捨て猫という名前の猫

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

捨て猫という名前の猫の評価:

3.81/5点 レビュー 21件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.81pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(5pt)

胸をえぐられる苦すぎる余韻

シリーズの9作目は,09年03月の単行本の文庫化.復刊が続いていましたが久々のオリジナルです.

冒頭からニヤリとさせられるキザなセリフ回しはもちろん,美女を目の前にしたときの言動の数々,
かと思えば,愛娘相手ではお手上げの主人公がおかしく,特に序盤はコミカルささえ漂う雰囲気です.

これが,中盤あたりになると深みが増し,主人公と女性たちのやり取りは相変わらず続きながらも,
世代や性別,育ちに環境など,決して交わることのない人物たちが,わずかな点から少しずつ繋がり,
それらが,やがて線となり物語を広げ,さらなる背景へ踏み込まれていく様子に目が離せなくなります.

誤解を恐れずに言えば,一つ一つの所作や思考にまつわる表現は,明らかに冗長なレベルだと思います.
ですが,豊富な語彙であったり,主人公をはじめ登場人物たちの魅力が,それをマイナスには感じさせず,
また,町並みの何気ない風景,季節を感じさせる細かい描写が,これらをさらに引き立たせているようです.

結末自体は,正直なところミステリ的にはアンフェアな部分が多く,あっさり語られてしまいますが,
続けられる後日談は,これまた「実はあのとき〜」的な話が大半も,これまでの何倍も『濃い』もので,
被害者の少女と同じ年ごろの娘を持つ主人公の,彼女たちだけではなく親や大人へのやり切れない思いは,
いささか長めではあるものの,胸の奥をえぐられる後味の悪さと,何とも言いがたい強烈な余韻を残します.

上でも少し触れましたが,ミステリとしてではなく,入り交じる人間模様を楽しむ作品,シリーズでしょう.
捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫)より
4488459137
No.5
(5pt)

胸をえぐられる苦すぎる余韻

シリーズの9作目は,09年03月の単行本の文庫化.復刊が続いていましたが久々のオリジナルです.

冒頭からニヤリとさせられるキザなセリフ回しはもちろん,美女を目の前にしたときの言動の数々,
かと思えば,愛娘相手ではお手上げの主人公がおかしく,特に序盤はコミカルささえ漂う雰囲気です.

これが,中盤あたりになると深みが増し,主人公と女性たちのやり取りは相変わらず続きながらも,
世代や性別,育ちに環境など,決して交わることのない人物たちが,わずかな点から少しずつ繋がり,
それらが,やがて線となり物語を広げ,さらなる背景へ踏み込まれていく様子に目が離せなくなります.

誤解を恐れずに言えば,一つ一つの所作や思考にまつわる表現は,明らかに冗長なレベルだと思います.
ですが,豊富な語彙であったり,主人公をはじめ登場人物たちの魅力が,それをマイナスには感じさせず,
また,町並みの何気ない風景,季節を感じさせる細かい描写が,これらをさらに引き立たせているようです.

結末自体は,正直なところミステリ的にはアンフェアな部分が多く,あっさり語られてしまいますが,
続けられる後日談は,これまた「実はあのとき〜」的な話が大半も,これまでの何倍も『濃い』もので,
被害者の少女と同じ年ごろの娘を持つ主人公の,彼女たちだけではなく親や大人へのやり切れない思いは,
いささか長めではあるものの,胸の奥をえぐられる後味の悪さと,何とも言いがたい強烈な余韻を残します.

上でも少し触れましたが,ミステリとしてではなく,入り交じる人間模様を楽しむ作品,シリーズでしょう.
捨て猫という名前の猫 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 捨て猫という名前の猫 (創元クライム・クラブ)より
4488025323
No.4
(5pt)

柚木草平が帰ってきた

このシリーズ9年ぶりの続編だが、これまで著者も自ら苦手と言っている短編集や、だいぶ前に書いた作品の主人公を柚木にしたものとか、柚木らしくないキャラクター描写が多く、ちょっと残念な感じだったが、今作は面白い。

女たらしで飲んだくれでだけど実は純粋でロマンチストで熱いハートを持つ、僕の知っている柚木草平が帰ってきた。

樋口さん、もう短編は書かずに時間をかけて長編を書いてください。
捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫)より
4488459137
No.3
(5pt)

柚木草平が帰ってきた

このシリーズ9年ぶりの続編だが、これまで著者も自ら苦手と言っている短編集や、だいぶ前に書いた作品の主人公を柚木にしたものとか、柚木らしくないキャラクター描写が多く、ちょっと残念な感じだったが、今作は面白い。女たらしで飲んだくれでだけど実は純粋でロマンチストで熱いハートを持つ、僕の知っている柚木草平が帰ってきた。樋口さん、もう短編は書かずに時間をかけて長編を書いてください。
捨て猫という名前の猫 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 捨て猫という名前の猫 (創元クライム・クラブ)より
4488025323
No.2
(4pt)

捨て猫の意地

懐かしい感じすらする典型的なハードボイルドだと思います。
よい意味でお約束どおりで安心して読めます。
謎解き要素よりも登場人物の描写に力が入れられていて、登場人物が魅力的。
軽口をたたきながらきっちり仕事をする主人公も魅力的。
捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 捨て猫という名前の猫 (創元推理文庫)より
4488459137
No.1
(4pt)

捨て猫の意地

懐かしい感じすらする典型的なハードボイルドだと思います。よい意味でお約束どおりで安心して読めます。謎解き要素よりも登場人物の描写に力が入れられていて、登場人物が魅力的。軽口をたたきながらきっちり仕事をする主人公も魅力的。
捨て猫という名前の猫 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 捨て猫という名前の猫 (創元クライム・クラブ)より
4488025323