悪の芽

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

悪の芽の評価:

3.33/5点 レビュー 30件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(4pt)

想像力の欠如や人間の善意・悪意など、考えさせられる一冊だった

なぜアニコンで大量無差別殺人事件が発生したのか。

小学生時代に、自分がいじめのきっかけを作ったからこの事件が発生したのか。

無差別殺人の理由が分からず、自らの過去の行いを責める銀行員の安達を中心に、様々な悪意や中傷が渦を巻く物語だった。

自分が事件に直接的に関係がなくても、事件の遠因がいじめだとすると、心穏やかではいられない。

また、事件の被害者もなぜ自分の家族がと、犯人に対する憤りを隠せないが、犯人が自殺しているため、怒りの落としどころが見つけられないつらさが丁寧に描かれていた。

自分の過去の行いを反省して加害者家族に会いに行ったり、職場を訪ねたりして真実を知ろうとする安達の行いは、当初は自らの保身や家族を守るためのものであったが、それが次第に、加害者のことを真剣に考え思いやる気持ちをもつように変わっていったのが印象的だった。

誰かを傷つけることで自らの怒りや理不尽さを発散する人間の醜さや、自己責任という強者の理屈で上から物を言う社会に対する加害者の怒りが感じられた。

読後感はあまりよくなかったが、想像力の欠如や人間の善意・悪意など、考えさせられる一冊だった。
悪の芽 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪の芽 (角川文庫)より
4041138744
No.9
(4pt)

想像力の欠如や人間の善意・悪意など、考えさせられる一冊だった

なぜアニコンで大量無差別殺人事件が発生したのか。

小学生時代に、自分がいじめのきっかけを作ったからこの事件が発生したのか。

無差別殺人の理由が分からず、自らの過去の行いを責める銀行員の安達を中心に、様々な悪意や中傷が渦を巻く物語だった。

自分が事件に直接的に関係がなくても、事件の遠因がいじめだとすると、心穏やかではいられない。

また、事件の被害者もなぜ自分の家族がと、犯人に対する憤りを隠せないが、犯人が自殺しているため、怒りの落としどころが見つけられないつらさが丁寧に描かれていた。

自分の過去の行いを反省して加害者家族に会いに行ったり、職場を訪ねたりして真実を知ろうとする安達の行いは、当初は自らの保身や家族を守るためのものであったが、それが次第に、加害者のことを真剣に考え思いやる気持ちをもつように変わっていったのが印象的だった。

誰かを傷つけることで自らの怒りや理不尽さを発散する人間の醜さや、自己責任という強者の理屈で上から物を言う社会に対する加害者の怒りが感じられた。

読後感はあまりよくなかったが、想像力の欠如や人間の善意・悪意など、考えさせられる一冊だった。
悪の芽 Amazon書評・レビュー: 悪の芽より
4041099676
No.8
(4pt)

帯の「驚愕の真相」を期待して叙述トリックなんかを期待しないように!

無差別殺人を犯した元同級生を学生時代に苛めていた主人公のお話。
イジメなどというのは想像力と理性の欠如した愚行で、大人になってからはまさに黒歴史でしかない恥ずかしいことだし、そういう意味では、学生時代苛めていた側の人間が大人になって思いっきりそれを痛感して苛まれるというのはお話として面白いし、社会に一石を投じるという意味でもこういうテーマはもっともっと世の中に出してもらいたいことと思います、、が、帯の「驚愕の真相」ばかりに期待し過ぎていた人にとっては、思っていたのとは違っていたなと言う人もでてくるのては?とも思いました。少なくとも私はそうでしたので。
貫井氏の本ならどんなジャンルの話であろうと読みますが、ただこの帯の謳い文句では、例えば叙述トリックなんかをむやみに期待させてしまいがち、といいますか、、。あまりそういうのを意識しないでフラットな気持ちで読みたかったな、というのが本音です。
なのでこの帯では、せっかく本書で作者の言いたかったことの本質がうまく読者に伝わらない場合もあるような気がして、勿体ないなあと思いました。筆力のレベル高さは相変わらず素晴らしく、一気読みではありましたが。
悪の芽 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪の芽 (角川文庫)より
4041138744
No.7
(4pt)

帯の「驚愕の真相」を期待して叙述トリックなんかを期待しないように!

無差別殺人を犯した元同級生を学生時代に苛めていた主人公のお話。
イジメなどというのは想像力と理性の欠如した愚行で、大人になってからはまさに黒歴史でしかない恥ずかしいことだし、そういう意味では、学生時代苛めていた側の人間が大人になって思いっきりそれを痛感して苛まれるというのはお話として面白いし、社会に一石を投じるという意味でもこういうテーマはもっともっと世の中に出してもらいたいことと思います、、が、帯の「驚愕の真相」ばかりに期待し過ぎていた人にとっては、思っていたのとは違っていたなと言う人もでてくるのては?とも思いました。少なくとも私はそうでしたので。
貫井氏の本ならどんなジャンルの話であろうと読みますが、ただこの帯の謳い文句では、例えば叙述トリックなんかをむやみに期待させてしまいがち、といいますか、、。あまりそういうのを意識しないでフラットな気持ちで読みたかったな、というのが本音です。
なのでこの帯では、せっかく本書で作者の言いたかったことの本質がうまく読者に伝わらない場合もあるような気がして、勿体ないなあと思いました。筆力のレベル高さは相変わらず素晴らしく、一気読みではありましたが。
悪の芽 Amazon書評・レビュー: 悪の芽より
4041099676
No.6
(4pt)

もしかしたら

小学校時代に同級生へ仕掛けたある行為と、その同級生が引き起こした無差別大量殺人の犯行動機との因果関係を辿る物語。
事件を探るという点はミステリーと言えますが、真相そのものは所謂ミステリー的な要素は無いと思います。

過去の行いを後悔し、罪悪感に苛まれ心が壊れそうになりながら、自殺した犯人の動機を調べる主人公の様子は痛々しい。
また、被害者遺族や無神経な第三者の目線からも語られ、このような事件における問題点や怖さを浮かび上がらせます。
ただ、ラストに主人公が出す一つの結論は、そうあって欲しいと思えるものでした。
悪の芽 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪の芽 (角川文庫)より
4041138744
No.5
(4pt)

もしかしたら

小学校時代に同級生へ仕掛けたある行為と、その同級生が引き起こした無差別大量殺人の犯行動機との因果関係を辿る物語。
事件を探るという点はミステリーと言えますが、真相そのものは所謂ミステリー的な要素は無いと思います。

過去の行いを後悔し、罪悪感に苛まれ心が壊れそうになりながら、自殺した犯人の動機を調べる主人公の様子は痛々しい。
また、被害者遺族や無神経な第三者の目線からも語られ、このような事件における問題点や怖さを浮かび上がらせます。
ただ、ラストに主人公が出す一つの結論は、そうあって欲しいと思えるものでした。
悪の芽 Amazon書評・レビュー: 悪の芽より
4041099676
No.4
(4pt)

一つの犯罪に携わる人間の背景を丁寧に描いた作品

人間が悪意を抱く背景やそれに気付く過程を多様な観点から描き出した作品。現実に起こった事件に対する問題提起とも感じられた。迫真の筆致で物語としても面白く読みやすかった。
悪の芽 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪の芽 (角川文庫)より
4041138744
No.3
(4pt)

一つの犯罪に携わる人間の背景を丁寧に描いた作品

人間が悪意を抱く背景やそれに気付く過程を多様な観点から描き出した作品。現実に起こった事件に対する問題提起とも感じられた。迫真の筆致で物語としても面白く読みやすかった。
悪の芽 Amazon書評・レビュー: 悪の芽より
4041099676
No.2
(5pt)

素晴らしい。貫井徳郎にハズレ無し!

貫井先生の筆力で、一気読み止まらず。登場人物の会話や情景を表す一文にも「これは」と思い痛烈に印象に残る表現もあり。
大量殺人を何故アニコンの場で犯したのか、最後の最後のそのまた最後まで犯人の意図は読めません。しかしそれが判明した時の犯人の未熟さ、やるせ無さを思うと自然と涙が溢れて止まりませんでした。
エピローグにはささやかですが明るい未来を展望する描写も描かれています。
犯罪者、被害者家族、犯罪者にまつわる様々な人々達、多数のキャラクターの人物が登場します。絶対に自分と共通点を持つ人も見つかるんじゃないでしょうか。彼(彼女)を自分に当て嵌めて読み進めるのも醍醐味かと思います。
※私は、異性ではありますが「安達」タイプの人間ですので余計に終章からエピローグまでが感情を揺り動かされました。
悪の芽 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪の芽 (角川文庫)より
4041138744
No.1
(5pt)

素晴らしい。貫井徳郎にハズレ無し!

貫井先生の筆力で、一気読み止まらず。登場人物の会話や情景を表す一文にも「これは」と思い痛烈に印象に残る表現もあり。
大量殺人を何故アニコンの場で犯したのか、最後の最後のそのまた最後まで犯人の意図は読めません。しかしそれが判明した時の犯人の未熟さ、やるせ無さを思うと自然と涙が溢れて止まりませんでした。
エピローグにはささやかですが明るい未来を展望する描写も描かれています。
犯罪者、被害者家族、犯罪者にまつわる様々な人々達、多数のキャラクターの人物が登場します。絶対に自分と共通点を持つ人も見つかるんじゃないでしょうか。彼(彼女)を自分に当て嵌めて読み進めるのも醍醐味かと思います。
※私は、異性ではありますが「安達」タイプの人間ですので余計に終章からエピローグまでが感情を揺り動かされました。
悪の芽 Amazon書評・レビュー: 悪の芽より
4041099676