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母親ウエスタン



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【この小説が収録されている参考書籍】
母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)

母親ウエスタンの評価: 5.00/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

読み応えのある佳作

この本は木皿泉さんのエッセイで知りました。
他の方のレビューにもあるように、タイトルから勝手に、
男勝りの豪傑肝っ玉母さんの話かな?と思いきや。

シングルファザーを渡り歩き、その子ども達を愛す広美の物語と
女子大学生あおいの物語が交互に紡がれていきます。
そしてこの2つの物語が重なるとき、色々な事実が判明していきます。

この本にはさまざまな母親像が登場します。
子どもにとっては聖母のような広美、あおいの母、牧瀬の母。
それぞれが子どもを愛す形は違うのだけど
血のつながりが親子を作るのではない、少なくとも子どもには。
という感想を抱きました。
広美に出会ったこどもたちは、大人になっても彼女を追い求めます。
彼女を本当の母親と慕い、心から広美を欲するのです。
それは、広美に愛され守られたかという記憶が彼らを生かしてきたからなのでは、
と。
ぜひドラマ化してほしい作品の一つです。
母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)Amazon書評・レビュー:母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)より
4334768563
No.3:
(5pt)

じんわり効いてくる…不思議な味わいの物語に『おそれいりましてございます』

なんとも不思議な味わいの本だ。

『父子家庭にするっと入り込み、子供たちに惜しみない愛情を与える。しかし、しばらくすると突然姿を消してしまい、また違う町で母親がいない家庭にするっと入り込み…』を繰り返す女 広美。

物語は、幾つかの家庭にするりと入り込み、渡り歩いていく広美の過去のエピソードと、そんな広美とかつて一緒に暮らした経験のある大学生祐理の現在が交互に語られていく形で進んでいく。

前半から中盤にかけては、あり得ない設定のはずなのに、子どもの幸せを想う気持ちは必死なのに、何故かほんわかとさせられる広美の行動にいつの間にか優しく包まれる思いで読み進んでいくこととなる。
が、終盤に近付くにしたがって、話は急速にシリアスな方向に展開していく。

広美と祐理はどうして出会ったのか?口癖の『おそれいりましてございます』の意味は?そして何故、広美はひたすら“母”をさすらうのか?

切なくて切なくて涙がこぼれるのを抑えられないというほどでもない。広美の行動は残された子供にとってはかえって残酷だ。あるいは、“女”としての幸せをつかもうとするラストに納得がいかない。
そもそもあり得ない設定でリアリティがない。etc.etc.色々と欠点をあげつらう読者もいるのだろう。

それでも、何故かじんわりと効いてくる。幼児/児童虐待が非日常ではなくなった現代において、いやだからこそ、過剰な程の“母性”をあり得ない設定で、溢れ出さんばかりに表現する発想の妙は、
まさしくフィクションとしての小説の可能性を示すものであり、時代を抉る傑作だ。『おそれいりましてございます』
母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)Amazon書評・レビュー:母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)より
4334768563
No.2:
(5pt)

さすらいの一匹・母親・・・マミー〜カム・バック〜

母を必要とする子供のいるさまざまな家を渡り歩き、つかのまの母親役をつとめては姿を消す広美。
バブル期と現在、2つの時系列で語られる物語はやがて合流、(拳銃ではなく)母性だけを抱いて、さすらいながら生きてきたヒロインのストレンジで魅力的な存在感をうかびあがらせる。
訪れる地方の情景記述も好い。
おおカッコいいぜ!この小説。発想の妙。
母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)Amazon書評・レビュー:母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)より
4334768563
No.1:
(5pt)

シェーン! カムバァーック!!

母親がいない子どもを持つ男の元に、なぜか引き
寄せられる女、広美。
 仕事に追われて子どもの世話が行き届かない家庭に
自然に入り込み、ひたすら子どもに愛をそそぎかける。
 結婚とか金を求めることもない。
 一つの家に半年から2年あまり、家庭の母親役を勤めては、
人知れず逃げるように去ってゆく。

 しかし、広美は忘れても、育てられた子どもたちは広美を
本当の母のように慕っていた。
 その思い出はいつまでも消えない。

 大人になった子どもたちとの偶然の出会い、そしてそのひとり、
祐理の思いがけない提案とは…。

 愛と家庭とを育むこころを、子どもたちに教えて去ってゆく姿は、
まるで、西部劇の「シェーン」のような世界だ。
 素晴らしいタイトルに敬意を表して5点。
母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)Amazon書評・レビュー:母親ウエスタン (光文社文庫 は 35-1)より
4334768563

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