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サスツルギの亡霊



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【この小説が収録されている参考書籍】
サスツルギの亡霊
サスツルギの亡霊 (講談社文庫)

サスツルギの亡霊の評価: 3.43/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

面白い

まーーー
あれだなーーー
舞台が南極で
ストーリー的にはアクションサスペンス的な内容で普通に面白い
満足
サスツルギの亡霊Amazon書評・レビュー:サスツルギの亡霊より
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No.6:
(2pt)

大事件…

カタコンベが面白かったので購入しましたが、これは大事件でしょ。
観測隊というと、「面白南極料理人」を愛読していたので。
こちらの方が映画的ではあるけど、我に返ると白けるかな。
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4062130483
No.5:
(3pt)

サスツルギという言葉に魅せられて・・・。

南極昭和基地が殺人事件の現場というのは何ともそぐわない。文章も荒いし、ストーリーもご都合主義的。サスツルギという言葉、音に魅せられて読みましたが、何とも申し上げにくい読後感です。
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No.4:
(4pt)

南極の描写、生活が興味深い、なかなかの力作

2019年本屋大賞選出ということとそして南極に興味があったので、特に前知識なくこの本を手に取りました。あとがきを読むと、前作の「カタコンベ」も同様に神山氏は洞窟探検の経験があるわけでなく、南極へ行ったことがあるわけでもなく、資料を読み込んで机上でシュミレートすることでこれらの作品を書き上げたそうです。あとがきを書かれた方は、実地経験なくこれらのものが書けるというのは、ロールプレイングゲームやCGを多用した映画やアニメ世代の特徴ではないかと述べておられます。

自分は観光なら南極へ行ったことがあるのですが、南極の風景や天候の描写、越冬隊の生活、内部の人間関係など、とても行ったことがないとは思えないくらい真に迫って描かれていると思います。登場人物の個性もはっきりしていてわかりやすく際立っていました。40人超という越冬隊の中で連続殺人事件など、絶対に起きてほしくない事態ですが、いわば全国から寄せ集めの、仕事も分野も目的もまったく違う、しかもほとんど男ばかりの閉鎖された空間での人間関係は想像するよりむずかしいのかもしれません。以前、「南極料理人」という映画を見て、研究オタクばかりがほのぼのと暮らしているような印象を持っていましたが、もしかしてそんなのどかなものではないのかも(汗)。

南極で行方不明になった研究者の兄、カメラマンの弟は、自分を越冬隊参加させようとする不自然な作為を感じます。実際に参加してみれば、兄が行方不明になった時と同じメンバーが多く参加している様子。これは偶然なのか?それとも・・。特殊車両の企業から参加しているまるでやくざのような荒っぽい連中や融通のきかない管理職、空気の読めない研究者など、面倒な人間関係の中で淡々と写真を撮り続ける主人公。放火らしい不審火が相次ぐ中で殺人が起き、主人公がその犯人にされてしまいます。無実を証明しなくてはならないと、主人公は協力者を得て氷点下40度の嵐の中、基地から脱出するのですが・・・。
お話とわかっていながら、本当にこんなことがあったらいろいろたまったもんじゃないなと思ってしまいました。この年の南極探検隊は当然、中止になってしまったわけですが、まじめに研究したかった学者は腹が立ってしょうがないだろうし、燃えた高額な機材は税金の無駄使い、誰が責任取るんだろう?賠償はないのか?しかも基地の中で連続殺人に、環境保護が世界中で一番うるさい土地で○○の犯罪・・・世界に恥をさらして、日本人の資質を疑われることになるでしょう。そして最後、それらすべてが、意外な人物の意図で起きていたとは・・・。それはともかくも、なかなかおもしろかったです。力作です。

次作は2019年に発表されたようですが、なんと14世紀フィリップ四世治世のフランスです。どんなものか、これも読んでみたいと思っています。
サスツルギの亡霊Amazon書評・レビュー:サスツルギの亡霊より
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No.3:
(4pt)

別人の作品かと思えるほどの成長ぶり

「カタコンベ」で第50回江戸川乱歩賞を最年少で受賞した作者の受賞後初の長編。カタコンベは駄作
だったので、これもまったく読む気がしなかったが、2019年に本屋大賞の「超発掘本」に選ばれた
ので読んでみた。
 南極を舞台にしたリアリティーあふれるミステリーで、かなりの力作であることは間違いない。正直
言って、カタコンベと同じ作者の作品とは思えないほじ。「超発掘本」に選ばれる価値は十二分にある
だろう。文章も巧みだし南極についての描写や考証なども実に緻密で、まったく別人の作品に思える。
 神山氏は最年少で乱歩賞を受賞したが、作品は「これが受賞作?」と首をかしげたくなるほど稚拙だ
った。当時、綿矢りさが最年少で芥川賞を受賞して話題となったので、二匹目のドジョウを狙ったのだ
ろうと私は推定する。少なくとも、作品自体よりは、話題性や、今後の伸びしろを期待しての授賞だっ
たのは間違いないだろう。
 そのため、授賞後に講談社ではかなり強く後押ししたのだろう。優秀な編集者を付け、場合によって
はゴーストライター的な作家による手厚い補助もあったのではないだろうか。そうとでも考えないと、
同一人物の作品だと言われても納得しがたいほど、受賞作とは隔たりがある。
 神山氏はこの作品の上梓後まったく刊行できない時期が続き、2011年に一冊出したものの、文壇
からは消えている。その理由は上記のあたりにありそうな気がする。
 なお、作品の出来は星を5個あげて良いくらいだが、専門的な部分や複雑すぎる部分があり、今ひと
つ楽しめなかったことから、1個を減じた。
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4062130483
No.2:
(4pt)

まさに「冒険・アクション小説としても楽しめるミステリー」

私はこの作品を2019年本屋大賞「超発掘本!」推薦コメントを見て購入しました。南極の描写が臨場感たっぷりに描かれているとのことで期待して読みました。南極の厳しい環境がすっと映像となって浮かぶような分かりやすい描写ですが、山岳小説をよく読まれる方には「まあ普通かな」といったとこでしょうか。登場人物が多いですが、主人公の視点で進みますし、時系列や場面転換が入り乱れているわけでもないので、混乱することはないです。南極という過酷な密室で、誰が敵か味方かも分からない状況の中、兄の死の真相に迫っていく過程はスリリングで読ませます。兄の英治は誰よりも温かい家族を求めていたと思う。しかし、結局手に入れることのできなかった彼の心のありようが、南極の美しい景色、吹き荒れるブリザード、底の見えないクレバスの闇と重なり悲哀を感じた。
新作を期待する。
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4062130483
No.1:
(3pt)

南極大陸の隕石が取引きになる。

南極を舞台にしての推理小説。
南極の克明でリアルな描写が実に優れている。
南極はこんな風なんだろうなぁ。と思わせる。
この作者は実際に南極にいったのだろうか。
テーマは いったい 兄は 南極で何があったのか。
兄といっても義理の兄。父親の再婚相手の連れ子が兄だった。
互いに 屈折したままで 兄と弟の関係があった。
それを結びつけたのは 南極 だった。
兄は 極地研の研究者。弟 拓海 は カメラマン。
兄をめぐって 高鷲、原田、瑤子。
それぞれの関係は そして 肉体派的な藤原組。
南極でミステリーになるべき 『なにか』を 
隕石の取引にしたのは 作者のアイデアのよさだろう。
拓海 というオトコの心情を少しづつ明らかにする。
親と兄弟とは 何なのかを つづりながら
つながるものを見つけようとする。
兄は なぜ取引に応じようとしたのか。
そのことが あまりよくわからない。
殺人までして 先輩のことを 思うというのが 設定的によわいかな。
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4062130483

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