秋の花火
発行日:2004年07月08日
出版社:文藝春秋
ページ数:309P
あらすじ
弦楽六重奏の練習中。チェロとセカンドヴァイオリンの男女の秘めた想いが、調べに乗って溢れ出てしまう…。人生の盛夏を過ぎた頃の切ない恋情を、死を目前に才能と業を背負い続ける老音楽家の姿と絡めた「秋の花火」。芸術のため魔と共に棲み続ける美しきピアニストを描く「ソリスト」、「戦争の鴨たち」では戦争ジャーナリズムの裏側を、「観覧車」「灯油の尽きるとき」は閉塞した日常に訪れる転機を描く。演奏者の全てが曝け出される音楽の美しさ、怖さ。生と死をみつめる眼。―著者ならではの世界、待望の作品集。