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三屋清左衛門残日録
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三屋清左衛門残日録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 81~86 5/5ページ
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人生は長い。本作を読んでいるとそう思う。隠居後の一幕を描いた時代小説だが、清左衛門のように過去を振り返り現在を思うことはどの年代でもあることだ。この老境にしてそうなのだなぁと考えてしまう。 後悔、義気、寂寥感などはどの年代でも持つものだ。しかし、その対処の仕方が老境の士ならではだ。老後とは言わず、いまから見習いたい。 藤沢作品の多くにある清々しさに満ち溢れている。単純に物語として楽しむことができる。しかし、清左衛門の生き方から学ぶことを感じることができれば、それ以上のものとなる。 | ||||
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人間は人生のある時点で、後ろから(死から)自分の人生を考えるようになるという。 武士道とは、そういう生き方であるのかもしれない。 (ただし、常にという点では、多少意味が異なるかもしれない) 隠居生活に入った三屋清左衛門が自分の日記に「残日禄」という名をつけたのも、同じ思いであろう。 自分の人生を思う時。 果たしてどのような生き方をしているのか。 どう生きてゆけばよいのか。 考えさせられる。 決して声高に自分の考えを叫ぶわけではない。 静かで、背筋の伸びた、そしてしっかりと自分の正義というものを持った三屋清左衛門の姿に、あこがれを抱いた。 | ||||
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江戸時代、武士が隠居した後の話、といってしまえばそれまでである。 しかし、これを読むと、老いとは、そして生きるとは、という問いかけを、突き付けられる気がする。 私がこの作品を読んだきっかけは、NHKの金曜時代劇で見たからだ。脚本といい配役といい、原作に忠実で、満足した。 しかし何より、原作は素晴らしいの一言に尽きる。 初めて読んだ時から十年余りたつが、何度読み返しても、その時によって改めて色んなことを考えさせられる。 二十代のうちから読んでも決して退屈ではない。 | ||||
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本当におもしろかったです。『時代小説』を全然読まない『奥さん』にも『絶対に面白いから!』と薦めたぐらいです。 すいません。私自身の文章力がないので上手く表現できませんが、『いい人には、いい人達が集う』というのを教えてもらいました。 | ||||
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定年退官して、寂しさを感じているところへ、役所からその腐敗を直すべく力を貸してくれといわれて、改めて乗り出す元役人など、現代にはほとんどいないだろうけれど、時代小説となってみると、それが自然なことに見えるし、むしろ、こんな事になれば老後といえども一肌脱いでみようという気にもなるよな、と思う。背筋が伸びた清左衛門のおのずからなる姿が凛々しく清々しい。老後になすべきことを考えることにはなるので、歳を気にし始めた50代後半の男性には特におすすめ。 | ||||
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藤沢文学の最高傑作の1つ。 隠居した武家が息子と嫁との暮らしの中につづられる日々の哀歓と老いの影。唯一の楽しみはいまだ現役で頑張る友人の奉行とのささやかな酒と酒場のおかみとの何気ない会話。 そんな彼にも藩内の対立の影がしのびよる。近づく死への畏れを内包しながら、正しく生きたいと願う孤高の老体の毅然とした姿が胸をうつ。傑作。 | ||||
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