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ふたたびの恋
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ふたたびの恋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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私が勝手に「作家モノ」と読んでいるジャンルがあります。 たんに小説家や脚本家が出てくるという意味ではなく、「作中作のストーリーが、主人公をはじめとするキャラたちの心情を反映し、作中作自体が壮大な比喩として成立している」という意味合いです。 たとえば、作家が主人公ではないですが、ライトノベル「弱キャラ友崎くん」の菊池さんとのエピソードは、作家モノの構造をわかりやすく描いています。 作家を目指す内気な女の子・菊池風香が主人公の提案で、文化祭で演劇の脚本を担当することになり、その作品に自分自身や主人公への想いを反映させていく…という内容です。 前置きが長くなりましたが、この「ふたたびの恋」は、かつて恋愛関係にあったふたりの脚本家の恋物語。オトナでウィットに富んだ会話劇を堪能できます。 作家モノの、ひとつの到達点と言って問題ない作品でしょう。 | ||||
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氏の作品は何冊か読んでそこそこ面白かったので、この本を借りてきたのですが、 なんだかスカスカというか、深く考えることもなくなんとなく筆を運んだというかんじがしました。 やはりこの人は本業の脚本を書いてたほうがよかったのでは・・・ | ||||
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はっきり言って退屈でした。特に二話目の主婦が息子の友達との時めく瞬間を描いた物語は なんだかもどかしいばかりで、フラストレーションがたまるばかりでした。 やはり彼の才能は、脚本でこそ輝くものなのだなのかと思わずにいられませんでした。 | ||||
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さすが、脚本家と小説家を両立していただけあって斬新なテーマを作る能力が凄まじい。 「さよならを言う恋」は、「主人公にはこうなって欲しい」と思った展開の一歩上を行っている。 こういった才気溢れる作家がどんどん出てくればいいなあ。 | ||||
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「ふたたびの恋」、「恋のきずな」、「さようならを言う恋」の3編からなる短編集です。 どれも素晴らしいのですが、3つ目の「さようならを言う恋」にやられました。 親子が事故によって引き裂かれ子を失う場面は、子を持つ親とやりきれない気持ちにさせられるくらい、物語に引っ張り込まれます。 お互いの顔をみるだけで、それぞれの特徴を受け継いだ子供のことを思い出してしまい、 相手を正視できない日々に打ちのめされ離婚。 次の人生へどうやって踏み出していくのか・・・。 非常に切ない物語でした。 野沢作品はもう新作がでないのが残念でなりません。 | ||||
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一つ目の表題作、二つ目の「恋のきずな」も期待を裏切らずよかった。3つ目でやられた。新幹線内で読みながら、熱いものがこみ上げるのをこらえた。はじめは、ありえない偶然に思えることも読み進むと必然だと知らされる。こういう物語が思いつくのは著者の経験からなのか想像力の賜物か。いずれにしても、詳細な心理描写の鋭さから感受性の豊かさとそれゆえ抱えていた生きにくさを思い知らされる。残されたファンにできることは、作品を読むことで疑似体験をし、それを糧に日々を生きていくことだろう。 | ||||
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3篇の短編が収められていますが、脚本家だけに、どの作品も非常に読みやすく、情景描写も秀逸。読み終わった後、オムニバスドラマを3本見終えたような感じがしました。 個人的には最後に収められた「さようならを言う恋」が1番良かったです。 愛息の死によって壊れた夫婦のその後の再生を描いた物で、夫と妻のそれぞれのふっ切れなさの微妙なずれがとても細やかに伝わってきました。 表題作の「ふたたびの恋」は脚本家の仕事のプロセスが垣間見れて興味深かったです。 | ||||
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3つの恋物語と、逝去により完成しなかった作品のプロットが収められた作品集。 野沢氏らしいミステリアスでひねりのきいた展開に、しみじみとした味わいが加わり、小説家としての新しい一面を感じさせる作品がそろった。 表題作は、仕事に行き詰まった中年脚本家が主人公。今をときめく売れっ子女性脚本家―かつてゼミの生徒であり、男女に間柄にあった―との再会から始まる物語。訳あって二人は脚本創作に取り組むことになる。野沢氏のポジションが存分に活かされた作品。物語作りに没頭する二人の会話だけで綴られる熱を帯びた部分と、主人公の一人称部分のめりはりが鮮やかだ。 「恋のきずな」は主婦の心の揺れを描いた作品。「さようならを言う恋」は悲しい理由で離婚せざるを得なかった男女の一年半後を描いたもの。どれもいとおしい作品である。 解説は、乱歩賞受賞作家にして脚本家、「二十余年にもわたって野沢さんの背中を追い続けることにな」ったという高野和明氏。大変に思いのこもった解説だ。また同じような立場にある人だけにその指摘にははっとさせられる。読者の感情を誘導する方法として、「小説専業の作家は優れた文章技法によってそれを行なうが、野沢さん(『脚本から小説に転じた作家』)はそこへ構成力という厚い壁で補強を図る」といった記述には、なるほどと膝を打った。 高野氏も書いているとおり、野沢氏の逝去の真相はわからない。けれどこうして野沢氏の作品にふれるたび、彼のような人に死を選ばせた外的要因のすべてを、本当に恨めしく思う。 | ||||
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単行本で読んでいましたが、文庫化されたので購入し再度、読みました、3作目のこの短編作品はとても切なく胸に響きます、前に進もうとする主人公の決断に感動しました、ラストシーンが印象的です、野沢さん、こんな素晴らしい、贈り物を遺してくれてありがとうございます、僕の一番好きな作家さんです、これまでも、そしてこれからも! | ||||
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1人旅の沖縄で偶然出会ったかつての教え子で恋人で今は「恋愛ドラマの教祖」と呼ばれる新子、彼女は室生に新しいドラマの脚本の助けを乞う、2人のセッションが始まる『ふたたびの恋』、息子が連れてきた転校生松浦英介、礼儀正しく気のつく子、聖子はいつしか英介の惹かれ始める『恋のきずな』、別れた妻からホテルに呼び出された藤田、彼らは溺愛していた息子遊人が事故でなくなったことが原因で別れた、彼を待ち受けていたのは『さよならを言う恋』ストレートに愛し合えない男女を描いた珠玉の3篇、お互い愛し合いながらでもかなわぬ、せつない恋という設定がたまりません、めずらしい野沢尚のラブストーリー、こんなのを書かせても本当に話の運びがお上手。はじめの2つのお話、出だしがデジャブなのは私の気のせいでしょうか | ||||
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この本は、沖縄での4日間の出来事を描いた作品です。恋を描くことは得意な登場人物も自分で恋をするのは苦手。また、ストーリー作りに行き詰ったライターが自分で恋を実践しようとするなど、様々な出来事が絡んできます。そんな中に、単なる恋愛だけでなく、ミステリーの要素も含まれています。和沢尚の作品を今まで読まれてなかった方も是非とお薦めできる作品です。 | ||||
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