谷崎潤一郎犯罪小説集
評判
谷崎潤一郎犯罪小説集の評価:
4.56/5点 レビュー 16件。 D ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21〜32 2/2ページ
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谷崎潤一郎犯罪小説集の評価:
4.56/5点 レビュー 16件。 D ランク
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一読しての感想は、戦前の探偵小説の独特の語り口や、雰囲気と共通したものが感じられ、こうした作品が、乱歩以降の各作家の諸作品に強い影響を与えているのが実感できました。
探偵小説には、理知とリアリズムを主眼とした「本格派」に対して、異常心理や恐怖・幻想を主眼とした「変格派」がありますが、作者は後者の祖として位置づけられるべきなのでしょう。
「途上」は、二人の男が路上で会話を交わしながら、ある事件の真相が明らかになっていく話です。この作品を読んだ時に、殺人を犯したとして男が話しかけてくる浜尾四郎の「途上の犯人」と、戦後の焼け野原で、二人の男の会話から過去の事件の真相が明らかになる横溝正史の「百日紅の下にて」の2編を思い出しました。特に後者では人物関係に「痴人の愛」の設定も流用されています。
また「白昼鬼語」は、暗号をめぐる二人の男のやり取りや最後のどんでん返しの部分が、乱歩の「二銭銅貨」を彷彿とさせますし、「D坂の殺人事件」に先駆けて異常性欲をテーマにしている点も興味深く感じました。
振り仮名やかなづかいの変更もわかりやすさを第一に、丁寧に行われていて、とても読みやすく面白く読めました。