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ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VI 見立て殺人は芥川
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ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VI 見立て殺人は芥川の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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日数が、経ちましたが、シールが どうしても、気になるので、交換が可能ならば、交換したいです。 | ||||
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シリーズもので、楽しみにしていました。期待どおり | ||||
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『新人作家・杉浦李奈の推論6』。マニアックというか細かところを付いている感じだが、非常に面白かった。 特に拳銃のトリックな関するギミックが見事で、この作品にそれなりのインパクトを与えてるようだ。 見立て殺人に関しては、犯人がこんなふうな伝え方をするとしたら不自然だし、また相手もわからないだろうし、わかったら逆に頭いいし、そもそも問題回避してたろうな、という気はする。なので多分に作者の創作感出まくりであるのだが、敢えてそこを深く楽しんでくというか楽しめる作品なのだと思った。 この作品で、宗教法人化したい、とある企業はまさにゲー厶ブックのダミーページで、これは何となくわかったが、後はなかなか見えにくい作りで、ラスト畳かける解決は、櫻木沙友里登場あたりからのこのシリーズいつもながらの展開。 芥川の「蜜柑」における李奈の母の誤読。これが事件解決においてはベクトル反転した形で現れてましたね。 誤読、犯人の読解は誤ってたけどテクスト論としてはありだったのか、作品論、作家論、テクスト論、こういう区分があると改めて知らされた。 まぁ蜜柑の座席の問題がどの程度認知されてるものなのかは知らないが、芥川版桃太郎というテーマと共に細かい内容に思う。 桃太郎原典への言及に関しては4巻のシンデレラを想起させるが、今回は原典より芥川の皮肉の意図が問題だったようだ。 それはさておき毒親、この言葉ある時期からよく聞くし、本も書店で見かけてたような気がするが、スーザンフォワード、初めて認識した。 でも毒親問題ってかなり局所的な事件とかよりも、普遍的な問題だと感じる。勿論完璧な理想的親子関係というのもあるのだろうが、周囲の話からも、毒親問題、程度の差こそあれほとんどの親がそうなんじゃないか…と感じてしまう、程度の差こそあれだが…。 何故なら、その根底に人間の根源的な病、孤独という病があると思う。 毒親もその親との関係があり、その親にもまた親との関係があって…と連鎖している。 もっと広く行き渡る問題だと周知されたほうが、膿も出やすい気がする。 李奈の母。なかなか手強いし、頭も悪くない。土俵際で毒親回避した感はあるけど憎めない。他人のふりみて我が身を直したのだろうか。 でも自分の淋しさを吐露したとこが李奈に伝えて、伝わったであろうとこが良かった。 次回作も期待できそうだ。 | ||||
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主人公の母親の描写は十分に毒親っぷりを発揮していたが、最後に身をつまされるような事件があったことで、なんか力技で毒親じゃない!と舵を切った感じ。 それにしても異常な発刊ペース。なんとなくカルト宗教出てきたし、安倍元首相殺された事件となぞらえて、毒親をテーマに書いたのかな〜?と思った。 とにかくスラスラ読める文体なのが、この作家はすごいな〜と思う。 | ||||
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この物語の続編が出るたびに新人感が薄れると思いきや、作家業でのスタイルの変化で新人感が復活する流れと共に推理力が増す…新たな物語。 次も楽しみです | ||||
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サブタイトルに「見立て殺人は芥川」とあるように、今回は芥川龍之介の短編が連続殺人事件の鍵を握る。それもその解釈を巡って。 見立てのメインとなるのは「桃太郎」だが、その伏線としての「蜜柑」の解釈にショックを受けた。私もずっと李奈の母親と同じ捉え方をしていたからだ。うーん、でもなあ。あの時代の二等車(今でいうところのグリーン車)にロングシートがあっただろうか。前後の細かい描写を見ると、ロングシートならばすっきりと状況が説明できるのはわかるけれど。 学生時代に少しは芥川龍之介の勉強した身としては「読み取りが足りない!」と指摘されても仕方がない。けれどもなあ。やっぱりすっきりしない。 | ||||
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ビブリオミステリーはまず題材となる文学作品が紹介されますが、読んだ事がない作品だった場合は、「そんな作品なんだな」と理解したつもりになって読んでいく事になります。でも今回は芥川の「桃太郎」が丸ごと掲載されているので、誰でもちゃんと題材の作品を読んだ上で物語に入り込めます。今回のは「誤読」が一つのテーマになっており、冒頭にいくつも紹介される実例は、ちゃんと最後に先入観で読み違いをするという事の伏線になっています。「ホームズの帰還」の翻訳の違いは前から気になっていました。相変わらず本を使ったトリックや意表を突いた真相が楽しめました。今回のは原点回帰っぽくて純粋なミステリとして味わい深いです。李奈が小説家として一皮剥けたらしいのも喜ばしいです。 なお表紙イラストの李奈は岩波文庫の芥川を持ってますね。こういう所も粋ですね。 | ||||
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