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雪蛍
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雪蛍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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納期が早く、本も綺麗だった。 大変満足! | ||||
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大沢さんは、見た目はくたびれてるけど、心中では己の信念を曲げない男を書くのが上手いですよね。 『雪蛍』を読んでつくづくそう思いました。 本作の主人公である佐久間公が中年って時点でなんとなく切なくなります。 大沢作品初期でよく出てきてた佐久間公は、自分の理想に自分の信念がついていっていない、 その溝を行動で埋める、というキャラクターだと思ってます。 僕としては、それが魅力だったんです。 でも、この『雪蛍』の佐久間公は違う。相変わらず不器用だけど年齢を重ねた分、かつての自分が 共感できなかったような人々にも共感できるキャラクターになっている。 それだけ大人になったということなんでしょうね。かつての青臭さがなくなっているのは 寂しい気もしますが、その分年を取った人間にしか持ち得ない説得力を、本作の佐久間公は 持っています。 と、ここまで長々と書いてきましたが、この『雪蛍』は大沢作品を初めて読む人にもお薦めです。 一つの小説として完成度が高いです。「なんで自分の人生はこんなになってしまったんだろう」という 思いで悩んでいる人には特にお薦めです。本作の主人公である佐久間公、そして物語に関わる主要人物は、その思いに作中で自分なりの結論を出しています。 | ||||
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佐久間公探偵シリーズの一冊ですが、断然沢辺ファンです。「沢辺」読みたさに読んでいます。二人の会話が抜群にカッコいいです。大沢さんの本はどこかに雑な文章がチラホラ見つけられるのですが、沢辺と佐久間公の会話は完璧。いつか沢辺を主人公にした小説が読みたいです・・・・ 本来は★4つですが、沢辺に★5つ! | ||||
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97年度版 このミス 9位1992文春ベスト10 11位作者の代表的なシリーズである、佐久間公シリーズの5作目。前作「追跡者の血統」から8年、失踪人調査人 佐久間公が帰ってきた。この間、「僕」が「私」になり、彼は結婚し、そして妻を失っていた。そして彼は40代になり、親友・沢崎の薬物中毒者更正施設を手伝うようになっていた。「のめりこめなくなったから。仕事として、事務的にやるようになったから。」引退したのだ。そんな彼に、沢崎を通して依頼で失踪人の依頼が舞い込み、再び「プロの失踪調査人」として東京で仕事を再開する。20代のころ若者にとって「かっこいい仲間」であった彼も、40代の今、「怪しい敵」となり、捜査は難航する。しかし捜査を通し、佐久間は再び探偵業を再開することを決意する。作品のラストシーンで佐久間は沢崎に語りかける。「私はいつまでたっても、探偵であることをやめられない。探偵は職業ではない。生き方だ。」ハードボイルドの秀作。復活した佐久間公に拍手を送りたい。佐久間公シリーズは短編が「感傷の街角」、「漂泊の街角」、長編が「標的走路」「追跡者の血統」「雪蛍」「心では重すぎる」 | ||||
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天使の牙のような派手な冒険活劇系の大沢さん作品よりも、人間の心を丁寧に描いた佐久間公シリーズのほうが僕は好きです。特にこの雪蛍は個人的に風化水脈や屍蘭と同じ位好きです。この物語のハイライトシーンは何といっても、放火癖のある薬物依存の少年-通称ホタルと佐久間公が気持ちを通わせていくところです。この部分はほんとに何度読んでも泣けますよ。 | ||||
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この本に登場する女性たちは、男たちを利用して成功してきた女が多く登場している。母、祖母、娘。母はそんな祖母を嫌い、祖母に似ていく娘を案じる。心の深い所では皆同じなのに。そんな娘の失踪に佐久間公への調査依頼、佐久間の抱えるもうひとつの問題、そこに出てくる女もまた... トラブルに巻き込まれていくが、佐久間の生きざまは素敵だと思う。女ってカワイイけど怖いっすね。 | ||||
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長い間待たされていた佐久間公復活の作品。それまで「僕」だった一人称も「私」にかわって大人になった公に出会えます。が、若さが無くなったためでしょうか、「探偵は職業ではない、生き方だ」と言う公は確かにかっこいいのですが、いまいち共感できませんでした。そのせいか最後に物足りなさが残りました。 とはいえ標準を大きく上回る作品であることは間違いありません。佐久間公の復活というだけで十分楽しめるのではないでしょうか。 | ||||
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