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隠蔽捜査
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隠蔽捜査の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全182件 181~182 10/10ページ
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| 自らの意志で警察官僚を選び、できるだけ速やかな出世を望む主人公・竜崎。 こう書くと保身に汲々とする軟弱な官僚っぽいが、彼にとっての出世とは、偉くなることでもなく給料が増えることでもなく、「権限が増えること」。権限が増えれば、自分の信じる正義を実践できる程度が増える。 彼にとっての「エリート」とは、中世の貴族のようなもの。大きな権限を持つ故に大きな義務を負う。それ故、警察庁全体を揺るがす大きな「警察の不祥事」が発生すると、無かったことにしようとする上層部と彼は対立し、自らの正義を貫こうとする。 上層部との対立、というのは警察小説によくある話だが、戦い方が違う。彼は「エリート」だ。やみくもに理想を振りかざすのではなく、入念な根回しやギリギリの取引きを駆使しながら、現実的に戦う。 そんな竜崎を姑息で鼻持ちならないヤツと見るか、理想に忠実な戦略家と見るかは、読者によって違うと思う。ただ、キャリア組が事件とどう向きあい、何に葛藤を覚えるのか、それを知るだけでも面白い小説なのではないか。 | ||||
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| 吉川英治新人賞を受賞しているのも道理。よくできた長編警察小説だ。 警察小説といえば、古くは松本清張からずいぶん最近までノンキャリアの刑事(それも所轄)を主人公にしたものが多かった。 そこに警視庁の捜査課と所轄の対立うんぬんが導入され。 さらには、警察庁に属するキャリア警察官僚も登場するようになり。 キャリアの落ちこぼれを主人公にした「新宿鮫」の影響もあるだろう。 「踊る大捜査線」もそうだったし。 そこに事務方や監察官や女性警察官までを登場させてニュー警察小説と呼ばれたのが横山秀夫。 で、この「隠蔽捜査」は、エリート警察官僚小説なのだ。 主人公もそのライバルも上司も部下も、ぜーんぶキャリアのエリートばかり。 国家公務員上級甲試験とかT種とかの合格者。そういう特殊社会での推理小説なんですよね。そこが面白い。 国松警察庁長官狙撃事件で小杉巡査部長の自白を闇に葬られた事例を下敷きにしながら、驚嘆すべきストーリーが生まれていく。 結末も洗練されていて、カタルシス十分。 堅物で変人のエリートが変容していくあたりも読みどころ。 | ||||
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