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東京ホロウアウト
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東京ホロウアウトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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長距離ドライバーの仕事内容と責任感とプライドの描写がとても丁寧に描写されています。登場人物のキャラクター像も個性が分かりやすく一気読みしたてしまう没入ストーリー。現代版のトラック野郎。 | ||||
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執筆の契機は2011の震災だそうだ。雑誌掲載ははるかコロナ以前、単行本発売は2010年春だが、刊行準備時には、パンデミックの気配以前であっただろう。 いま、このバージョンになり、異例のはやさで文庫化されたのは、リアル世界のほうがあまりにも変わってしまって、もはやもとどおりではないからだ。 欲しいモノがいきなり店頭から消えてなくなり、それまでふつうだったことが好きにできなくなり、さまざまなことを我慢し、新しい生活習慣にきりかえなくてはならなくなるということを、私たちは全員、思いしった。 物語の舞台は、そんなパンデミック下で強行されるオリンピック「直前」だ。 いまだ。 まさに、いま。 日常の足をすくうのは、軽微で些細な事件だ。911のビル倒壊のような、大きなものではない。ごくふつうの誰かさんが、ひょいと実行できそうなテロで、「あたりまえ」は瓦解する。便利で快適な文明国の都会の日常は、実にあっけなく崩れていく。 まさにいま、もし、こんなことが起こったら? 誰かが、それほどまでに、怒り、疲れきり、あきれはて、絶望しきってしまったら? 物流や日常の安寧を支えるさまざまな立場のプロたちに感謝しつつ、「実はまさにいまここにあるのに見えないふりをしているリスク」の巨大さに震撼せずにいられない。 | ||||
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と啖呵を切って、東京の物流を妨げようとする連続テロ事件に立ち向かうトラック運転手達の活躍を描いた作品。 東京の動脈であり静脈である道路網が寸断されたとき、物流は、そして廃棄物処理はどうなってしまうのか・・・それを描いたクライシスノベルとしても、また、シミュレーション小説としても興味深い作品であると思いました。 | ||||
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東京オリンピックを狙うように現れた物流テロ。東京が瞬く間に陸の孤島になっていく描写と、立ち上がるトラックドライバーたちの行動がアツイ。しっかり取材されていて、リアリティ溢れるのもポイント。皮肉にも、現実を超えた今しか体感できないストーリー | ||||
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少々、散漫な感じが無きにしも非ず 登場人物ばかり多くて、それぞれの立場や思いの描写が薄くて、移入できなかった 盛り込み過ぎ?これだけのページ数使ってるのにのになー… と思ってしまった ごめんなさい | ||||
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好きな作者の作品なので、一気読みで終了。現在妻が取組中。 | ||||
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ストーリーはちょっと意表をついていて面白い。この作者かつて一度読んだ記憶があるが。その時も同じように感じたことだが、せっかくの思い付きを現実社会に展開して伸ばしていくところで腰砕けになる。登場人物も類型的で魅力に乏しく、ヒーロー足りえない。大仕掛けの大詰めのシーンも大きく描写するところが弱い。華やかさがなく索漠とした報告文みたいになってしまう。作者はきっといいひとで、嘘なんかつけない人なのだろうと思う。 | ||||
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災害よる物流のストップ。それが社会にどれだけのパニックを引き起こすか、改めて考えさせられた。 コロナ禍の今、ステイホームによって、通販を利用せざるを得ない人も通常より増えたと思うが、それも、それを届けてくれるトラックのドライバーが居てくれるからこそだ。 そして豊かさによる、様々なゴミの排出による問題。そこにも焦点を当てている。 この豊かな社会の裏には、さまざまな人の努力があってこそ成り立っている。自分もその1人である事を自覚し、自身が選んだ仕事に誇りを持てば、苦難も助け合い乗り越えていけると思う。 | ||||
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都市機能の課題というタイムリーで大きな話題と登場人物の人間味とを両立させて描いている。 | ||||
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物流、環境問題、マスコミの問題点を端的に浮き上がらせてくれて、最後まで目が離せない。。ただ、書き始めた時には想像もしなかったことで、中止も危ぶまれる現時点では、開催されることすら蜃気楼とおもわれて、社会状況に翻弄された不運な小説と思ってしまう。 | ||||
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はじめてこの作者の小説を読みました。よくできた面白い作品でした。 東京オリンピック直前の2020年7月の東京。その東京で道路を狙ったテロが発生……。 物流崩壊の危機を描いた物語ですが、厚い本ながらテンポがよくて、中だるみもなく最後まで読み切れました。 つぎつぎとさまざまな登場人物の視点から語られる展開は読む者を飽きさせません。 ただ、姿をくらましたハマさんをさがし、見つける件(くだり) は、こんな偶然ってあるのかなぁと思いました。ああ、うまいこと見つけたなぁと思わせるような、なにかもうひとひねりができなかったかなぁ。 テロの犯人の動機も、私はちょっと首をかしげました。そのためにこんな大きな事件を起こしたん?とツッコミをいれたくなりましたが、最後の数ページで、ああそうなるかも知れんなぁと納得しました。 しかし大詰めの盛り上がりはおみごと。 テロ実行犯に先手先手を打たれ、読んでいても少々イラついていたのですが、それを吹き飛ばす爽快感がありました。 プロレスで言うなら、タイガー・ジェッド・シンのサーベルを使った凶器攻撃で流血のアントニオ猪木が起死回生のドロップキックで凶器を遠くへ吹っ飛ばし、シンをブレーンバスターから必殺の卍固めに……そんな場面を連想しました。 この物語をとおして流れているキーワード、それは仕事、仲間、家族をつなぐ「絆(きずな)」とでもいうべきものでしょうか。 それがきわめて後味の良い読後感を生み出しているように思いました。 私にとって、ただひとつ残念だったこと。それはあとがき、あるいは解説がなかったことです。 私は本には必ずあとがきをつけるべきだと思っており、まずあとがきから読む人間です。 作者は言いたいことをすべて作品で表現している、あとがきは必要がないということかもしれません。 でもあとがきと言うのは、先に読めばそれは物語の世界に入るための扉だし、本編を読み終えてから読めば、物語の世界から現実の世界に戻るためのドアであります。あとがきがあれば満点だったのですが、残念ながらないの満点に近い4.5点とさせていただきます。 | ||||
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