秋の花火

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評判

秋の花火の評価:

3.91/5点 レビュー 22件。 B ランク

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平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

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全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(4pt)

ずっしり重い読み応えある短編集

最近の印象深い短編集は短編と言えどもつながりがあったり主人公はいっしょだったりする「連作短編」が多いのだが、これは逆だった。作品のタイプすら全く違う。ある意味篠田節子のいろんな引出しを見せてくれる短編集だ。最初の「観覧車」がほろりとさせるほのぼの系だったものだから、全部そういうカラーなのかと思いきや、「ソリスト」では、音楽業界と世界情勢、1人のピアニストの波乱万丈さらにオカルトめいた部分も垣間見せる。他の3作品も、人生半ばを迎えた男女の静かな想いを描いたり、介護問題を厳しく見つめたり、戦争ジャーナリズムをややコメディタッチで描いたり。どれも一筋縄で行かない作品で、考えさせられる部分が多いものばかり。読後感は短編を読んだ後とは思えないずっしり感で、何だかお得な感じだ。タイプの違う5作品だが、どれも篠田節子らしさが出ていて満足度が高い。
秋の花火 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秋の花火 (文春文庫)より
4167605090
No.7
(4pt)

ずっしり重い読み応えある短編集

最近の印象深い短編集は短編と言えどもつながりがあったり主人公はいっしょだったりする「連作短編」が多いのだが、これは逆だった。
作品のタイプすら全く違う。ある意味篠田節子のいろんな引出しを見せてくれる短編集だ。
最初の「観覧車」がほろりとさせるほのぼの系だったものだから、全部そういうカラーなのかと思いきや、
「ソリスト」では、音楽業界と世界情勢、1人のピアニストの波乱万丈さらにオカルトめいた部分も垣間見せる。
他の3作品も、人生半ばを迎えた男女の静かな想いを描いたり、介護問題を厳しく見つめたり、戦争ジャーナリズムをややコメディタッチで描いたり。
どれも一筋縄で行かない作品で、考えさせられる部分が多いものばかり。
読後感は短編を読んだ後とは思えないずっしり感で、何だかお得な感じだ。
タイプの違う5作品だが、どれも篠田節子らしさが出ていて満足度が高い。
秋の花火 Amazon書評・レビュー: 秋の花火より
416323120X
No.6
(4pt)

結局,「観覧車」

5編とも,軽く読める割に,読後感に「うーん」という部分があって,さすが篠田節子,読んで損はない。 短編としての完成度なら「ソリスト」,ユーモラスな感じの「戦争の鴨たち」も捨てがたい。 が,やはり一番好きなのは「観覧車」。親切に教えてあげた後輩からも,「私生活では関わりあいたくない人間」として結婚式に招待さえされなかった佐知子。読んでいて切なくなってしまった。
秋の花火 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秋の花火 (文春文庫)より
4167605090
No.5
(4pt)

結局,「観覧車」

 5編とも,軽く読める割に,読後感に「うーん」という部分があって,さすが篠田節子,読んで損はない。
 短編としての完成度なら「ソリスト」,ユーモラスな感じの「戦争の鴨たち」も捨てがたい。
 が,やはり一番好きなのは「観覧車」。親切に教えてあげた後輩からも,「私生活では関わりあいたくない人間」として結婚式に招待さえされなかった佐知子。読んでいて切なくなってしまった。
秋の花火 Amazon書評・レビュー: 秋の花火より
416323120X
No.4
(5pt)

読書好きにはたまらない短編集

恥ずかしながら、本書が始めての作家。
 おもしろい。大変いい。全5編の短編集。
 人生の機微、それも中年にさしかかった主人公たちのやるせなさがよくででいる。エロティックながらも涙するシチュエーションが、いい。『灯油の尽きるとき』、表題『秋の花火』は秀逸。非常によく計算された短編で、読書好きにはたまらないひととき、あッというまに読める。
 短編向きの作家?
秋の花火 Amazon書評・レビュー: 秋の花火より
416323120X
No.3
(5pt)

読書好きにはたまらない短編集

 恥ずかしながら、本書が始めての作家。
 おもしろい。大変いい。全5編の短編集。
 人生の機微、それも中年にさしかかった主人公たちのやるせなさがよくででいる。エロティックながらも涙するシチュエーションが、いい。『灯油の尽きるとき』、表題『秋の花火』は秀逸。非常によく計算された短編で、読書好きにはたまらないひととき、あッというまに読める。
 短編向きの作家?
秋の花火 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秋の花火 (文春文庫)より
4167605090
No.2
(5pt)

読み応えのある「観覧車」

5篇の短編集。本書では、表題作の「秋の花火」にも感銘を受けたが、「観覧車」に特に傾倒した。「観覧車」では、社会に裏切られ続けてきた男女が、観覧車に閉じ込められる。そして、観覧車のゴンドラの中で、お互いを理解してゆく過程が、細緻な心理描写を伴って描かれている。そして、最後は明るい未来を予感させる。大変強く印象に残る。
著者は音楽、特に弦楽器に造詣が深い。長編作品を含めて、音楽をテーマにした作品は多い。それらは、いずれも、非常に専門的な部分にまで踏み込んで、作品を著している。本書では「ソリスト」「秋の花火」が相当するが、「ソリスト」は狂気的な印象すら受ける。音楽の世界の常識は、一般社会のそれと比較すると、大きな溝があると言わざるを得ない。著者は、この事をモティーフに、卓越した着想の作品を、いくつも生み出してきた。しかし、著者の音楽作品には、大なり小なり狂気性が伴っている。「ソリスト」は最も象徴的だ。
著者ならではの世界を、十分に堪能出来る。
表紙の絵は花火を描いているが、かなり個性的だ。
秋の花火 Amazon書評・レビュー: 秋の花火より
416323120X
No.1
(4pt)

タイプの異なるお話5つ

「観覧車」篠田ものに珍しいハッピーエンド。「ソリスト」「カノン」や「ハルモニア」を思わせる音楽が生み出す狂気。「灯油の尽きるとき」リアルな介護の描写がさすが。「戦争の鴨たち」真骨頂。痛烈。皮肉。「秋の花火」天才は周りの人に迷惑をかけるもの。篠田節子の得意の、冴えない勤め人の男、音楽もの、普通の主婦もの、戦争巻き込まれもの、天才もの、の全部が入っていてお得です。逆に、1冊にまとめたのはなぜ?と思ってしまいました。
秋の花火 Amazon書評・レビュー: 秋の花火より
416323120X