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DZ(ディーズィー)
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DZ(ディーズィー)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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吸血鬼に咬まれて吸血鬼になった。じゃなく、吸血鬼だったことを思い出した、再認識したみたいな? どうなんのかね。 | ||||
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アメリカでの過去と現在の事件と,日本の障害児施設の少女をめぐる一連の出来事と3つの系列で物語は進む.中核となるテーマは“進化”である.ジャンルとして医学サスペンスになるのだろうが,犯行手段やトリックではなく,動機に医学的・科学的な要素を取り入れているのが面白い.進化と,それに伴う孤独という視点は斬新で深いテーマだと感じた.生物学的な孤立という,この絶望的に深い孤独が理解できないとこの小説のテーマは伝わらないだろう.少々複雑で,ストーリーにやや冗長さも見受けられるが,一読の価値のある作品. | ||||
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著者自身が医者だからだろう、難解な用語が飛び交い、まるで理解できなかった。 やはり作者が自分のよく知っていることを書くときは筆を抑えるべきだろう。 これではエンターティメントとは言えない。学術講義に近いもになってしまっている。 | ||||
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著者は京都大学医学部卒業の医者で、基礎医学の分野にも属していた経験をもつらしく、例のごとく、医学、最新のバイオテクノロジーの知識をちりばめたミステリーとなっています。 正直、こういった遺伝子操作、胚操作を人間に行ってしまうという倫理問題を絡めたミステリは、医学ミステリの分野では、巨匠ともいえるロビンクックの作品にいくつか見られますし、著者自身もおそらく読んでいる可能性が高いわけで、その焼き直しか、という感想を途中までは抱かざるを得ませんでした。 最後まで読むと、まあオチとしては、少しひねりが効いているんですが、それも、ロビンクックの「クロモゾーム6」を思い出させられて、どうも二番煎じの感がぬぐえないです。 ロビンクックをあまり読んでないヒトであれば、違和感なく楽しめるかもしれません。 ただ、全体的に、ちょっと専門的な知識を要求されるところも少なくないので、「染色体って何?」という方は、少しつらいかもしれないです。 場面が、フィリピンからアメリカそして、日本へと移り変わり、最終的にはそれが結びついていくところなどは、まずまずの構成かとは思いましたが、オチは途中で読めてしまいました。 それなりには楽しめて、少しひねりがあったので、星四つで。 | ||||
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この分野が好きな人には傑作かもしれないが、 一般人にとって、これだけ専門用語が並べられると退屈至極。 その上、複数エピソードが同時進行するから、誰に感情移入してよいのやら。 また、登場人物の描写も平板で、誰をも書ききれていないので、 280ページぐらいまでは正直読むのが苦痛である。 話が見えてくると、今度は、 「えっ、なんでそんなことするの?」 「何で殺さないの?」 とか疑問が多い。 お話としては、よく出来た話であると思うが、 リアリティを求めると専門外という壁があり、 人物を追いかけると、「描写不足」という壁にぶち当たる。 いかにもがちがちの理系の人が書いた作品という気がする。 | ||||
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題材は面白いが人物の書込み不足という感は否めない。 それぞれの人物についてさまざまな描写が行われている割には、せっかくの材料を活かし切れていない感じ。 途中で出てくる小道具の行方についてもケリが付いていないし、メインとなる登場人物の能力や生い立ちについても間接的な説明にとどまったままになっている。 詰めの甘さが目立ち、最終的な謎解きにも不足を感じてしまうのだが。 | ||||
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とても新人賞ものとは思えない上手さというか、なんか、すごいです。 アメリカあたりの翻訳ミステリっぽい書き方をしつつ、中盤まで話がどっちに展開していくのかが見当もつかない。 読み進めていくうちに、そこここに張り巡らせてあった伏線が終盤に向けて怒涛のように収束していく様が、いやもう、快感ですね。 「あれって結局どういう意味だったの?」と気になるような派手なやつに隠れて、ひっそり張ってある伏線とか…。 読みながら思わず「おおおっ」と声を上げてしまいましたよ! 設定的にはミステリ色の強いSFって感じなんだけど。 確かにこりゃミステリで横溝賞でオッケー。 これこそミステリ読む醍醐味ですよ先生。 難しげな遺伝子の云々は、わかった方がそりゃいいですが、右から左でも十分いけます。 ただ、人間とか社会とかの捉え方がかなりシビアなので、ちょっと神経が疲れますね。 あと、変に文章を書きなれてる感じで、若干マンネリ入った中堅作家のような表現が多かったのが、気になったといえば気になりました。 | ||||
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全く期待せずに手に取った本でしたが、面白い本でした。 現実味はないとは思いますが、衝撃のラストといい、もしかして本当にこんなことがあったら…と思わせるところは上手いのではないでしょうか? | ||||
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ミステリーと生物系が好きな人にはお勧めです。 私は生物系の大学院生なので 分子生物学・進化・遺伝子・染色体に関するの専門用語や 知っているジャーナル、実験器具・機械のの名前が出てくるだけで どういう実験をしているのか、どのような研究室なのか想像が膨らんで楽しかった。 読み始めは、場面が飛び飛びで読みにくいなーと思ったが 読み進めるうちに四方からパズルを組み立てるような話の展開に引き込まれたしまった。 | ||||
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推理が淡々と進む。展開される。だからあまり気持ちが乱されるようなところはあまりない。最後のクライマックスの場面でさえ、そう。 ただ、そこかしこに含みのある表現があり、関心は決して途絶えることが無い。 最後の落ちも思わず、「ほお〜」と言ってしまいそうな感じ。 | ||||
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とても面白かった。専門的な内容は適当に流して読めばいいのであって、筋を理解すればいいのです。 残忍に人が殺されすぎるのは気になるけど、主人公の一生懸命な姿が救いになる。主人公に魅力が無い作品はつまらないもんね。 最後の展開は「うーん」ですね。希望、それとも…。 | ||||
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進化、障がい、虐待とヘヴィーなテーマだがSFミステリーとして面白く読めた。 前半は場面の切り換えが早くて慌ただしく、遺伝子等の専門用語多発の場面を読み進めるのに根気がいった。 専門家の著者としては、拘りがあり、話の信憑性を高めたかったのだろうが、少々アバウトでもシンプルに書いて欲しかった。 後半のテンポは良いし、最後にサプライズもある。 横溝正史賞受賞作であるが、SFに馴染みの薄い人が、犯人当てミステリーを期待して読むと失望するかもしれない。 | ||||
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進化をテーマにしたサスペンスです。私には少し表現がグロテスク過ぎでした、気分が悪くなりました。著者は精神科医・医学博士だそうで、実験などの詳しい描写はとても正確だと感じました。これによって話が現実味を帯びてきたと感じました。 前半で謎をちりばめ、後半で一気に収束します。最後はものすごく早いです、殺しまくりです。サイコキラーの話しだったっけ?と思わせるほどです。 残念ながら途中から筋が読めてしまったのですが(マニアックな知識を持つ方は注意です!)、生命について考えさせられます。科学技術の可能性と種の保存への執念、悲劇と孤独とが描かれています。ありがちなテーマですが飽きさせません。 | ||||
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ちょっと、展開が速いよと思いながら何とかついていきました。しかし、点と点が結びつき線になったとき、まとまりが無かった作品の世界が一気に頭の中に地図となって流れ込んできました。少々、強引な面もありますが、よくできた一冊だと思います。 | ||||
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稚拙な文章、一人称視点と三人称視点が混同し、一センテンスごとに時間軸もバラバラで説明もなし。 医師であることを強調したいのか、根っから好きなのか、障害者児童と殺害と解剖の描写だけはやたらリアルで偏執狂的なまでに詳細。 物語の構成上は不要な死人が量産され、そのくせ犯人にとってもっとも都合の悪い相手は何故か殺さないで放置するなど、天才であるはずの犯人のあまりに不合理な行動が目立つ。 推理の要素もなく、小説としても半分どころか三分の一も読めば、犯人の意図はもちろん後半の流れも落ちもバレバレと、いいところの無い駄文。 ここまで酷い本は私の読書人生でも初めてでした。 二作目以降はさらに酷いとの話ですが、これよりダメな小説と聞くと、興味本位で読んでしまいそうで怖いくらいです。 | ||||
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進化。 それは生命の悲しきプロセス。 進化、イノチ、愛、悪。 さまざまな壮大なテーマを盛り込みつつも作者の完璧なまでの知識に裏打ちされていてすべてがまったくの遜色なく、そして不協和音を立てることなく絡み合い一つの大きな物語を奏でています。 ベトナム難民女性の産んだ双生児、アメリカペンシルバニアで見つかった夫婦の死体、女医志度涼子が重度障害者施設で出会った少女。 それぞれの無関係な序章と事象がやがて一本の大きな川へと流れ込み荘厳なエピローグへと向かう。 読後の何かしら気持ちよささえ伴う喪失感とやさしさは読んでみてはじめてわかるものです。 なにかにつけて病名や薬品名などが詳細に出てきますが解説もきちんとしてるのでなんら問題なく読み進められます。 すごいスピードで読めるのでぜひお試しを。。 | ||||
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さまざまなストーリーが結実してくる展開はなかなかです。 でもラストがねえ。どうしてそうなっちゃうのでしょうか。 ちょっと残念。後味が悪いです。 | ||||
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ベトナム、ペンシルバニア、日本とつながりのない3点で起こる出来事が、じわじわと意味を結んで行く。頭脳明晰な青年グエンが淡々と行っていく人類への挑戦であぶりだされたものは・・・。今までにない読後感だった。この本は、「文学」という域を越えた、人間と芸術への挑戦であるように思う。 | ||||
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大森望氏が、「世界レベルの傑作」と書かれていることも納得がいく、完成度の高い作品だった。登場人物が背負わされた重い運命の絡まり合いと、人類進化という遠大なテーマが、みごとな構成と硬質な文体でつづられていく。最初の混沌から、一つの筋に物語が収束するさまは圧巻だ。 ヒロインの志度涼子の生き方からは、深い傷を抱えて生きる者の、強さと弱さが同時に伝わってきた。こんなふうにしか生きれない人間の切なさ。私の個人的に体験もあって、ぐっとくる場面もあった。涼子が働く愛育園という重度心身障害児施設の描写には、危機迫るものがあり、ハンディというにも重すぎる重度の障害を抱えて生きる子供たちの姿が、涼子の仕事ぶりとともに印象的に描かれていく。とてもおぞましく、目を背!けたくなるようなシーンが、ヒューマンな眼差しで、美しいとも言えるほどに活写されている。やがて、この施設が物語りの最終舞台となっていくのだが。 本物嗜好の読者をうらなせる、極上のSFミステリーだと思う。 | ||||
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序盤に細かな描写が多くて、なかなかストーリーの骨子が見えて来ない作品。肝心の登場人物の心情はすっとばしで話が進むので、味気ない。これじゃあブティックに服買いに来たのに、布地と型紙見せられて、あとは客が縫え、って言われるがごとし。感情の描写をきちんとやってほしかった。 困るのはヒロインの涼子に魅力が乏しいこと。基本的に冷淡なのに、特定の人物にはヒューマニズムを発揮する姿勢がうさんくさく、全く共感出来なかった。或る男になびくならなびくで仕方ないから、そのなびくだけの心の動きを描いてくれないと、どうも。なぜ彼に惹かれるのか、説得力が無い。最後の種明かしで理由をとってつけたって納得がいかないよ。 そして、たくさんの人間を殺しまわる〈彼〉は、なぜ自分の痕跡を執拗に消そうとしたのかよくわからない。無駄な殺しが多く、物語を派手にするために殺すかのようだ。殺しの理由というモノがあまり無い。 そして、物語の最大の欠点。〈彼〉の理論・計画では、〈彼〉の望みが果たされるはずが無い。それは医学者でなくったって経験則として人類が知っていることであり、だからこそタブーとなっているのであり、それを医者であるあの人物がわからぬワケが無い。おかしい。 わかっていて計画を邁進させたのならば、もはや彼は正常な思考力を失っていたとしか思えない。その辺の展開が乱暴に思える。 | ||||
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