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イグジット
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イグジットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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相場英雄氏は経済記者出身だそう。財政破綻をモチーフにした小説は何冊か読んだがまた出たかという感想しかない。参考文献をみると藤巻健史氏、原真人氏というある種の人々の間ではマイナスのイメージしかない人物の著作を参考にしているなんてお止めになったほうが賢明というもの。両者ともに財政破綻危機を煽りながら、何十年も経過しているが未だに財政破綻していないことを説明出来ていない。 原真人氏はこの小説の解説も書いている。「今のところギリシャやアルゼンチンのように財政が破綻せずに済んでいるのは、日本銀行が国債を買って当座をしのいでいるからだ。日銀は紙幣(電子データを含む)を刷りまくって国家財政を支えているからだ。」そうだ。 全く間違えた説明だ。電子データだろうが紙だろうが日銀が購入した500兆円を超える国債に見合った現金がそれだけ経済の現場に供給されたら、もっとインフレになっているよ。この人物はマネーストックとマネタリーベースの違いも分かっていない。両者を集計している経済統計をしっかり見ろよ。 著者の相場氏もこのマクロ経済の基本も分かっていない人物の著作を読むヒマがあったら経済記者出身らしく、マネタリーベースとマネーストックをまずキーワードに日本国債が日銀ネット上でどのように決済されているかじっくり調べて追っかけてみることを勧める。それとポイントのひとつは財政破綻の定義をはっきりさせることだ。エンタメ小説としては面白かったけど。相場氏の小説をもとにした興味深い面白いドラマもたくさん見ているので、残念。 | ||||
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最終局面を読んでがっかり。 日銀副総裁の不倫疑惑で辞任に追い込んだものの次の副総裁人事にからみ、これまで日銀や政府(財務省)のとってきた失政にカツを入れる有志らがいざ週刊誌などで暴露する直前まで来て、政府、国税庁の検査で暴露は空中分解。 長編でここまで持ち上げて最後に梯子を外された感の作品。 一体著者は何が言いたかったのか。こんな作品なら発表しなくてよい。 さらに最初の地銀の不正融資に関してもどこかに葬り去れれてしまった。 読むに値しない作品。 一般文学通算2684作品目の感想。2022/09/13 10:15 | ||||
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株を日々売買するものとして、このタイトルには正直ドキっとした。また、時期的にも、テーパリング、10年国債金利上昇と、乱高下する相場のなかで何かのヒントを期待したが、出口戦略を考える上で時間の無駄。 批判、警告ばかりで、出口戦略おけるアイデアや具体性が全く欠如。タイトルは出口ではなく「トンネル」が妥当。 | ||||
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相場氏の作品はこれまでかなり読んできたがこの作品は読みにくく途中で止めてしまった(推理小説に経済の啓蒙など期待していない)。 また、現存する組織や政治家などに微妙に似せたネーミングは読んでいてうんざりした。そろそろ彼の作品から私は卒業(Exit)かなと思う。 | ||||
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金融システムの基本知識を軽い読み物として、さらっと勉強するには最適。 将来予想も納得できる線。 ただし、ドラマ的な面白みは薄い | ||||
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『日経ビジネス』誌を定期購読している関係で本作は連載時から読んでいたものの、正直さっぱり面白いと感じなかった。なので、早々に単行本化されたこと自体に驚きだ。 主題は日本の財政・経済が抱える巨大リスクというもので、出版社勤務で営業担当から記者に異動になった主人公が取材を通じて実地に経済の仕組みを学びながら経済指導層の裏面を垣間見、大々的な告発キャンペーンに動きながら、公権力や経済界の黒幕の露骨な圧力を受けて遂に挫折するところで物語は終わる。この間、地銀勤務の元カノの自殺とか、酒造会社の跡取りになっている学友の苦境を打開しようとしたり、細かいエピソードも挟まれるのだが、それらが全然有機的に絡まっていないと思う。んで、最後は東芝(作中では勿論仮名)の粉飾決算事件などにも暗躍したという(大物財務大臣の懐刀でもある)フィクサーに弱みを握られて屈服すると…。 主人公を全くの経済オンチに設定し、他の登場人物から懇切丁寧にレクチュアして貰うという建付けで日本経済が孕む問題点を浮かび上がらせるというのも、ありがちな趣向だ。フィクションに仮託するのはよいとして、でも肝心の物語が詰まらなかったら意味ないだろう。エンディングも中途半端だし、ましてカタルシスはなし。経済評論と小説はしっかり分けていただきたい。 | ||||
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