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三屋清左衛門残日録
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三屋清左衛門残日録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 1~20 1/5ページ
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父が時代小説が好きでこの本をすすめてくれました | ||||
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2/3読進したころ、毎月訪れていた鶴岡が舞台なのだと知り、感慨ひとしおです。 季節の描写とりわけ寒さの種類、そうなんだよなー、と相槌ばかり。 名著、深謝。 ドラマ視聴に展開は悩むところです。 | ||||
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「日残りて昏るるに未だ遠し」の言葉に込められた、齢を重ねた人間の願いや迷いが伝わってくる作品。 昏るるに未だ遠いといくら自分に思い込ませても、やがて昏れていくことをどこかで悟っている自分がいることを思うと、人生の深遠さとはかなさを感じないではいられません。 | ||||
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ゆっくり時代物を読んで気分もスッキリ | ||||
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私がまだ若い頃、とはいえ40歳くらいの頃だったかに読み、またドラマ化された放送も観たのだ。それを自分がリタイアする時期に図らずも読み返し、この歳でこそ感じるものがあるのだなと、改めて感じ入った。風景や人物、食べ物の描写などと共に語られる物語は読み飽きない名作と思う。 | ||||
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藤沢周平が創出した海坂藩の元用人退職後の隠居生活を描く物語。海坂藩のモデルと思われる山形県庄内地方の風物を語る中で、役職をリタイアした元用人の寂寥感、老後の生きがいの模索など、退職後の隠居生活をしみじみと共感。 | ||||
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藤沢周平の傑作 清左衛門と同世代になったことに少し愕然としたが、共感も多し | ||||
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藤沢周平の全作品を読んだわけではないので軽々には云えないが、武士の老境の日々を連作長編として描いたのは珍しいのではないか。ストーリーの始まりは、今で云うと、地方の中堅企業あるいは県庁に就職し、東京勤務の経験もあり、幸運にも、部長クラスあるいは役員で退任、地元暮らしが始まった、さてセカンドライフをどうしようかと云ったところか。似たようなキャリアをお持ちの方なら、清左衛門の日々の気持ちのありようがよく分かるに違いない。現在に照らし合わせると、60~70才を過ぎて、健康に恵まれるとすると、人生はまだ20年余もある。長い!もはや、もとの会社の利害に関わることはない。無為に過ごしていると、世の中から取り残されたような気がして不安になってくる。身内にも気をつかうようになる。多くの人が清左衛門と同じ気持ちに捕らわれると思う。地域で求められる役割に応じてみようか。多少泥水もかぶってみるか。本書の中の清左衛門も求められるままに危ない橋をわたっている。地域のなかで自身を消して老境をひっそりと生きるのもよし。地域と関わり、地域の役に立って余生を過ごすのもよし。田舎暮らしの妙味はどこにあるのか。年配の方は自らの現在の生き方に思いをめぐらすかも知れない。 藤沢周平の本は江戸の時代背景に詳しくなくても楽に読み進めることができる。本書を読んだ上で、テレビ版を見ると本書にないおもむきを感じることができて楽しい。北大路欣也出演のテレビ版の演出・脚本はともによくできている。年齢層で本書の評価が分かれるのはやむを得ない。若い方のレビューはおおむね厳しい。若い方も歳を重ねるとおのずから本書の評価が変わってくるに違いない。人生の晩年を過ごしている方なら本書を楽しく読み進めることができると思う。 | ||||
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ドラマ化もされている藤沢周平の名作です。 おススメ! | ||||
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内容は言わずもがな、装丁も天アンカットなど所有欲を満たします。 | ||||
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穏やかに暮れる日まで時があるような日々の暮らし。ハプニングによる依頼で高揚もする。良い物語です。 | ||||
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テレビのシーンを思い出し、面白く読ませて頂きました。 | ||||
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若いときに文庫で読んだものは古本屋行となりましたが、退職後に再び読みたくなりKindleで読みました。Kindleは多少安いですが古本より高いのですが、暗い寝室でも読めるし、活字を大きくして読むことも可能で、新鮮な気持ちで読めました。藤沢小説の中では、「蝉しぐれ」の次に好きかもしれません。 隠居した、今で言ういわゆる上級国民が、いやおうなしに藩の派閥争いに巻き込まれて、退職後してもなお忙しく働くという、自分の境遇からするとうらやましく、ともすると妬ましく感じる内容でもあるのですが、主人公三屋清左衛門の威張らない素直な生き方に、すがすがしさを感じて終わります。藤沢周平の余計な言葉を省いた切れ味の良い文体と相まって、すがすがしい人生で終わりたいと思わせてくれたエンターテイメントでした。 | ||||
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年配者におすすめ。 | ||||
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『三屋清左衛門残日録』(藤沢周平著、文春文庫)は、藤沢周平の世界を逍遙するのに恰好の連作長篇です。 例えば、「醜女」は、このような話です。 前藩主の用人を務めた三屋清左衛門は、前藩主の死去を機に、惣領息子に家督を譲り隠居したが、強い寂寥感に襲われます。 そんな清左衛門は、元服前から親しい町奉行・佐伯熊太から、思いがけないことを頼まれます。このほど、おうめという女子(おなご)が父(てて)なし子を身籠ったことに怒り狂った組頭の山根備中が、おうめを抹殺しかねないので、この一件の始末に骨折ってほしいというのです。「行儀見習のため城の奥御殿に奉公に入っていたのだが、ある年、在国中の先代藩主が何の気紛れを起こしてか、おうめに一夜の伽を言いつけた。どういう気紛れかとひとが怪しんだというのは、おうめが醜女だったからだというが、清左衛門はその女性を見たことはない。ただその一夜の出来事のあと、おうめが暇を出されて実家にもどり、藩から三人扶持をもらう身分になったことは知っていた。そのときおうめは十六で、そのことがあったのはいまから十年ほど前のことである」。 早速、清左衛門はおうめに会いに行きます。「ただ一度お手がついたために、十年もの間この部屋に閉じこめられることになった若い女の残酷な運命が見えて来て、清左衛門は先の殿も罪なことをなされたものだと思った。・・・長い幽閉に抗っておうめが子供を孕んだのは自然の理と言うべきで、責めたくはない。ただし、むろん相手の男が問題だと清左衛門は思った」。 おうめから漸く聞き出した相手の男は、大きな呉服屋の三男坊の竹之助でした。「『それがおかしなことにな、熊太』。清左衛門はこらえかねてくすくす笑い、むかしの呼び名で町奉行を呼んだ。『竹之助はなかなかの美男子なのだ。年上で不美人のおうめどのでなくとも、相手はいくらもあろうと思われるのに、縁はまことに異なものだ』。『ふ、ふ』と佐伯も笑った。『そういう組合わせは、えてして仲のよい夫婦に出来上がることがあるものだ』。『わしは二人が一緒になれるよう、骨折ってやろうかと思っている』と清左衛門は言ったが、実際は二人にその約束をして来たのだ。それを聞いた二人の喜びようが眼に残っている。ことにおうめはしあわせそうで、面妖なことにちょっぴりうつくしくさえ見えた。言うまでもなく、充ち足りてしあわせな人間ほどうつくしく見える者はいないのである」。この件(くだり)、藤沢節全開ではありませんか。 | ||||
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江戸時代、地方藩、隠居した元用心を主人公に老境の誇りと弱さを描き切った傑作。「日残りて、昏るるに、未だ遠し。」という出だしからは想像できない波乱の物語が連作短編として展開される。絶妙な緩急の付け方、落とし所、読みやすい文章と三拍子揃って、時代小説というジャンルを超えて楽しめる。他の作家なら10巻に引き伸ばしてもおかしくない密度は圧巻だった。 | ||||
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この作品は時代劇(歴史小説)であり、時代設定こそ江戸期であるが 内容・テーマは普遍的な「人間社会の在りよう」そのものである。 読者のターゲットは、キチリと現代の読者に照準を合わせてあると感じる。 藤沢作品の人気のツボは、そこにあるのではないか・・・と強く感じさせる 佳品である。 | ||||
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30歳頃読んで以来30年振り。思い浮かぶ東北の景色を背景に、自分の心が一緒に様々に揺れ動く。名作。 | ||||
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こちらこそ代表作、そう評する人が多いのではないか。何度読んでも、鮮度が落ちない。その時その時の味わいを、それも深く見い出すことの出来る、本である。「いよいよ死ぬるそのときまでは、人間はあたえられた命をいとおしみ、力を尽くして生き抜かねばならぬ」、病を得た古き友に教えられたとする、この言葉は、テーマである「老いの現実」を前にして、進むべき道を指し示している。 | ||||
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藤沢周平は今まで読んだ事なかったが、 自身も還暦になり、惹句に惹かれて初 めて手に取った。身につまされる思い のする場面が多く、文庫本初版92年だ が全く古びていない。 | ||||
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