ひとがた流し

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評判

ひとがた流しの評価:

3.84/5点 レビュー 45件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1〜18 1/1ページ
No.18
(1pt)

小説は、泣ければいいのか?

ストーリーテラーにとって「死に至る病」をモチーフにすることは、禁断の果実だ。手にとってかじりつけば甘い。読者を「涙」というカタルシスに導くことが容易なのだから。同時に、作家本人の生死感が問われることになる。だからこそ志のある作家は、軽々にはモチーフにできないのではないか。だって出来上がった作品が単なる「お涙頂戴」なら、底の浅さを露呈することになるから。

さて、この作品はといえば、私にとってはただの「お涙頂戴」に過ぎなかった。人物造形や設定にリアリティがない、などということは言わない。それが北村センセの持ち味だから。だけど、死に至る病を得た中年女性が、病を得た途端に降って湧いた年下の求愛者を、何の躊躇もなく即座に受け入れ、その「愛」に救われて死に向かう、というストーリーは、ベテランの域に達した作家としていかがなもんでしょう。

死に至る病を得た多くの人々が、たとえ愛する人がいても「一人で死ぬ」ということに我を忘れて怯え、苦しみ、孤独の泥沼の中でのた打ち回っています。その真っ暗な心の中に、一筋の光をさしかけることができる。そういう力量がなければ、「死に至る病」なんて書くもんじゃない。

主人公が人生の土壇場で愛を得て救われたのは、美しくて才能があったからって設定じゃ、美も才もない我々一中年女性は、そりゃないヨ、って感じ。そして、そんな美も才もない(失礼)ふつーの中年女性である友が一人、同じ病気で死の孤独と戦っている。彼女には家族もいない。

そんな厳しい状況の読者に、一条の光を投げかけることのできる。そういう力量がないのであれば、こんなテーマを扱うことは、人として不遜だ。私はそう思う。

「泣ける」というだけで、小説をホメるのはいい加減ヤメようよ。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.17
(3pt)

とても満足しています。

感動しました。納品や支払い手続きにストレスはなく満足しています。
ひとがた流し (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (朝日文庫)より
4022650605
No.16
(3pt)

ドラマのほうが良かった

ドラマを見て原作を購入しました。はっきりいってドラマのほうが良かったです。
ひとがた流し (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (朝日文庫)より
4022650605
No.15
(3pt)

NHKドラマより淡々と

沢口靖子主演のNHK土曜ドラマの原作です。
女性アナウンサー「千波」がニュースのメインキャスターに抜擢されるという人生のピークを迎えたかと思ったとき,病の宣告をされ,降板を余儀なくされる,というドラマの導入部に,
予告編を見ただけで涙腺が緩みましたが,
原作のほうは至って淡々と描かれています。
ストーリーはもちろん同じなんですが,
中心人物である千波の視点で話が進むのではなく,
客観的に淡々と,あるいは,親友2人の視点から語られるのです。
ですので,千波の身を切るような葛藤や苦しみはダイレクトに伝わらず,
「涙」を求めてしまった私には少し物足りませんでした(全然泣けませんでした)。
そのかわり,千波を支えようとする親友2人の祈るような気持ちが温かく伝わり,
読後感はさわやかであったと思います。
本の装丁は,水色をメインにしたパステルカラーの図柄ですが
その透明感ある色合いをそのまま物語に落としたような感じでした。
ひとがた流し (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (朝日文庫)より
4022650605
No.14
(3pt)

人から人へと<思い>がリレーされる物語

主人公は千波、牧子、美々の、40代になった3人の幼馴染たち。

 全6章から成るこの作品の章と章との間のつなぎの場面に、登場人物の誰かから誰かへと物が手渡されるという行為が必ず登場します。これは新聞連載小説ですので、そもそもが、昨日から今日、今日から明日、と書き進める作業の跡を象徴するかのようです。

 そしてまた、この小説全体に先行世代から後続世代へと、思いや祈りがリレーされるさまを描いたシーンが張り巡らされています。

 たとえば美々の娘・玲は写真家である父・類の影響で最近写真に興味を持ち始めています。その玲は交通標識を被写体にしたシリーズ写真を撮るのですが、そのひとつに折れ曲がった標識が含まれています。それが交通事故の跡を示すものではないか、そんなものにレンズを向けるのはいかがなものか、という指摘をある人から受けるのです。その言葉に対して、自分は写真に向かないのではないかとしょげかえる玲を父はこう言って諭すのです。

 「向く、向かない、で生きていくことは出来ないよ。大体人間がね、生きていくには向かないもんだよ。(中略)でも、何とかやっていくんだ。そうしながら、いろいろな経験を積んでいく。そうして、少しずつ何かが見え始めるんだ」(116頁)。

 また、千波には年齢の離れた良秋という男性が現れます。先輩格の千波から後輩格への

良秋へと、思いは受け継がれます。

 さらに物語の終盤で、牧子の娘・さきは、幼い頃に千波に肩車された日のことをふと思い出します。そしていつの日か自分に娘が出来たときに、その幼子を肩車して千波のことに思いをはせるだろうと考えるのです。

 こんな具合に、人と人との様々な形の温もりあるつながりが本書のテーマなのでしょう。北村薫作品としてはおとなしめの小品という印象が残るのですが、こうした人と人との<思い>のリレーというのはやはり彼らしいなと感じさせる作品に仕上がっています。
ひとがた流し (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (朝日文庫)より
4022650605
No.13
(3pt)

心に余韻の残る作品

中学や高校時代の友情が大人になってもずっと続いているのは、とても素敵なことだ。

卒業、進学、就職、結婚などで、知らず知らずのうちに疎遠になってしまうことの

ほうが多いのに。千波と美々と牧子の関係はとてもうらやましい。くっつき過ぎず、

離れ過ぎず、適度な関係を保ち続けている。でも、お互いがお互いを思いやる気持ちは

決して忘れていない。その気持ちは、ある出来事を境により強くなっていく。ほのぼのと

した展開だが、後半はせつなかった。そのことが、作品をより印象深いものにしている。

余韻の残る作品だった。
ひとがた流し (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (朝日文庫)より
4022650605
No.12
(1pt)

小説は、泣ければいいのか?

ストーリーテラーにとって「死に至る病」をモチーフにすることは、禁断の果実だ。手にとってかじりつけば甘い。読者を「涙」というカタルシスに導くことが容易なのだから。同時に、作家本人の生死感が問われることになる。だからこそ志のある作家は、軽々にはモチーフにできないのではないか。だって出来上がった作品が単なる「お涙頂戴」なら、底の浅さを露呈することになるから。

さて、この作品はといえば、私にとってはただの「お涙頂戴」に過ぎなかった。人物造形や設定にリアリティがない、などということは言わない。それが北村センセの持ち味だから。だけど、死に至る病を得た中年女性が、病を得た途端に降って湧いた年下の求愛者を、何の躊躇もなく即座に受け入れ、その「愛」に救われて死に向かう、というストーリーは、ベテランの域に達した作家としていかがなもんでしょう。

死に至る病を得た多くの人々が、たとえ愛する人がいても「一人で死ぬ」ということに我を忘れて怯え、苦しみ、孤独の泥沼の中でのた打ち回っています。その真っ暗な心の中に、一筋の光をさしかけることができる。そういう力量がなければ、「死に至る病」なんて書くもんじゃない。

主人公が人生の土壇場で愛を得て救われたのは、美しくて才能があったからって設定じゃ、美も才もない我々一中年女性は、そりゃないヨ、って感じ。そして、そんな美も才もない(失礼)ふつーの中年女性である友が一人、同じ病気で死の孤独と戦っている。彼女には家族もいない。

そんな厳しい状況の読者に、一条の光を投げかけることのできる。そういう力量がないのであれば、こんなテーマを扱うことは、人として不遜だ。私はそう思う。

「泣ける」というだけで、小説をホメるのはいい加減ヤメようよ。
ひとがた流し (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (朝日文庫)より
4022650605
No.11
(1pt)

抑揚のないストーリー。盛り上がらない。つまらない。

ボクには響かなかったです。抑揚のない物語。淡々と進む会話。ちっとも盛り上がりませんでした。

 私は北村さんの小説を初めて読んだものですから、これはどんな小説なんだろうかととても悩みました。青春ドラマ?恋愛小説?それともホラー小説になるの?これは一体、なんと言う部類に入るのでしょう。

 家族と友人と恋愛とを描いた小説になるのかもしれませんが、出てくる人物、物語が想定内の範囲でしか動かないし、さほど魅力的な人物でもない。基本的に軽い会話や日常の細かなディテールの描写が、ドラマティックな展開をスポイルしているようにも感じました。

 日常ってこれくらい淡々としたものなのかもしれませんが、何なのだろうと。ボクにはちっともわかりませんでした。つまらない。
ひとがた流し (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (朝日文庫)より
4022650605
No.10
(2pt)

日常的な大事件勃発?

内容:未婚でアナウンサーの千波、子供が1人いるが離婚した牧子、子供が1人いるが再婚した美々、3人は幼なじみで、アラフィフとなった今でも仲良し。美々の旦那が実の父親ではないと、子供が気づいたり、美々の後押しもあって千波が結婚したり、千波が病気になって亡くなったりと、大きな問題起きますが、学生時代の思い出等振り返りながら、登場人物の心の揺れを写し出しでいきます。
感想:文学的な表現が多く、好きな人は好きなんだと思う。さくさくと事実だけをベースに読んでいきたい合理主義的な読み方をする私には、良く理解できませんでした。教養が足りないのか?私が男性だからなのか?いや筆者も男性だよな?と思いつつ、結局何が言いたいんだっけと思ってしまいました。仲良しな友達がいて羨ましいぞ、とは思いましたが。※個人的見解です。
ひとがた流し (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (新潮文庫)より
4101373310
No.9
(3pt)

とても満足しています。

感動しました。納品や支払い手続きにストレスはなく満足しています。
ひとがた流し (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (新潮文庫)より
4101373310
No.8
(3pt)

とても満足しています。

感動しました。納品や支払い手続きにストレスはなく満足しています。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.7
(2pt)

これでは……

学生時代から仲の良かった女性三人が、40代になっても友情を育み、互いに支え合うお話。
ということなのだが、途中で三人以外の余計なエピソードが挿入され、
一体誰が主人公かと小首を傾げたくなることもある。
そしてそのせいか、変にだらけたストーリー展開なのも否めない。
また本当にこれが四十代の言うことだろうか? 
テレビ局で働いている割には余りにも世間知らずで、
こんな青臭い台詞を吐くだろうかと思うシーンが点在し、
なにやら背中がむずむずさえする。
一応ラストは感動するような展開に持っては行くのだが、それまでが長いし、
お酒でも飲みながらでないと物語に陶酔できないような、
簡単に興ざめするような甘ったるい世界が流れている。
つまり、クサイ。
展開も会話も、総じてクサすぎる。
あえてクサく表現すると、
まるで夢見る文学少女が作った時めきのハートウォームフルなストーリー。
他の作品でもそうだが、もう少し女性の現実的な姿や内面を描いた方が良いのではないか。
余りにも作者の理想的な女性しか描いていない気がするし、
これでは、現実世界の艱難に耐えて生きている人達には、
ちゃんちゃらおかしく思えることだろう。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.6
(2pt)

これでは……

学生時代から仲の良かった女性三人が、40代になっても友情を育み、互いに支え合うお話。
ということなのだが、途中で三人以外の余計なエピソードが挿入され、
一体誰が主人公かと小首を傾げたくなることもある。
そしてそのせいか、変にだらけたストーリー展開なのも否めない。
また本当にこれが四十代の言うことだろうか? 
テレビ局で働いている割には余りにも世間知らずで、
こんな青臭い台詞を吐くだろうかと思うシーンが点在し、
なにやら背中がむずむずさえする。
一応ラストは感動するような展開に持っては行くのだが、それまでが長いし、
お酒でも飲みながらでないと物語に陶酔できないような、
簡単に興ざめするような甘ったるい世界が流れている。
つまり、クサイ。
展開も会話も、総じてクサすぎる。
あえてクサく表現すると、
まるで夢見る文学少女が作った時めきのハートウォームフルなストーリー。
他の作品でもそうだが、もう少し女性の現実的な姿や内面を描いた方が良いのではないか。
余りにも作者の理想的な女性しか描いていない気がするし、
これでは、現実世界の艱難に耐えて生きている人達には、
ちゃんちゃらおかしく思えることだろう。
ひとがた流し (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (新潮文庫)より
4101373310
No.5
(3pt)

ドラマのほうが良かった

ドラマを見て原作を購入しました。はっきりいってドラマのほうが良かったです。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.4
(3pt)

NHKドラマより淡々と

沢口靖子主演のNHK土曜ドラマの原作です。
女性アナウンサー「千波」がニュースのメインキャスターに抜擢されるという人生のピークを迎えたかと思ったとき,病の宣告をされ,降板を余儀なくされる,というドラマの導入部に,
予告編を見ただけで涙腺が緩みましたが,
原作のほうは至って淡々と描かれています。
ストーリーはもちろん同じなんですが,
中心人物である千波の視点で話が進むのではなく,
客観的に淡々と,あるいは,親友2人の視点から語られるのです。
ですので,千波の身を切るような葛藤や苦しみはダイレクトに伝わらず,
「涙」を求めてしまった私には少し物足りませんでした(全然泣けませんでした)。
そのかわり,千波を支えようとする親友2人の祈るような気持ちが温かく伝わり,
読後感はさわやかであったと思います。
本の装丁は,水色をメインにしたパステルカラーの図柄ですが
その透明感ある色合いをそのまま物語に落としたような感じでした。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.3
(3pt)

人から人へと<思い>がリレーされる物語

 主人公は千波、牧子、美々の、40代になった3人の幼馴染たち。
 全6章から成るこの作品の章と章との間のつなぎの場面に、登場人物の誰かから誰かへと物が手渡されるという行為が必ず登場します。これは新聞連載小説ですので、そもそもが、昨日から今日、今日から明日、と書き進める作業の跡を象徴するかのようです。
 そしてまた、この小説全体に先行世代から後続世代へと、思いや祈りがリレーされるさまを描いたシーンが張り巡らされています。
 たとえば美々の娘・玲は写真家である父・類の影響で最近写真に興味を持ち始めています。その玲は交通標識を被写体にしたシリーズ写真を撮るのですが、そのひとつに折れ曲がった標識が含まれています。それが交通事故の跡を示すものではないか、そんなものにレンズを向けるのはいかがなものか、という指摘をある人から受けるのです。その言葉に対して、自分は写真に向かないのではないかとしょげかえる玲を父はこう言って諭すのです。
 「向く、向かない、で生きていくことは出来ないよ。大体人間がね、生きていくには向かないもんだよ。(中略)でも、何とかやっていくんだ。そうしながら、いろいろな経験を積んでいく。そうして、少しずつ何かが見え始めるんだ」(116頁)。
 また、千波には年齢の離れた良秋という男性が現れます。先輩格の千波から後輩格への
良秋へと、思いは受け継がれます。
 さらに物語の終盤で、牧子の娘・さきは、幼い頃に千波に肩車された日のことをふと思い出します。そしていつの日か自分に娘が出来たときに、その幼子を肩車して千波のことに思いをはせるだろうと考えるのです。
 こんな具合に、人と人との様々な形の温もりあるつながりが本書のテーマなのでしょう。北村薫作品としてはおとなしめの小品という印象が残るのですが、こうした人と人との<思い>のリレーというのはやはり彼らしいなと感じさせる作品に仕上がっています。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.2
(3pt)

心に余韻の残る作品

中学や高校時代の友情が大人になってもずっと続いているのは、とても素敵なことだ。
卒業、進学、就職、結婚などで、知らず知らずのうちに疎遠になってしまうことの
ほうが多いのに。千波と美々と牧子の関係はとてもうらやましい。くっつき過ぎず、
離れ過ぎず、適度な関係を保ち続けている。でも、お互いがお互いを思いやる気持ちは
決して忘れていない。その気持ちは、ある出来事を境により強くなっていく。ほのぼのと
した展開だが、後半はせつなかった。そのことが、作品をより印象深いものにしている。
余韻の残る作品だった。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.1
(1pt)

抑揚のないストーリー。盛り上がらない。つまらない。

 ボクには響かなかったです。抑揚のない物語。淡々と進む会話。ちっとも盛り上がりませんでした。
 私は北村さんの小説を初めて読んだものですから、これはどんな小説なんだろうかととても悩みました。青春ドラマ?恋愛小説?それともホラー小説になるの?これは一体、なんと言う部類に入るのでしょう。
 家族と友人と恋愛とを描いた小説になるのかもしれませんが、出てくる人物、物語が想定内の範囲でしか動かないし、さほど魅力的な人物でもない。基本的に軽い会話や日常の細かなディテールの描写が、ドラマティックな展開をスポイルしているようにも感じました。
 日常ってこれくらい淡々としたものなのかもしれませんが、何なのだろうと。ボクにはちっともわかりませんでした。つまらない。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995