七回死んだ男
評判
七回死んだ男の評価:
3.88/5点 レビュー 147件。 S ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 1〜20 1/3ページ
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七回死んだ男の評価:
3.88/5点 レビュー 147件。 S ランク
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しかし、わざわざ「加実寿(カミジ、長女)」、「胡留乃(コトノ、次女)」、「葉流名(ハルナ、三女)」
と言った不可思議な名前を付けたり、伯母と叔母を書き分けたりと、漢字や日本語の語彙に拘った部分も有り、そう言う部分は中高生向けとは言えない。
また、事件が起こり少しドモった感じの会話文が良く出てくるが、それら全てが
「ちょ。ちょっと。ちょっと待って。ちょっと待ってください。あ。あの。あの。あたしたちはあの。その。つまり。」
と言った感じで、独特の書き方になっている。自分はこのクセの有る書き方が、本書の臨場感が喪失している原因だと思う。例えば、
「ちょっ、ちょっと!!~~~あ、あの、、、あのぅ、、、。」
の様に、エクスクラメーションマークや「!?」などを適時利用したり、句読点を複数個続けて使う事で逡巡を表したり出来ると思う。まぁ、やり過ぎるとラノベっぽい感じにはなってしまうが。
本書のキモは、主人公で有りストーリーテラーでも有るキュータローが自身で名付けた「反復落とし穴」に有る。
これは、キュータローだけが持っている(かも知れない)特殊能力で、ある日突然、何の前触れも無く深夜0時から次の深夜0時までの24時間が、9回連続で繰り返されてしまうと言う現象。
最初、この手のSF的設定に慣れていない自分は意味が良く呑み込めなかった。しかし、実際に祖父の家に行った際に起こった「反復落とし穴」の状況が物語の中で繰り返されるにつれ、「いや~、この作者は良くもまぁこんな奇抜な設定を考えたな!」と驚いたが、巻末の「あとがき」を読むと、このアイデア自体は既存作品からの拝借との事。
だから、「反復落とし穴」自体が既に世の中に出回っているネタである以上、どうしてもストーリー展開が肝とならなければならないが、肝心のストーリーも人物像もほとんど魅力が無く、せっかく繰り返される “今日” がクドく感じてしまい、退屈だった。
時代感も乏しい。携帯電話やスマホと言った言葉が出てこないので余計時代設定がわからない。明治から昭和中期と言った古い時代ならば、正月でも秘書兼運転手が会長宅に参上するのは理解出来なくもない。しかし、祖父が揃いのトレーナーを用意すると言う事は昭和中期以降の設定だと思うし、そうなると、登場人物の名前が不自然に古風な癖に、一名だけ片仮名でルナとなっていたり、時代感が掴みにくい。
イトコ同士が恋愛関係になると言うのも平成の時代(因みに本書は1995年が初刊行)でも田舎では有るかも知れないが、片方が一人暮らしで、頻繁にもう片方がそこに泊りがけで行っているにも関わらず、わずか一泊の祖父宅での新年会でも性交渉を持とうとするシーンも意味不明だった。
また、優秀という設定の女性秘書が、幾ら真剣な告白とはいえ高校一年生の結婚申し込みに真剣に「YES」の方向で応えると言うのも理解出来ない。
別に本書の筋書だけで考えれば、キュータローと兄二人の年齢をもっと上に上げても問題無いからだ。