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雪蛍
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雪蛍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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主人公である佐久間公シリーズは順に読み進めた。 著者と主人公は思想の面でオーバーラップしているようなのだが、 初期の著作である失踪人調査人としての「追跡者の血統」までは、主人公自身が僕と称し、 若く軽い(軟派の意にあらず)エンターテイメントであり、決してハードボイルドではない。 ハードボイルドではなく、若い主人公がドラマチックに活躍する探偵のマネゴト物語として 読むぶんには楽しめるシリーズであったと思う。 年月を経って復活したこの「雪蛍」は、主人公も中年になり、口調も「僕」が「私」に変わ ったことは他レビューに示される通りであるが、当然、主人公(も著者)も中年になった割に 歳相応に人生経験からの重い台詞や口調かというと、さにあらず、弁論大会かと思わせるほ どの多弁・論述のオンパレードで、辟易せざるを得ない。押し付けがましいほどの「探偵業は 生き方だ」も、あらゆる人物に論弁することではない。 所属する組織が変化したことで、ストーリーは雪(失踪人調査)と蛍(薬物依存)の2つの 構成が同時進行であるが、結果としてホタルは薬物依存ではないと私は思うし、失踪の方も 失踪ではなく、内容的にもどうでもいい話。取り巻く登場人物も極めて中途半端。 新佐久間公Srのための、ご都合主義的駄作です。 男は黙って(多弁にならず)自身の主義を貫くというのが私の中のハードボイルド像です。 暴力と怪我の苦痛に耐えて、という上っ面の安っぽい内容はいただけない。 | ||||
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