弥勒

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評判

弥勒の評価:

4.45/5点 レビュー 62件。 B ランク

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平均点4.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 81〜100 5/7ページ
No.44
(5pt)

モデルは文化大革命ですね

これ、主要なモデルは文化大革命ですね。
ある日突然政変が起きて…という部分はポル・ポトでしょうか。
読んでいくうちにあちこちで「ああ、これはアレがモデルかな」ということが思い浮かぶのですが、
それで鼻白むということもなく、ぐいぐいと引き込まれていくのは作者の筆力というしかありません。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.43
(5pt)

モデルは文化大革命ですね

これ、主要なモデルは文化大革命ですね。
ある日突然政変が起きて…という部分はポル・ポトでしょうか。
読んでいくうちにあちこちで「ああ、これはアレがモデルかな」ということが思い浮かぶのですが、
それで鼻白むということもなく、ぐいぐいと引き込まれていくのは作者の筆力というしかありません。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.42
(5pt)

モデルは文化大革命ですね

これ、主要なモデルは文化大革命ですね。
ある日突然政変が起きて…という部分はポル・ポトでしょうか。
読んでいくうちにあちこちで「ああ、これはアレがモデルかな」ということが思い浮かぶのですが、
それで鼻白むということもなく、ぐいぐいと引き込まれていくのは作者の筆力というしかありません。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.41
(4pt)

現実に行われていることがモデルなんですよ

読んでいて感じたことはこの作品が、架空のものだと思っている方が大いことです。もちろん、小説ではありますがこれと同じこと、あるいはもっと酷いことをまさにいま中国共産党がチベットで行っていることをほとんどの日本人が知らないことを驚くとともに、大手のマスコミの中共への偏向振り、隠蔽を改めて感じました。
この作品はとてもお勧めですが、同時にチベットの現状なども意識されるともっと深く読めると思います。ポルポトや毛沢東の残虐な行為はいまも共産主義の名の下に引き続き行われていることを改めて思い出す良質の作品です。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.40
(4pt)

現実に行われていることがモデルなんですよ

読んでいて感じたことはこの作品が、架空のものだと思っている方が大いことです。もちろん、小説ではありますがこれと同じこと、あるいはもっと酷いことをまさにいま中国共産党がチベットで行っていることをほとんどの日本人が知らないことを驚くとともに、大手のマスコミの中共への偏向振り、隠蔽を改めて感じました。
この作品はとてもお勧めですが、同時にチベットの現状なども意識されるともっと深く読めると思います。ポルポトや毛沢東の残虐な行為はいまも共産主義の名の下に引き続き行われていることを改めて思い出す良質の作品です。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.39
(4pt)

現実に行われていることがモデルなんですよ

読んでいて感じたことはこの作品が、架空のものだと思っている方が大いことです。もちろん、小説ではありますがこれと同じこと、あるいはもっと酷いことをまさにいま中国共産党がチベットで行っていることをほとんどの日本人が知らないことを驚くとともに、大手のマスコミの中共への偏向振り、隠蔽を改めて感じました。
この作品はとてもお勧めですが、同時にチベットの現状なども意識されるともっと深く読めると思います。ポルポトや毛沢東の残虐な行為はいまも共産主義の名の下に引き続き行われていることを改めて思い出す良質の作品です。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.38
(5pt)

宇宙を背負う

本書を読むにあたり、連続した強い緊張を強いられる。到底、平常心では読めない。ヒマラヤの小国で永岡が体験した事は、人間の極限状況の連続だ。宗教を含むすべての文化を否定する、絵空事の様な革命思想、強制労働、強制結婚、女性への真の愛情、極度の飢餓、地雷による片足の爆失など、秘仏に対する妙な好奇心を出さなければ、体験する事が無かった事ばかりだ。永岡が強制労働のため、ストレス潰瘍で血反吐を吐くというくだりがあるが、彼が日本で体験したストレスなど、問題にならない。

革命家は、人々から信仰心を奪取する事は出来なかった。

信仰心を持たない永岡ですら、最後は無意識に祈った。

そして、背中にかついだ仏像に宇宙を感じる。

長大な時間と空間をイメージさせられる。

祈りとは?救いとは?慈悲とは?

こんな自問自答をせずにはいられない。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.37
(5pt)

宇宙を背負う

本書を読むにあたり、連続した強い緊張を強いられる。到底、平常心では読めない。ヒマラヤの小国で永岡が体験した事は、人間の極限状況の連続だ。宗教を含むすべての文化を否定する、絵空事の様な革命思想、強制労働、強制結婚、女性への真の愛情、極度の飢餓、地雷による片足の爆失など、秘仏に対する妙な好奇心を出さなければ、体験する事が無かった事ばかりだ。永岡が強制労働のため、ストレス潰瘍で血反吐を吐くというくだりがあるが、彼が日本で体験したストレスなど、問題にならない。
革命家は、人々から信仰心を奪取する事は出来なかった。
信仰心を持たない永岡ですら、最後は無意識に祈った。
そして、背中にかついだ仏像に宇宙を感じる。
長大な時間と空間をイメージさせられる。
祈りとは?救いとは?慈悲とは?
こんな自問自答をせずにはいられない。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.36
(5pt)

宇宙を背負う

本書を読むにあたり、連続した強い緊張を強いられる。到底、平常心では読めない。ヒマラヤの小国で永岡が体験した事は、人間の極限状況の連続だ。宗教を含むすべての文化を否定する、絵空事の様な革命思想、強制労働、強制結婚、女性への真の愛情、極度の飢餓、地雷による片足の爆失など、秘仏に対する妙な好奇心を出さなければ、体験する事が無かった事ばかりだ。永岡が強制労働のため、ストレス潰瘍で血反吐を吐くというくだりがあるが、彼が日本で体験したストレスなど、問題にならない。
革命家は、人々から信仰心を奪取する事は出来なかった。
信仰心を持たない永岡ですら、最後は無意識に祈った。
そして、背中にかついだ仏像に宇宙を感じる。
長大な時間と空間をイメージさせられる。
祈りとは?救いとは?慈悲とは?
こんな自問自答をせずにはいられない。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.35
(5pt)

とにかくすごい

なにげに読んでみたら・・・やばかった。この作者何者?っていうくらいすごい濃く深い内容でした。舞台はネパールの辺りの架空の国、仏教云々の内容ではなく、政治的パニック小説に分類されるのかな?この作品で相当はまり、篠田節子はすべて読みました。残念ながらこれ以上の迫力のある作品には出会えませんでしたが、おそらく天理教の教祖中山みきのエピソードをモデルにしている「ゴサインタン」、これはけっこう深かった。おすすめです。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.34
(5pt)

とにかくすごい

なにげに読んでみたら・・・やばかった。この作者何者?っていうくらいすごい濃く深い内容でした。舞台はネパールの辺りの架空の国、仏教云々の内容ではなく、政治的パニック小説に分類されるのかな?この作品で相当はまり、篠田節子はすべて読みました。残念ながらこれ以上の迫力のある作品には出会えませんでしたが、おそらく天理教の教祖中山みきのエピソードをモデルにしている「ゴサインタン」、これはけっこう深かった。おすすめです。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.33
(3pt)

確かに凄いのだが・・

綿密な取材と構想のもとに、これだけの大きな物語を一気に語ってしまう筆力には
さすがに圧倒されたが、その割には、読み終えた後に何か重いものが残ったというのでもなかった。

洗練の極に至って、かすかな頽廃の匂いすら漂わせるパスキム仏教は、
ポルポトを思わせるゲルツェンの原始共産制によって、完全に否定される。

革命の渦中での人々の苦しみは、これでもかというほど執拗かつ詳細に描き出されるのだが、
個々の描写の凄まじさも、延々と繰り返されると単なる記号と化してしまいがちで、後半はやや単調に感じられた。

元学芸員の新聞記者という肩書きを持ち、はじめはパスキム仏教の審美的な側面にのみ魅力を感じていた主人公は、
ゲルツェンの革命が結局は失敗に終わることが明らかになった時、そのいずれでもない第三の道を取ることを決意する。

この流れはいささか図式的過ぎるようでもあり、少なくとも、仏教という宗教の本質には
もうひとつ迫り切れていないように思えるのだが、巻末の参考文献を見るとそれにも納得が行ってしまう。

最後に、パスキムという架空の国の構想は、本文中の描写からすると、シッキムとブータンを足して二で割ったような
要素から成り立っているようだが、その方面に関して多少の知識がないではない立場からすると、
「パスキム」という固有名詞はいかにも素人の拵え物というふうで、あまりセンスが感じられないのが残念だった。

「カター」という首都名に関しても同様のことが言えるが、この種の架空の固有名がピシリと決まっているかどうかで、
作品全体の出来も大きく左右されるのだから、もう少し時間をかけて慎重に考えてほしかったと思う。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.32
(3pt)

確かに凄いのだが・・

綿密な取材と構想のもとに、これだけの大きな物語を一気に語ってしまう筆力にはさすがに圧倒されたが、その割には、読み終えた後に何か重いものが残ったというのでもなかった。洗練の極に至って、かすかな頽廃の匂いすら漂わせるパスキム仏教は、ポルポトを思わせるゲルツェンの原始共産制によって、完全に否定される。革命の渦中での人々の苦しみは、これでもかというほど執拗かつ詳細に描き出されるのだが、個々の描写の凄まじさも、延々と繰り返されると単なる記号と化してしまいがちで、後半はやや単調に感じられた。元学芸員の新聞記者という肩書きを持ち、はじめはパスキム仏教の審美的な側面にのみ魅力を感じていた主人公は、ゲルツェンの革命が結局は失敗に終わることが明らかになった時、そのいずれでもない第三の道を取ることを決意する。この流れはいささか図式的過ぎるようでもあり、少なくとも、仏教という宗教の本質にはもうひとつ迫り切れていないように思えるのだが、巻末の参考文献を見るとそれにも納得が行ってしまう。最後に、パスキムという架空の国の構想は、本文中の描写からすると、シッキムとブータンを足して二で割ったような要素から成り立っているようだが、その方面に関して多少の知識がないではない立場からすると、「パスキム」という固有名詞はいかにも素人の拵え物というふうで、あまりセンスが感じられないのが残念だった。「カター」という首都名に関しても同様のことが言えるが、この種の架空の固有名がピシリと決まっているかどうかで、作品全体の出来も大きく左右されるのだから、もう少し時間をかけて慎重に考えてほしかったと思う。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.31
(3pt)

確かに凄いのだが・・

綿密な取材と構想のもとに、これだけの大きな物語を一気に語ってしまう筆力にはさすがに圧倒されたが、その割には、読み終えた後に何か重いものが残ったというのでもなかった。洗練の極に至って、かすかな頽廃の匂いすら漂わせるパスキム仏教は、ポルポトを思わせるゲルツェンの原始共産制によって、完全に否定される。革命の渦中での人々の苦しみは、これでもかというほど執拗かつ詳細に描き出されるのだが、個々の描写の凄まじさも、延々と繰り返されると単なる記号と化してしまいがちで、後半はやや単調に感じられた。元学芸員の新聞記者という肩書きを持ち、はじめはパスキム仏教の審美的な側面にのみ魅力を感じていた主人公は、ゲルツェンの革命が結局は失敗に終わることが明らかになった時、そのいずれでもない第三の道を取ることを決意する。この流れはいささか図式的過ぎるようでもあり、少なくとも、仏教という宗教の本質にはもうひとつ迫り切れていないように思えるのだが、巻末の参考文献を見るとそれにも納得が行ってしまう。最後に、パスキムという架空の国の構想は、本文中の描写からすると、シッキムとブータンを足して二で割ったような要素から成り立っているようだが、その方面に関して多少の知識がないではない立場からすると、「パスキム」という固有名詞はいかにも素人の拵え物というふうで、あまりセンスが感じられないのが残念だった。「カター」という首都名に関しても同様のことが言えるが、この種の架空の固有名がピシリと決まっているかどうかで、作品全体の出来も大きく左右されるのだから、もう少し時間をかけて慎重に考えてほしかったと思う。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.30
(5pt)

諸悪莫作

吸い込まれるように読んでいった。
 重いが面白い。
 恐怖もややあってか夢に登場したりもした。
 投げかけられたテーマは?「祈り」?いや「諸悪莫作」だ、と一人考えた。
一言では片付けられない深さがあり、多くの人に是非読んで欲しいと思う。
一冊の本でこんなに沢山のことを考える機会を得られるとは・・。「弥勒」だから・・こそだ。
 華やかな文化社会の裏の貧しい社会、祈りが最大の仕事となった世界。それが疑問視され、壊され、完全平等世界が目指された。祈りも禁止され、現代知識も排除され、不自然な「自然」が作り出された。一見秩序だった世界は、無秩序を織り成していく。自然との共存で生まれた知識も排除されたのでは無知でしかない、人であることにも疑問が起こる・・。そのような手段を強行した結果、少しずつ崩壊へと向かう新世界。
 これらは自然との共存を訴えるものであり、多民族のありのままを肯定するものでもあり、更には善悪とは?その基準は?と大きなテーマを投げかけてくるものである。それは今の時代を疑問視する鋭い眼が光った結果であろう。
 弥勒の発行された後ではあるが、テロによるアメリカのツインタワー爆破とそこから生まれた大義名分を背負った戦争。善を語りながら悪ともとれる行為の数々。これが真の解決になるのだろうか?
 諸悪莫作・・諸々の悪なすことなかれ、いやむしろ諸々の悪なすことなし。仏陀は信仰を提供したのではない。宇宙の真実、それは全てがひとつだということ、それを知ることでいい方向に進む、それを知り、伝えただけだった。仏は一人一人に宿っているのだから。そのことを改めて考えたのは「弥勒」を読んだから・・。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.29
(5pt)

諸悪莫作

 吸い込まれるように読んでいった。 重いが面白い。 恐怖もややあってか夢に登場したりもした。 投げかけられたテーマは?「祈り」?いや「諸悪莫作」だ、と一人考えた。一言では片付けられない深さがあり、多くの人に是非読んで欲しいと思う。一冊の本でこんなに沢山のことを考える機会を得られるとは・・。「弥勒」だから・・こそだ。 華やかな文化社会の裏の貧しい社会、祈りが最大の仕事となった世界。それが疑問視され、壊され、完全平等世界が目指された。祈りも禁止され、現代知識も排除され、不自然な「自然」が作り出された。一見秩序だった世界は、無秩序を織り成していく。自然との共存で生まれた知識も排除されたのでは無知でしかない、人であることにも疑問が起こる・・。そのような手段を強行した結果、少しずつ崩壊へと向かう新世界。 これらは自然との共存を訴えるものであり、多民族のありのままを肯定するものでもあり、更には善悪とは?その基準は?と大きなテーマを投げかけてくるものである。それは今の時代を疑問視する鋭い眼が光った結果であろう。 弥勒の発行された後ではあるが、テロによるアメリカのツインタワー爆破とそこから生まれた大義名分を背負った戦争。善を語りながら悪ともとれる行為の数々。これが真の解決になるのだろうか? 諸悪莫作・・諸々の悪なすことなかれ、いやむしろ諸々の悪なすことなし。仏陀は信仰を提供したのではない。宇宙の真実、それは全てがひとつだということ、それを知ることでいい方向に進む、それを知り、伝えただけだった。仏は一人一人に宿っているのだから。そのことを改めて考えたのは「弥勒」を読んだから・・。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.28
(5pt)

諸悪莫作

 吸い込まれるように読んでいった。 重いが面白い。 恐怖もややあってか夢に登場したりもした。 投げかけられたテーマは?「祈り」?いや「諸悪莫作」だ、と一人考えた。一言では片付けられない深さがあり、多くの人に是非読んで欲しいと思う。一冊の本でこんなに沢山のことを考える機会を得られるとは・・。「弥勒」だから・・こそだ。 華やかな文化社会の裏の貧しい社会、祈りが最大の仕事となった世界。それが疑問視され、壊され、完全平等世界が目指された。祈りも禁止され、現代知識も排除され、不自然な「自然」が作り出された。一見秩序だった世界は、無秩序を織り成していく。自然との共存で生まれた知識も排除されたのでは無知でしかない、人であることにも疑問が起こる・・。そのような手段を強行した結果、少しずつ崩壊へと向かう新世界。 これらは自然との共存を訴えるものであり、多民族のありのままを肯定するものでもあり、更には善悪とは?その基準は?と大きなテーマを投げかけてくるものである。それは今の時代を疑問視する鋭い眼が光った結果であろう。 弥勒の発行された後ではあるが、テロによるアメリカのツインタワー爆破とそこから生まれた大義名分を背負った戦争。善を語りながら悪ともとれる行為の数々。これが真の解決になるのだろうか? 諸悪莫作・・諸々の悪なすことなかれ、いやむしろ諸々の悪なすことなし。仏陀は信仰を提供したのではない。宇宙の真実、それは全てがひとつだということ、それを知ることでいい方向に進む、それを知り、伝えただけだった。仏は一人一人に宿っているのだから。そのことを改めて考えたのは「弥勒」を読んだから・・。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.27
(5pt)

べた褒め

完全平等社会という美名の下に多大なる犠牲を生み出し、その先には
崩壊が待ち受けているだけの過激な政治体制。しかしなぜそんな愚行に
走ったのかというその背景、過程、結末を緻密に描いていくにつれ、
果たしてその間違いを頭ごなしに糾弾し否定し去ることができるのか、
段々と疑問を覚え始めていきます。
ひたすらシビアにそれぞれの立場・思想理念を描き出し、決して
描写が一方的で独り善がりなものにならない。また、人の手に余るような、
超越した美しさを持つものを端整に描写する筆力があります。
想像を絶する過酷な状況に追い込まれた主人公永岡も、超越した
美しさを持つパスキム美術、弥勒が心の拠り所になっていたんでしょうか。
このあたりこの人らしい作風ですね。
文体も美しく読みやすいのに重厚感があり、しばしばハッとする描写に出会います。
読んでる間はめまぐるしく自分の価値観が揺らいでいくし、
読後は救いや信仰、人の死について多少泥沼思考にハマりました(笑)
ラストに拍子抜けという人もいると思いますが、個人的には
これがベストな終わり方と思います。篠田作品では一番好きです。
深いテーマを押し付けがましくなく、面白く読ませてくれる傑作。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.26
(5pt)

べた褒め

完全平等社会という美名の下に多大なる犠牲を生み出し、その先には崩壊が待ち受けているだけの過激な政治体制。しかしなぜそんな愚行に走ったのかというその背景、過程、結末を緻密に描いていくにつれ、果たしてその間違いを頭ごなしに糾弾し否定し去ることができるのか、段々と疑問を覚え始めていきます。ひたすらシビアにそれぞれの立場・思想理念を描き出し、決して描写が一方的で独り善がりなものにならない。また、人の手に余るような、超越した美しさを持つものを端整に描写する筆力があります。想像を絶する過酷な状況に追い込まれた主人公永岡も、超越した美しさを持つパスキム美術、弥勒が心の拠り所になっていたんでしょうか。このあたりこの人らしい作風ですね。文体も美しく読みやすいのに重厚感があり、しばしばハッとする描写に出会います。読んでる間はめまぐるしく自分の価値観が揺らいでいくし、読後は救いや信仰、人の死について多少泥沼思考にハマりました(笑)ラストに拍子抜けという人もいると思いますが、個人的にはこれがベストな終わり方と思います。篠田作品では一番好きです。深いテーマを押し付けがましくなく、面白く読ませてくれる傑作。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.25
(5pt)

べた褒め

完全平等社会という美名の下に多大なる犠牲を生み出し、その先には崩壊が待ち受けているだけの過激な政治体制。しかしなぜそんな愚行に走ったのかというその背景、過程、結末を緻密に描いていくにつれ、果たしてその間違いを頭ごなしに糾弾し否定し去ることができるのか、段々と疑問を覚え始めていきます。ひたすらシビアにそれぞれの立場・思想理念を描き出し、決して描写が一方的で独り善がりなものにならない。また、人の手に余るような、超越した美しさを持つものを端整に描写する筆力があります。想像を絶する過酷な状況に追い込まれた主人公永岡も、超越した美しさを持つパスキム美術、弥勒が心の拠り所になっていたんでしょうか。このあたりこの人らしい作風ですね。文体も美しく読みやすいのに重厚感があり、しばしばハッとする描写に出会います。読んでる間はめまぐるしく自分の価値観が揺らいでいくし、読後は救いや信仰、人の死について多少泥沼思考にハマりました(笑)ラストに拍子抜けという人もいると思いますが、個人的にはこれがベストな終わり方と思います。篠田作品では一番好きです。深いテーマを押し付けがましくなく、面白く読ませてくれる傑作。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785