焔ノ地 天正伊賀之乱
評判
焔ノ地 天正伊賀之乱の評価:
5.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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帯で細谷正充が言うようにとにかく「読みどころ」が満載です。二度の乱における野戦、敵地に忍び入っての撹乱戦、甲賀の隠者から学んだ刀術を用いた一対一の斬り合いと、弥兵衛と忍びたちのあらゆる種類の戦闘場面は飽きることがありません。その過程に安易な成長譚もなく、安っぽいヒューマニズムもない。無実の罪を着せて殺すこともあれば、愛する者も利用する。冷静&冷徹な筋の運びには、昨今のぬるいエンタメ小説にはない重厚さがあります。
誰が味方で誰が裏切り者か、敵と味方が入り乱れ入れ替わる、周到な筋立てに一気に魅入られます。敵は主人公の周りにもいる。と思いきや、味方が敵の中にもいる。誰が郷土(くに)を思い、誰が郷土(くに)を売ったのか、そもそも郷土(くに)を思うとはどういうことなのか。ウクライナvsロシアの戦争が続くいま、考えさせられるものがあります。