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隠蔽捜査
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隠蔽捜査の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全182件 161~180 9/10ページ
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| 東大以外は大学ではない。それも法学部以外の学部ではダメだという人間が相も変わらず存在する。現在ではもう古典的エリート意識ではあるが。そういう人間が国家公務員T種試験{以前は国家公務員上級職試験)に合格すると目指すのは、警察庁か国税庁である。理由はその二つはキャリアとノンキャリアの差が著しいからである。キャリアであれば、二十代で警察署、税務署の署長になれる。さらに時が経てばその差はどんどん開いていく。とんでもない差別社会である。 そんな経歴を持つ高級官僚の子どもは、小さいころから目標を一つに絞って、ガリガリと受験勉強に励む。官僚の子は官僚になる。それがエリート意識を満足させる方法と親も子も分かっているからである。 東大法学部卒という狭く偏った知識しか持たない人間が本当にエリートに値する人物か?という疑問にこの本は十分とは言えないが程ほどにこたえてくれる。 ただ、この作品に現れる主人公と、続編の「果断」の主人公は同一人との設定であるが、同一人とは思えないほど「果断」の主人公は魅力のある人物である。重要な部分でこの作品には瑕疵がある。著者は気付かなかったのであろうか?エリートでもない人間が間違ったエリート意識を持つ胡散臭さが耐えられない。 皆さんに「果断」を先に読まれることをお奨めする。 | ||||
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| 最初はいわゆる推理小説というジャンルの小説だと思って読み始めたのですが、実際は全く違いました。 竜崎という東大卒で国家一種合格の警察キャリア官僚が主人公なのですが、彼の生き様を描いた小説といえるでしょう。 実際、連続殺人事件が起こり、事件を中心に物語は展開しますが、警察長官官房という立場の彼が、実際に捜査に当たるわけではなく、マスコミ対応や警察という組織をどう防衛するかということがむしろ彼の仕事です。 警察の組織防衛とかマスコミ対応をするキャリア官僚の話?と聞くと、どうも感情移入できないと思うかもしれませんが、ここで彼を魅力的にしているのは、彼が、正攻法の人というか、ごまかしのない人、一切ぶれない人というところです。 なかなか組織にいると、おかしいと思っていても、上のいうことに従って信念を曲げざるを得ないことも多いと思いますが、彼は自分が正しいと思うことなら、一切他のことは考慮しません。 例え、自分の家族の問題であっても、決して原則論を曲げないのです。 この小説を読むと、自分も彼のように、正攻法、原則論で生きていきたいなと思い、ついつい応援したくなります。 大変楽しめました。おすすめです。 竜崎を主人公にした話はシリーズ化されていますので、続きを読むことをおすすめします。 隠蔽捜査→果断→疑心 | ||||
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| この人のは初めて。テンポよく、人物造形も悪くなく、ディテールもストーリーも面白い。警察庁のエリートを自任する中年の官僚を主人公に据えた警察小説で、すべてコシラエものながら、破綻も過不足もなく、短時間で読み終えることができた。ただ、どことなく予定調和的で、たぶん再読しないとは思う。シリーズの続編(「果断」)は読んでみたくなったが。 | ||||
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| いわゆる推理モノではなく、犯人を追いかける熱意が前面に出ているという展開もないような全く新しい警察小説であった。 キャリア官僚の主人公は「東大以外は大学と認めない」などと偏屈な考えを持った嫌な奴だと思ったが、読み進めるうちに中々人間味のある善人であると、当初のイメージが変わったのが印象的。 職場(警察)と家庭と幼少体験などを巧く織り交ぜて話が広がっていくため、中断することができないほど面白かった。 息子の不祥事に悩み抜いて出した結論に人生にプライドを持った本物の男の姿を感じ読後感もかなり良い。 今野氏の作品はたくさんあるので、貪り読みたい。 強くお薦めしたい作品である。 | ||||
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| 警察庁長官官房室課長・竜崎伸也は本物のエリートである。エリートとは選民である。だが、そのエリート意識が私欲に向かず、国民に奉仕するという国家公務員法遵守に向かうところが特殊である。この特殊なキャラクターをガッチリ構築したことが、本作の最大の魅力だ。 東大以外は大学じゃない、という切り捨て意識が、次第にすがすがしくさえ思えてくる。 | ||||
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| 内容が分かりやすく、リズミカルに話が進み、 さくさく読める。 痛快な展開で読み終えた後は、すっきりするが、 うまくまとまり過ぎている感があり、こころに 引っ掛かる感じがあまりなかったのが残念。 内容もさほど重いものではないと思う。 | ||||
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| 素晴らしい。 今野敏の警察ものは、おもしろいけどちょっと軽すぎるというか空想小説みたいな、色のシリーズしか読んでいなくて、 実はそんなに期待していなかった。警察ものなら佐々木譲とか横山秀夫とかが外れなし!なんてね。 主人公は東大以外は認めない!俺はエリート!出世命! と、最初はものすごく嫌な奴。 でも、その理由がふるってる。真のエリートだからこそ、誰よりも努力する。選択肢を広げるために最高の場所に行く。 エリートなのだから他の人が嫌がることをやるのは当然・・ ページをめくるたびに、主人公が好きになった。 続編もあるらしく、本当に楽しみ。 ぜひ、次も読みたい! この本を読むべき人、この世の中にたくさんいるんじゃない? | ||||
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| 主人公の生き様に感動した。警察小説もいろいろあるが、ここまで感動を覚えた本はなかった。 感動で、涙がにじむシーンがいくつもあった。 スピード感ある展開でかつ読みやすい文章。あっという間に読み終えてしまった。 次回作も絶対読みたくなった。 | ||||
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| 警察庁長官官房総務課長・竜崎と警視庁刑事部長・伊丹は幼なじみにして警察官僚の同期生。性格と立場の異なる二人は,ある連続殺人事件の中で対立し,お互いの正論を譲らない。 警察官僚(キャリア組)同士の対立を軸にした小説は非常に新鮮で,グイグイと引き込まれるようにして読み進めた。真実を白日の下にさらすことの是非について,竜崎も伊丹もそれぞれ説得力のある理論を展開していくが,二人の警察官僚としての姿がまるで実在の人物であるかのように表現されており,ひさびさに面白い警察小説に出会うことができた。 ただ,物語の結末については若干の疑義が残るところであるが,一読をお勧めしたい。 | ||||
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| 東大以外は価値がない、と言い放ってしまう主人公に唖然としつつも、軸のぶれない生き方に魅了されます。読後感も爽やかで、日々社会で戦っているものを励ましてくれます。文章も短めで、リズム感がよく、読みやすい仕上がりになっています。警察小説と言うよりも心理小説、家族小説といったほうが良いかも知れません。名前買いのできる作家が少ない中、久々に筆力のある小説に出会うことが出来ました。今後の作品にも期待大です。吉川英治文学新人賞もしごく妥当だと思います。今年の一押しにやっと出会えた感じです。 | ||||
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| 今野敏という作家の本を読んだのは初めてである。本書は吉川栄治文学新人賞を受賞した作品。タイトルもさることながら、たまたま彼の作品がドラマ化されていたことを思い出し、手にとってみた。切れのある短文は読みやすく、好印象だ。主人公の人生観や思考様式が繰り返し強調され、いささか冗長のような気もしたが、著者本人の熱いメッセージであると理解した。竜崎と伊丹という似て非なる性格の二人を中心に繰り広げられる連続事件の捜査。男たちの生々しい戦場とでもいうべき警察機構をめぐる組織哲学も興味深いものがあった。「警察小説の歴史を変えた」という表現にも特に異論はない。 とはいえ、扱われている事件内容それ自体は、ある意味ではありがちのケースではないか。犯人像とその絞り込み、またそれが次なる事件を引き起こすといったハラハラするようなダイナミックな展開では必ずしもないような印象も受けた。彼の本は初めてゆえ、まだ十分に読み込んでいないせいもあるだろう。とはいえ、主人公の一人である竜崎という警察キャリア官僚の、あくまでも合理的・原則的に生き抜こうとする生き様にはなぜか安堵感めいたものを感じてしまった。人は彼のことを「変人」と呼称する。国家官僚や警察機構の失態が日常茶飯事になる昨今だが、そうした状況とはいわば無関係に自らの思考を貫徹させようとする竜崎の存在は、私には一服の清涼剤のように映った。現実には彼のように生きることは難しいかもしれない。でも「信念」は曲げない。終盤における、小学生の同級生である伊丹との会話も見応えがあった。竜崎の妻が的確に見抜いていたように、二人はなかなかのコンビであった。なお読後感は爽快、数時間で読み終えた。時間ができたら次回作も読んでみたい。 | ||||
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| 解説の北上次郎氏の「正論の人(主人公)を、警察組織の中に置いたらどうなるか、を描いたのが本書なのである。」という文章が、この小説の特色を見事に言い当てている。 主人公竜崎伸也のキャラクターが存在していなければ、まったく面白みのない小説だったに違いない。作者のセンテンスの短い事務的で乾いた文章も竜崎のキャラクターを引き立てるのに一役買っている。 本当にこんな人物がキャリア官僚としてやっていけるのか、という疑問は抜きにして、小説として楽しむことができた一冊だった。 | ||||
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| 山本周五郎賞、ミステリーグランプリ2008のW賞の果断―隠蔽捜査2から作者の作品をスタートし、原点を読み返しました。 期待を裏切らない展開の速さと登場人物の繊細な表現は、できのいいTVドラマを見ているようです。主人公、竜崎伸也は、今流行の警察官僚で、枠からはみ出そうな官僚主義の苦悩を描いております。 ストーリーは、官僚と家庭、幼馴染とあるトラウマ、そして出世と自分への嘘の間で、主人公は、揺れ動きます。最後に読み終わって、将来の選択が、すがすがしい気持ちにさせてくれました。 | ||||
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| 面白かった。 ただし、題名から受ける印象とは裏腹に、推理もの、いわゆる警察モノと思ったら大間違い。 基本的に犯罪捜査はほぼありません。犯人推理もなければ、逮捕劇もほぼなし。 だから、この「隠密捜査」という題名の印象だけで手に取ると、えらく期待とは違うものになる。 一方で、面白いんですわ。 抵抗感もありますけどね。 なにで、二言目には東大以外は人間ではない、というような発言が出るし、態度にも出るんだから。 エリート官僚であることを、遠慮会釈なく前面に出す警察官僚。 にもかかわらず、ストーリーにぐいぐい引き込まれながら、そうかぁ、こんな官僚が必要なんだってね。思うようになる。 そして、その一点の曇りもない、官僚中の官僚が、人間臭く、家族を正面から見つめることになる。 何というか、面白い。 捜査をする警官、官僚。たとえエリートだろうと、国家権力の担い手だろうと、とどのつまり一個の人間であるという、当たり前のことが実に新鮮に映る。 なかなかのストーリーテイラーが、新しい境地を開いたような気がします。 うれしいことにシリーズ物となるとのこと。次作が楽しみ楽しみ。 | ||||
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| 警察官僚の竜崎に、公私に起こった事件について、どう対応するのか? ミステリーではない。 だから、犯人探しが目的ではない。 また、主人公の竜崎は、警察庁の警視長というエリートだが、スーパースターではない。 組織防衛を優先して、自分の出世を優先する。 そのため、家庭をまったく顧みない。 竜崎の”正義”と思うことが、結果として、周りを幸せにするとは限らない。 それでも、彼はそれを突き通すのか? それとも、周りの幸せを考え、自分の信念を曲げるのか? アクション性はまったくないが、わくわくする作品だ。 | ||||
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| 所轄で進む連続殺人事件の捜査によって浮かび上がってきた犯人は,一つ取扱いを誤れば警察全体が大打撃を受けかねない存在。保身しか考えない上司らには適切な対応がとれていない。 他方,たまたま同時期に浮上した息子の不祥事は,主人公(警察庁総務課長)のエリート官僚としての身を滅ぼしかねないスキャンダルだった。同期の警視庁刑事部長に相談すると,「握りつぶせ」とアドバイスされるが・・・。 この公私にわたる難問をいかに解決するか,というストーリー展開は,文字通り手に汗握るもので,発熱でダウンした状態なのに先が気になって仕方なく,一気に読み通してしまった。特に,事件に対する警察庁・警視庁の対応は,国松警察庁長官狙撃事件を扱ったドキュメント『警察が狙撃された日』を読んでいたときのような興奮すら覚えた。 また,組織人として組織を動かすにはどうしたらいいか,という視点を非常にリアルに提供してくれてもいたように思う。 | ||||
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| 主人公・竜崎は警察官僚(キャリア)。キャリアにとことんこだわっていて、東大以外は大学じゃない、家庭の事は妻の仕事、部下でも信用しない、と考えている。最初は嫌なタイプだと思いながら読んでたけど、ここまで信念が強いと逆にあっぱれと思えてくる。でも彼は仕事熱心で、国家を守るために身を捧げるべきと考える男。そうなると面白くなってきた。 連続して起こった殺人事件。被害者は過去に少年犯罪を犯して出所していた。やがて浮かび上がる容疑者。そんな中、息子が不祥事を起こしてしまう。もみ消しか、真実を明らかにするか?キャリアにこだわる竜崎は悩む。後半の刑事部長とのやりとり(説得)のシーンは熱くなって力を込めて読んでいた。ラストも良く、続編を読んでみようと思える作品です。 | ||||
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| なんか見たことあるよなぁと思いながら、ページを繰っていて、 カレンダーのところで、やっと、 この作品TVの二時間ドラマになってたようなぁと気付いた。 気付いたときには、興味が半減したが、 かまわず読みすすめていくうちに、 どんどん物語りにのめりこみ 一気読みしていた。 重い話を、さくさく読めるようにしている筆力がいい。 人物も書けているし、読後感もさわやかである。 吉川英治文学新人賞の名に恥じない作品である。 不祥事における危機管理って、つまるところ、 ぶっちゃけちゃえってことなんでしょう。 昨今のTVを見てると、そう思います。 | ||||
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| 主人公警察庁官僚、竜崎伸也の人物像が前半から丹念に描写され、 それが後半の山場に生きてくるのですが、もって行き方のうまさに好感が持てました。 作中の短い期間で主人公の結果の成否にかかわらず、何かを掴み成長する姿を描く ストーリーは私の好きなテーマです。 本作のもうひとつのテーマは、巨大組織における危機管理にあると思います。 組織の危機に対しとかく、「大人の選択」や「清濁併せもつ対応」が官庁のみならず 民間にあっても取られがちな選択となっています。はたして正論が通じない 危機に際して私たちは世の中のほうが間違っていると言えるか? どんな対応が正しいのか。どんな策を講じるにしても組織のコンセンサスと戦略が ものを言います。本作ではそのひとつの答えが提示されていると思います。 単なる警察小説としてだけでなく、企業で何らかの責任を負っている方であれば、 自分の部署がどんな選択を取るべきかのひとつの事例として読んでおいて 損はない作品であると思います。 | ||||
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| 主人公である警察官僚の竜崎伸也は、自分を弱い人間だと言います そして、だからこそ確固たる原理・原則に則った行動行動が必要だと喝破する 国家・国民に奉職する官僚として、子を持つ父親として、組織の一員として苦悩しながらも 物事の原理・原則は何かを考え行動する主人公の信念に★5つを贈りたいと思います | ||||
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