永遠と横道世之介
評判
永遠と横道世之介の評価:
4.19/5点 レビュー 191件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 21〜40 2/10ページ
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永遠と横道世之介の評価:
4.19/5点 レビュー 191件。 A ランク
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吉田修一作品の中でも特に好きなこのシリーズ、ああ、遂に完結なのですね。
読んでいる間、幸福な気分に包まれ、タイトルどおり「永遠」に読んでいたい。
そう思わせる稀有な作品なのです。
世之介の存在感は、世之介の弟子的存在であるエバの彼女咲子曰く「体温と同じくらいの温度で、浸かっているのか浸かっていないのか、よくわかんないぬるいお湯」。
仕事の兄弟子南郷曰く「弱みを見せられるっていうか、もっと言えば、弱みを見せても恥ずかしくない」存在と言われ、ひとつも誉め言葉になっていない。
一緒に暮らすあけみちゃんに対しても「あけみちゃんのことは好きだけで、ずっと二番目だと思う」と小学生でも遠慮しそうなことをどうどうと言ってしまう(今は猛省しているが)。
世之介は言う。
「どんな人に出会うかなんて自分で選べないじゃん。だったら、せっかく出会った誰かを大事にする方がいい」
そんな世之介だけに、誰からも自然体で受け入れられてしまう。
こんな存在だから読者も心地よく読書に没入できるのですね。
ところで本書、これまで以上に作者自身が講談師のように随所に現れます。
本作についても一作目と二作目を読んでいない読者に対して「起承転結もなければ、気の利いた伏線も、その回収もなし。だからどうぞ安心して読み続けていただきたい」などと、物語の最中に突然現れ解説するというスタイルで、一歩間違えれば物語への没入感を邪魔することになりかねないところ、上記のような世之介の存在感からか、そのスタイルも許してしまえる、そんな感じさえしてしまいます。
というわけで、これから下巻に突入です。