なんですが、これは厄介な代物で
論理的に推理小説を愉しもうと思う人が本作を読むと、あまりの低脳さ加減に怒って本を投げ
つけたくなる心境になるって事なんですねツマリ。
だから僕も人にミステリをかしてと云われても、この手のタイプはあまりチョイスしないんで
すネ。
つまるところ、どんどん食わず嫌いして好きな人だけが読んだら好いんですネ。
とりあえず、この一品の前後半の加速度と、対比する中盤のねっとり加減や、何だかんだの
どんでん返し連荘は実に見事なもので、コレを読んでみて自分自身が叙述トリック系統を好き
になれるかどうか試してみたらいかがでしょう?
倒錯のロンド Amazon書評・レビュー: 倒錯のロンドより
4062044412
No.1
(3pt)

起伏は壮だが平衡を欠く音響

を聴いてる時のような、めくるめく心地に浸れる一冊であり、そうゆう作家自身ですよネ。
別に譬えれば子供の絵日記みたいなもん。日々進むがテーマはさして変わらず、なのに昨日
と今日ではいちいち描く事が違うというネ?!......
それ故、愛くるしい魅力もあるが、どこまでも歯止めが利かず箍が外れた描写になりがち
だったりする訳です。
あ、そおの僕は所謂所の、叙述トリックについて語ってる訳なんですが、これは厄介な代物で
論理的に推理小説を愉しもうと思う人が本作を読むと、あまりの低脳さ加減に怒って本を投げ
つけたくなる心境になるって事なんですねツマリ。
だから僕も人にミステリをかしてと云われても、この手のタイプはあまりチョイスしないんで
すネ。
つまるところ、どんどん食わず嫌いして好きな人だけが読んだら好いんですネ。
とりあえず、この一品の前後半の加速度と、対比する中盤のねっとり加減や、何だかんだの
どんでん返し連荘は実に見事なもので、コレを読んでみて自分自身が叙述トリック系統を好き
になれるかどうか試してみたらいかがでしょう?
倒錯のロンド (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 倒錯のロンド (講談社文庫)より
4061852086