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市塵



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市塵の評価: 4.69/5点 レビュー 29件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 1~20 1/2ページ
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No.29:
(5pt)

組織で働く実績の人が凋落していくさま

組織で働く人の実績も、組織の変化、上層部の交代によって、見直され、凋落していくさま。
新装版 市塵(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(下) (講談社文庫)より
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No.28:
(5pt)

藤沢周平のめずらしい長編時代小説

元禄時代の悪弊の制度をあらためる新井白石の活躍を楽しみました。
新装版 市塵(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(上) (講談社文庫)より
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No.27:
(5pt)

正義を貫いた人生

時代に翻弄された儒学者の悲喜こもごもの生涯が描かれています。
家宣が将軍となったがために否応なく政治の世界に身を捧げ、自らの理念を貫き通し、ある意味頑ななため理解者ばかりではない幕閣の中で苦悩する姿は、現代日本の閣僚政治にも通ずる所があります。
いいことばかりではなく、つらい描写が多い中、盟友真鍋詮房とのやり取りは少しほっとする場面です。
いずれにしても、心理描写も巧みで読み応えのある一冊です。
新装版 市塵(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(下) (講談社文庫)より
4062750767
No.26:
(5pt)

心理描写が秀逸

日本史の授業にも出てくる新井白石の生涯です。
名前くらいしか知らなかったのですが、他書で少しこの人のことを知り、興味が湧いて手に取ってみました。
優秀な切れ者であり、学問を実践に使えるようにという芯の部分は一貫しています。
その分、敵も多いのですが、臆することなく信念を貫きます。
時々出てくる盟友、真鍋詮房とのやり取りは好きな場面です。
いずれにしてもその矜持、信念、弟子の駆け落ちにも心を痛める人間臭さも含めて心理描写が秀逸で、これから読む下巻も楽しみです。
新装版 市塵(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(上) (講談社文庫)より
4062750759
No.25:
(5pt)

海鳴リドラマかを期待しております

映画化が期待されます
新装版 市塵(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(下) (講談社文庫)より
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No.24:
(5pt)

長編ならではの魅力

ただの儒者ではない、政治の実践で真価を試されてこその学問だ。白石の自負と覚悟が伝わります。
権力の中枢にいることへの畏れと愉悦をともに感じる、そういう側面をそのままに描いても、俗人と映らないのは藤沢周平の筆力だと思います。タイトルどおり市塵の人になったときに、白石とともに重い荷を下ろしたように感じました。
藤沢作品の長編ならではの魅力だと思います。
新装版 市塵(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(上) (講談社文庫)より
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No.23:
(5pt)

助かる

中古本ですが、上質で安く買え助かります。
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No.22:
(5pt)

新品同様

江戸時代の勉強
新装版 市塵(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(上) (講談社文庫)より
4062750759
No.21:
(5pt)

新品同様

江戸時代の勉強
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4062750767
No.20:
(5pt)

やっと揃いました。

上巻読んだ後、下巻をあちこちの本屋で探したけど全く無くて、結局ここで見つかりました。
お陰で続きを読むことができます。
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No.19:
(5pt)

藤沢周平にはめずらしい伝記小説(上・下)

白石の一生が実によく書かれている。原典と思われる「折りたく柴の記」も読んでみたのですが、江戸の古文に歯が立たず、桑原武雄現代語訳で読みました。
白石の内面が読み取れるのは良いのですが、時系列が前後して事件の経緯がよく理解できません。また別の書き物に述べた事柄が省略されていて全体が把握し難かったです。その点「市塵」はくまなく網羅叙述されていて伝記の傑作となっています。他の長編も新装版で読んでみたいと思います。
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4062750759
No.18:
(3pt)

テーマがお好みであれば、お薦め。

書きっぷりは素晴らしい。特に最後の2章。星7つ。ただし、所詮、不倫で身勝手なお話し。好みの問題で、減点。
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4062750767
No.17:
(3pt)

文字間隔に違和感あり。

字間・行間に違和感があり、標準タイプに比べると逆に疲れる。
あとは慣れることでしょうか。
新装版 市塵(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 市塵(下) (講談社文庫)より
4062750767
No.16:
(5pt)

権力の快さと残酷さ、そして老い

「本来権力は、自分に属さずかつ必要をみとめない人間に対しては、弊履を捨てるほどの無慈悲な仕打ちも辞さないものなのだと白石は思った」。将軍家宣亡き後も反対派に屈することなく、国家百年のため金銀改鋳事業と長崎貿易の改善とを推し進めた新井白石であったが、紀伊吉宗が将軍を継ぐと職を免ぜられ、屋敷を追われ、その功業は否定される。

「学問を現実の世に役立てたい」と志した白石は、名君家宣と盟友間部詮房とに出会い存分に胸中の抱負を延べ、今また一儒者に戻って市塵の中に帰った。儒者として稀にみる幸運にめぐまれたというべきであろう。権力から身を退いた老人を待つのは、生活の不安、疎遠になっていく人々、次第に思いのままにならなくなる身体であったが、白石は怯むことなく執筆活動に没頭した。そんなある日、かつて出奔した弟子の佐一郎と再会する。佐一郎は職人の身なりだった。「身体を縛っていた不安感が消え、こごえついた手足に血が流れはじめるのを感じた」。

権力の快さと残酷さ、人心の陋劣さと老いの悲哀。程度の差こそあれ、誰もが味わう人生が本書には詰まっている。派手な見せ場がないことすら吾人の人生を映し出してるようだ。老いた白石に帰るべき原点があったように吾人にもそれがあれば、よき老後を送ることができよう。古人曰く「人の非笑に管せず、人の毀謗に管せず、人の栄辱に管せず……我は只だ是れ這の致良知の主宰息まずんば、久久にして自然に力を得るの処あらん」と。
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4062750767
No.15:
(4pt)

市井紅塵の間に生業をもとめ

長い浪人暮らしの末にようやく甲府藩に仕官した新井白石は、図らずも藩主が将軍に襲職したことにより幕政の中心に加えられ、遂には異国との国交の大事の実質上の采配を振るうまでになる。順風満帆の中、弟子の伊能佐一郎が「市井紅塵の間に生業をもとめ、ほそぼそと暮らすのが、わが性分に相応と思ひ決め候」と書き置きして女と出奔する。

「儒におさまり切れず、儒の分際を逸脱する傾向がある」白石は前の将軍綱吉の失政を一掃し、将軍家宣に新しい政治の方向を示唆する助言者として活躍の場を拡げていく。白石が職務にのめり込み家宣の信任が深まるたびに、敵を増やしていく様が淡々と語られる。政治の実務という地味で起伏のない物語を読者に倦きさせずに読ませる著者の筆力は驚嘆に値する。白石は剛毅な人物と聞いていたが、本書に書かれている白石は藤沢小説の主人公らしく心根が優しいこともその一因だろう。

本書のもう一つの魅力は元禄から正徳にかけての時代が詳細に書かれていることである。庶民から見た生類憐れみの令の非人道性や金銀通貨改鋳への疑惑、朝鮮通信使に関して議論がある徳川将軍を日本国王としたことの白石の真意も説明されている。ともあれ、下巻の波乱に向けた準備をして上巻は幕を下ろす。
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4062750759
No.14:
(4pt)

歴史上の人物、「新井白石」の人物描写がいい

題名が落ちでわかる・・・その時点で本のコンセプトがギュッと味の出る本です。人間味あふれる人物に仕上がってなんとも味のあるいい本だと思います。
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4062750767
No.13:
(5pt)

すぐれた伝記小説

キンドル本に荻生徂徠の伝記か時に小説本ともいえる「巨人の知」がある。徂徠は優れた学者。「巨人の知」という題名も学者教育者として著作をし蘐園学派(古文辞学派)の頭領としての徂徠を意識してのことかもしれない。」この「市塵」は徂徠のように儒学者でありながらも、儒学者の枠に収まりきらなかった新井白石が主人公の小説。歴史の史実だけでなく作者の観測をいり交えた意味で正史ではなく稗史小説。吉川英治の歴史ものよりも、主人公の生きた世界を詳しく読者に示す点で「史記」の「列伝」を思わせる。作者が白石のどこに入れ込んでこの優れた作品を書いたのか。藤沢周平を愛読するひとたちの知識意見を待とう。推測であるが、題名の「市塵」はたとえば武家屋敷とか広壮な建物が並ぶ居住地にはふさわしくない、庶民がさまざまな生業に毎日をすごしている物音が聞こえる場所であるとか。白石はその市塵のまちなみで貧窮生活をしながら学問に打ち込んでいたとき、縁あって」、後に第六代徳川将軍家宣を送る出す甲府藩に事えるようになり、家宣に種々の献策をして徳川幕府の政治の中心でかつやくする。そのときに彼が住んだのは武家屋敷。七代将軍が幼少のまま亡くなり八代将軍吉宗の代になると幕政から離れ、武家屋敷住まいから離れて「市塵」のなかに住むようになる。その白石の伝記の枠を「市塵」中学高校で日本史の時間にでたひとは、キリシタン信仰が禁止されているのをしりながら日本にきたイエズス会士シドッチの名をしり、白石が「西洋紀聞」を書いたことを知っている。そのシドッチがこの小説によると幕府の命令で死にいたらされたこと、餓死によるものだったことを知る。藤沢周平は江戸時代の藩校で師匠から素読教授を受けている年少者のように、作品のはじめから終わりまで、白石に正座して師匠に相対するかのようである。
市塵(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:市塵(下) (講談社文庫)より
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No.12:
(5pt)

深い人間造形が共感を呼ぶ藤沢文学の最高傑作

藤沢文学の最高傑作の一つ。一言でいえば浮気駆け落ちの話だが俗っぽさは微塵もなく、主人公小野屋新兵衛をめぐる人間関係の厚みとストーリー展開の必然性が、こうでしかあり得なかった人間の姿として深い共感を呼び起こす。人間心理を追う作者の絶妙な筆使いについては改めて言う必要もないだろうが、「海鳴り」では、江戸時代の紙問屋というものが丹念に描かれていたのが興味深かった。特に秀逸なのは秩父の漉き家とともに一冬を過ごして新しい紙を開発するところ。人間を描く小説というものは、こういうディテールによってこそ支えられるのだと改めて思う。どら息子に悩む新兵衛の姿も、さもありなんと思わせる。作者によれば、最初は新兵衛おこうを心中させるつもりだったのが、書いているうちに愛着がわいて駆け落ちさせることになった由。そうなって本当によかった。無理に難を探せば、江戸に残してきた店や家族のことを新兵衛がほんのちょっとでいいから気づかう気持ちをのぞかせる方が、人間心理として自然ではないかと思った。
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4062750767
No.11:
(5pt)

希有の行政官が江戸にいた

街の雑踏の中でのつつましい暮らしから出て権力の中枢で縦横の活躍を重ね、
後に追われるようにふたたび市塵へ戻った儒学者、新井白石の生涯。

旧勢力に憎まれながら恐れられもした、
幕政改革を進めた謹厳実直の士、新井白石の心の襞は、
本当はやわらかく、繊細でもあった。

白石が幕府財政の立て直し、外交政策の刷新、法制度の改革などを
断固として押し通して過つことががなかったのは、
その驚異的な博識や勉学だけではなく、自らの心にたえず耳を澄ませ、
何が人として正しいのか、社会がどのようにあるべきかを問い続けたからだ。

藤沢周平は、歴史の事実の中からそれ読み取り、書かずにいられなかったのだろう。
白石がどこか自分に似ていると思っていたのかもしれない。

史実を調べつくし、事実と本質を離れずに人々を浮かび上がらせていくのが
歴史小説だとしたら、この小説もまたその傑作の一つ。
地味ではあるが。
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4062750759
No.10:
(4pt)

母のお気に入り

訳あって入院した母のために、お気に入りの作家の作家の作品を購入
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4062750767

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