■スポンサードリンク


焔ノ地 天正伊賀之乱



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
焔ノ地 天正伊賀之乱

焔ノ地 天正伊賀之乱の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

傑作。歴史小説の醍醐味を堪能。

織田vs伊賀の2度にわたる「天正伊賀の乱」を、弥兵衛という一人の若い忍びを主人公に描きました。戦術戦略面の緻密な叙述、実際の戦闘場面のリアルさ、そして何より敵味方双方の人物造型が見事(伊賀方の菊川と織田方の柘植双方の男気&最期は泣けます)。

帯で細谷正充が言うようにとにかく「読みどころ」が満載です。二度の乱における野戦、敵地に忍び入っての撹乱戦、甲賀の隠者から学んだ刀術を用いた一対一の斬り合いと、弥兵衛と忍びたちのあらゆる種類の戦闘場面は飽きることがありません。その過程に安易な成長譚もなく、安っぽいヒューマニズムもない。無実の罪を着せて殺すこともあれば、愛する者も利用する。冷静&冷徹な筋の運びには、昨今のぬるいエンタメ小説にはない重厚さがあります。

誰が味方で誰が裏切り者か、敵と味方が入り乱れ入れ替わる、周到な筋立てに一気に魅入られます。敵は主人公の周りにもいる。と思いきや、味方が敵の中にもいる。誰が郷土(くに)を思い、誰が郷土(くに)を売ったのか、そもそも郷土(くに)を思うとはどういうことなのか。ウクライナvsロシアの戦争が続くいま、考えさせられるものがあります。
焔ノ地 天正伊賀之乱Amazon書評・レビュー:焔ノ地 天正伊賀之乱より
4334914535

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!