化人幻戯

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化人幻戯の評価:

4.00/5点 レビュー 20件。 D ランク

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Amazonレビュー一覧

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全29件 21〜29 2/2ページ
No.9
(4pt)

還暦を迎えた江戸川乱歩先生の意欲作『化人幻戯』

作者没後の追悼として編集委員に松本清張、三島由紀夫、中川河太郎の三氏を迎えて構成された初期の江戸川乱歩全集の第11巻である。 本書は『断崖』『三角館の恐怖』『畸形の天女』『兇器』『化人幻戯』『月と手袋』『随筆』『同性愛文学史』『私の読書遍歴』『ふるさと発見記』の計10篇から構成されており、昭和25年〜30年にかけての長短篇が収録されている。 探偵趣味のある元公爵・大河原氏とその妻・由美子。彼の傘下の会社で働くエリート社員、姫田と村越は大河原氏との個人的な付き合いがあり、そして、由美子の愛人でもあった。その最中、姫田は「望遠鏡で目撃される中での飛び降り自殺」、村越は「完全な密室でピストル自殺」をする。そして、大河原氏の新人秘書として働く庄司武彦にもその魔の手が伸びる――美女をめぐる怪事件『化人幻戯』 隅田川近辺の川岸に建つ奇妙な洋館を舞台に、二つの蛭峰家の巨万の遺産をめぐって展開される二重殺人事件『三角館の恐怖』 貿易商社々長・宮城圭助が義歯と変装によりもう一人の自分・松永昌吉になりすまし、甘美な二重世界を堪能し、そこで出会った不思議な魅力の少女の虜となっていく――江戸川乱歩、大下宇陀児、角田喜久雄、木々高太郎の四作家が並んだ連作小説『畸形の天女』 断崖で女を殺そうとしている男と犠牲者とのあいだのやりとりを会話体のみで描いた異色作『断崖』 『化人幻戯』は乱歩先生の還暦記念祝賀会の席上、これを機会に若返って小説を書くと宣言した力作である。私もこの全集を読み始めて10年の月日が流れましたが、乱歩独特のおどろおどろしさが感じられました。 余談ですが、映像化作品では『江戸川乱歩シリーズ・明智小五郎』{主演:滝俊介(溝口舜亮)全26話・1970}が乱歩先生の文体と最もあっていると思われるので是非とも一見してほしい。
江戸川乱歩全集〈第11〉化人幻戯 (1970年) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩全集〈第11〉化人幻戯 (1970年)より
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No.8
(4pt)

還暦を迎えた江戸川乱歩先生の意欲作『化人幻戯』

 作者没後の追悼として編集委員に松本清張、三島由紀夫、中川河太郎の三氏を迎えて構成された初期の江戸川乱歩全集の第11巻である。
 本書は『断崖』『三角館の恐怖』『畸形の天女』『兇器』『化人幻戯』『月と手袋』『随筆』『同性愛文学史』『私の読書遍歴』『ふるさと発見記』の計10篇から構成されており、昭和25年〜30年にかけての長短篇が収録されている。
 探偵趣味のある元公爵・大河原氏とその妻・由美子。彼の傘下の会社で働くエリート社員、姫田と村越は大河原氏との個人的な付き合いがあり、そして、由美子の愛人でもあった。その最中、姫田は「望遠鏡で目撃される中での飛び降り自殺」、村越は「完全な密室でピストル自殺」をする。そして、大河原氏の新人秘書として働く庄司武彦にもその魔の手が伸びる――美女をめぐる怪事件『化人幻戯』
 隅田川近辺の川岸に建つ奇妙な洋館を舞台に、二つの蛭峰家の巨万の遺産をめぐって展開される二重殺人事件『三角館の恐怖』
 貿易商社々長・宮城圭助が義歯と変装によりもう一人の自分・松永昌吉になりすまし、甘美な二重世界を堪能し、そこで出会った不思議な魅力の少女の虜となっていく――江戸川乱歩、大下宇陀児、角田喜久雄、木々高太郎の四作家が並んだ連作小説『畸形の天女』
 断崖で女を殺そうとしている男と犠牲者とのあいだのやりとりを会話体のみで描いた異色作『断崖』
 『化人幻戯』は乱歩先生の還暦記念祝賀会の席上、これを機会に若返って小説を書くと宣言した力作である。私もこの全集を読み始めて10年の月日が流れましたが、乱歩独特のおどろおどろしさが感じられました。
 余談ですが、映像化作品では『江戸川乱歩シリーズ・明智小五郎』{主演:滝俊介(溝口舜亮)全26話・1970}が乱歩先生の文体と最もあっていると思われるので是非とも一見してほしい。
江戸川乱歩全集〈第11〉化人幻戯 (1970年) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩全集〈第11〉化人幻戯 (1970年)より
B000J9ABZ6
No.7
(4pt)

化人幻戯

江戸川乱歩は推理小説作家としての志とは裏腹に
通俗大衆ミステリーのほうに人気作が偏っています
その状況をもっとも歯がゆく思っていたのが
ほかならぬ乱歩自身で、自分にもがちがちの探偵小説が書けることを
証明するという意気込みで書かれたのが
この「化人幻戯」です。
確かにがちがちの探偵小説なのですが
随所に大衆性がでるところが楽しいところ
江戸川乱歩全集 第17巻 化人幻戯 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩全集 第17巻 化人幻戯 (光文社文庫)より
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No.6
(4pt)

あっさり系乱歩作品集

 乱歩作品の中で乱歩独特のねちっこさが少ない薄味の作品を集めた編集になっている。良く言えば「理知的な推理中心の」、悪く言えば「乱歩らしさの少ない」作品群である。
「化人幻戯」・・・乱歩戦後の代表的長編で、確かに「蜘蛛男」等のチャンバラエログロ活劇長編に比べ、プロットもしっかりしており、いかにも「推理」小説であるが、犯人は簡単にわかるし、トリックも「機械的」なものでそれ程の意外性は無い。本作最大の読みどころは主人公が恋に落ちる相手の女性の魅力的な描写であろう。これは名人芸である。
「堀越捜査一課長殿」・・・手紙による告白形式の「推理」小説。トリックは凡庸なものだが、当時の時代背景が少し興味深い。
「防空壕」・・・一種の幻想小説かな。戦争中の空襲の審美的描写が不謹慎さを伴いながらも秀逸。ラストのオチも利いている名品。
「断崖」・・・一組の男女の対話のみからなる実験的な作。思いついたトリックをお手軽に短編に仕立てたって感じだな。でも名作「お勢登場」の続編と捉えれば面白いかも。
「兇器」・・・明智小五郎の探偵教室って感じ。トリックは名探偵コナンでも使えそうな単純なもの。(既に使用されたかも?)
「灰神楽」・・・少年時代に春陽文庫版で読んで再読だったが、個人的には本作品集の中では一番のお気に入りである。倒叙ものだが、乱歩独特の迫真的筆致で犯人の焦燥感が良く描けている。小品ながら名作だと思う。因みに私は「灰神楽」という単語をこの作品で覚えました。
化人幻戯 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 化人幻戯 (角川ホラー文庫)より
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No.5
(4pt)

あっさり系乱歩作品集

乱歩作品の中で乱歩独特のねちっこさが少ない薄味の作品を集めた編集になっている。良く言えば「理知的な推理中心の」、悪く言えば「乱歩らしさの少ない」作品群である。

「化人幻戯」・・・乱歩戦後の代表的長編で、確かに「蜘蛛男」等のチャンバラエログロ活劇長編に比べ、プロットもしっかりしており、いかにも「推理」小説であるが、犯人は簡単にわかるし、トリックも「機械的」なものでそれ程の意外性は無い。本作最大の読みどころは主人公が恋に落ちる相手の女性の魅力的な描写であろう。これは名人芸である。

「堀越捜査一課長殿」・・・手紙による告白形式の「推理」小説。トリックは凡庸なものだが、当時の時代背景が少し興味深い。

「防空壕」・・・一種の幻想小説かな。戦争中の空襲の審美的描写が不謹慎さを伴いながらも秀逸。ラストのオチも利いている名品。

「断崖」・・・一組の男女の対話のみからなる実験的な作。思いついたトリックをお手軽に短編に仕立てたって感じだな。でも名作「お勢登場」の続編と捉えれば面白いかも。

「兇器」・・・明智小五郎の探偵教室って感じ。トリックは名探偵コナンでも使えそうな単純なもの。(既に使用されたかも?)

「灰神楽」・・・少年時代に春陽文庫版で読んで再読だったが、個人的には本作品集の中では一番のお気に入りである。倒叙ものだが、乱歩独特の迫真的筆致で犯人の焦燥感が良く描けている。小品ながら名作だと思う。因みに私は「灰神楽」という単語をこの作品で覚えました。
化人幻戯 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 化人幻戯 (江戸川乱歩文庫)より
4394301572
No.4
(4pt)

面白いです

乱歩を何作か読んだあとだと後半のほうでうっすら犯人に気づいてしまいますが、それを考慮しても面白い作品だと思います。トリックも良く考えられているのですが、惜しむらくは犯行の動機がイマイチすっきりしません。これは人によって違うんでしょうけど。
化人幻戯 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 化人幻戯 (江戸川乱歩文庫)より
4394301289
No.3
(4pt)

面白いです

乱歩を何作か読んだあとだと後半のほうでうっすら犯人に気づいてしまいますが、それを考慮しても面白い作品だと思います。 トリックも良く考えられているのですが、惜しむらくは犯行の動機がイマイチすっきりしません。 これは人によって違うんでしょうけど。
化人幻戯 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 化人幻戯 (江戸川乱歩文庫)より
4394301572
No.2
(4pt)

乱歩の描く女性

『化人幻戯』においても、主人公の由美子には、乱歩の描く女性の尽きない魅力があらためて感じられました。 由美子は、天衣無縫さと知性を兼ね備えた人物として描かれており、とくに終結部で、乱歩の女性像の洗練ぶりがうかがわれます。
化人幻戯 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 化人幻戯 (江戸川乱歩文庫)より
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No.1
(4pt)

乱歩の描く女性

『化人幻戯』においても、主人公の由美子には、乱歩の描く女性の尽きない魅力があらためて感じられました。由美子は、天衣無縫さと知性を兼ね備えた人物として描かれており、とくに終結部で、乱歩の女性像の洗練ぶりがうかがわれます。
化人幻戯 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 化人幻戯 (江戸川乱歩文庫)より
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