ひとがた流し

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ひとがた流しの評価:

3.84/5点 レビュー 45件。 B ランク

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平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全59件 41〜59 3/3ページ
No.19
(5pt)

生きる

初めに読んだのは、単行本を図書館で借りて、でした。しかし、どうしても手元に置いておきたくなり、文庫で購入しました。40歳を過ぎた3人の女性たち。その友情は、長い時を経ており、会えても、会えない日々が続いても、必要としあう。彼女たちは、それぞれの未来に向け、生きていく。過去と、今と、そして運命と向き合いながら・・・
ひとがた流し (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (新潮文庫)より
4101373310
No.18
(5pt)

大切な親友に、ありがとうと伝えたくなりました

千波、牧子、美々。
3人は40代、それぞれに自分の家族があり、仕事があり、生活がある。
車で気軽に行けるほどそばに住んでいたって、頻繁に会う時期もあれば
1年以上会わない時期もある。
それでも、心はつながっている。
この世に自分が生きていることを、家族と同じ次元で、切実に願ってくれる。
そういう「思い」を、3人それぞれが抱き合っている。
そういう親友が、私にもいます。
自分らしい生き方をしてほしい、悩んでいることがあったらすぐにでも駆けつけたい、と
心から思える友達が。
私はまだ30代。
自分でも生活基盤を作っている途中だし、友達も夢に向かって勉強し続けている途中ですが、
これから10年後、20年後までずっと支えあう存在でいたい。
この本を読んで、その思いが一層強くなりました。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.17
(5pt)

自分が生きてゐることを切實に願ふ誰かがゐるかどうか

この作品には、学生時代からの親友同士の女性が3人登場する。
アナウンサーで独身の「トムさん」こと石川千波。
千波の小學校時代からの友人で作家の、水澤牧子。
この2人が高校で知合つた日高美々。
「學生生活を共にした、かつての娘たちも、いまは四十を越した。さういふ女三人の日常的付き合ひが、いまだに續いてゐる。かなり、珍しいことだろう。」
粗筋を書いても仕方がない。
この作品のなかで、印象に殘つた會話がある。
千波が玲に語る言葉だ。
「人が生きていく時、力になるのは何かつていふと、−《自分が生きてゐることを切實に願ふ誰かがゐるかどうか》だと思ふんだ。−人間は風船みたいで、誰かのさういふ願ひが、やつと自分を地上に繋ぎ止めてくれる。(後略)」
友情つて素晴らしい。
それが若い頃からずつと繼續してゐるのであれば、なほのこと素晴らしい。
彼女達の共有して來た時間といふものの素晴らしさよ。
その時々で濃淡はあれど、最後の瞬間まで分かち合へる、共に積み重ねられてきた時間。
そして、お互ひがお互ひを理解し合へることの嬉しさ。
友情もそして愛も。
かけがへのない時間をともに過ごすことの大切さ。
あなたは、自分の大切な人のつむじの形を知つてゐますか?
私は、そこまでは知らない・・・
「そんな、ささいなこと」といふなかれ。
些細なことの積み重ねが人生といふものではないか。
千波は倖せだつたと私は思ふ。
なぜなら、《自分が生きてゐることを切實に願ふ誰か》が、少なくとも確實にひとりはゐることを知ることができたから。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.16
(2pt)

これでは……

学生時代から仲の良かった女性三人が、40代になっても友情を育み、互いに支え合うお話。
ということなのだが、途中で三人以外の余計なエピソードが挿入され、
一体誰が主人公かと小首を傾げたくなることもある。
そしてそのせいか、変にだらけたストーリー展開なのも否めない。
また本当にこれが四十代の言うことだろうか? 
テレビ局で働いている割には余りにも世間知らずで、
こんな青臭い台詞を吐くだろうかと思うシーンが点在し、
なにやら背中がむずむずさえする。
一応ラストは感動するような展開に持っては行くのだが、それまでが長いし、
お酒でも飲みながらでないと物語に陶酔できないような、
簡単に興ざめするような甘ったるい世界が流れている。
つまり、クサイ。
展開も会話も、総じてクサすぎる。
あえてクサく表現すると、
まるで夢見る文学少女が作った時めきのハートウォームフルなストーリー。
他の作品でもそうだが、もう少し女性の現実的な姿や内面を描いた方が良いのではないか。
余りにも作者の理想的な女性しか描いていない気がするし、
これでは、現実世界の艱難に耐えて生きている人達には、
ちゃんちゃらおかしく思えることだろう。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.15
(2pt)

これでは……

学生時代から仲の良かった女性三人が、40代になっても友情を育み、互いに支え合うお話。
ということなのだが、途中で三人以外の余計なエピソードが挿入され、
一体誰が主人公かと小首を傾げたくなることもある。
そしてそのせいか、変にだらけたストーリー展開なのも否めない。
また本当にこれが四十代の言うことだろうか? 
テレビ局で働いている割には余りにも世間知らずで、
こんな青臭い台詞を吐くだろうかと思うシーンが点在し、
なにやら背中がむずむずさえする。
一応ラストは感動するような展開に持っては行くのだが、それまでが長いし、
お酒でも飲みながらでないと物語に陶酔できないような、
簡単に興ざめするような甘ったるい世界が流れている。
つまり、クサイ。
展開も会話も、総じてクサすぎる。
あえてクサく表現すると、
まるで夢見る文学少女が作った時めきのハートウォームフルなストーリー。
他の作品でもそうだが、もう少し女性の現実的な姿や内面を描いた方が良いのではないか。
余りにも作者の理想的な女性しか描いていない気がするし、
これでは、現実世界の艱難に耐えて生きている人達には、
ちゃんちゃらおかしく思えることだろう。
ひとがた流し (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (新潮文庫)より
4101373310
No.14
(4pt)

湘南ダディは読みました。

高校で同級であった40台の女性3人、それぞれバツイチの美々と牧子、独身のまま民放局でそれなりに名が売れているキャスター、トムさんこと千波の物語。三様の生き方を選択してきたこの3人が本当の姉妹よりも打ち解けあい頼りにしあいながら生きていく日常が細やかに語られています。この物語で素敵なのは登場人物たちが事に当たって、友人のため、友人の娘のため、あるいは自らのため本当に真正面から語りかけるところです。自分が尊敬してきた父親が実の父親でないことを知ってしまった美々の娘、玲にトムさんは諭します。「いい玲ちゃん、あなたにはお父さん、お母さん、それに私をふくめてあなたのことを大事に思ってくれる人が何人もいるのよ。でもお父さんには夫婦であるお母さんを別にしてあなた一人しかいない、だったらあなたの方がお父さんに気を使うべきだね」他人の娘の、こんな重いテーマに対してこれだけ真正面から語れるでしょうか。自分は一人で生きていけるとずっと考えてきたというトムさんのかなり長い独白があって「でもね、私が病院でわかれる時、牧子が生きていてという顔をしたのよ、私の腕を持って行ってもいいから生きててってね。そのとき私は思ったね、一人で生きているんじゃないんだって」「結婚式の時にいっておやり、お父さんありがとうって、それで十分なのさ」こんな会話があって、玲は父親との関係に自分なりの納得をすることになります。
人生の深遠な切片を何気ない日常のなかで淡々とかたりながら物語は進むのですが、中半から一気に緊張感を持った展開になり、ギンジローという牡猫しかいなかったトムさんに10歳年下の伴侶ができるのですが・・・・。
  女同士、親子、大人と若者という異なった生活や背景をもった者同士の間でも、友情や愛がどれだけ悲しみや苦しみ、孤独からの救済になっていくかが声高にではなく語られ、読後に静かな感動にうたれる作品です。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.13
(3pt)

ドラマのほうが良かった

ドラマを見て原作を購入しました。はっきりいってドラマのほうが良かったです。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.12
(3pt)

NHKドラマより淡々と

沢口靖子主演のNHK土曜ドラマの原作です。
女性アナウンサー「千波」がニュースのメインキャスターに抜擢されるという人生のピークを迎えたかと思ったとき,病の宣告をされ,降板を余儀なくされる,というドラマの導入部に,
予告編を見ただけで涙腺が緩みましたが,
原作のほうは至って淡々と描かれています。
ストーリーはもちろん同じなんですが,
中心人物である千波の視点で話が進むのではなく,
客観的に淡々と,あるいは,親友2人の視点から語られるのです。
ですので,千波の身を切るような葛藤や苦しみはダイレクトに伝わらず,
「涙」を求めてしまった私には少し物足りませんでした(全然泣けませんでした)。
そのかわり,千波を支えようとする親友2人の祈るような気持ちが温かく伝わり,
読後感はさわやかであったと思います。
本の装丁は,水色をメインにしたパステルカラーの図柄ですが
その透明感ある色合いをそのまま物語に落としたような感じでした。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.11
(4pt)

こうありたい! 腹6分目の人間関係。

血のつながらない父と娘の関係。思春期の娘とその母の親友との関係。
すでに親友関係を築いた2人に 遅れて加わったもう一人の友達。
親子とか同級生とか 世間一般の人間関係には当てはまらないような、複雑で遠い存在にありながら自らの意思でキズナをつくっていこうとする 心の強さがすばらしい!
そこには、女だからとか子供だからといった甘えが少しも存在しない。
自分の感情を押し出す前に、この築いた関係において 今大切なことはなにか と考えられる心のゆとりと大きさ。 
人間が死ぬまでに手に入れるべきものは、こんな心なんじゃないだろうか。
過剰ともいえるドラマチックな展開をみせる後半ですが、この作品はストーリーより行間をぜひ読んでほしい。
誰も教えてくれない、達観した一握りの人間にしか伝えることが出来ないであろう、
目に見えない本当の“キズナ”ってやつが見えてきます。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.10
(4pt)

時の流れ

北村薫さんの描く様々な作品に流れる大きなテーマの一つは「時」だと思っています。「スキップ」「ターン」「リセット」の時の三部作は言うまでもなく、代表作の「私(と円紫師匠)」シリーズでも様々な形で「時」を強く意識させてくれます。どの作品でも大きな流れの中で抗う人の弱さや強さを感じさせてくれます。
今回の作品でも読み終わった後、まず感じたのは過去から現在、未来へと流れる「時の流れ」でした。生きていく中で忘れてしまった記憶や、戻せない過去。今はもう会えない人や、残したい思い。何気ない日常を丁寧に描きながら、端々で感じるせつなさはとても大事なことを思い出させてくれるような気がします。
特に娘をもつ父親として、類と玲のエピソード(p279-280)は胸に響きました。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.9
(4pt)

こうありたいと思わせられる作品。

私は千波と同じ病になったこともなければ、同じ病を得た身近な友人もいない。
だから、実際に身近に見てきた人と同じ見方はできない。
それはもう、仕方ない。
でも、この本は何もその病を得た苦悩を書いたわけではないと感じている。
それよりはむしろ、女三人の友情のあり方や、彼女たちを取り巻く人々の、
相手を思う心の温かさを描いたのではないかと思う。
もちろん、私は北村薫本人ではないから、本当のところは分からない。
登場人物が多少、理想的過ぎるのは、北村作品にはよくあることではないかと思う。
こうであったらいい、こうありたい、と感じて読むのも、悪くはない。
紅白以来、大ヒットとなったあの曲を思い出させるラストシーンだった。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.8
(3pt)

人から人へと<思い>がリレーされる物語

 主人公は千波、牧子、美々の、40代になった3人の幼馴染たち。
 全6章から成るこの作品の章と章との間のつなぎの場面に、登場人物の誰かから誰かへと物が手渡されるという行為が必ず登場します。これは新聞連載小説ですので、そもそもが、昨日から今日、今日から明日、と書き進める作業の跡を象徴するかのようです。
 そしてまた、この小説全体に先行世代から後続世代へと、思いや祈りがリレーされるさまを描いたシーンが張り巡らされています。
 たとえば美々の娘・玲は写真家である父・類の影響で最近写真に興味を持ち始めています。その玲は交通標識を被写体にしたシリーズ写真を撮るのですが、そのひとつに折れ曲がった標識が含まれています。それが交通事故の跡を示すものではないか、そんなものにレンズを向けるのはいかがなものか、という指摘をある人から受けるのです。その言葉に対して、自分は写真に向かないのではないかとしょげかえる玲を父はこう言って諭すのです。
 「向く、向かない、で生きていくことは出来ないよ。大体人間がね、生きていくには向かないもんだよ。(中略)でも、何とかやっていくんだ。そうしながら、いろいろな経験を積んでいく。そうして、少しずつ何かが見え始めるんだ」(116頁)。
 また、千波には年齢の離れた良秋という男性が現れます。先輩格の千波から後輩格への
良秋へと、思いは受け継がれます。
 さらに物語の終盤で、牧子の娘・さきは、幼い頃に千波に肩車された日のことをふと思い出します。そしていつの日か自分に娘が出来たときに、その幼子を肩車して千波のことに思いをはせるだろうと考えるのです。
 こんな具合に、人と人との様々な形の温もりあるつながりが本書のテーマなのでしょう。北村薫作品としてはおとなしめの小品という印象が残るのですが、こうした人と人との<思い>のリレーというのはやはり彼らしいなと感じさせる作品に仕上がっています。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.7
(3pt)

心に余韻の残る作品

中学や高校時代の友情が大人になってもずっと続いているのは、とても素敵なことだ。
卒業、進学、就職、結婚などで、知らず知らずのうちに疎遠になってしまうことの
ほうが多いのに。千波と美々と牧子の関係はとてもうらやましい。くっつき過ぎず、
離れ過ぎず、適度な関係を保ち続けている。でも、お互いがお互いを思いやる気持ちは
決して忘れていない。その気持ちは、ある出来事を境により強くなっていく。ほのぼのと
した展開だが、後半はせつなかった。そのことが、作品をより印象深いものにしている。
余韻の残る作品だった。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.6
(4pt)

流れるように

私は北村先生の小説は全て読みました。
その上で、レビューを書かせていただきますが、この作品は北村作品の中では地味な方ではないかと思います。とりたてて大きな事件のない、淡々としたお話です。流れゆく水のような、穏やかなリズムで展開されていきます。ですが、読み終わって心がじんとしました。
私も千波と同じように、病気の検査をしたことがあり、不安な日々を過ごしたことがあるので、他人事とは思えませんでした。この小説でリアリティを求めたり、トリックを求めることは必要ありません。日常のミステリーが、この小説にに潜んでいます。それを楽しみながら読んで欲しい、そう思います。
私が言うのもおかしな話ですが、北村先生は(文章を読んだことのある方ならご存知だと思いますが)繊細な気配りのできる方です。敢えて病名を伏せたり、死に至るまでの細かな描写をしないこと、同じ病気の女性に対して失礼にならないように注意を払って書いているのだと思いました。
「月の砂漠をさばさばと」を読んでから読むと、より一層この小説を楽しめるのではないかと思います。
北村作品初心者の方は、「夜の蝉」「リセット」などをお薦めします。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.5
(1pt)

抑揚のないストーリー。盛り上がらない。つまらない。

 ボクには響かなかったです。抑揚のない物語。淡々と進む会話。ちっとも盛り上がりませんでした。
 私は北村さんの小説を初めて読んだものですから、これはどんな小説なんだろうかととても悩みました。青春ドラマ?恋愛小説?それともホラー小説になるの?これは一体、なんと言う部類に入るのでしょう。
 家族と友人と恋愛とを描いた小説になるのかもしれませんが、出てくる人物、物語が想定内の範囲でしか動かないし、さほど魅力的な人物でもない。基本的に軽い会話や日常の細かなディテールの描写が、ドラマティックな展開をスポイルしているようにも感じました。
 日常ってこれくらい淡々としたものなのかもしれませんが、何なのだろうと。ボクにはちっともわかりませんでした。つまらない。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.4
(5pt)

ひとつの理想形

北村薫氏の作品のファンなので、書店で新刊として並んでいるこの本を見つけ、内容を全く知らずに読み始めました。
やまいを得た女性を描いていると知った瞬間、「シマッタヤラレタ」と思いました。
私も主人公と同じやまいを経験しているからです。
何気なく曲がり角を曲がったら、危うく車に引かれそうになったときのような気分でした。
(それだけ、このやまいに関わる状況や、登場人物たちの行動・感情にリアリティがあります。)
しかし読み進めていくと、主人公の周囲の人たちそれぞれの思いやりがとても暖かく、自分自身が救われていくような不思議な気持ちでした。
特に、やまいを知った後で、一番近くで支えてくれた人の存在。
いつか、誰でもこの世を去りますが、それまでの時間を誰とどのように過ごすか、を考えたとき、主人公の時の過ごし方は、私にとって理想です。
主人公を支えた人たちのような、こころに暖かい灯を灯して周りの人と関わっていく人が沢山沢山いるといいな、いてほしいな。
身近にいる、やまいで闘う人たちを思うと、そう願わずにいられません。
そして自分も、そういう人でありたいと、思わせられました。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.3
(4pt)

まっすぐ。

「月の砂漠をさばさばと」が大好きだったので、さきちゃんにまた逢えるのが嬉しかったのですが、連載されていた当時、切り取るだけで読むのは断念してしまってました。北村作品に登場する女性は何でいつも魅力的なんだろう。千波のやり直せないことが好きな生き方に象徴されるように、挫けそうになっても、いつもまっすぐに前を向いて歩いてる印象があります。北村氏の描く女性に憧れてしまいます。後半は涙が溢れる場面が目白押しで、電車の中で何度も本を閉じてしまいました。哀しい終わり方なのに、読後感が爽やかなのは、北村マジックかなと思います。ひとつだけ残念なのは、新聞連載時に素敵に添えられていたおーなり由子さんの挿絵が見られなかったことです。なので、星4つ。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.2
(4pt)

大切な人はいますか?

40を過ぎた3人の女性の友情と
彼女達を取り囲む家族たちを描く感動作です。
みんなが自分以外の大切な人を思う優しい気持ちに
涙がとまりませんでした。
人は1人では生きられない。
大切な人の悲しみや喜びに触れた時に、
頭で考えるより先に体で行動してしまうのが
本当の愛情なのかもしれません。
人を頼って寄りかかって生きることは
実は恥ずかしくも情けなくもなんともない。
むしろ、そんな存在がいることは誇れることなのかもしれません。
千波さんが飼っているギンジローという猫が
とても効果的に関わっていて物語を彩っています。
特にイチョーヤさんのプロポーズにギンジローを絡めたとこなんか流石!!
あれで落ちない女はいないと思います(笑)
題字・装画はおーなり由子さん。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.1
(4pt)

まったり時間が流れていく

新聞連載中は途中で読むのを断念した作品でした。ストーリー展開がゆっくりなので,新聞連載には向かなかったと改めて実感しました。そのまったり感の中に,40代独身女性特有の,一人で生きていくにはそうせざるを得ないくらいのやむをえなさが,ひかえめにではありますがぽつぽつと表現されている。そこに涙してしまいました。それ以外の年代の人もそれぞれの思いで頼り頼られながら生きているのがよくわかります。星3つ後半〜4つ位。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995