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市塵
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市塵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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市塵(上) を一気読みし さらにまた 一気読みでした。 後半の白石の孤独 鬼気迫る生き方に改めて感動でした。 | ||||
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歴史の教科書でも ほんの少しだけ あるかないかの 新井白石。 地味なので あまり知りませんでした。 しかし 崩れていく幕府の立て直し、日本の外交位置など、成り上がりといわれながら 家宣とともに改革する姿に 心を打たれました。 有名な江島生島事件の 陰謀、家宣亡きあと、吉宗による排斥など 新しい事実を知って面白かったです。 この後 八代将軍の人気も なぜか 色あせて見えてきました。 ずっと 持っていたい本の一冊です。 | ||||
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『折りたく柴の記』(新井白石著、桑原武夫訳、中公クラシックス)は、江戸時代中期の儒学者、政治家である新井白石(1657〜1725)の自伝であるが、日本人による最初の本格的な自伝と言ってよいだろう。 将軍の信頼厚い最高政治顧問として、幕政改革に精根の限りを尽くすが、「このこと(通貨改良)は天下や後世の大きな災いを取り除くことであるから、自分がなんとしてでも実現したいと、心を一つに思い定めて、自分の意見を明らかにした」というくだりからも、白石の強い責任感が伝わってくる。 多くの改革反対者に囲まれた「孤高の改革者」白石の苦悩は、『市塵』(藤沢周平著、講談社文庫、上・下巻)に共感を持って描かれている。 | ||||
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新井白石の伝記小説である。甲府宰相綱豊に仕え、綱豊が六代将軍家宣となったため、側用人の間部詮房とともに五代将軍綱吉の悪政を改め、勘定奉行荻原重秀の貨幣改鋳の悪を追及し、宣教師シドッチを尋問し、といった活躍ののち、家宣、家継の相次ぐ死によって幕政から遠ざけられていくらかさびしい余生を送る。 儒者であるから地味な生活ぶりで、ただ弟子だった男の人妻との駆け落ちは描かれるが、白石本人にはちっとも色気がないので、全体に物悲しさが漂う。まあ、徳川時代の学者というのは、こんなものだろう。 | ||||
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『折りたく柴の記』(新井白石著、桑原武夫訳、中公クラシックス)は、江戸時代中期の儒学者、政治家である新井白石(1657〜1725)の自伝であるが、日本人による最初の本格的な自伝と言ってよいだろう。 将軍の信頼厚い最高政治顧問として、幕政改革に精根の限りを尽くすが、「このこと(通貨改良)は天下や後世の大きな災いを取り除くことであるから、自分がなんとしてでも実現したいと、心を一つに思い定めて、自分の意見を明らかにした」というくだりからも、白石の強い責任感が伝わってくる。 多くの改革反対者に囲まれた「孤高の改革者」白石の苦悩は、『市塵』(藤沢周平著、講談社文庫、上・下巻)に共感を持って描かれている。 | ||||
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江戸時代「正徳の治」と後世に言われた政策を実行した新井白石 彼を描いた小説は少ない 徳川家が「日本国王」との称号を用いた敬意などを小説を読みながら よりよく理解できる 白石を知る入門書として すばらしい良書だと思う | ||||
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儒学者として仕えていた白石が、 主君が将軍となるのにともなって 政治の舞台に出ていく。 間部とともに将軍家を支え、 さまざまな改革を行うが、 信念を持って改革を行ったが故に、 敵を作ってしまう白石。 晩年は寂しく表舞台を去り、 市塵に紛れてひっそりと暮らしていく姿。 著者は、儒学者白石を生身の人間として 見事に描いている。 | ||||
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徳川綱吉と吉宗の間に位置する時代、綱吉の次の将軍として甲府藩主から家宣が選ばれる。甲府藩の儒者であった新井白石は甲府藩の家老間部詮房とともに江戸へ上り政治改革を進めてゆく。 現代においてその政治改革に賛否両論ある新井白石を、甲府藩時代から家宣、家綱に至るまでを描く、政治を中心とした作品。 将軍家お抱えの林家との軋轢、勘定奉行萩原重秀の罷免、家綱の継嗣問題といった政治的に非常に敏感な問題を白石の鋭敏な頭脳が裁いてゆく。 単に剣をペンに変えて語るといったものではなく、政治をめぐる駆け引きや対立する側の対面といった細かい描写を論理的に解決していく姿に非常に憧れをも感じる。 また一方で著者自身の深い分析も端々に入っていて、非常に頭を使うのだが、読みやすいので楽しんでこの時代の政治を理解できる面白い一冊。 | ||||
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欧米由来のものをありのままに受け入れやすい風潮が根強い。この本を読むと、キリスト教の教えに潜む欧米列強の野望を見抜く日本人がいたことに関心させられる。しかも、ただ見慣れぬ宗教だからというだけで、遠ざけたのではない。今の知識人に主人公新井白石と同レベルの卓越した、識見と先見の明のある人がいればいいのに。 キリスト教はまず言う。「愛は寛容だ」と。しかし寛容とは、当のキリストから解離し、他国人を責め理由を正当化したことに対する後ろめたさを感じる征服者を肯定するために使われたのである。 私は読後、思想の面で欧米列強以上の高度な道徳観を身につけてきた日本人祖先の叡知に感動する。 | ||||
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