ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,323件 241〜260 13/67ページ
No.1083
(5pt)

ノルウェーの森を読んで

村上作品をはじめて手に取った作品、若者が目覚めてゆく性と、心に深い傷を抱えたアウトローの苦しみ、個性の表現。村上の際立つ手法で描いた読み応えのある作品である。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1082
(5pt)

「喪失感」を限りなく深く美しく描いた作品

言わずと知れた、村上春樹の代表作。
そして、好き嫌い、賛否両論のわかれる本。
私は、この本が自分の人生の中にあるということだけで、幸せを感じる。

自分の中の何かが失われていく事を感じたとき、
そしてその過程で、親愛なる誰かを傷つけていたとしたら。

この小説は、失った大切なものを見つめながら生きていくことの哀しさが痛いほど描かれている。
どこかにある手記のような「死にたい」「苦しい」などの陳腐な言葉ではなく、
読み手は行間で、それを自分の痛みとして、経験として感じとれる。
そして、死の淵から絶え間なく続く声の中で、それに耐えながら、今を生き続けることとの葛藤を知ることができる。

「どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。
どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。
我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、
そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。」

多くの人は、様々な喪失感を抱え、それと向き合い、戦いながら生きて行く。
例え、生きる意味も喜びも見つけられない日が来たとしても、それでも人は生きて行かなければならない。

「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」

本書に描かれる多くの名言の中の一つ。
この彼の言葉の中に、明日を見つけられる人が、一人でも多くいることを願って。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1081
(5pt)

村上ワールドを再度確認

もう一度読み返してみようと購入しました。村上ワールドが心地よかったです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1080
(5pt)

村上春樹の作品で唯一好きなもの

30年ぶりに読み返した。
村上春樹氏は私と同学年。だから最初読んだときはあの時代を思い返して懐かしさいっぱいだった。
今回読み返して思ったことは、
「我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。」
という言葉にこの作品は集約されているように思った。
私も今日までいろいろな哀しみに出会い、随分強くなったと思っていたが、さらなる新たな哀しみの前には、そんな強さなど何の役にも立たない、ということを思い知らされた。
そして、それでもなお生きていかなければならない苦しみをどう携えて生きていけばいいのか。
そういった哀しみや、苦しみをこの作品は共有させてくれることに限りない喜びを見いだすことが出来た。
いつかまた、この世界に戻ってくる、いや戻ってこられる場所があることの幸せを噛み締めつつ読み終わりました。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.1079
(5pt)

戸田周雄

ありがとうございました。 昔村上春樹にハマった 切っ掛けの 大好きなビートルズの曲と同じ題名 の小説(愛読)です。再々度読み直しています。69歳施設入所中で 超暇人です・・・
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1078
(5pt)

ノルウェーの森を読んで

村上作品をはじめて手に取った作品、若者が目覚めてゆく性と、心に深い傷を抱えたアウトローの苦しみ、個性の表現。村上の際立つ手法で描いた読み応えのある作品である。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1077
(5pt)

「喪失感」を限りなく深く美しく描いた作品

言わずと知れた、村上春樹の代表作。
そして、好き嫌い、賛否両論のわかれる本。
私は、この本が自分の人生の中にあるということだけで、幸せを感じる。

自分の中の何かが失われていく事を感じたとき、
そしてその過程で、親愛なる誰かを傷つけていたとしたら。

この小説は、失った大切なものを見つめながら生きていくことの哀しさが痛いほど描かれている。
どこかにある手記のような「死にたい」「苦しい」などの陳腐な言葉ではなく、
読み手は行間で、それを自分の痛みとして、経験として感じとれる。
そして、死の淵から絶え間なく続く声の中で、それに耐えながら、今を生き続けることとの葛藤を知ることができる。

「どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。
どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。
我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、
そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。」

多くの人は、様々な喪失感を抱え、それと向き合い、戦いながら生きて行く。
例え、生きる意味も喜びも見つけられない日が来たとしても、それでも人は生きて行かなければならない。

「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」

本書に描かれる多くの名言の中の一つ。
この彼の言葉の中に、明日を見つけられる人が、一人でも多くいることを願って。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1076
(5pt)

村上ワールドを再度確認

もう一度読み返してみようと購入しました。村上ワールドが心地よかったです。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1075
(5pt)

セックスを通じて生と死を表現し、センスの塊のような村上作品中でも白眉の出来

私は1963年生まれで本作の主人公とほぼ同時代に学生時代を経験した。それもあるだろうが、とにかく個人的に波長の合う作品でこの下巻もあっと言う間に読破した。
 理屈でなく感性に訴える村上春樹の作品中でも、セックスを通じて生と死を表現した本作は極めて官能的な要素を強く感じた。今巻でも印象的なシーンが数多く、例えば主人公と一緒に死病に冒された父を看るため病院を訪れた大学生緑の服装はパンチラ必至の超ミニスカで、それで階段を上るなと言われるが堂々と見せ付けるつもりだったと言う。だが彼女は父を献身的に看病する健気な娘なのである。彼女と亡くなっていった父、そして主人公とのエピソードはエキセントリックでエロティックなものが多いが、「死」に対して「生」を象徴したものとして読めた。主人公は20歳になる前なのに多くのセックスを重ねているが、本当に大切な彼女や、緑とはセックス出来ず、手や口で性欲を処理してもらう。「ノルウェイの森」を演奏する年上女性とセックスを経験するラスト前のシーンもとても印象深かった。ここでも「セックス」が生を象徴するものとして描かれていたと思う。
 毎度評しているように村上春樹は万人向けの作家ではない。本作は特に官能要素が重要な位置を占めているので、それだけで嫌悪を感じる人もいると思う。だが、「生」と「死」と言うテーマを扱うにおいては「セックス」は避けられない要素であったのだ。センスの塊のような村上作品でも白眉の出来だと絶賛したい。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.1074
(5pt)

何度でも読みたくなる作品

人生の節目節目で読み返したくなる、特別な小説。
読むたびにあの日の情景がよみがえってくる。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.1073
(5pt)

セックスを通じて生と死を表現し、センスの塊のような村上作品中でも白眉の出来

私は1963年生まれで本作の主人公とほぼ同時代に学生時代を経験した。それもあるだろうが、とにかく個人的に波長の合う作品でこの下巻もあっと言う間に読破した。
 理屈でなく感性に訴える村上春樹の作品中でも、セックスを通じて生と死を表現した本作は極めて官能的な要素を強く感じた。今巻でも印象的なシーンが数多く、例えば主人公と一緒に死病に冒された父を看るため病院を訪れた大学生緑の服装はパンチラ必至の超ミニスカで、それで階段を上るなと言われるが堂々と見せ付けるつもりだったと言う。だが彼女は父を献身的に看病する健気な娘なのである。彼女と亡くなっていった父、そして主人公とのエピソードはエキセントリックでエロティックなものが多いが、「死」に対して「生」を象徴したものとして読めた。主人公は20歳になる前なのに多くのセックスを重ねているが、本当に大切な彼女や、緑とはセックス出来ず、手や口で性欲を処理してもらう。「ノルウェイの森」を演奏する年上女性とセックスを経験するラスト前のシーンもとても印象深かった。ここでも「セックス」が生を象徴するものとして描かれていたと思う。
 毎度評しているように村上春樹は万人向けの作家ではない。本作は特に官能要素が重要な位置を占めているので、それだけで嫌悪を感じる人もいると思う。だが、「生」と「死」と言うテーマを扱うにおいては「セックス」は避けられない要素であったのだ。センスの塊のような村上作品でも白眉の出来だと絶賛したい。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.1072
(5pt)

何度でも読みたくなる作品

人生の節目節目で読み返したくなる、特別な小説。
読むたびにあの日の情景がよみがえってくる。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1071
(5pt)

セックスを通じて生と死を表現し、センスの塊のような村上作品中でも白眉の出来

私は1963年生まれで本作の主人公とほぼ同時代に学生時代を経験した。それもあるだろうが、とにかく個人的に波長の合う作品でこの下巻もあっと言う間に読破した。
 理屈でなく感性に訴える村上春樹の作品中でも、セックスを通じて生と死を表現した本作は極めて官能的な要素を強く感じた。今巻でも印象的なシーンが数多く、例えば主人公と一緒に死病に冒された父を看るため病院を訪れた大学生緑の服装はパンチラ必至の超ミニスカで、それで階段を上るなと言われるが堂々と見せ付けるつもりだったと言う。だが彼女は父を献身的に看病する健気な娘なのである。彼女と亡くなっていった父、そして主人公とのエピソードはエキセントリックでエロティックなものが多いが、「死」に対して「生」を象徴したものとして読めた。主人公は20歳になる前なのに多くのセックスを重ねているが、本当に大切な彼女や、緑とはセックス出来ず、手や口で性欲を処理してもらう。「ノルウェイの森」を演奏する年上女性とセックスを経験するラスト前のシーンもとても印象深かった。ここでも「セックス」が生を象徴するものとして描かれていたと思う。
 毎度評しているように村上春樹は万人向けの作家ではない。本作は特に官能要素が重要な位置を占めているので、それだけで嫌悪を感じる人もいると思う。だが、「生」と「死」と言うテーマを扱うにおいては「セックス」は避けられない要素であったのだ。センスの塊のような村上作品でも白眉の出来だと絶賛したい。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.1070
(5pt)

何度でも読みたくなる作品

人生の節目節目で読み返したくなる、特別な小説。
読むたびにあの日の情景がよみがえってくる。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1069
(4pt)

恋愛小説?

この物語には、緑と直子という対照的な二人の女の子が登場する。

いつも太陽のように明るい緑と、悲しみをたたえた暗い湖のような直子。主人公の僕の心は、この二人の間を時計の振り子のように揺れ動く。そこに典型的な東大生のような永沢さん、その恋人のハツミさん。僕の唯一の親友で、17歳のときに自殺してしまったキヅキ…。
 
端的にいうと、この小説には「唐突な死」と「脈絡のないセックス・シーン」で満ちている。だからなのか、話としては正直あまり面白いとは思えなかった。

登場人物のほとんどが自殺など何らかの形でどんどん死んでしまうし、どこか内向的な主人公が女の人と出会うたびに都合よくエッチするという展開が、どうもなじめなかったからだ。モテモテなはずの主人公なのだが、その割に魅力を感じないのはなぜだろうか?

そもそも青春小説でいうところの「青春」には、失われた時代への憧憬(どうけい)の意味が込められているのだろうが、この小説で語られる青春には、青臭い未熟なイメージしか感じられなかった。

主人公の僕と直子とキヅキの関係にしても、「三人でいると、それはまるで僕がゲストであり、キズキが有能なホストであり、直子がアシスタントであるTVのトーク番組みたいだった。」(上巻48頁)と表現される。

こうした二人きりになると会話が進まなくなるという危うい三角関係が頻繁に語られるのだが、その関係も登場人物の死という形であっけなく終わってしまう。

もちろん本作品にも村上さんらしい鮮烈で詩的なイメージが溢れていて、村上ファンとしては十分楽しめた。物語の冒頭で直子が主人公の僕に語る「野井戸の話」は、この物語で語られる多くの死の優れたメタファー(隠喩)になっているように思う。どこにあるか分からない井戸に突然落っこちて、誰にも知られずに死んでゆくような「ひどい死に方」である。

主人公の僕と最後にビリヤードをした夜に自殺したキヅキも、遺書もなければ、たいした動機もない静かな死だった。言わば「生のまっただ中で、何もかもが死を中心にして回転していたのだ。」(上巻55頁)

そんな死と隣り合わせの不吉な小説世界にあって、村上さんの喪失感を表現するときの文章はとりわけ美しい。

僕と直子がキヅキを失った悲しみを癒すべく交わるシーンでは、「彼女の求めているのは僕の腕ではなく誰かの腕なのだ。彼女の求めているのは僕の温もりではなく誰かの温もりなのだ。僕が僕自身であることで、僕はなんだか後ろめたいような気持になった。」(上巻61頁)と表現される。

本作品もそうだが、村上さんのデビュー作である『風の歌を聴け』や『1973年のピンボール』などに見る、一見読みやすく何も考えてないように書かれているが、内にどうしようもない悲しみを秘めている文章。

個人的には作品自体にあまり感情移入できなかったけれど、改めて村上さんの文章のうまさを味わえた作品だった。

『ノルウェイの森』の題名の秘密は、読まれた上で感じとってみてください。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1068
(4pt)

恋愛小説?

この物語には、緑と直子という対照的な二人の女の子が登場する。

いつも太陽のように明るい緑と、悲しみをたたえた暗い湖のような直子。主人公の僕の心は、この二人の間を時計の振り子のように揺れ動く。そこに典型的な東大生のような永沢さん、その恋人のハツミさん。僕の唯一の親友で、17歳のときに自殺してしまったキヅキ…。
 
端的にいうと、この小説には「唐突な死」と「脈絡のないセックス・シーン」で満ちている。だからなのか、話としては正直あまり面白いとは思えなかった。

登場人物のほとんどが自殺など何らかの形でどんどん死んでしまうし、どこか内向的な主人公が女の人と出会うたびに都合よくエッチするという展開が、どうもなじめなかったからだ。モテモテなはずの主人公なのだが、その割に魅力を感じないのはなぜだろうか?

そもそも青春小説でいうところの「青春」には、失われた時代への憧憬(どうけい)の意味が込められているのだろうが、この小説で語られる青春には、青臭い未熟なイメージしか感じられなかった。

主人公の僕と直子とキヅキの関係にしても、「三人でいると、それはまるで僕がゲストであり、キズキが有能なホストであり、直子がアシスタントであるTVのトーク番組みたいだった。」(上巻48頁)と表現される。

こうした二人きりになると会話が進まなくなるという危うい三角関係が頻繁に語られるのだが、その関係も登場人物の死という形であっけなく終わってしまう。

もちろん本作品にも村上さんらしい鮮烈で詩的なイメージが溢れていて、村上ファンとしては十分楽しめた。物語の冒頭で直子が主人公の僕に語る「野井戸の話」は、この物語で語られる多くの死の優れたメタファー(隠喩)になっているように思う。どこにあるか分からない井戸に突然落っこちて、誰にも知られずに死んでゆくような「ひどい死に方」である。

主人公の僕と最後にビリヤードをした夜に自殺したキヅキも、遺書もなければ、たいした動機もない静かな死だった。言わば「生のまっただ中で、何もかもが死を中心にして回転していたのだ。」(上巻55頁)

そんな死と隣り合わせの不吉な小説世界にあって、村上さんの喪失感を表現するときの文章はとりわけ美しい。

僕と直子がキヅキを失った悲しみを癒すべく交わるシーンでは、「彼女の求めているのは僕の腕ではなく誰かの腕なのだ。彼女の求めているのは僕の温もりではなく誰かの温もりなのだ。僕が僕自身であることで、僕はなんだか後ろめたいような気持になった。」(上巻61頁)と表現される。

本作品もそうだが、村上さんのデビュー作である『風の歌を聴け』や『1973年のピンボール』などに見る、一見読みやすく何も考えてないように書かれているが、内にどうしようもない悲しみを秘めている文章。

個人的には作品自体にあまり感情移入できなかったけれど、改めて村上さんの文章のうまさを味わえた作品だった。

『ノルウェイの森』の題名の秘密は、読まれた上で感じとってみてください。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1067
(4pt)

生と死(陳腐ですが、これを強く感じましたので)

何度目かの再読を終えました。風の歌とノルウェイは最も再読した作品です。どこから切り取って読んでも面白いから、というのがその理由です。ノルウェイの森は、登場人物が魅力的で、それぞれのエピソードを切り取って読んでも楽しめます。突撃隊や緑、永沢さん、レイコさん、誰も彼もが魅力的です。
この作品のテーマは、陳腐な言い回しですがやはり、生と死だと思いました。死を選択した者、あるいは死に捉えられた者、生と死の中間的な場所から還って来て、死を含んだ生を選択した僕やレイコさん。
低俗な官能小説と批判されるように、村上作品の中でも最も性描写が多く、具体的です。描写の仕方は気に入らない部分もありますが、おそらくこの作品に性行為は必要なものなのでしょう。それは、ある場面では大して意味のないゲームのような行為としてただ浪費され、違うある場面では、神聖な行為のようであったり、固辞するものであったり、通過儀礼のようであったりします。生と死というものに性行為が深く関わっているようにも思います。
初めて読んだときはさらりと読み、ふ〜んという程度でしたが、その後は自分の精神の具合やら何かの加減で違う感覚で読めます。
なぜこれ程売れたのかは、正直よくわかりません。他人に薦める人が多いというのもよくわかりません。とても他人に薦められるような種類の本ではありません。
村上作品(長編)の中では少ないリアリズム小説です。好きな作品ですが、おススメは「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」などです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.1066
(5pt)

万人向けでない前提で満点評価

村上春樹は万人向けの作家ではない。好きな人と同程度にアンチも存在するのは人気作家の宿命とも言えるが、基本的に雰囲気勝負の作風なので、何を言いたいのかわからない、と言う人も多いだろうと思う。彼は何かのテーマを持って、それを読者に訴えようとしているわけではないのだ。だからそれが文学だと思っている人には理解される筈はない。彼はたいてい自身の生きて来た世代をベースに小説を書いている場合が多く、それも村上春樹が理解されにくい要因の一つだと思う。だが一方、彼と同世代である私のような読者にとっては強烈にアピールするものがあり、感性が合っていると感じるのだ。又本作に関しては、私自身が入院療養中に読んだのがタイムリーだったので満点評価とするが、差し引いてもらって構わない。感性が合わない人も多数いらっしゃる筈なのだから。
 それにしてもモラトリアム風大学生時代の描写は、見事にあの時代の雰囲気を表している。女性関係をのぞいて私も経験した男子大学生の生活だ。そして心を病んだヒロインの療養生活は同様の状態にあった私には痛い程伝わって来るものが表現されていたのである。
 繰り返すが、万人向けではない事を前提としての満点評価である。感性が合わないと思ったら、無理に読んでも得る物はないと思う。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.1065
(4pt)

生と死(陳腐ですが、これを強く感じましたので)

何度目かの再読を終えました。風の歌とノルウェイは最も再読した作品です。どこから切り取って読んでも面白いから、というのがその理由です。ノルウェイの森は、登場人物が魅力的で、それぞれのエピソードを切り取って読んでも楽しめます。突撃隊や緑、永沢さん、レイコさん、誰も彼もが魅力的です。
この作品のテーマは、陳腐な言い回しですがやはり、生と死だと思いました。死を選択した者、あるいは死に捉えられた者、生と死の中間的な場所から還って来て、死を含んだ生を選択した僕やレイコさん。
低俗な官能小説と批判されるように、村上作品の中でも最も性描写が多く、具体的です。描写の仕方は気に入らない部分もありますが、おそらくこの作品に性行為は必要なものなのでしょう。それは、ある場面では大して意味のないゲームのような行為としてただ浪費され、違うある場面では、神聖な行為のようであったり、固辞するものであったり、通過儀礼のようであったりします。生と死というものに性行為が深く関わっているようにも思います。
初めて読んだときはさらりと読み、ふ〜んという程度でしたが、その後は自分の精神の具合やら何かの加減で違う感覚で読めます。
なぜこれ程売れたのかは、正直よくわかりません。他人に薦める人が多いというのもよくわかりません。とても他人に薦められるような種類の本ではありません。
村上作品(長編)の中では少ないリアリズム小説です。好きな作品ですが、おススメは「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」などです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1064
(5pt)

万人向けでない前提で満点評価

村上春樹は万人向けの作家ではない。好きな人と同程度にアンチも存在するのは人気作家の宿命とも言えるが、基本的に雰囲気勝負の作風なので、何を言いたいのかわからない、と言う人も多いだろうと思う。彼は何かのテーマを持って、それを読者に訴えようとしているわけではないのだ。だからそれが文学だと思っている人には理解される筈はない。彼はたいてい自身の生きて来た世代をベースに小説を書いている場合が多く、それも村上春樹が理解されにくい要因の一つだと思う。だが一方、彼と同世代である私のような読者にとっては強烈にアピールするものがあり、感性が合っていると感じるのだ。又本作に関しては、私自身が入院療養中に読んだのがタイムリーだったので満点評価とするが、差し引いてもらって構わない。感性が合わない人も多数いらっしゃる筈なのだから。
 それにしてもモラトリアム風大学生時代の描写は、見事にあの時代の雰囲気を表している。女性関係をのぞいて私も経験した男子大学生の生活だ。そして心を病んだヒロインの療養生活は同様の状態にあった私には痛い程伝わって来るものが表現されていたのである。
 繰り返すが、万人向けではない事を前提としての満点評価である。感性が合わないと思ったら、無理に読んでも得る物はないと思う。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925