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父の回数



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【この小説が収録されている参考書籍】
父の回数

父の回数の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

まとまりにかける

個々の話は まぁ悪くはない。
身勝手な人を登場させる作品が多いので、読後感が悪いのは否めないが、まぁそれは作品の個性として受け入れることもできる。ただ、この短編集に 「リワインド」を含めるべきだったのかは疑問?明らかに他の小説とは毛色の違う タイムリープもののSFストーリーに違和感がある。小説現代に掲載した小説がたまったから、とりあえずまとめて一冊にしてしまえ、というおざなりの考えで出版されたように思われる。作家さん自身 自分の書きたい世界が確定していないのかな?作品ごとのページ数も ばらばらだし、まだ半分プロ といったレベルなのだろうか?
父の回数Amazon書評・レビュー:父の回数より
4065389682
No.1:
(5pt)

ボーダレスっぷりが突き抜ける

普通とはひと味もふた味も違う
さまざまなカタチの家族を描いた小説集。

ダイバーシティファミリー小説って何?

と思いつつ手にしましたが
多様性の枠を軽々踏み越えてますね~。

新鮮そのものの読書体験になりましたよ。

「知らない誰かの不幸が、僕の生活を救った」

表題作『父の回数』にある
このフレーズには眉間を射抜かれました。

人の不幸が俗に言う”蜜の味ではなく、
魂の救済になるという視点。

これが自分にはまるでなかったのですが、
ストンと腑に落ちたんです。

共感しづらいと感じていた主人公が
急に身近に感じられた瞬間でした。

『おねえちゃんの儀』は
微笑ましい愛情表現が好き。

『あのコを知ってる』では
イライラするけど憎めないアイツに
読んでるほうも首ったけ。

意外な組み合わせのバディには
思わずフフッと含み笑い。

『リワインド』の吸引力は圧倒的。
SFは避けてきたのに気づけば夢中でした。

「絶対に二十分で好かれてみせる」に
共感のタガが外れっぱなしでしたよ。

『かたす・ほかす・ふてる』は
後からじんわりくるストーリーで
とくにラストの心境が胸に沁みました。

全体に、伏線から回収へという
普通すぎる流れにあえて逆らうような
意外性が散りばめられていて魅力的。

これって絶対に確信犯ですよね?

読者の予想をスルっと裏切るけど
期待はガッチリ裏切らない一冊です。

(対象年齢は13歳以上かな?)
父の回数Amazon書評・レビュー:父の回数より
4065389682

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