(短編集)

影踏み

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

影踏みの評価:

3.72/5点 レビュー 86件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.72pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全145件 101〜120 6/8ページ
No.45
(4pt)

連作短編集です

横山さんも有名なので一度読んでみようと思っていました。
ちょうど新刊が出ていたのでそれを。
長編だと思って読んでいたら、話がいろいろ入ってくるのであれ〜?と思っていたら、連作短編集というものだったようです。
主人公は同じなので長編と変わりないのですが(^^;)
主人公の真壁修一は頭もよく学歴もありながら双子の弟が元で一家は破滅に向かってしまい、それからは忍び込み(夜、人が寝静まった家に入る泥棒)として生活している。しかし逮捕され2年の刑期を終えたところから話が始まります。
話は修一の一人称ではあるんだけど、頭では双子の弟の声が響き、いつでも二人が会話しているように書かれています。
これが真壁の弟を失った事からの自責の念から作り出したもうひとりの自分(弟)なのか、それとも本当に弟の思いがのりうつっていたのかは分かりませんが、この物語の面白いところであるのかもしれません。
そして弟と共に愛した久子という女性の存在。
小説を読んでいると真壁は忍び込みを続けているんだけど、探偵のように思えてきます。
犯罪を犯して生活しているんだけど何か一本、筋が通っているような男臭い無骨な感じがミステリーでありながらハードボイルドのような面もあって。
最終的には弟は昇華されてゆくのですが、その後修一が真っ当な道に戻ったのかは、久子の元に戻ったのかは分かりませんが、これが転機になって新たな道を歩んでいったんだと思います。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.44
(4pt)

面白かった

横山氏の作品を読むのは、本作が初めてでした。
他作家の探偵ものや刑事ものの作品は、これまでにもいくつか読んだ事がありますが、
それらと比べても頭一つ抜き出ている感じがしました。
読者を引き込む描写やストーリーはもちろん素晴らしいのですが、なによりも主人公の設定が秀逸だったと思います。
一見ファンタジーちっくに捉えてしまいそうになる弟の存在。
実はこれ、ちゃんとした裏づけをもって創られたかなりリアルな存在だったんですね。
・拭いきれない過去の事件
・兄弟の葛藤・・・嫉妬
・一卵性双生児
ネタバレは控えたいので、直接的な表現は避けますが、
心理学を学んでいる方やそういったミステリー小説を多く読んでいる方にはピンとくるかもしれませんね。
物語を追うだけでも面白いですが、そういった部分を深読みしていくと面白さは倍以上になると思います。
真壁の孤独な物語。
多くの人に読んでほしい作品です。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.43
(4pt)

面白かった

横山氏の作品を読むのは、本作が初めてでした。
他作家の探偵ものや刑事ものの作品は、これまでにもいくつか読んだ事がありますが、
それらと比べても頭一つ抜き出ている感じがしました。
読者を引き込む描写やストーリーはもちろん素晴らしいのですが、なによりも主人公の設定が秀逸だったと思います。
一見ファンタジーちっくに捉えてしまいそうになる弟の存在。
実はこれ、ちゃんとした裏づけをもって創られたかなりリアルな存在だったんですね。
・拭いきれない過去の事件
・兄弟の葛藤・・・嫉妬
・一卵性双生児
ネタバレは控えたいので、直接的な表現は避けますが、
心理学を学んでいる方やそういったミステリー小説を多く読んでいる方にはピンとくるかもしれませんね。
物語を追うだけでも面白いですが、そういった部分を深読みしていくと面白さは倍以上になると思います。
真壁の孤独な物語。
多くの人に読んでほしい作品です。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.42
(3pt)

中途半端

7編からなる連作短篇集。
横山秀夫の作品としては異色の作品だと思ふ。
といふのも、ひとつには、この短篇集は犯罪者の視點で書かれてゐるといふこと。
また、もうひとつ、主人公が異常な状況に置かれてゐるといふこと。
異常な状況とは、どういふことか。
じつは主人公・眞壁修一の内部に、雙子の弟・啓二がゐて、二人は修一の意識の中で會話するのだ。
啓二はかつて盜みに手を染め、絶望感に捉はれた母に無理心中を企てられて燒死してゐる。
そして、修一と啓二はかつて同じ女性を愛してゐた。
その啓二がいま修一のこころに住んでゐる、さういふ設定なのである。
かういふ、超現實的な状況設定は、ほかの横山秀夫作品には見られない。
タイトルの「影踏み」とは、作中での文章に、
「雙子といふものは、互ひの影を踏み合ふやうにして生きてゐるところがある。」
といふ箇所があることから、この異常な状況を表はしてゐることがわかる。
ミステリーとしても十分樂しめるが、人によつては、この異常な設定を受け容れにくいかもしれない。
私もじつはそのひとりだ。
中途半端なのだ。
かういふ設定で書くのであれば、もつとその異常さを掘り下げて書いて欲しい。
兄と弟の葛藤そのものを描くことが、それだけで重厚な作品になつただらうと思ふのだ。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.41
(3pt)

中途半端

7編からなる連作短篇集。
横山秀夫の作品としては異色の作品だと思ふ。
といふのも、ひとつには、この短篇集は犯罪者の視點で書かれてゐるといふこと。
また、もうひとつ、主人公が異常な状況に置かれてゐるといふこと。
異常な状況とは、どういふことか。
じつは主人公・眞壁修一の内部に、雙子の弟・啓二がゐて、二人は修一の意識の中で會話するのだ。
啓二はかつて盜みに手を染め、絶望感に捉はれた母に無理心中を企てられて燒死してゐる。
そして、修一と啓二はかつて同じ女性を愛してゐた。
その啓二がいま修一のこころに住んでゐる、さういふ設定なのである。
かういふ、超現實的な状況設定は、ほかの横山秀夫作品には見られない。
タイトルの「影踏み」とは、作中での文章に、
「雙子といふものは、互ひの影を踏み合ふやうにして生きてゐるところがある。」
といふ箇所があることから、この異常な状況を表はしてゐることがわかる。
ミステリーとしても十分樂しめるが、人によつては、この異常な設定を受け容れにくいかもしれない。
私もじつはそのひとりだ。
中途半端なのだ。
かういふ設定で書くのであれば、もつとその異常さを掘り下げて書いて欲しい。
兄と弟の葛藤そのものを描くことが、それだけで重厚な作品になつただらうと思ふのだ。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.40
(2pt)

ハードボイルドとは

 横山氏の作品は好きです。しかし、このハードボイルドはどうでしょうか。横山氏は実験的に書いたのでしょうが、コソ泥がハードボイルドのヒーローなど、なれっこないのです。主人公の個性にはもう少し工夫をしていただきたかったと思います。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.39
(2pt)

ハードボイルドとは

 横山氏の作品は好きです。しかし、このハードボイルドはどうでしょうか。横山氏は実験的に書いたのでしょうが、コソ泥がハードボイルドのヒーローなど、なれっこないのです。主人公の個性にはもう少し工夫をしていただきたかったと思います。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.38
(4pt)

泥棒社会の日常が興味深い

横山秀夫の警察小説の面白さは、警察官を彼らもやはり一個の社会人(会社人か!?)として描き、
会社社会にありがちのごく当たり前のイジメ、そねみ、お追従、女性差別等がある生活を送る、ごく
普通の人達の日常があるんだ、と言う事を教えてくれたとこではないかしら。
小説、それもサスペンス推理ものとしてのできはもちろんの事、それと共に、ある種の情報小説とし
て私には意味が大きかった。
今回のこの作品は、一転警察の活動対象である泥棒と言うアウトローを扱ったものになったが、それ
は要は紙の表と裏。ある意味これまでの横山作品と、別段違和感なく読み進む事ができた。
そして何より、やはり情報小説として、多くの泥棒業界(?)用語と彼らの日常を伺い知る事ができ
て実に興味深かった。
もちろん双子の弟や、焼死した両親の問題など、謎解きやドラマはきちんと配されて、サスペンスも
期待どおりなかなか深いところがあり、これも十分読者は満足するだろう。
でもしつこいようですが、いやぁ、泥棒社会の日常が、面白いですよぉ。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.37
(5pt)

「ノビ師」が主人公の異色の連作短編集。

 今回の主人公は少々変わっている。深夜、寝静まった家に侵入する手口を専門とする「ノビ師」の真壁が主人公。ノビ師の手口、人間関係から浮かび上がる人間ドラマ、人間模様、打算、虚飾が7編の連作短編集になっている。真壁の人物設定そのものがストーリーの中核をなしている。
 相変わらずの横山節を堪能。休みの日、1日で読了した。『抱擁』が秀逸か。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.36
(4pt)

面白いが・・・

面白くないかといわれれば、面白いと答える。
しかし、何か違う。
従来の横山秀夫ものから緊迫感や緊張感を除いたものにハードボイルドの味付けをしたのが、本書と言えよう。
横山秀夫作品の緊迫感が好きだという方にはあまりおすすめできない。逆にハードボイルドものが好きな方にはおすすめである。
気になったのは、帯の惹句。
「かってこれほどせつない」は貴志祐介の「青の炎」ですでに使われており、そちらのほうがぴったりくると思う。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.35
(4pt)

7つの連作短編集という手法が絶妙

横山秀夫氏による連作短編集。
「ノビカベ」の異名をとる泥棒、真壁修一の出所後の一年を7つの物語で描く。
主人公「ノビカベ」こと真壁は、2年前刑務所に入るきっかけとも言える事件に疑問を抱き、出所後調査を始める。
その双子の弟である啓二は、19歳で母親の無理心中によりこの世を去るが、真壁の中耳に宿りこの世に留まっていた。
中耳を通して真壁と会話することができる啓二は、飛び抜けた記憶力も活かし、時に真壁の「仕事」をサポートし、時に真壁そのものを支える。
そしてかつて双子の兄弟は久子を巡り争った仲でもある。
中耳を通して真壁に語りかける啓二の言葉遣いが、双子の主人公のそれとは対照的に子供っぽく愛嬌があってよかった。
また、「ノビ師」である真壁の侵入シーンが細かく描かれており臨場感溢れる。
プライド高く、生き様にどこか不器用さを感じる、孤高の泥棒。
元(?)恋人である久子との距離のとり方にもそれが伺える。
犯罪者であることは間違いないが、素直にかっこいいと思った。
また、7つの短編を連ねるという手法が絶妙にマッチしている。
一作一作が歯切れよく完結し、短編ミステリーとしても充分楽しめた。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.34
(4pt)

もうチョッと...。

短編としても長編としても十分に楽しめる相変わらずレベルの高い作品です。
主人公「真壁修一」はノビ師と呼ばれる所謂忍び込みのプロ。
母による無理心中で双子の弟が19歳で亡くなってから、修一の人生が変わっていきます。  
敢えて難を言えば、修一が何故犯罪を止められないのかが、もう少し明確になると、より爽やかな読後感になったと思います。
チョッと、欲張りすぎでしょうか?
何故か横山秀夫作品に対しては、要求が高くなってしまいます。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.33
(5pt)

ハードボイルド作品

これは1人のバカな男の物語である。だが男は決して愚かではない。
そんな男が自分に振りかかる火の粉を怯まず懸命に振り払う姿が7話の連作短編にじっくりと描かれている。
自分のため、好きな女のため楽に器用に生きればいいのに
そう生きるのに十分な能力を持っているのにと、読中何度も思わされる。
しかし男はそうしない、何故か?バカだからである。
死んだ家族を、好きな女を想い、男はあえて痛ましい程不器用に生きているように見える。
その男は“ノビ師”と呼ばれる職業泥棒をしている。
したがって、これまでの横山作品と違い、追う側ではなく追われる側の話になっている。
その所為か読後の印象は、他の作品に比べ爽快感は少ないと思う。
その分、他の作品よりハードボイルド感は出ていて、それが何とも言えない味わいを醸し出し
一味違った魅力になっていると思う。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.32
(5pt)

連作短編集

2005年版このミス47位
深夜寝静まった民家を襲い現金を盗み出す「ノビ師」。本作品は、長編の形をとっているが、内容的には「ノビカベ」こと真壁修一を主人公とした連作短編集である。司法試験を目指していた15年前、空き巣の常習犯となった双子の弟・啓二を道連れに母親が自宅に放火し焼死した。この日を境に、修一の意識に啓二が棲むようになり、修一は弟を奪った母親への当てつけとしてノビ師となる。
 ノビ師の仕事を手伝いながらも何とか久子と修一の仲を修復させようとする啓二、そして、修一を待ち続ける久子、本作品は、「弟啓二と母親の関係」「幼なじみの久子との関係」、の二つを軸に、6つのエピソードが展開され、作品の最後に大きな秘密が明らかにされる。
 作者のこれまでの作品のなかで、ハードボイルド色が強い本作だが、それぞれのエピソードが作品の他の作品同様、よく練り込まれている。私にとって 年の「クライマーズハイ(作者の作品)」以来の徹夜本となった。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.31
(5pt)

横山節炸裂の連作短編小説集

横山秀夫作品の中でもおそらく3本の指に入る連作短編小説集。7つの短編は全て独立した作品として読んでも、一つの長編として読んでも、完成度が高く十分に楽しめる内容になっている。これまでは、警察内部の人間を主人公に据えることが多かったが、この作品では”ノビ師”と呼ばれるプロの泥棒にスポットを当てている。
なんといっても、主人公の分身ともいえる死んだ双子の弟=啓二との会話に注目だ。心の中で交わされる会話なので声には出さないものの、二人(?)が発する<気>を時々周囲のリアルな人間に感づかれてしまう場面などはとても面白く読むことができた。さらに、主人公が移動手段に使う自転車も、この作品のかくし味として効いている。移動可能な範囲がとある町の狭い範囲に自動的に限定されてしまうため、いまどきのミステリーには珍しく、地域密着型の濃密な人間関係の描写になっている点にも好感が持てる。
主人公の<ノビカベ>こと真壁修一は、人の留守中を狙う空き巣とは違って、真夜中堂々(?)住人が寝しずまっている間に家にしのびこみ、音をたてることもなく仕事を片付けるプロ中のプロである。なので、泥棒仲間からも一目おかれる存在であり、修一自身も自分の仕事に一種のプライドのようなものを持っている。読者の主人公へのシンパシーを呼び込みやすくさせるこの辺の仕掛も、横山秀夫ならではの<冴え>を感じる、おすすめの一冊だ。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.30
(3pt)

惜しい感じがしました

賛否ある作品ですが、わたしには違和感がありました。
「ノビ師」と呼ばれる忍び込みのプロ、34歳の真壁修一が主人公。彼の内には19歳で死んだ双子の弟の啓二が棲みつき、中耳から語りかけてきます。弟の死は母による無理心中。秀才だった弟が真壁も絡むある出来事から、自棄になり空き巣をはたらくようになったのでした。悲観して家に火を放った母、そして父も巻き添えに。やがて真壁も犯罪の道を歩むようになって・・・これを背景とした連作短編7篇が収められています。  
事件の謎に迫る鮮やかな手並みは横山作品ならでは。
双子の弟が19歳という年齢のまま真壁に棲みつくという設定も、読む上で苦にはなりませんでした。
警察にマークされつつ食べていくのに最小限の忍び込みを重ねる中、自らの危険を顧みず、結果的に他人におせっかいを焼いているという真壁の行動も、ある意味ハードボイルド小説にはよくあることでしょう。
では何が不満かというと・・・真壁が犯罪を重ねざるをえない苦悩と哀しみが十分に伝わってこないように感じたことです。
そのひとつには、弟の語りの物足りなさが挙げられる気がします。秀才だったはずがそう思えず、何とも軽い・・・ これがもっとよければ、時を止めた弟と30代の真壁とのコントラストが活きて、重たい荷物を背負いながら生き続けなければならない真壁の哀しみが一層際立っただろうに・・・と残念に思えました。
「横山作品の異色作」にとどまった感。惜しいです。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.29
(4pt)

背負うもの

背負うものがあって生きている人というのは、自分の影を踏みながらの生活になるのだろうか?自分がしていることから、相手の行動を推理し、非合法的解決を図る。考えてみれば恐ろしいことだ。双子の弟が狂言回しになっていて印象深い。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.28
(5pt)

異色だけど、まさに横山テイスト

警察小説の名手が、その好敵手(?)であるプロの泥棒を主人公に描いた連作短編集。
その設定だけでも横山秀夫らしくないな・・・と思うかも。
さらに主人公が死んだ弟と頭の中で会話しながら話が進むという異色の展開。
これだと、ただのファンタジーになってしまうところだが・・・。
さすがに横山秀夫。泥棒業界(?)独特の人間関係や仕事のやり方、警察との微妙な関係などを余すところなくリアルに描いているので、いつのまにかその不思議な世界にどっぷり浸かってしまう。
また、主人公はある事情により、非常に禁欲的にストイックに行動する。
ハードボイルド小説ファンも共感するかもしれない。
死んだ弟との対話も、奇を衒っているわけではなく、自分との葛藤、そして物語のヒロインである女性との関係を語る上で重要なファクターになっている。
切なくも、前向きな予感のするラストも、好感度大。
読み終えて、タイトルの意味をもう一度考えて、思わずうなってしまった。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.27
(3pt)

ちょっと物足りない・・・・。

切ない犯罪小説、という帯の言葉に惹かれて読んでみましたが、主人公の頭の回転が早過ぎたり、犯罪者側心理という点に共感しづらくなってしまい、共感どころを探している間に読了してしまいました。
男性の方の方が楽しめる作品かも・・・しれません。
主人公の心理が男性の方の方が理解できるのでは・・・・。個人的には主人公の周りにいるキャラクター達にふ、と意識を重ねる瞬間がありました。
イマイチスッキリしなかったのが残念ですが、最後の弟が真実を語るシーンでは、少し切ない気持ちになれましたので星3つ。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.26
(5pt)

ハードボイルドな連作集。

横山秀夫の小説にしては、かなり異色です。
主人公がいわゆる“警察の敵(お客さん?)”ですし、
死んだ双子の弟が意識の中(中耳)で同居するという
オカルト的な一面も持ち合わせています。
しかし、小説自体はは今までの横山さんの作品と同じく
精緻な描写、巧妙なストーリー展開が楽しめます。
そして全体に漂うハードボイルドな空気感も魅力的です。
何気ない描写の中に、何気なくヒントが隠されているので
何度も唸らされました…。
確かに異色ではありますが、これは紛れもなく横山作品です!
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293