死夢(シニユメ)
- サイコスリラー (35)
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潜在意識に蓋をして、果たしてどこまで生きながらえるのか?。当方、精神科医曰く『かなりのトラウマを背負った』精神科病患者です。まったくそのような記憶はありませんが。主人公の動きと友人達の意味不明な言動。徐々に解明される記憶。引き込まれるように一気に読みました。 パンドラの箱を開けた先に待つのは、希望か。地獄の苦しみか。 願わくば『死夢』に心臓をえぐりとられませんように。生か死か、本当の幸福はどこに。 この物語がハッピーエンドに見える私は病んでいるのか、否か。果たして・・・。 | ||||
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猫が胸の上に載ってくる夢を見たら死ぬですって?我が家では、夢ではなく現実に猫が載るんですけど、今のところ何事もありませんが。と、冗談はさておき、小笠原慧先生の作品にしては珍しくレビューが不評ですし、タイトルは怖いし、期待せずに読んだんですが、私は夏目漱石の「心」を思い出しました。 誰でも程度の差こそあれ、心の闇の一つや二つ、持っているものではないでしょうか。それを闇だと常々自覚しているかどうかは人によると思いますが、年月を経ても消えることなく、心の何処かに巣食い、何かのきっかけでその闇が大きくなり、その人を取り殺してしまうこともあるのです。この小説が、紋切り型の勧善懲悪物語というふうに取る人もいるようですが、実際には、逃げおおせている悪人が多いのではないでしょうか。 何の落ち度もないのに死に追いやられた上に陵辱され、遺体を捨てられた少女の無念の思いは、せめて小説という虚構の世界の中だけでも晴らしてあげたいです。これに似たような犯罪は現実にあるのです。 医療少年院で、加害者、被害者両方の心に接して来られた精神科医ならではの小説だと思います。 性描写がどぎついと言う指摘はごもっともと言えますが、成績優秀な一流医大卒の医師で、主人公の志木と似たようなことをしている人はいるのです。そして、我が身の保身のためなら手段を選ばず、何の制裁も受けずに暮らしている医師もいるのです。罪は恐れず、罰だけ恐れる人間が「お医者さん」と呼ばれて、尊敬を集めていることもあるのです。 この小説を、単なるフィクションを読む為ではなく、現実を知りたいと思っている人におすすめします。 | ||||
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最近は、本名である「岡田尊司」の名で著書を多く出している小笠原慧氏の09年刊行の小説。 岡田尊司名義で書いた『脳内汚染』(05年刊行)において、「メディアの暴力描写は、子供の暴力性を高めるので法規制せよ」と訴えていたにも関わらず、本書は性描写と暴力描写ばかりである。岡田尊司氏の小説は、基本的に暴力描写、性描写が多いのだが、そことの整合性をどう取るのか気になるところである。 小説としての評価を一言で言えば、駄作、となるだろう。 物語として言えば、主人公の同級生が次々と変死をし、そのときに見たという夢があるという。そして、自分自身も同じような夢を見た。自分自身が助かるためにも、と、故郷へと戻り原因を調べ……となる。 序盤では、この地域では、突然死をする人が多い、とか、色々と伏線のようなものがあるのだが、それらは全く回収されることはなく終了する。単なる投げっぱなしである。オチもきわめてわかりやすい。替わりに、物語上、一切の意味を成さない性描写がやたらと分量を占める。はっきり言って、何の面白みも無い。 『脳内汚染』自体が、主張の都合の良いデータだけをかき集めて作られたご都合主義小説のようなものであるが、それをそのまま小説にしたのが本書といえよう。 | ||||
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中学時代の同級生が同じ夢を見て死んでいく・・その謎を解くストーリなのだが、死夢が共通ということに対する論理的な根拠は薄く、先に結論ありきで、こじつけた感じがする。この話の場合では、死夢のキーワードは「猫」ではなく「死に追いやってしまった少女」であるのがふさわしい。 少年達がいたいけな少女を死に追いやり、なおかつ死姦する描写は異常であり、少年たちの一言一言が不思議なリアル感で生々しく、死してなお少女が痛々しかった。(女性は読まない方が良いでしょう。)主人公の死顔が思いのほか安らかなのは、過去に犯した罪の代償を自分の命でまかなったことの満足感か、無意識ながら感じていた罪の意識からの開放感かはわからないが、しょせんは自己満足である。 | ||||
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ある夢を見た友人が次々と死んでゆく。そして主人公も同じ夢、つまり死夢を見るのだが、それには過去の暗い事件があった、と言う内容。同氏の作品は好きで結構読んでいるが、これはイマイチだった。内容が冗長で、ホラーっぽいが大して怖くない。オチもある程度は検討がついてしまう。これなら「タロットの迷宮」の方がずっと面白い。あまりお勧めできない作品だった。 | ||||
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