火星ダーク・バラード

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評判

火星ダーク・バラードの評価:

4.14/5点 レビュー 21件。 B ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 1〜20 1/3ページ
No.41
(2pt)

SFミステリーと言われればそうかもだが、、?

あるネットのレビューで「これ1冊でSFもミステリーもラブストーリーも楽しめる」と書いてあったので、期待して読んでみた。しかし期待し過ぎたせいか、途中から「それほどのものか??」という残念な印象になってしまった。SFであるのは間違いないが、「ミステリーか」と言われると「そうだとは思うがどうだろう」という印象。ラブストーリーという要素は更に低いと思いました。主役の女性と男性の年齢差が大きすぎるというのはありだが、男性の方は作者の設定年齢よりもだいぶ年配なキャラに見えたし、結局女性に対して恋愛感情持ったのか??とよく分からない状態のままだった。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.40
(2pt)

SFミステリーと言われればそうかもだが、、?

あるネットのレビューで「これ1冊でSFもミステリーもラブストーリーも楽しめる」と書いてあったので、期待して読んでみた。しかし期待し過ぎたせいか、途中から「それほどのものか??」という残念な印象になってしまった。SFであるのは間違いないが、「ミステリーか」と言われると「そうだとは思うがどうだろう」という印象。ラブストーリーという要素は更に低いと思いました。主役の女性と男性の年齢差が大きすぎるというのはありだが、男性の方は作者の設定年齢よりもだいぶ年配なキャラに見えたし、結局女性に対して恋愛感情持ったのか??とよく分からない状態のままだった。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.39
(5pt)

火星を舞台にしたSFで、アクションあり人間ドラマありの楽しい小説

舞台は人類が移民した火星。殺人犯を列車で護送していた治安管理局の水島は、猛獣に襲われるような幻覚を見る不思議な事件に遭遇した。その騒動で水島のバディである神月が射殺され、護送していた殺人犯は逃亡していた。水島は治安管理局から神月殺害の疑いをかけられ、真実を明らかにするために奔走する。事件の裏側には、総合科学研究所が研究している“プログレッシヴ”が大きく関与している。プログレッシヴは超共感生を持っており、他人の心を読み取るようなことや、人・物を考えた通りに動かすことができる。プログレッシヴのアデリーンは水島が事件に遭遇した列車に乗車しており、アデリーンは水島を探し、水島は事件の真相に迫るために行動を共にする。後半はSFというよりアクションがメインになる。水島のマッチョな行動とアデリーンの特殊能力を使いながら、人間の尊厳を問う行動に至る。火星都市の破壊などスケールも大きい。文句なしに楽しめる。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.38
(5pt)

火星を舞台にしたSFで、アクションあり人間ドラマありの楽しい小説

舞台は人類が移民した火星。殺人犯を列車で護送していた治安管理局の水島は、猛獣に襲われるような幻覚を見る不思議な事件に遭遇した。その騒動で水島のバディである神月が射殺され、護送していた殺人犯は逃亡していた。水島は治安管理局から神月殺害の疑いをかけられ、真実を明らかにするために奔走する。事件の裏側には、総合科学研究所が研究している“プログレッシヴ”が大きく関与している。プログレッシヴは超共感生を持っており、他人の心を読み取るようなことや、人・物を考えた通りに動かすことができる。プログレッシヴのアデリーンは水島が事件に遭遇した列車に乗車しており、アデリーンは水島を探し、水島は事件の真相に迫るために行動を共にする。後半はSFというよりアクションがメインになる。水島のマッチョな行動とアデリーンの特殊能力を使いながら、人間の尊厳を問う行動に至る。火星都市の破壊などスケールも大きい。文句なしに楽しめる。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.37
(2pt)

導入やあらすじから期待されるようなものではないかも

序盤はあらすじ通りの展開でSF+サスペンスとして引き込まれたが、中盤~ラストは今三。
一見して深みのありそうな部分は話が進んでもあまり掘り下げられず、派手な建造物ブッ壊しと、権力者を敵にしてヒロインを助けようと戦う主人公のハリウッド的内容に終わる。
せめてヒロインがもう少し魅力的なら…と思うが、メンタリティ的には普通のティーンエイジャーで、生き生きとした描写があるわけでもないため最後まで惹かれる部分は無かった。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.36
(2pt)

導入やあらすじから期待されるようなものではないかも

序盤はあらすじ通りの展開でSF+サスペンスとして引き込まれたが、中盤~ラストは今三。
一見して深みのありそうな部分は話が進んでもあまり掘り下げられず、派手な建造物ブッ壊しと、権力者を敵にしてヒロインを助けようと戦う主人公のハリウッド的内容に終わる。
せめてヒロインがもう少し魅力的なら…と思うが、メンタリティ的には普通のティーンエイジャーで、生き生きとした描写があるわけでもないため最後まで惹かれる部分は無かった。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.35
(5pt)

本物ハードボイルドで本格SF

デビュー作だ。03年に単行本が出たが、文庫では大幅に加筆されているらしい。
作者の意志による加筆だから、本書を決定版と考えていいだろう。
改訂前のバージョンも読んで見たいが、もう絶版だし。同じタイトルを古書で買い直すのもなあ。

近未来の火星都市を舞台とするハードボイルドである。
治安管理局の水島は、列車で犯人を護送中に怪現象に襲われて意識を失う。
気が付くと相棒は殺され、犯人は逃亡していた。水島は部下殺害の疑いで逮捕されるが、なぜかあっさり釈放される。裏に何があるというのか。真相と脱走犯の行方を求めて、水島は個人捜査を始めた。

好みド真ん中の設定に加えて、筆致がスピーディかつスリリングである。
主人公のやられっぷりと言いアクションの迫力と言い、久しぶりに本物のハードボイルドを読んだ。
大藪春彦か望月三起也か。
感心するのは、舞台を火星にしただけではなく、ちゃんとSFハードボイルドになっていること。
この展開はSFでしかありえない。

登場人物の造形が秀逸である。水島のストイックな信条に説得力がある。
謎多きヒロイン・アデリーンには声援を送りたくなるほど共感できる。
組織を動かす頭脳戦と問答無用のバイオレンスのバランスもいい。
怒涛のようなアクションと豊富なアイデアを満喫できる傑作である。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.34
(5pt)

本物ハードボイルドで本格SF

デビュー作だ。03年に単行本が出たが、文庫では大幅に加筆されているらしい。
作者の意志による加筆だから、本書を決定版と考えていいだろう。
改訂前のバージョンも読んで見たいが、もう絶版だし。同じタイトルを古書で買い直すのもなあ。

近未来の火星都市を舞台とするハードボイルドである。
治安管理局の水島は、列車で犯人を護送中に怪現象に襲われて意識を失う。
気が付くと相棒は殺され、犯人は逃亡していた。水島は部下殺害の疑いで逮捕されるが、なぜかあっさり釈放される。裏に何があるというのか。真相と脱走犯の行方を求めて、水島は個人捜査を始めた。

好みド真ん中の設定に加えて、筆致がスピーディかつスリリングである。
主人公のやられっぷりと言いアクションの迫力と言い、久しぶりに本物のハードボイルドを読んだ。
大藪春彦か望月三起也か。
感心するのは、舞台を火星にしただけではなく、ちゃんとSFハードボイルドになっていること。
この展開はSFでしかありえない。

登場人物の造形が秀逸である。水島のストイックな信条に説得力がある。
謎多きヒロイン・アデリーンには声援を送りたくなるほど共感できる。
組織を動かす頭脳戦と問答無用のバイオレンスのバランスもいい。
怒涛のようなアクションと豊富なアイデアを満喫できる傑作である。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.33
(5pt)

読みやすい

途中から、引き込まれていき一気に読めます。
私が読んだ文庫本と、単行本のラストは違うようですが、単行本も読んでみたくなります。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.32
(5pt)

読みやすい

途中から、引き込まれていき一気に読めます。
私が読んだ文庫本と、単行本のラストは違うようですが、単行本も読んでみたくなります。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.31
(5pt)

良い。

この作者に、最近はまりました。読みやすくて良いと思いますよ。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.30
(5pt)

良い。

この作者に、最近はまりました。読みやすくて良いと思いますよ。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.29
(5pt)

良い。

この作者に、最近はまりました。 読みやすくて良いと思いますよ。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.28
(5pt)

良い。

この作者に、最近はまりました。 読みやすくて良いと思いますよ。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.27
(4pt)

アデリーンの物語

「魚舟・獣舟」もそうだけど、読ませられます。
自分は女性のせいか、アデリーンという、遺伝子改変技術で生まれた少女の、自立と恋の物語として読んでました。話の骨格は火星で起きた不可解な事件、幾多の妨害を振り切りながら、事件の濡れ衣さえ着せられながら、事件の真相を追う水島が主役といえば主役だと思いますが。個々の人物がそれぞれの傷を抱いて選んだ現実がぶつかり合い、結末になだれうっていくさまがいいです。
SF+ハードボイルドといえばそうかもしれないけれど、むしろ連続殺人犯のジョエル・タニの幼少期を描いた「小鳥の墓」のほうがよりハードボイルドな気がします。
ラストが少し自分の好みと外れるので星一つ減らしましたが、文庫版は小松左京賞の作品にかなり改稿を加えておりラストも違うようなので、元の作品と読み比べてみたいです。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.26
(4pt)

アデリーンの物語

「魚舟・獣舟」もそうだけど、読ませられます。
自分は女性のせいか、アデリーンという、遺伝子改変技術で生まれた少女の、自立と恋の物語として読んでました。話の骨格は火星で起きた不可解な事件、幾多の妨害を振り切りながら、事件の濡れ衣さえ着せられながら、事件の真相を追う水島が主役といえば主役だと思いますが。個々の人物がそれぞれの傷を抱いて選んだ現実がぶつかり合い、結末になだれうっていくさまがいいです。
SF+ハードボイルドといえばそうかもしれないけれど、むしろ連続殺人犯のジョエル・タニの幼少期を描いた「小鳥の墓」のほうがよりハードボイルドな気がします。
ラストが少し自分の好みと外れるので星一つ減らしましたが、文庫版は小松左京賞の作品にかなり改稿を加えておりラストも違うようなので、元の作品と読み比べてみたいです。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.25
(3pt)

テンポの良いSF活劇

40間近の不器用な刑事と遺伝子改良によって生み出された新人類の少女、女性しか殺さないシリアルキラー、無人の建設機械による都市開発がすすむ火星の情景。わくわくするような要素が揃った作品で、かなり期待して読み始めました。

近未来の火星を舞台にしたSF活劇ですが、いわゆるテラフォーミングの描写などがしっかりしていて(作中では惑星の一部だけを改造するパラテラフォーミングと呼ばれる技術になっています)、ファンタジーのようになっていないのも好みです。フォボスが観光資源となるために残されているという設定がそれらしくて面白いと思いました。
しかし、通読するとSFの設定は思ったより生かされなかったなというのが率直な感想です。特に「一人では能力を発揮できない」「火星の生物の遺伝子を組み込んでいる」「嫉妬や羨望が無い」というプログレッシブ(新人類)の特徴は、もっとそこから展開するのかなと思ったのに深く突っ込まれず、勿体なく感じました。
処女作という事で、描写にもちょっと無粋なところがあると思います。全体的に行間や文脈というものをあまり使っておらず、人物の内面などを言葉で描写しすぎなきらいがあり、野暮だな〜と思ってしまった箇所もいくつかありました。逆にそういった言外の意を汲み取るタイプの作品が苦手な方には読みやすく感じる点だと思います。
また、登場人物達が自己犠牲的・同情的な行動をとる場面がちょこちょこあって、少し安易に感じました。男性キャラクタは多数登場しますが、どこか「男性不在」というような印象が残りました。

マイナスの面ばかりあげてしまいましたが、テンポが良く、雰囲気もある作品です。
クライマックスの思い切った大仕掛けはSFならではのスケールの大きさで、一読に値するアイディアだと思います。
文章は平易で読みやすいように工夫されていますし、過剰な暴力や性的表現もなく、間口の広い作品です。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.24
(3pt)

テンポの良いSF活劇

40間近の不器用な刑事と遺伝子改良によって生み出された新人類の少女、女性しか殺さないシリアルキラー、無人の建設機械による都市開発がすすむ火星の情景。わくわくするような要素が揃った作品で、かなり期待して読み始めました。

近未来の火星を舞台にしたSF活劇ですが、いわゆるテラフォーミングの描写などがしっかりしていて(作中では惑星の一部だけを改造するパラテラフォーミングと呼ばれる技術になっています)、ファンタジーのようになっていないのも好みです。フォボスが観光資源となるために残されているという設定がそれらしくて面白いと思いました。
しかし、通読するとSFの設定は思ったより生かされなかったなというのが率直な感想です。特に「一人では能力を発揮できない」「火星の生物の遺伝子を組み込んでいる」「嫉妬や羨望が無い」というプログレッシブ(新人類)の特徴は、もっとそこから展開するのかなと思ったのに深く突っ込まれず、勿体なく感じました。
処女作という事で、描写にもちょっと無粋なところがあると思います。全体的に行間や文脈というものをあまり使っておらず、人物の内面などを言葉で描写しすぎなきらいがあり、野暮だな〜と思ってしまった箇所もいくつかありました。逆にそういった言外の意を汲み取るタイプの作品が苦手な方には読みやすく感じる点だと思います。
また、登場人物達が自己犠牲的・同情的な行動をとる場面がちょこちょこあって、少し安易に感じました。男性キャラクタは多数登場しますが、どこか「男性不在」というような印象が残りました。

マイナスの面ばかりあげてしまいましたが、テンポが良く、雰囲気もある作品です。
クライマックスの思い切った大仕掛けはSFならではのスケールの大きさで、一読に値するアイディアだと思います。
文章は平易で読みやすいように工夫されていますし、過剰な暴力や性的表現もなく、間口の広い作品です。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216
No.23
(3pt)

ロマンス>SF>ハードボイルド

40間近の不器用な刑事と遺伝子改良によって生み出された新人類の少女、女性しか殺さないシリアルキラー、無人の建設機械による都市開発がすすむ火星の情景。わくわくする要素が揃っていて、かなり期待して読み始めました。
SFの描写がしっかりしていて、ファンタジーになっていないのも好みです(フォボスが観光資源となるために残されているという設定がそれらしくて良い)。

しかし、通読するとSFの設定は思ったより生きていなかったように思います。火星という舞台もそうですが、「一人では能力を発揮できない」「火星の生物の遺伝子を組み込んでいる」「嫉妬や羨望が無い」というプログレッシブの特徴も、設定は面白いのにそこから展開しなかったな、というのが率直な印象です。いくらでも料理できそうな設定なのに、勿体なく感じました。
また、自分の大切にしている物のために感傷や思いやりを捨てざるを得ない厳しさがハードボイルドのハードボイルドたる所以だと私は思うのですが、登場人物達がけっこう安易に自己犠牲的・同情的な行動をとり、安っぽいドラマか漫画のような展開が頻出して拍子抜けしました。描写にもちょっと無粋なところがあり、登場人物の内面など何かあるたびに100%に近い説明がされるのが野暮ったい印象を受けます。後半のロマンチックな展開は嫌いではないのですが、語り過ぎのせいでいまいちボルテージがあがりきらなかった気がします。

テンポが良く、雰囲気もあって面白いのですが、なんとなく惜しいな〜という気持ちが残ります。どこか「男性不在のハードボイルド」という印象の作品だと思いました。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)より
4758433720
No.22
(3pt)

ロマンス>SF>ハードボイルド

40間近の不器用な刑事と遺伝子改良によって生み出された新人類の少女、女性しか殺さないシリアルキラー、無人の建設機械による都市開発がすすむ火星の情景。わくわくする要素が揃っていて、かなり期待して読み始めました。
SFの描写がしっかりしていて、ファンタジーになっていないのも好みです(フォボスが観光資源となるために残されているという設定がそれらしくて良い)。

しかし、通読するとSFの設定は思ったより生きていなかったように思います。火星という舞台もそうですが、「一人では能力を発揮できない」「火星の生物の遺伝子を組み込んでいる」「嫉妬や羨望が無い」というプログレッシブの特徴も、設定は面白いのにそこから展開しなかったな、というのが率直な印象です。いくらでも料理できそうな設定なのに、勿体なく感じました。
また、自分の大切にしている物のために感傷や思いやりを捨てざるを得ない厳しさがハードボイルドのハードボイルドたる所以だと私は思うのですが、登場人物達がけっこう安易に自己犠牲的・同情的な行動をとり、安っぽいドラマか漫画のような展開が頻出して拍子抜けしました。描写にもちょっと無粋なところがあり、登場人物の内面など何かあるたびに100%に近い説明がされるのが野暮ったい印象を受けます。後半のロマンチックな展開は嫌いではないのですが、語り過ぎのせいでいまいちボルテージがあがりきらなかった気がします。

テンポが良く、雰囲気もあって面白いのですが、なんとなく惜しいな〜という気持ちが残ります。どこか「男性不在のハードボイルド」という印象の作品だと思いました。
火星ダーク・バラード Amazon書評・レビュー: 火星ダーク・バラードより
4758410216