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砂の狩人
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砂の狩人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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登場人物がみな、熱い。 一匹狼の主人公、エリート警察官僚、マル暴の刑事、昔かたぎのやくざ、謎の中国人。 「組長の子女連続殺人」を軸に、それぞれが自分の利益や保身を第一に、騙し合い、利用し合う。誰一人決して「善人」ではないのに、みんな一筋芯の通った、熱く真摯な人間たちだから、その駆け引きや人間模様は、ものすごく見ごたえがある。 なかでも、主人公・西野の超人的な心のつよさは、フィクションとはいえ、思わず瞠目してしまう。 この複雑なドラマが、連続殺人犯はどこに?という謎とともに、読み手を惹きつけて離さない。上下巻、あっという間に時が過ぎること間違いなし。 決してハッピーエンドとは言い難いラストだが、カタルシスさえ感じることができる。 ただ!マニラチーム殲滅の策は、あまりにも思慮浅薄に思えて、ややわだかまりが残る。ああなる結果は見えてたじゃないか〜 それと、ラスト近くになって生じるサチの・・・な疑問。これ、疑問に思うのがあまりにも遅すぎるだろう!ここから解決へ一気に転じるので、主人公が間抜けに見えてしまう。もうちょっと何とかならんかったのかな・・・ 多少のケチはつくけれど、読ませる作品であることには違いなく、おもしろさには太鼓判を押せる。 | ||||
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登場人物がみな、熱い。 一匹狼の主人公、エリート警察官僚、マル暴の刑事、昔かたぎのやくざ、謎の中国人。 「組長の子女連続殺人」を軸に、それぞれが自分の利益や保身を第一に、騙し合い、利用し合う。誰一人決して「善人」ではないのに、みんな一筋芯の通った、熱く真摯な人間たちだから、その駆け引きや人間模様は、ものすごく見ごたえがある。 なかでも、主人公・西野の超人的な心のつよさは、フィクションとはいえ、思わず瞠目してしまう。 この複雑なドラマが、連続殺人犯はどこに?という謎とともに、読み手を惹きつけて離さない。上下巻、あっという間に時が過ぎること間違いなし。 決してハッピーエンドとは言い難いラストだが、カタルシスさえ感じることができる。 ただ!マニラチーム殲滅の策は、あまりにも思慮浅薄に思えて、ややわだかまりが残る。ああなる結果は見えてたじゃないか〜 それと、ラスト近くになって生じるサチの・・・な疑問。これ、疑問に思うのがあまりにも遅すぎるだろう!ここから解決へ一気に転じるので、主人公が間抜けに見えてしまう。もうちょっと何とかならんかったのかな・・・ 多少のケチはつくけれど、読ませる作品であることには違いなく、おもしろさには太鼓判を押せる。 | ||||
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元刑事の主人公が連続殺人事件に挑む物語の下巻。前半は主人公と、暴力団や中国人警察との駆け引きで盛り上がっていたのに後半は展開が早くちょっと空回りしている感じがした。 特に連続殺人犯の動機が何なのかが、非常に気になっていたが意外に単純な動機だったので少々興ざめだった。個人的には前作「北の狩人」の方が楽しめた。とはいえ、物語は全体的によく練られていると思う。読んで損はない。 | ||||
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元刑事の主人公が連続殺人事件に挑む物語の下巻。 前半は主人公と、暴力団や中国人警察との駆け引きで盛り上がっていたのに 後半は展開が早くちょっと空回りしている感じがした。 特に連続殺人犯の動機が何なのかが、非常に気になっていたが 意外に単純な動機だったので少々興ざめだった。 個人的には前作「北の狩人」の方が楽しめた。 とはいえ、物語は全体的によく練られていると思う。 読んで損はない。 | ||||
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永久初版作家と自嘲していた頃の作者は「謀略」を描くことへのこだわりに捕われすぎて空転を繰り返していた(個人的には好きだったけど)。これが第1期。 それが「新宿鮫」でケレン味への未練を断ち切って大化けし、ニュー大沢と呼ばれて久しい。言うなれば第2期。誰が読んでも面白く、直木賞受賞も当然。 で、本書。鮫シリーズで磨きをかけた抑えた筆致に、自重していた謀略絡みのプロットを合体させる事についに成功した一作。 シリアル・キラー、ヤクザ、中国マフィア、正体不明の殺し屋軍団、これにはぐれ刑事、警視庁1課、キャリアの公安エリート達が何重にも絡み合うのが縦糸、侠気で結ばれた男たちが横糸、と聞くと臭そうな話だけど、そこは小説界きっての都会派、下品にならず、汗臭くも男臭くもなし。 登場人物が一気に交錯する山場がアクションを伴って早々と下巻の中盤に来てしまうのも斬新。 欲張りすぎて話の深化がちょっと、とか展開が多少類型的、とかはあっても破綻無しに読者を最後まで惹きつける力量はさすが。期待は裏切られません。 いきなり化けた「鮫」の時ほど皮はむけきれていない、とはいえ作品としてついに成功した試みと新時代幕開けの予感に少し甘めで☆五つ。 | ||||
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前作「北の狩人」に続く「狩人シリーズ」の第二弾。 2003年版このミスで4位、 2002年文春ベスト10で6位を獲得した。 元警視一課で「狂犬」と恐れられた西野。彼は未成年容疑者を射殺した責任をとって警察を辞し、千葉の港町で暮らしていた。その彼の元を、東京・神奈川発生したで暴力団組長の子供をねらった連続殺人事件の捜査を依頼するため、警視庁の女キャリア・時岡が訪れる。現在事件被害者の関連性は漏れていないが、情報漏れによる暴力団同士の抗争あるいは外国人犯罪組織との戦争を危惧し、現役時代一匹狼として活躍した彼に白羽の矢を立てたのだ。 猟奇的な事件、暴力団と中国人マフィアとの戦争、そして事件自体の謎解きと、大沢節が炸裂し、1200枚という長さを感じさせない、贅沢かつ一級のハードボイルド作品に仕上がっている。大沢ファンのみならず、お薦めできる一冊である。 | ||||
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2002年9月に発刊された作品のノベルズ版。 前作「北の狩人」に続く「狩人シリーズ」の第二弾。 2003年版このミスで4位、 2002年文春ベスト10で6位を獲得した。 元警視一課で「狂犬」と恐れられた西野。彼は未成年容疑者を射殺した責任をとって警察を辞し、千葉の港町で暮らしていた。その彼の元を、東京・神奈川発生したで暴力団組長の子供をねらった連続殺人事件の捜査を依頼するため、警視庁の女キャリア・時岡が訪れる。現在事件被害者の関連性は漏れていないが、情報漏れによる暴力団同士の抗争あるいは外国人犯罪組織との戦争を危惧し、現役時代一匹狼として活躍した彼に白羽の矢を立てたのだ。 猟奇的な事件、暴力団と中国人マフィアとの戦争、そして事件自体の謎解きと、大沢節が炸裂し、1200枚という長さを感じさせない、贅沢かつ一級のハードボイルド作品に仕上がっている。大沢ファンのみならず、お薦めできる一冊である。 | ||||
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元刑事、警察庁キャリア、新宿署の刑事、暴力団、中国人マフィア。連続殺人事件を軸に様々な立場の人間の意思が絡み、もつれ合っていく展開には緊迫感があり、読者を引き込む。特に上巻はテンポの良さがいい。都市部で中国人を見かける事が珍しくなくなった昨今だが、「日本に住む中国人は、日本人をどう思っているか」書かれた内容には、少し考えさせられた。 | ||||
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ページをめくるのがドキドキした、ページをめくる度にストーリーにどんどん引きずり込まれた。一週間位かけて一字一句をしっかり確かめながら読み進めていくつもりが・・・・意表をつく展開、魅力的な登場人物、どんでん返し・・・・結末を知りたくて一晩かけて読みきってしまった。訳があって地方に引き込んでしまったやめデカ、それを引きずり出す権力、利用しようとする人達・・・・走り続けるのは西野の本能なのか?ハードボイルドの決定版だから・・・! | ||||
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前作「北の狩人」に続く「狩人シリーズ」の第二弾。2003年版このミスで4位、2002年文春ベスト10で6位を獲得した。元警視一課で「狂犬」と恐れられた西野。彼は未成年容疑者を射殺した責任をとって警察を辞し、千葉の港町で暮らしていた。その彼の元を、東京・神奈川発生したで暴力団組長の子供をねらった連続殺人事件の捜査を依頼するため、警視庁の女キャリア・時岡が訪れる。現在事件被害者の関連性は漏れていないが、情報漏れによる暴力団同士の抗争あるいは外国人犯罪組織との戦争を危惧し、現役時代一匹狼として活躍した彼に白羽の矢を立てたのだ。猟奇的な事件、暴力団と中国人マフィアとの戦争、そして事件自体の謎解きと、大沢節が炸裂し、1200枚という長さを感じさせない、贅沢かつ一級のハードボイルド作品に仕上がっている。大沢ファンのみならず、お薦めできる一冊である。 | ||||
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「新宿鮫シリーズ」や「天使の爪」に比べれば、相当劣りますね。どんどん読み進めたくなるところは健在ですけど、テンポがいまひとつで流れがぎくしゃくしているところが多々あり。女性警視も、もうひとつ魅力ないし。残念。 | ||||
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組長の子供ばかり狙った連続殺人事件、それに対し中国人達への攻撃が始まり、中国人達のやくざに対する報復も始まる。警察庁の女性警視正時岡の依頼によって元刑事西野は動き始める。やくざ、中国人、警察のキャリアと現場、そして外人部隊が入り乱れた盛り沢山のストーリー展開。でもストーリーも煩雑じゃなく、登場人物も混乱しないストレートな仕上がり。ここんとこ今一だった大沢の起死回生の一作 | ||||
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著者の作品の中では平均レベル。 とはいえ、本当に最近の著者のどれも作品は安定しており、いわゆる 読んで損したと言った作品は皆無。 本作も読んでいてある種の 安心感がある。 でもスピード感が今ひとつだと思いました。 | ||||
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大沢在昌作品では、ぼくは『雪蛍』や『心では重すぎる』が一番好きである。思い入れさえある。それらがアクションとは最も離れたところでのハードボイルドらしい設定にあるからかもしれない。同じシリーズでも新宿鮫はシリーズとしてさほど好きな部類ではない。キャラクターが嘘臭いし、第一ぼく自身飽きてきている。古い縁なのでまあ、ときどきお茶を飲んだりする隣近所の知人と言った具合のつきあい方をしている。 だからいっそのこと、こうした単発アクション作品というのはけっこう有り難い。映画にしたらどうやってもB級アクションにしか仕上がりそうにないが、劇画であればそれなりに行けそうかと思われ程度の適度な警察アクション。心に傷を負って引退しているところに古巣からお呼びがかかっていやいやリバイバルしてゆくなんていうのは、もうとうに黴が生えて臭すぎるほどの設定のはずなのに、なぜか何度味わってもこのオーソドックスが楽しい。 また、薬でおかしくなった連中にフィリピンで武装訓練させて冷血な殺人集団を育てていざと言う場合に呼び寄せるというまさに無国籍で何ともゾクゾクするような無茶な設定。一見軽薄に見える劇画のような設定を、リアルな小説体裁に刷り込んでしまう技術。また、そういう面白志向といったものへのポイントを逃さないところが、この作家を売れっ子にしている所以だろうなあと実感できる。 新宿という、今やハードボイルドにとってはなくてはならない活劇の街を生かすのは多くの作家たちだが、その中でも大沢はとりわけ、時代風景とも言うべきこの魔郡、まさに水を得た魚のように作品の舞台構築の材料として駆使している。多くは読んだ後忘れてしまう一過性の面白さであり、またそれを覚悟の上でのエンターテインメントか。初出誌がいわゆる小説雑誌ではなく、スポーツ紙だから、そのように心得、書き分けているのだろう。大衆小説としての職人技を味わう、ってことではこの作風、おそらく正解なのだろう。 | ||||
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とかくミステリー物で枚数が多くなると退屈な作品が多いと思う。組長の子供をねらう猟奇殺人が発生、元刑事、警察、組、中国マフィア、マニラチームが複雑な因果関係で殺し合いを行う。本作品には鮫島刑事のような強烈な個性ある主人公は出てこない。しかし思い切った主人公(元刑事)の展開、そしてある意味で主人公以上の脇役たちの個性が作品の魅力を醸し出している感じがする。殺人ゲームの単純な作品にも捉えられそうだが、背景には組織と愛情の狭間にもがく人間たちの葛藤がドラマ化されている。結構、枚数の多い作品だが一気に読めた。そこはやはり第一人者、しっかりつぼをおさえて読者を魅了させる作品に仕上げている。 | ||||
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大沢在昌氏は、主人公の魅力で読ませる作家では、なかったのか?新宿鮫・鮫島にしても、佐久間公にしても。この作品、前回の「闇先案内人」同様に、主人公の印象がとても薄い。脇役であるはずの、刑事の佐江や、やくざの原のほうが、むしろ輝いている。また、上下巻トータルで810ページは、内容にしては、やや長い。長い分、ストーリー展開が、やや冗漫。最後に、とにかく新宿ばかり書きすぎ。(馳星周も同じだが)この手の題材に食傷ぎみなのは、わたしだけだろうか? | ||||
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サンケイスポーツ連載中から読んでいましたが、連載時に読み、単行本として読んでもまた新鮮な感じで読み終えることができました。物語の舞台が新宿、そして中国マフィアと暴力団の抗争、そしてその抗争に関わる元刑事の西野と実に読みごたえがあり、迫力を感じさせてくれましたが、どうしても新宿を舞台とした中国人マフィアの抗争となると、馳星周の作品と比べてしまい、馳星周の「不夜城」と比べると多少の物足りなさというかスリル感が少なかったようには感じてしまいました。それでも、大沢在昌ならではといえる展開に、上下巻共に一気に読まされましたし、面白い作品でした。 | ||||
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中国人とやくざが、ひたすら殺し合います。犯人探しも、わくわくするでもなし、殺し合いに迫力があるわけでもない。主人公に目が釘付け、ともならなかったです。分量があるので、読みごたえはありました。が、少し途中で、食傷気味になりました。 | ||||
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