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隠蔽捜査
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隠蔽捜査の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 141~160 8/9ページ
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最近読んだ本の中で、ダントツで面白い作品でした。 とにかく主人公が魅力的! 「警察官は国のため人のために身を粉にして働かないといけない」と理想論すぎる持論を持つ主人公なのですが、自身の持論に忠実なその姿にすぐに引き込まれました。 組織内で発生した事件の隠蔽と、主人公の家庭で発生した事件の隠蔽。 その二つの事件の間で、あくまで自分の持論を貫くか、家族を組織を守るために持論を曲げるか、主人公は揺れ動きます。 どちらに転ぶんだろうと、ずっとハラハラしていました。心臓に悪いです(笑) 変人扱いされるような考えの持ち主ですが、白黒はっきりしている様は読んでいて爽快です。 シリーズであるようなので、次巻も読んでみたいと思います。 | ||||
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バリバリ捜査して推理して犯人を捕まえるのかと思ったら違った。 最後まで飽きさせない素晴らしいストーリーだと思います。 主人公が真面目過ぎて笑える。 続編も読んだけど…さらに真面目になっててウケた。 | ||||
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なにかと悪役として描かれがちなキャリア組の警察官を主役にした異色作。 氏の作品を知ったのはSTシリーズからです。 さすがにベテランだけあって読みやすく、勢いもあってすぐに読み進めてしまいます。 最初から最後まで終始安定した展開が多い氏の作品にしては、序盤から中盤が退屈に感じられましたが、最後の潔い展開には感動しました。 | ||||
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震災以降、官僚組織への風当たりは強まっている。 まさにそんなときに読んだ本書はひじょうに興味深いものがあった。 官僚にとっての「善」がいかにして形作られているか、一度できあがったそれはいかに強固なものであるか。 本書はむろんフィクションであるものの、そうした視点による読書にも耐えうる一作だと思う。 | ||||
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なんということでしょう… なにを間違ったのか、2作目の「果断」を先に読んでしまった! だから、邦彦が自首することも、伊丹のお咎めがなかったことも、ぜーんぶ分かってたのだ!! でも、まぁ、「果断」の竜崎さんのルーツを探るということで自分を納得させれば、それは それで面白いかなと…。 (ほぼ負け惜しみですが。 でも、戸高さんとの確執も、こんなところから始まってたんだなと、ニヤリとしました。) いずれにせよ、このシリーズは面白いですよね。 変に向こう受けを狙ってストーリーを複雑にしていないし、読後感も爽やかですね。 敢えて言うと、事件そのものの説明がもう少しあってもいいのかなと思いました。 いずれにせよ、5点満点でよろしいかと思われます。 | ||||
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おもしろかった。 主人公の「正しき変人」竜崎がいい味出してる。ほかにこういう主人公を知りません。 エンターテインメントとしても文句なしにおもしろいけど、書き方変えれば一級の文学作品になっちゃうでしょ。人間と、人間関係と、物事のタイミング。ある状況で人間が生きる、そのことのダイナミズムが見事に描かれています。 ふと芥川龍之介と中島敦を思い出しました。 | ||||
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「隠蔽捜査」−まずタイトルがいい。 正義の代名詞であるはずの警察組織の腐敗を背景に警察官の家族までをも バックグランドに添えた人間ドラマである。 そしてこの作品の魅力は何と言っても「善」の警察官僚を主人公にしたところだ。 そういった意味でも全く新しい警察小説であり、歴史に残る名作である。 | ||||
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警察キャリアというと、「踊る大捜査線」以降は“鼻持ちならない嫌な奴ら” というイメージが強い。この作品の主人公である警察キャリアの竜崎も、 読み始めた最初は“嫌な奴”だ。ところが読めば読むほど愛すべきキャラクター に変貌していく。 キャリアとしてのプライドやエリート意識は悪い方向に向かわず、キャリア だからこそ為さねばならないプロ意識は、周囲に「変人」と揶揄されようが ぶれることがなく、そこがとても心地よい。 文章はスッキリしており、テンポもよく、ストーリー自体も面白い。 身内である警察官の犯罪を隠蔽してしまおうという警察組織の動きもさもあり なんという感じで興味深い。 横山秀夫のハードな警察物と対極なソフトな警察物だが、これはこれで非常に 面白い。 | ||||
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自分のレビューを書く前に、少し他のレビューも読ませていただきました。 まず、私は本書がどの賞を取っているかなど把握はしていませんが、 これは警察官僚を主役に据えた小説で、ミステリーでもなければ、刑事物の小説で無いでしょう。 ですので、ミステリーにありがちな意外性(一番犯人じゃ無さそうな人が犯人という訳のわからない意外性w) 刑事物にありがちな意外性、そう言ったモノを求めているのなら本書はそれに当てはまりません。 筋書に沿っては極めて王道です、しかし結論に至るまでの描写が素晴らしい、と感じます。 筋書に沿っては王道、と言う書き方をしましたが、そもそもその筋書きが見事だとも私は感じています。 未だに、都合の悪い事実を隠したい、というのは誰しも思うところでしょう。 しかし、本書はそれを綺麗に否定し、読み手がこうであって欲しいと願う王道を描いていると思いました。 繰り返し、繰り返し味わいたい名言も多い作品です。 各登場人物も良く練られており、ぶれない、 いくつか登場する表現は繰り返されて使われ、それが心地よくない、と思われる向きもあるかも知れませんが、 それが本書の力強さの源でもあると感じます。 最期に、酷評されている方の中に、また、同じ思いを抱かれた方もいるでしょう、 「学歴」についてのことがあります。 この価値観(東大崇拝的な価値観)というのは、あくまでもこの主人公の価値観であり、それがこの人の個性であります。 また、物語中でも「有利に働く」という表現も登場しますが、 これは事実の一部でもありますし、多少大げさだとしても、作品それ自体を貶めるような物ではないと感じます。 (実際にはどの程度かわかりませんが、出身校が影響するのは社会では当たり前の事でもあります) | ||||
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エリート意識の高い警察官僚の、鼻につく感じを先ず並べ立てておいて、だんだんと人間臭い愛すべき主人公に見せていく描写がいい! 東大でないと意味がない、ってのも 東大くらい卒業できる頭でないと、到底務まらない仕事 つまり最低条件ってことなのね〜と解釈。 | ||||
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主人公の考えは共感できますが、それをくどいと感じてしまいます。 事件の概要、動機、トリックどれをとっても意外性はありませんでした。 それでもスラスラと読む事はできました。 新宿鮫シリーズよりは落ちると思います。 | ||||
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浅いようで深い、深いようで浅い。 そんな読後感です。 何より驚かされるのは文章がスーっと頭に入ってくること。 好みはあるだろうが、これは筆者の技術として評価されるべき事なんだろう。 序盤は主人公・竜崎のキャラクター設定に終始し若干退屈だが許容内。 中盤以降加速度的に面白くなる。 終盤においては止まらなくなるだろう。 個人的に、シリーズ化していて続編を待望する小説など見当たらない。 少年時代にコミックスを待ち望んでいたように竜崎の「その後」が気になる。 ある意味不思議に魅力ある小説です。 | ||||
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東大卒の竜崎。もう一方は私大卒の伊丹。 周囲は仲の良い「幼なじみ」と捉えているが、当人同士は心にわだかまりを抱えている。 一方で、官僚組織のセクト主義、警察組織の縦割り主義、等従来の警察小説にも見られるようなテーマも随所にテンポ良く盛り込まれており、読者を飽きさせません。 私自身としては、優劣ない交ぜの感情をお互いに抱く竜崎・伊丹の人間関係が面白かったです。特に、ストーリの終盤にかけての互いの人間関係の変化には、冒頭と比べ驚くべき変化です。 | ||||
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主人公のキャラが非常に斬新で、魅力的だと思いました。 ただ、もうひとつ明確なイメージが掴めなかったところが惜しい。 竜崎の人物像について、生い立ちやエピソードなどの書き込みが もう少しあってもよかったと思います。 実際に起こった重大な事件に関して明快な解説があり、 それが無理なくストーリーとリンクしており、テンポも良く 素直に面白く読めました。 | ||||
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犯罪事件を扱った警察小説の主人公なのに、一線に立つ警視庁や都道府県警察でなく、国の行政部門を司る警察庁の(しかも刑事部門でもない)長官官房の総務課長という設定。 私は、最初、こんな肩書きの主人公で「ストーリーが成り立つのか?」と思った。 その懸念はよい意味で裏切られ、同期で小学校の同級生でもある警視庁の刑事部長とのやりとりの中で、物語はどんどん進んでいく。文章は短文で読みやすい。 刑事が犯人を逮捕するような典型的な警察小説ではなく、官僚組織である警察庁のキャリア公務員が連続殺人事件にどう対応していくかという面に中心をおいた小説なので、なかなかおもしろい視点といえる。 そして、警察官僚たちが繰り広げる様々な人物模様はなかなか上手に描けている。 ただ、主人公もその友人の警視庁刑事部長も、人物設定があまりにも作為的で「こんな人はいるかな?」と感じる。ストーリー展開も、2人のやりとりが、くどく感じる部分も多い。 よくできてはいるが、少し変わったタイプの本なので、違和感を感じる人もいると思われます。人によって好き嫌いのある作品と思います。 | ||||
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東大以外は大学ではない。それも法学部以外の学部ではダメだという人間が相も変わらず存在する。現在ではもう古典的エリート意識ではあるが。そういう人間が国家公務員T種試験{以前は国家公務員上級職試験)に合格すると目指すのは、警察庁か国税庁である。理由はその二つはキャリアとノンキャリアの差が著しいからである。キャリアであれば、二十代で警察署、税務署の署長になれる。さらに時が経てばその差はどんどん開いていく。とんでもない差別社会である。 そんな経歴を持つ高級官僚の子どもは、小さいころから目標を一つに絞って、ガリガリと受験勉強に励む。官僚の子は官僚になる。それがエリート意識を満足させる方法と親も子も分かっているからである。 東大法学部卒という狭く偏った知識しか持たない人間が本当にエリートに値する人物か?という疑問にこの本は十分とは言えないが程ほどにこたえてくれる。 ただ、この作品に現れる主人公と、続編の「果断」の主人公は同一人との設定であるが、同一人とは思えないほど「果断」の主人公は魅力のある人物である。重要な部分でこの作品には瑕疵がある。著者は気付かなかったのであろうか?エリートでもない人間が間違ったエリート意識を持つ胡散臭さが耐えられない。 皆さんに「果断」を先に読まれることをお奨めする。 | ||||
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最初はいわゆる推理小説というジャンルの小説だと思って読み始めたのですが、実際は全く違いました。 竜崎という東大卒で国家一種合格の警察キャリア官僚が主人公なのですが、彼の生き様を描いた小説といえるでしょう。 実際、連続殺人事件が起こり、事件を中心に物語は展開しますが、警察長官官房という立場の彼が、実際に捜査に当たるわけではなく、マスコミ対応や警察という組織をどう防衛するかということがむしろ彼の仕事です。 警察の組織防衛とかマスコミ対応をするキャリア官僚の話?と聞くと、どうも感情移入できないと思うかもしれませんが、ここで彼を魅力的にしているのは、彼が、正攻法の人というか、ごまかしのない人、一切ぶれない人というところです。 なかなか組織にいると、おかしいと思っていても、上のいうことに従って信念を曲げざるを得ないことも多いと思いますが、彼は自分が正しいと思うことなら、一切他のことは考慮しません。 例え、自分の家族の問題であっても、決して原則論を曲げないのです。 この小説を読むと、自分も彼のように、正攻法、原則論で生きていきたいなと思い、ついつい応援したくなります。 大変楽しめました。おすすめです。 竜崎を主人公にした話はシリーズ化されていますので、続きを読むことをおすすめします。 隠蔽捜査→果断→疑心 | ||||
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この人のは初めて。テンポよく、人物造形も悪くなく、ディテールもストーリーも面白い。警察庁のエリートを自任する中年の官僚を主人公に据えた警察小説で、すべてコシラエものながら、破綻も過不足もなく、短時間で読み終えることができた。ただ、どことなく予定調和的で、たぶん再読しないとは思う。シリーズの続編(「果断」)は読んでみたくなったが。 | ||||
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いわゆる推理モノではなく、犯人を追いかける熱意が前面に出ているという展開もないような全く新しい警察小説であった。 キャリア官僚の主人公は「東大以外は大学と認めない」などと偏屈な考えを持った嫌な奴だと思ったが、読み進めるうちに中々人間味のある善人であると、当初のイメージが変わったのが印象的。 職場(警察)と家庭と幼少体験などを巧く織り交ぜて話が広がっていくため、中断することができないほど面白かった。 息子の不祥事に悩み抜いて出した結論に人生にプライドを持った本物の男の姿を感じ読後感もかなり良い。 今野氏の作品はたくさんあるので、貪り読みたい。 強くお薦めしたい作品である。 | ||||
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警察庁長官官房室課長・竜崎伸也は本物のエリートである。エリートとは選民である。だが、そのエリート意識が私欲に向かず、国民に奉仕するという国家公務員法遵守に向かうところが特殊である。この特殊なキャラクターをガッチリ構築したことが、本作の最大の魅力だ。 東大以外は大学じゃない、という切り捨て意識が、次第にすがすがしくさえ思えてくる。 | ||||
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