樅ノ木は残った

評判

樅ノ木は残ったの評価:

4.36/5点 レビュー 100件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全166件 121〜140 7/9ページ
No.46
(5pt)

原田甲斐という人物

 「人が虎を殺そうとする場合には,人はそれをスポーツだといい,虎が人を殺そうとする場合には,人はそれを獰猛だという.罪悪と正義の区別も,まあそんなものだよ」
 これは劇作家ジョージ・バーナード・ショーの言葉だ.
 個人的に原田甲斐が善人であったとか,悪人であったとかそういった歴史的評価には余り興味はない.そもそも視点を変えてしまえばどうとでもなるような議論に,どれほどの意味があるのか分からない.
 唯一つ言える事は,山本周五郎の描き出した原田甲斐という人物,そして彼を中心に紡ぎ出された物語は十分に感動に値するものであり,彼の生き様は落涙に値する.伊達家を守る.この誓いを守るためだけに,誰にも理解されずに孤独に戦い続ける彼の生き様をぜひ多くの人に読んでもらいたい.
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.45
(5pt)

そして、樅の木は残った・・・

官位、職名、字、苗字、氏名など人の呼名は様々です。これが時代小説の面白い点で、相手との力関係、感情が細かに織り込まれているようです。圧巻のフィナーレでした。何とも形容しがたく、複雑な心境です。死ぬときがくれば死ぬ、死に方よりもどう生きたか、生き抜いたか今何を考え、何をしているのか。主人公の周りの女性も魅力的で、この物語にゆたかな膨らみを持たせているように感じます。人の行ないの一部は目にしますが、その意図、意味を知ることは容易ではありません。邪推も多く恥ずかしいことです。語らずとも、蒔かれた土に根を張り風雪に耐え成長する草木の姿に、樅の木の姿に思いを深めました。
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)より
4101134669
No.44
(5pt)

おみや さんがお幸せでありますように

物語が動きます。人の織り成す錦模様、絵柄はまだ見えませんが、幾重にも織られて厚さが増していきます。人は人それぞれの世界を持ち、懸命に生きているのです。登場人物のそれぞれが愛おしくなります。己を大切にするも粗末にするも己が決めること。また、対する人もまた己であること。忘れても思い出し、思い出し生きていきます。人々の間に不和を起こさせ、それから利益を得ようとする人々、その行いは戦術の一つでしょうが、理に合わないことです。
伊達60万石の行方はいざ知らず、どのような結末を迎えるのか、下巻へ。
樅ノ木は残った (中) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (中) (新潮文庫)より
4101134650
No.43
(5pt)

静かに耳を傾ける

上巻は物語の背景、登場人物の性格、ものの考え方がだんだん解かってきます。何事かを成さんと、捨てて捨てて一心になるかのような原田甲斐が印象的です。作中「断章」が入れられサスペンス物のように想像が掻き立てられます。男女の機微も物語りに膨らみをもたせ、どんどん引き込まれます。どっぷりと物語に浸り、中巻にすすめます。「木はものを云うさ、・・・」風雪に耐え生き続ける「樅の木」が誰も知りえない人の心のうちを語るようです。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.42
(5pt)

静かに耳を傾ける

上巻は物語の背景、登場人物の性格、ものの考え方がだんだん解かってきます。何事かを成さんと、捨てて捨てて一心になるかのような原田甲斐が印象的です。作中「断章」が入れられサスペンス物のように想像が掻き立てられます。男女の機微も物語りに膨らみをもたせ、どんどん引き込まれます。どっぷりと物語に浸り、中巻にすすめます。「木はものを云うさ、・・・」風雪に耐え生き続ける「樅の木」が誰も知りえない人の心のうちを語るようです。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.41
(5pt)

そして、樅の木は残った・・・

官位、職名、字、苗字、氏名など人の呼名は様々です。 これが時代小説の面白い点で、相手との力関係、感情が細かに織り込まれているようです。 圧巻のフィナーレでした。 何とも形容しがたく、複雑な心境です。 死ぬときがくれば死ぬ、死に方よりもどう生きたか、生き抜いたか今何を考え、何をしているのか。 主人公の周りの女性も魅力的で、この物語にゆたかな膨らみを持たせているように感じます。 人の行ないの一部は目にしますが、その意図、意味を知ることは容易ではありません。 邪推も多く恥ずかしいことです。 語らずとも、蒔かれた土に根を張り風雪に耐え成長する草木の姿に、樅の木の姿に思いを深めました。
樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫)より
4101134022
No.40
(5pt)

読み応え十分

前々から山本周五郎の小説を読んでみたかったので、代表作と言われている本作を読んでみた。伊達騒動において従来悪役と見られていた原田甲斐が、山本周五郎の大胆な新解釈によって、伊達家を救ったヒーローとして描かれており、(この新解釈には、異論もあるだろうが・・)しかも非常に魅力的な人物として描かれている。

読み応えのある娯楽大作という感じで、ほかの山本周五郎作品も読んでみたいと思う。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.39
(5pt)

読み応え十分

前々から山本周五郎の小説を読んでみたかったので、代表作と言われている本作を読んでみた。伊達騒動において従来悪役と見られていた原田甲斐が、山本周五郎の大胆な新解釈によって、伊達家を救ったヒーローとして描かれており、(この新解釈には、異論もあるだろうが・・)しかも非常に魅力的な人物として描かれている。
読み応えのある娯楽大作という感じで、ほかの山本周五郎作品も読んでみたいと思う。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.38
(5pt)

緻密なつくり。

それだけに尽きます。

私は山本周五郎できちんと読ませてもらったのはこれだけです。

時間さえあれば何度も読み返したい作品です。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.37
(5pt)

緻密なつくり。

それだけに尽きます。
私は山本周五郎できちんと読ませてもらったのはこれだけです。
時間さえあれば何度も読み返したい作品です。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.36
(5pt)

一人で生きるという難しさ

伊達騒動という史実を元に「一人で生きていく」困難さを見事に表現した傑作である。
これでもかこれでもかと出てくる難題に、まさに命がけであたっていくさまは、読者の胸を打たずにおかない。
今の若い人たちが、原田甲斐の死に様(生き方)が理解できるだろうか。
私はこの本をハードボイルドとして読んだが、「ハードボイルド」といってしまうとなんだか「形だけの軽いもの」という印象を受ける方も多いことであろう。しかし、この本は「真のハードボイルド」である。
隆氏の「死ぬことと見つけたり」同様働き始めた若い世代にぜひとも読んでほしい一冊である。
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)より
4101134669
No.35
(5pt)

一人で生きるという難しさ

伊達騒動という史実を元に「一人で生きていく」困難さを見事に表現した傑作である。 これでもかこれでもかと出てくる難題に、まさに命がけであたっていくさまは、読者の胸を打たずにおかない。 今の若い人たちが、原田甲斐の死に様(生き方)が理解できるだろうか。 私はこの本をハードボイルドとして読んだが、「ハードボイルド」といってしまうとなんだか「形だけの軽いもの」という印象を受ける方も多いことであろう。 しかし、この本は「真のハードボイルド」である。 隆氏の「死ぬことと見つけたり」同様働き始めた若い世代にぜひとも読んでほしい一冊である。
樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫)より
4101134022
No.34
(5pt)

念願かなう

ずっと読みたいと思っていたのだが、今回文庫の字が大きくなったのを機に

手をつけてみた。登場人物の多さは気になるところではあるが、人物が出てくるたびに書き出しておけば(翻訳ものによくあるように)理解が深まる。

私は稲見一良のように、この小説をハードボイルドとして味わっている。

まだまだ著についたばかりだが、かなり深いものがある。

今後の展開が非常に楽しみである。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.33
(5pt)

念願かなう

ずっと読みたいと思っていたのだが、今回文庫の字が大きくなったのを機に
手をつけてみた。登場人物の多さは気になるところではあるが、人物が出てくるたびに書き出しておけば(翻訳ものによくあるように)理解が深まる。
私は稲見一良のように、この小説をハードボイルドとして味わっている。
まだまだ著についたばかりだが、かなり深いものがある。
今後の展開が非常に楽しみである。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.32
(1pt)

今となっては陳腐な小説

山本周五郎全集、未収録全集をすべて読んだが、もっともつまらなかったのがこの小説。

この小説は、それまで逆臣とされた原田甲斐を大忠臣ととらえたものである。しかし、近年、とくに近代史においては1次資料の発掘が進められ、通説化した史実の見直しが進められている。寛文事件については不明な点も多いが、酒井忠清の関わりについては池田光政の日記や土佐藩の記録などでほぼ明らかになっている。今更読むと、全く陳腐な小説としか言いようがない。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.31
(1pt)

今となっては陳腐な小説

山本周五郎全集、未収録全集をすべて読んだが、もっともつまらなかったのがこの小説。
この小説は、それまで逆臣とされた原田甲斐を大忠臣ととらえたものである。しかし、近年、とくに近代史においては1次資料の発掘が進められ、通説化した史実の見直しが進められている。寛文事件については不明な点も多いが、酒井忠清の関わりについては池田光政の日記や土佐藩の記録などでほぼ明らかになっている。今更読むと、全く陳腐な小説としか言いようがない。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.30
(5pt)

これぞ漢(おとこ)の道だ!

山本周五郎は大ファンですが、これは文句なしに良い!伊達騒動の悪者となってしまっている原田甲斐の生き様。偽悪者の生き方に涙なしでは読めませんよ。
 これが本当かどうかは誰にも分かりません。だから、本当に彼は山本周五郎の書いたような人間だったのかも知れないし、本当に悪者だったのかもしれません。
 でもそんな事よりも、この本は読むべきですよ。僕は十代でこの本が読めてよかったと思っていますから。
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)より
4101134669
No.29
(5pt)

これぞ漢(おとこ)の道だ!

山本周五郎は大ファンですが、これは文句なしに良い!伊達騒動の悪者となってしまっている原田甲斐の生き様。 偽悪者の生き方に涙なしでは読めませんよ。  これが本当かどうかは誰にも分かりません。 だから、本当に彼は山本周五郎の書いたような人間だったのかも知れないし、本当に悪者だったのかもしれません。  でもそんな事よりも、この本は読むべきですよ。 僕は十代でこの本が読めてよかったと思っていますから。
樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫)より
4101134022
No.28
(5pt)

周五郎の、そして歴史小説の最高傑作

山本周五郎の代表作というと「ながい坂」ということになっていると思うが、作品の完成度、与えられる感銘ということになると、本作の方に軍配が上がるように思われる。
 本作は、「伊達騒動」を題材に取った作品であり、主人公の原田甲斐は主家を改易に導きそうになった大悪人である、と一般的には認識されており、事実伊達政宗公の頃から続く名家である原田家は廃絶の憂き目に遭っている。その原田甲斐悪人説を転倒させたのみならず、そこに至るストーリーの作りかた、プロセスの描き方が素晴らしい。
 上巻、中巻、下巻のほとんどを読んでいて、いったいどこに「救い」があるのだろう、とずっと疑問に思われるに違いない。徳川家のあまりにも強い権力と陰謀に屈してしまうのではないかと・・。そしてずっと暗雲が垂れ込めていた伊達家にようやく光明が見えてくるのが最後の最後、そして本当に光が差し込むと同時に、その光は原田甲斐そのものを死に追いやってしまう使いでもあったのである。結果的に伊達家は存続するものの、重臣涌谷と甲斐の命は絶たれ、原田家は断絶する。
 「家」を守ることとは何なのか。公人としての生き方とは何か。次々と重い問いを突きつけてくる、歴史小説の大傑作である。
 隆慶一郎、宮城谷昌光、そして最近では池宮彰一郎など、優れた歴史小説家は輩出しているものの、やはり山本周五郎を第一に挙げたくなるものであり、さらに本作を第一に推すものである。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.27
(5pt)

周五郎の、そして歴史小説の最高傑作

 山本周五郎の代表作というと「ながい坂」ということになっていると思うが、作品の完成度、与えられる感銘ということになると、本作の方に軍配が上がるように思われる。 本作は、「伊達騒動」を題材に取った作品であり、主人公の原田甲斐は主家を改易に導きそうになった大悪人である、と一般的には認識されており、事実伊達政宗公の頃から続く名家である原田家は廃絶の憂き目に遭っている。その原田甲斐悪人説を転倒させたのみならず、そこに至るストーリーの作りかた、プロセスの描き方が素晴らしい。 上巻、中巻、下巻のほとんどを読んでいて、いったいどこに「救い」があるのだろう、とずっと疑問に思われるに違いない。徳川家のあまりにも強い権力と陰謀に屈してしまうのではないかと・・。そしてずっと暗雲が垂れ込めていた伊達家にようやく光明が見えてくるのが最後の最後、そして本当に光が差し込むと同時に、その光は原田甲斐そのものを死に追いやってしまう使いでもあったのである。結果的に伊達家は存続するものの、重臣涌谷と甲斐の命は絶たれ、原田家は断絶する。 「家」を守ることとは何なのか。公人としての生き方とは何か。次々と重い問いを突きつけてくる、歴史小説の大傑作である。 隆慶一郎、宮城谷昌光、そして最近では池宮彰一郎など、優れた歴史小説家は輩出しているものの、やはり山本周五郎を第一に挙げたくなるものであり、さらに本作を第一に推すものである。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642