(短編集)

影踏み

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

影踏みの評価:

3.72/5点 レビュー 86件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.72pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全145件 81〜100 5/8ページ
No.65
(5pt)

犯罪者の視点から見た犯罪

殆ど全ての横山作品を読んでいるが、その中でもトップクラスにランクしたい作品だ。「ノビ師」の真壁修一。父母とともに焼死
した双子の弟啓二の意識が弟が焼死して以来ずっと中耳の中に住み込んでいる。彼の死に責任を感じ、またかつて弟と
争ったがゆえに恋人久子にも近寄ることを逡巡する修一。彼の人間的魅力がまたこの作品の大きなバックボーンになっている。
彼が出所してから1年の間に起こった事件が7編の短編集の形で収められている。自分が捕まった原因となったある夫婦の家に
侵入した際の妻の夫に対する殺気の真相をめぐる「消息」、その妻をめぐって、刑事殺しを描く「刻印」、恋人久子にかけられた
盗みの嫌疑を晴らす「抱擁」、盗みの人間だけを襲うやくざを描く「業火」等々、全てがきっちりとした良質の推理小説で
あり、また修一、啓二、そして久子の人間ドラマになっているのだ。今まで刑事側からの作品を描いてきた横山が初めて
望んだ「犯罪者」の視点の作品、どうやらこれは大成功を納めたようだ。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.64
(5pt)

泥棒を主役に据えた切ない連作短編集

D県警シリーズ、F県警シリーズなど、組織としての警察を活写し、異色の警察小説をものした横山秀夫さん。『影踏み』は、”ノビ師”といわれる侵入盗(つまり泥棒)が主役の連作短編集である。1話完結で全7話が収録されているが、全話で長編小説の流れを形成しており、読み応えのある作品になっている。

人間の本質を抉っていく横山節は、これまでの作品と同様だ。ただ、泥棒という追われるものを主役に据えているためか、切迫感をともなった重苦しさと切なさが全編を通して漂っている。

物語は、真壁修一、通称ノビカベが出所するシーンから始まる。

<<修兄ィ、おめでとさん! えーと、まずはご保護司さんのとこ?>>

真壁には、聞こえる双子の弟 啓二の声。しかし、啓二は、この世にいない。母親が、身を持ち崩した啓二に悲観し、無理心中してしまったのだ。真壁は、啓二の声とともに、元の世界へ舞い戻っていく。

なぜ弁護士を目指していた真壁が泥棒になったのか、なぜ啓二は荒んだ人生を歩むようになったのか、そして、なぜ死んだ啓二の声が中耳に響くのかが、読み進めていくうちに明らかになってくる。これらが、一話毎のテーマとなって、物語に深みを増していくようだ。

横山秀夫さんの短編のキレの良さが、遺憾なく発揮されている作品になっている。

■消息
真壁は、逮捕された時から、違和感を持ち続けていた。侵入した家の女が、隣で寝ている夫への殺意を放散していたのだ。女が寝ていなかったと確信している真壁は、真相を知るべく、その女の行方を探し始める ・・・

自身の逮捕された状況を知ろうと、恋人 久子の自転車にまたがり、調査を進める真壁。真壁の洞察力、啓二の記憶力によって、たどり着いた真実には、逃げ場のない悲しさだけが残る。

■刻印
幼なじみの刑事 吉川が死んだ。吉川殺害の疑いをもたれた真壁は、吉川の愛人周辺に探りを入れていく ・・・

「消息」の顛末が語られる作品である。一旦関わりを持つと放って置くことができない、真壁の正義感があらわされている。

その他、「抱擁」、「業火」、「使徒」、「遺言」、「行方」
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.63
(5pt)

泥棒を主役に据えた切ない連作短編集

D県警シリーズ、F県警シリーズなど、組織としての警察を活写し、異色の警察小説をものした横山秀夫さん。『影踏み』は、”ノビ師”といわれる侵入盗(つまり泥棒)が主役の連作短編集である。1話完結で全7話が収録されているが、全話で長編小説の流れを形成しており、読み応えのある作品になっている。

人間の本質を抉っていく横山節は、これまでの作品と同様だ。ただ、泥棒という追われるものを主役に据えているためか、切迫感をともなった重苦しさと切なさが全編を通して漂っている。

物語は、真壁修一、通称ノビカベが出所するシーンから始まる。

<<修兄ィ、おめでとさん! えーと、まずはご保護司さんのとこ?>>

真壁には、聞こえる双子の弟 啓二の声。しかし、啓二は、この世にいない。母親が、身を持ち崩した啓二に悲観し、無理心中してしまったのだ。真壁は、啓二の声とともに、元の世界へ舞い戻っていく。

なぜ弁護士を目指していた真壁が泥棒になったのか、なぜ啓二は荒んだ人生を歩むようになったのか、そして、なぜ死んだ啓二の声が中耳に響くのかが、読み進めていくうちに明らかになってくる。これらが、一話毎のテーマとなって、物語に深みを増していくようだ。

横山秀夫さんの短編のキレの良さが、遺憾なく発揮されている作品になっている。

■消息
真壁は、逮捕された時から、違和感を持ち続けていた。侵入した家の女が、隣で寝ている夫への殺意を放散していたのだ。女が寝ていなかったと確信している真壁は、真相を知るべく、その女の行方を探し始める ・・・

自身の逮捕された状況を知ろうと、恋人 久子の自転車にまたがり、調査を進める真壁。真壁の洞察力、啓二の記憶力によって、たどり着いた真実には、逃げ場のない悲しさだけが残る。

■刻印
幼なじみの刑事 吉川が死んだ。吉川殺害の疑いをもたれた真壁は、吉川の愛人周辺に探りを入れていく ・・・

「消息」の顛末が語られる作品である。一旦関わりを持つと放って置くことができない、真壁の正義感があらわされている。

その他、「抱擁」、「業火」、「使徒」、「遺言」、「行方」
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.62
(1pt)

うーん

横山先生の作品をはじめて読みましたが、そこまで面白くはないと思いました。私に文章や内容の咀嚼力が無いのかもしれませんが、淡々と続くただの文章の連続でたいして盛り上がりも感じず、落とされたかんもなく、といった感じでした。 何をもってこの作品が評価されているか私のレベルではまだ、わからないのでしょう。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.61
(1pt)

うーん

横山先生の作品をはじめて読みましたが、そこまで面白くはないと思いました。私に文章や内容の咀嚼力が無いのかもしれませんが、淡々と続くただの文章の連続でたいして盛り上がりも感じず、落とされたかんもなく、といった感じでした。 何をもってこの作品が評価されているか私のレベルではまだ、わからないのでしょう。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.60
(5pt)

読みごたえあり!

流石に横山作品は面白くて読みごたえがある。どうなるのであろうかと言うストーリー展開にワクワクした。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.59
(5pt)

読みごたえあり!

流石に横山作品は面白くて読みごたえがある。どうなるのであろうかと言うストーリー展開にワクワクした。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.58
(4pt)

面白い

ミステリとしてそこまで評価できる作品ではないが、人情物として読むなら中々面白い一作
ただ最後に明かされるのが真相とも呼べない代物なのと、それを脳内弟が語っちゃうってのがいまいち
どうせなら自分で調べて結果を知るとかの方が良かったと思う
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.57
(4pt)

面白い

ミステリとしてそこまで評価できる作品ではないが、人情物として読むなら中々面白い一作
ただ最後に明かされるのが真相とも呼べない代物なのと、それを脳内弟が語っちゃうってのがいまいち
どうせなら自分で調べて結果を知るとかの方が良かったと思う
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.56
(4pt)

泥棒用語が面白い!

横山さんの警察小説を読んで、ハマった一人です。
が、コレは泥棒視点からのお話。
いつもとは違って「捕まらないで」と、思わず思ってしまいました(笑

主人公は「ノビカベ」とあだ名される真壁。
この主人公が繰りなす7編の短編連作集です。

頭脳明晰で、将来を嘱望されていた真壁が
双子の弟を、母親の無理心中で亡くしてから一転、泥棒家業に。
その経緯には、正直共感までは出来ませんが。
「双子というものは、互いの影を踏み合うようにして生きているところがある」
…という下りは、言いえて妙だと感じました。

同じ顔を持つ複製のごとき人間が、この世に存在する。
タイトルが生きてます。

この弟が、真壁の中耳にいて
毎回のごとく兄弟で会話をしています。
ここの部分は、現実なのか真壁の作り出したものなのか…
最初は今までに無い横山設定だったので戸惑いましたが、
中盤からは違和感を感じなくなってきました。

そして何よりも面白いと思ったのは
裏家業での専門用語が色々と飛び出してきて。
それぞれの泥棒やスリなんかにも、あだ名があって
コレが「成る程ね」と思えて、面白い。
泥棒にも、空き巣やノビ師(寝静まってる時に進入)
など色々あるんだと、変に感心したり。

真壁は、泥棒するよりも どちらかと言えば
各出来事の謎を解くために、家などに進入するシーンが多く
「見つかりませんように」と心配しながら読んでました。

とにかく、異色の作品であることには間違い無しです。

真壁が泥棒家業を辞めて、久子と幸せになって欲しいな…
と、素直にそう思えました。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.55
(4pt)

泥棒用語が面白い!

横山さんの警察小説を読んで、ハマった一人です。
が、コレは泥棒視点からのお話。
いつもとは違って「捕まらないで」と、思わず思ってしまいました(笑

主人公は「ノビカベ」とあだ名される真壁。
この主人公が繰りなす7編の短編連作集です。

頭脳明晰で、将来を嘱望されていた真壁が
双子の弟を、母親の無理心中で亡くしてから一転、泥棒家業に。
その経緯には、正直共感までは出来ませんが。
「双子というものは、互いの影を踏み合うようにして生きているところがある」
…という下りは、言いえて妙だと感じました。

同じ顔を持つ複製のごとき人間が、この世に存在する。
タイトルが生きてます。

この弟が、真壁の中耳にいて
毎回のごとく兄弟で会話をしています。
ここの部分は、現実なのか真壁の作り出したものなのか…
最初は今までに無い横山設定だったので戸惑いましたが、
中盤からは違和感を感じなくなってきました。

そして何よりも面白いと思ったのは
裏家業での専門用語が色々と飛び出してきて。
それぞれの泥棒やスリなんかにも、あだ名があって
コレが「成る程ね」と思えて、面白い。
泥棒にも、空き巣やノビ師(寝静まってる時に進入)
など色々あるんだと、変に感心したり。

真壁は、泥棒するよりも どちらかと言えば
各出来事の謎を解くために、家などに進入するシーンが多く
「見つかりませんように」と心配しながら読んでました。

とにかく、異色の作品であることには間違い無しです。

真壁が泥棒家業を辞めて、久子と幸せになって欲しいな…
と、素直にそう思えました。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.54
(2pt)

正直あまり・・・

横山さんの作品にしてはなんか焦点がぼけている感じがしました。多分連作短編集ということでひとつひとつの話を掘り下げていけなかったからでしょう。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.53
(2pt)

正直あまり・・・

横山さんの作品にしてはなんか焦点がぼけている感じがしました。多分連作短編集ということでひとつひとつの話を掘り下げていけなかったからでしょう。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.52
(2pt)

ファンタジー??

死んだ弟がノビ師の兄の頭の中に棲みついているという
ファンタジー要素が受け入れられなかった。
それに加え登場人物の魅力のなさ。
ノビ行為を繰り返す主人公。
なぜかべた惚れのヒロイン。
たいした理由もなしに殺される人々。
誰にも感情移入できません。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.51
(2pt)

ファンタジー??

死んだ弟がノビ師の兄の頭の中に棲みついているという
ファンタジー要素が受け入れられなかった。
それに加え登場人物の魅力のなさ。
ノビ行為を繰り返す主人公。
なぜかべた惚れのヒロイン。
たいした理由もなしに殺される人々。
誰にも感情移入できません。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.50
(5pt)

泥棒が探偵役!傑作連作短編集

主人公が泥棒でありながら探偵役をつとめます。設定は異色ですが、他の短編と変わりない切れ味するどい短編ばかりです。死んだ双子の弟の魂(?)が主人公に住み着いているという設定が、寡黙な主人公を無理なくしゃべらせるなど・・効いています。全体の流れとはあまり関係のない「使徒」が気に入っています。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.49
(5pt)

泥棒が探偵役!傑作連作短編集

主人公が泥棒でありながら探偵役をつとめます。設定は異色ですが、他の短編と変わりない切れ味するどい短編ばかりです。死んだ双子の弟の魂(?)が主人公に住み着いているという設定が、寡黙な主人公を無理なくしゃべらせるなど・・効いています。全体の流れとはあまり関係のない「使徒」が気に入っています。
影踏み (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 影踏み (祥伝社文庫)より
4396333293
No.48
(3pt)

まぁまぁ。

淡々と進む犯罪者目線の小説。
特に面白かった!という感想は無いです。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X
No.47
(3pt)

まぁまぁ。

淡々と進む犯罪者目線の小説。
特に面白かった!という感想は無いです。
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4396333293
No.46
(4pt)

連作短編集です

横山さんも有名なので一度読んでみようと思っていました。
ちょうど新刊が出ていたのでそれを。
長編だと思って読んでいたら、話がいろいろ入ってくるのであれ〜?と思っていたら、連作短編集というものだったようです。
主人公は同じなので長編と変わりないのですが(^^;)
主人公の真壁修一は頭もよく学歴もありながら双子の弟が元で一家は破滅に向かってしまい、それからは忍び込み(夜、人が寝静まった家に入る泥棒)として生活している。しかし逮捕され2年の刑期を終えたところから話が始まります。
話は修一の一人称ではあるんだけど、頭では双子の弟の声が響き、いつでも二人が会話しているように書かれています。
これが真壁の弟を失った事からの自責の念から作り出したもうひとりの自分(弟)なのか、それとも本当に弟の思いがのりうつっていたのかは分かりませんが、この物語の面白いところであるのかもしれません。
そして弟と共に愛した久子という女性の存在。
小説を読んでいると真壁は忍び込みを続けているんだけど、探偵のように思えてきます。
犯罪を犯して生活しているんだけど何か一本、筋が通っているような男臭い無骨な感じがミステリーでありながらハードボイルドのような面もあって。
最終的には弟は昇華されてゆくのですが、その後修一が真っ当な道に戻ったのかは、久子の元に戻ったのかは分かりませんが、これが転機になって新たな道を歩んでいったんだと思います。
影踏み Amazon書評・レビュー: 影踏みより
439663238X