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眠れぬ真珠
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眠れぬ真珠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 21~40 2/4ページ
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ストーリー云々の前に、文章自体が受け付けませんでした。スミマセン。 作品中に度々出てくる音楽や映画、絵画の名前など、その作品を知らないとピンとこないものが多く、そういう文章を書く方はこの作者だけではないですが、私は苦手です。 作者の見栄っ張りで自分は他の人と違うんだという優越感を感じてちょっと不愉快です。 主人公の生活もあまり現実感がなく気取り過ぎていて、昼メロの世界に気取った理屈をつけた感じです。 作者の世代感が反映されているのでしょうけど、西洋かぶれの中身があるように見せて、中身がない。 お洒落で時代の先端を行っているように見せて、実は全然古くさい精神。ちなみに女性目線に見せかけて、全然男目線。 なので最後の最後のまで歳の差に捕われて、そこから抜け出せないし、物語中幾度も大人としての理屈が淡々と書かれているのに、 咲世子が素樹を一度振る場面のお粗末さに唖然としました。 小説ですし作者も想像して物語を作り、それをどうやって楽しむのかも人それぞれだと思います。 実際に歳の差の恋愛をした方から話を聞かれたのかも知れません。 ただ、私も咲世子と同じくらいの歳で、彼らよりも歳の差がある男性と本気で恋愛をしていますが、 この小説を読んで、何ひとつ共感できませんでしたし、逆にイライラしました。 これを読んで、アラフォー女性が喜ぶとかもどうかと思います。 今のアラフォーは咲世子みたいに、年齢の事で悲観的になってる人ばかりじゃないです。 どなたかのレビューにもありましたが、この小説よりも時代の方が先行っています。 酷評過ぎて申し訳ないですが、もう若くはない男性が書かれた、古くさい男性目線の恋愛小説です。 分かる人にしか分からない映画や音楽で自分への評価を高めようとする作者らしい、見せかけだけの中身のない作品です。 でも、そういうのが好きな人も多いですのでいいとは思いますが、私はこのように評価させていただきました。 | ||||
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発送が早く 嬉しいです。石田さんの作品はあまり読んでなかったのですが、描写が素敵で風景が浮かんできます。 また読んでみたいです。 | ||||
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ひさしぶりにダルい話だった、、と思ったら高評価なのでちょっとびっくり。 自分はまだ45になってないので主人公の気持ちはわからないのだけど性に対する主人公が気持ち悪すぎる。 セックスした次の日の朝に食欲旺盛にたべてる姿を息子のように感じるとか、やめてくれ〜。 若い身体にただ興奮してるだけの中年女のお話しだった。 あとなぜ最初にすぐ警察に被害届とか出さないのかそのへんも謎。 買わずに図書館で借りてよかった、、 | ||||
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ただエロいだけ。主人公は、彼氏が真面目な話をしている時にも性行為のことを考えているような人。ライバルも、頭のイっちゃった人も、みーんな話題は性交ばかり。恋愛に大事な要素だとは思うけれど、そればかり描かれては…。電車で読むの大変でした。恥ずかしくて読み進められない。純愛ものを読みたい人にはオススメしません。 | ||||
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いやはや、村山由佳と同じく、欲求不満のアラフォーを狙った、売りたい路線。他にネタは無いからとはいえ、浅ましい。 | ||||
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皆さんのレビューにも書き込みがありましたが、石田衣良という人は女の人と思いました。 (恥ずかしながらこの方を知りませんでした) 男性と知ってびっくり!なんで男性でこんなに女性の心の動きが書けるのだろうと思いました。 40代女性の体は衰えていくけれども、予期せずに自分の心に芽生えた恋心に戸惑う。 自分も同世代なので微妙な心理は共感を持って読み進めました。 恋は叶おうと叶うまいと、人を成長させ、気持ちを高揚させるものだと思います。 人として魅力があれば年齢は関係ないのかもしれないと思わせてくれました。 結末は私には心が温かくなるものでした。 石田さんの作品は「40フォーティ」もよいです。 エッセイ集ですが「恋はあなたのすべてじゃない」・・・この本も女性には共感を持てると思います。 | ||||
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女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。 主人公は45歳の版画家の女、咲世子。人生の下り坂に差し掛かった彼女の前に27歳の才気溢れる一人の若者、素樹が現れる。 下っていく人生を受けれつつ、孤独と共に暮す咲世子に現れた一つの光。 決して交わることのない2人の人生が短い季節と共に交差する。 いつか訪れる別れを感じながら素樹との今を生きる咲世子が 悲しみをそして喜びを内に秘めて輝く瞬間が繊細で暖かに描写されています。 | ||||
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石田さんの作品はまだ正直読み切れていません。 初めて手にした作品は直木賞受賞作の「4TEEN」でした。 4人の少年の成長の様がすっきりとかつ潤わしく描かれていて、 石田さんはこんな素晴らしい作品を書いているんだと、 遅ればせながら衝撃を受けました。 その次に手にした作品がこの「眠れぬ真珠」です。 一言一言の文字の紡ぎ方が素晴らしい。 背景や心理描写が繊細に描かれていて、”なるほど!そういう表現の仕方があるのか!”と、 思わず蛍光ペンで印を付けたくなるぐらい、グサッとくる表現が随所に散りばめられています。 ラストに関してはちょっと納得がいかない、というかうまく事が運びすぎてキレイすぎるので、 ☆はマイナス一つです。 文庫版には小池真理子さんの解説があり、それもまた素晴らしい。 小池さんも書いてらっしゃいますが、石田さんは男性なのに、 恐ろしいくらい女性の気持ちをすごく理解していると思います。 石田さんの作品だとわからずに読んだら、間違いなく女性が書いた作品だと思います。 自分の本棚に飾っておきたい一冊です。 | ||||
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もう若くもない、けれど枯れきってもいない、妙齢の女性の、17歳年下の男性との恋愛… こうきいただけで、切なく身を切られるような別れをイメージしてしまったけれど、迷わず手にとってしまった…。 通勤の電車の中で泣きながら読んだ。 私の読書生活のなかで、最高の恋愛小説です。 | ||||
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すんごく疲れてる。電車に乗ればすぐ眠くなるし、テレビをつけたまま寝ちゃう。目覚ましで起きられない。でも、この本はさくっと帰りの電車と、道すがらで読了しちゃった。いやはや、都合のいいことこの上ない。バツイチの45才の版画家の女性がいきつけのダイニングバーで出会ったのは、ちょっと困った表情の25才のウェイターだった。才能のある映像作家の彼と恋に落ちる主人公。不倫相手との決別、その相手を付け回すストーカー女性との邂逅。若い才能との出会いと別れが、作家に新しい道を開く。心から血を流しながら身を引く主人公が、最後に見つけた答えとは?恋愛小説にエンディングは2つしかない。そちらでなければこちら、ということだ。だからこのエンディングは、想像通りのような意外。あるいは意外な必然?読者が女性か男性かによって評価はわかれるのだろうが、リアルに描かれた女性の衰えと性とが、私には割と面白かった。でも一番私にとって魅力的だったのは、丁寧に書き込まれた版画の技法と、コトバだけで綴られた映像の美しさ。本当にカノジョの版画を、カレの映像を、見たいと思った。 | ||||
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咲世子がそんなに魅力的に思えない。 セックスシーンが露骨だからかな。しかも170センチの長身ですごい美女でもない なら、若い男が惹かれるのは難しいと思う。 素樹が咲世子を好きになった理由がよくわからない。 ノアとの会話も無理がある。 ただ版画家という仕事をうまく表現してる。そこはさすがです。知り合いに芸術家 がいるんですけど、彼と見事にシンクロしました。 恋愛なら「美丘」のほうが最高だと思う。 | ||||
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いまさら恋愛小説を詠む歳でもないと思うのだが、色々な出会いを経験した歳だからこそ判る恋もある。 物語の主軸は更年期障害で苦しむバツイチ45歳の女性版画家と17歳年下の文学系青年。 フランス映画のように美しくも甘い時間の背景には、女性としての表層的衰えを苦にする女心がいじらしく思え、いとしく描かれている。 好い女には若いも老いもない、どんな男も虜にする。そして男を大きく成長させるのだと確信する。 男が紳士たれと胸を張れるのは、守るべき神聖な女(ひと)が居ることが条件となる。 その女(ひと)とは容姿でもない、年齢でもない、海のように慈愛に満ちた優しさと強さを備えた咲世子のようなひとをいう。 町枝ママが咲世子の恋の終わりを察しての台詞「あなたは見事なパールの女になったねえ。光を豪華に撒き散らすダイヤモンドじゃなく、内側に引きこんで大切に守るパールの女。男たちが理解してくれなくても、気にしちゃダメよ。男の目なんてみんな節穴なんだから」 そのパールの女が辿り着いた先はタヒチ。そこで真珠の女は黒真珠に出会う、それもブラックブルーの真珠。我々専門家がピーコックカラーと呼ぶ繊細な色合いの、形が少し歪なバロックパール。 再び巡りあえた素樹の手のひらで、咲世子の黒真珠は何時までも輝いていて欲しいと祈ってしまった。 幾つになっても恋は人を成長させる力を持つ。 良質の恋愛小説に出会えたことに感謝します。 | ||||
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ラストはどうなるのだろうか?と思いながら読み進め、最後はそこか〜 とタイトルの意味がなんとなく最後にやっとわかる感じです。 眠れぬ真珠、、、 老いることに対して向き合うという意味では男女ともに考えさせられる作品です。 舞台が主に逗子なので逗子になじみのある読者には更に楽しい作品だと思います! | ||||
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深く心に響く歳の差の恋愛とか関係なくただただその切なさが心に響く今のうちには心の奥底まで響いて苦しい… | ||||
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才能もあり、芸術の世界でもそれなりの成功を収めた主人公は、 廻りからみてると、キレイで、裕福で、不倫だが恋人も居て 何の不満も無く、幸せな様にみえる。 しかし、人はそんなに単純ではなく、主人公にも色々、不安や迷い、苦しみがある。 17歳年下の男性とお付き合いするまでにも、年齢からくる迷いもある。 大人の女性の、恋の模様がよく表現されていて、恋をする女性の切なさが ビシビシ伝わってくる。大人になっても恋をすると不安なんだなと、当たり前だが 思ってしまった。 年齢を重ねることも悪くないと思わせてくれた、作品になった。 | ||||
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石田依良氏は、男性作家です。今回初めて、女性を主人公にした作品を読ませていたきました。率直なところ、初めて、石田氏の作品を読んだ人は、間違いなく作者は女性と思うでしょう。(逆パターンなのですが、「クジラの波」「空の中」など自衛隊が背景の作品が多い有川浩氏を、私は、最近まで、男性作家と思い込んでいました。)それくらい、女性そのものの感性で描写された作品です。 氏の作品の好きなところは、前向きな精神と明るさ。そして、状況的にはどんなに不幸でも、読後感は、涙しながらも、すっきり、爽やかになれる清涼感です。今回は45歳の版画家の女性で、しゃれた芸術家の生活を垣間見ながら、女性としての肉体的な赤裸々な欲望と、大人としての精神的葛藤を織り交ぜながら、突然訪れた年下の恋人を通して、45歳の女性が、新境地を開くまでが描かた一品です。 | ||||
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45歳の女性版画家と17歳年下の新進映画監督との恋。 別れる際、彼女の家の窓に向って一礼するシーンが素敵でした。いい恋愛小説を読んだという満足感が得られた。 それだけによりを戻してしまったのが残念。 はかなくも悲しい恋に留めて欲しかったです・・・ | ||||
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石田衣良は好きで、今までほとんどの作品を読んでいる。 個人的には池袋シリーズが一番ひかれるものがある。 この作品はお話としてわりとよくできていると思った。 解説を書いた小池真理子氏も絶賛なのだけれど・・・。 けれど、やはり男性が書いた女性小説の域を出ないのではないかと思った。 主人公、45歳、版画家の女性はずっと年下の男性に恋をして 自分の体の衰えを思ってしょっちゅう悲しんだり、 「自分はもうおばさんだから」「こんなおばさんなんかにかまわないで若い子と・・」「たるんだ体、老化した手」そんな自虐的な言葉ばかり発している。 今時のアラフォー女性はそこまで謙虚でもないし(笑) 自己否定もしないし、好きになった男性がずっと年下でも 男性の将来を考えて身を引くなんてことはしないと思う。 自分のまわりを見回しても、落ち込んでいる暇があったらエステやエクササイズやプチ整形なんか試みて自分を磨く方に励むだろう。 もし著者が作品を書く前に主人公と同じアラフォーの女性たちにインタビューしていたとしたら「もう年だから」「若い彼ができたとしても先を考えるとちょっと」という建前を鵜呑みにしてしまったんじゃないだろうか。25歳でも「おばさん」と呼ばれるような日本では、女性たちは世間の目を意識していったん謙遜に引いてみて、相手の反応を確かめる癖がついているのでは。自分では全然イケてると思っていても、である。 全世代が以前に比べて全般に10歳以上若くなっていると思える現在、 (昔は、たとえば50代といえばもうおじいさん、おばあさんの入り口だったんだろうが)むしろ時代の方が作者の先を走っているような気がする。 やっぱり少年を描いた話の方がすぐれているか。 少年を描けば、誰にもまねできないような生き生きとした文章が踊りだす。 舞台は湘南、銀座、南太平洋、生活臭のないトレンディな2時間ドラマにぴったりのストーリーだと思う。 軽く読んでみるのにはいいお話じゃないだろうか。 | ||||
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プロの版画家として経済的にも社会的にもゆとりがあり、精力あふれる愛人とのラブアフェアーをたのしみ、何不自由ない暮らし 更年期障害という女性の岐路に現れた若くて美しい17歳年下の恋人。 彼の一途な愛にどんどん惹かれて行く・・・ 彼の職業は映像作家、彼に被写体になりながら心も体も裸になる主人公、 すぐにでもドラマや映画になりそうな設定で石田さんぽくはないのですが、もう一花さかせたいという女性には夢や希望を与える作品。 設定があまりにもベタ、安易なのでかえって現実はなれしていて、かえって御伽噺の後のようないい読後感。 大人の女性が疲れて難しい本を読みたくないとき、軽くさーっとよめる作品です、 | ||||
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「池袋ウエストゲート」、「下北サンデーズ」、「4TEEN」など、石田衣良の作品はずい分と読んだが本作が自分にとってのベスト作。心温まるエンディングの若者小説が得意な作家と思いきや、大人の恋愛もしっかりと描ける作家との側面を発見し正直驚いた。 単純な中年の不倫の性愛物を描く作家とは異なり、人生の下り坂を迎えた人間の人生観、悩み、仕事観、そして愛の位置づけみたいなものが真摯に描かれていて共感を持てた。歳をとると心が硬くなり、いろいろなことを諦めてしまうものだが、本書は、そんな「心の鎧」を溶かしてくれるかもしれない。 | ||||
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