飢餓海峡

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評判

飢餓海峡の評価:

4.40/5点 レビュー 68件。 A ランク

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平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 21〜40 2/5ページ
No.70
(5pt)

構想力の小説

自分のステレオタイプな歴史観、例えば売春宿の経営者などという人種はすべて強欲で人でなし、といった認識を改めざるを得ない。作者本人が体験を生かしたというのだから。とにかく構想力の勝利。謎解きも、刑事の執念も、田舎の描写も、素晴らしい。
飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫)より
4101141258
No.69
(4pt)

後半にむけて矯める

文章はうまくはないが、構想力で勝負。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.68
(5pt)

飢餓海峡

樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、功なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.67
(4pt)

観てから読むか、読んでから観るか。

三國連太郎が演じる犬飼多吉の「飢餓海峡」観てからキンドル版で購入しました。映画では伴淳三郎の演じる刑事もカッコ良かった。活字で読むことによってこの作品がさらに深く理解できました。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.66
(5pt)

人間の心の根底を剔抉させる見事な作品。

時代の変遷はその都度ヒシヒシ感じますが、人間の心の問題は、いくら現代のような利便性だけを
追求している世の中になろうが、全然進歩も発展も感じられません。人間の心だけはハイテクには
なれません。やはり現代の教育に必要なものは倫理観、道徳観、向上心や向学心といった一種の
葉隠れ的な思想を学習することが重要だと痛感いたします。
飢餓海峡(改訂決定版) 下 Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡(改訂決定版) 下より
4309016936
No.65
(5pt)

人間の心の根底を剔抉させる見事な作品。

時代の変遷はその都度ヒシヒシ感じますが、人間の心の問題は、いくら現代のような利便性だけを
追求している世の中になろうが、全然進歩も発展も感じられません。人間の心だけはハイテクには
なれません。やはり現代の教育に必要なものは倫理観、道徳観、向上心や向学心といった一種の
葉隠れ的な思想を学習することが重要だと痛感いたします。
飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫)より
4101141258
No.64
(4pt)

【猿のごとく読み、人のごとく考える・その406・399冊目】

・サノーさん一言コメント
「北国の荒々しい海が、人間の複雑な感情を全て飲み込んでいく。社会派推理小説の名手が描く、因果応報」
【サノーさんおすすめ度★★★★☆】
・ウノーさん一言コメント
「人は、良いことも、悪いこともします。ひとつのボタンの掛け違いから、暴かれる真相を知ります」
【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】

・サノーさん、ウノーさん読書会

サノーさん(以下サ):著者は「松本清張」と並んで「社会派推理小説家」として、人気を集めた書き手だ。
ウノーさん(以下ウ):その時々の時事ネタや社会情勢、実際に起きた事件や事故から、社会の矛盾、社会で生きる声なき人々の「叫び」を織り込んで、推理小説として成立させるのが「社会派」ですね。
サ:この作品の舞台は、函館と岩内、東京だ。
ウ:実際に起きた「青函連絡船の遭難事故」と同じ頃に発生した「岩内町の大火」からインスパイヤされて、今回のストーリーは生み出されています。
サ:この二つの「事件」そのものが題材ではなく、それの発生と発生後に関連した殺人が、推理のテーマとなる。
ウ:青函連絡船の乗客数より遭難者数が2名多くても、追求しないのかしら?とは思いましたが、当時のアバウトさでは「あり得るかも」と納得してしまいました。
サ:それほど、描写がリアルで、臨場感がある。
ウ:その「きっかけ」から、様々な伏線が発生し、物語は「杉戸八重」という女性の「生き様」へと移行します。
サ:当時の「あいまい宿」の様子、北国の荒れた風土と、一人の女性が生きる「厳しさ」と「逞しさ」を読み取ることができる。
ウ:そして、そのストーリーが、最初の二つの事件へと、戻っていきます。
サ:「犬飼多吉」という、八重に大金を与えて消えた人物と「殺人犯」との接点が、やがて「線」となって、真相に迫っていく。
ウ:しかも、そこに「人間の二面性」を織り交ぜ、「凶悪な殺人犯」という側面と「成功した徳の高い実業家」という、相反する側面を、一人の人間のなかで描きます。
サ:そして、それが破綻するのも、「良心」と「悪意」という、相反する二つの感情の結果だ。
ウ:読み継がれる「推理小説」は、この感情を描く深さが違うのだということを改めて確認できる一冊です。
サ:もちろん、トリックや読み手を翻弄する「テクニック」も一流だ。
ウ:両方が揃って、「傑作」となるわけです。
【了】
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.63
(4pt)

読書は根気が必要

上下巻で約1000ページもあるので、毎日30ページ読んだとしても完読するのに一ヶ月は掛かる、物語は大体分かるので・興味がある方にはDVD鑑賞をお勧めする
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.62
(5pt)

文句なしに面白い!!

樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、巧なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.61
(5pt)

とても面白い!

樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、巧なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.60
(4pt)

週刊朝日連載の同書。

1年の週刊朝日連載の終了は、「海峡は凪いでいた」で結ばれてた。勉さんはこれに加筆して、出版の宛てのない原稿を半年かけて纏めた。それが下巻に入っています。連載の優れた緊張感を、溶いて甘い感傷を綴ってしまった。内田叶夢監督の傑作「飢餓海峡」ではこの部分はカットされています。
「海峡は荒れていた」で始まった長編は、完成していたのです。
飢餓海峡(改訂決定版) 下 Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡(改訂決定版) 下より
4309016936
No.59
(5pt)

純文学と大衆文学を隔てるこの国の文学観。

「麻雀放浪記」の浅田哲也は改名して、純文学を目指し、陸奥盛岡で果てた。
「麻雀放浪記」をピカレスクなんて称して、満足する評論家風情。
「飢餓海峡」はまさしく「悪漢小説」、そして傑作なのだ。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.58
(4pt)

週刊朝日連載の同書。

1年の週刊朝日連載の終了は、「海峡は凪いでいた」で結ばれてた。勉さんはこれに加筆して、出版の宛てのない原稿を半年かけて纏めた。それが下巻に入っています。連載の優れた緊張感を、溶いて甘い感傷を綴ってしまった。内田叶夢監督の傑作「飢餓海峡」ではこの部分はカットされています。
「海峡は荒れていた」で始まった長編は、完成していたのです。
飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫)より
4101141258
No.57
(5pt)

社会派、否、人間派ミステリーの名著

時代を超えて惻々と伝わる、極貧を生き抜く痛々しさと逞しさ。その出自、生い立ちゆえに、それをばねにして犯罪をも辞さない一種のルサンチマン。この作品は1961年末から1963年中盤にかけて執筆された。『霧と影』『海の牙』『火の笛』『野の墓標』と続く水上氏の初期の作家生活を彩る社会派ミステリーの最終作であるとともに頂点を極める大作である。ミステリーで俗に「人間が描けているか否か」とよくいわれるが、単なるトリックやの新奇さや謎解きの妙味ばかりが「知的な遊び」ともてはやされた時代に棹さして書かれたこのような作品をこそ、たとえ半世紀の時代を経ていようとも心してじっくりと玩味すべきではないか。ちなみに、水上氏は1976年刊行の全集のあとがきでこう書いておられる。二読三読されたい。

私はこの作品を書いた頃から推理小説への熱情を失っていた。つまり、約束事に縛られる小説の空しさについてであった。推理小説は、周知のように犯人当てが楽しみであり、事件の解明や殺人動機について奇抜な工夫が要求される。奇抜が奇抜であるほどに成果が高い。私はそういう小説の娯楽性を拒否するものではない。おもしろく読んできたし、また自分でも試作してきている。けれども、それがいくらよくきまって、よく仕上がっても、どこかから吹いてくる空しさ、それががまんならなかった。たとえ人によろこばれなくても、おもしろがられなくても、作者がこれだけは書いておきたかった、というような小説があってもいい。読者不在の小説とまではいわないが、多数の大向こうを相手にした作品ではなくて、しずかに、人生を語るような小説もあっていい。そんなふうな思いが深まった。こつこつ書いて得たもののひとつがそれだった。それで、私は、推理小説の原稿依頼には応えずに、勝手な物語を書くようになった。そうして、自然と、原稿依頼をしてくれる雑誌を自分から失っていった。致し方のないことながら淋しさに耐えた。作家の業というようなものがあれば、書くのも業だが、書かぬということも業のはずである。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.56
(4pt)

悲しい物語

当時実際に起こった事件と戦後の貧苦が絡み合ってとても面白く読んだ。はじめは八重にかなり感情移入したが、京一郎にもそうしなければならない理由があって考えさせられた。
真実を明らかにすることと事実を明らかにすることは違うと言うようなことを最後刑事が言う場面がこの作品全体を表しているように思う。
飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫)より
4101141258
No.55
(4pt)

悲しい物語

当時実際に起こった事件と戦後の貧苦が絡み合ってとても面白く読んだ。はじめは八重にかなり感情移入したが、京一郎にもそうしなければならない理由があって考えさせられた。
真実を明らかにすることと事実を明らかにすることは違うと言うようなことを最後刑事が言う場面がこの作品全体を表しているように思う。
飢餓海峡(改訂決定版) 下 Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡(改訂決定版) 下より
4309016936
No.54
(4pt)

good!

函館観光にいき摩周丸をみて、この本をすぐに購入。非常に面白く下巻を購入したい!
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.53
(5pt)

水上勉の渾身の力作

捜査の積み上がっていく様子に刑事と一緒に掴んだ事実にしびれていました。またひとつひとつの事象に対する疑問解消が丁寧に描かれていてまさに大作でした。
飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (上巻) (新潮文庫)より
410114124X
No.52
(5pt)

人間はどこまで極貧に耐えられるか

『飢餓海峡』(水上勉著、新潮文庫、上・下巻)の下巻を読んで感じたことは、人間はどこまで極貧に耐えられるかということだ。

舞鶴東署の味村警部補と函館警察署の弓坂元警部補の粘り強い捜査によって、犯人が京の山中の孤村で極貧の中に生まれ育ったこと、尋常小学校6年の学歴しかないため、その後も、苦労の連続だったことが明らかにされていく。

極貧の親のもとに生まれた子供は、成人後も極貧の生活を送らざるを得ないケースが多い。そして、この極貧は次の世代に受け継がれていく。まるで、極貧が遺伝するかのようだ。

本書の物語は敗戦前後が舞台となっているが、残念ながら、極貧問題は現代でも根強く存在している。改めて、極貧問題を考えさせられる作品である。
飢餓海峡(改訂決定版) 下 Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡(改訂決定版) 下より
4309016936
No.51
(5pt)

人間はどこまで極貧に耐えられるか

『飢餓海峡』(水上勉著、新潮文庫、上・下巻)の下巻を読んで感じたことは、人間はどこまで極貧に耐えられるかということだ。

舞鶴東署の味村警部補と函館警察署の弓坂元警部補の粘り強い捜査によって、犯人が京の山中の孤村で極貧の中に生まれ育ったこと、尋常小学校6年の学歴しかないため、その後も、苦労の連続だったことが明らかにされていく。

極貧の親のもとに生まれた子供は、成人後も極貧の生活を送らざるを得ないケースが多い。そして、この極貧は次の世代に受け継がれていく。まるで、極貧が遺伝するかのようだ。

本書の物語は敗戦前後が舞台となっているが、残念ながら、極貧問題は現代でも根強く存在している。改めて、極貧問題を考えさせられる作品である。
飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫)より
4101141258