夏の闇

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

夏の闇の評価:

4.50/5点 レビュー 52件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.50pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全84件 61〜80 4/5ページ
No.24
(5pt)

読んでおくべき本の一つ

開高先生の著書は、読んでおくべき本だと思っている。私も先生の著書を片っ端から読んで読んで読み漁った経験がある。
とにかく先生の描く世界にどっぷりとはまり、抜け出すためにまた読むといったことを繰り返していた。
私は迷った時に開高先生の本を手に取り、また池波正太郎先生の本を手に取るなど、両先生に何度も慰められたり、励まされたりしている。
自分自身の経験から息子にも読ませるために開高先生の全集を目に付くところに置いている。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.23
(5pt)

読んでおくべき本の一つ

開高先生の著書は、読んでおくべき本だと思っている。私も先生の著書を片っ端から読んで読んで読み漁った経験がある。
とにかく先生の描く世界にどっぷりとはまり、抜け出すためにまた読むといったことを繰り返していた。
私は迷った時に開高先生の本を手に取り、また池波正太郎先生の本を手に取るなど、両先生に何度も慰められたり、励まされたりしている。
自分自身の経験から息子にも読ませるために開高先生の全集を目に付くところに置いている。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.22
(5pt)

それでも、人間は生きる。

私小説は書かないと公言し、寓話小説を書き続けた開高健。

しかし、ベトナム戦争の現場で衝撃を受け私小説を書き始めた。

この本はより私小説としての色が濃厚になった「輝ける闇」の連作である。

「夏の闇」で特筆すべきは、選び抜かれ洗練された言葉と

鋭く真理を突いたストーリー。

恋愛小説として語られる事もあるが、恋愛も人生の一部と

捉えるのであれば、私はそれに反対しない。

醜い部分はオブラートに包まれがちなものであり、

「恋愛」のそれを剥がすと非情な真理が現れるのである。

それを目にしたときの衝撃は、計り知れない。

前作を読まずとも入り込めるので、

この素晴らしい言葉と真理の結晶を是非手にとって頂きたい。

間違いなく、日本文学の最高峰のひとつと言える傑作である。

私はもっと若いうちに手にしておけばと後悔している。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.21
(5pt)

それでも、人間は生きる。

私小説は書かないと公言し、寓話小説を書き続けた開高健。

しかし、ベトナム戦争の現場で衝撃を受け私小説を書き始めた。

この本はより私小説としての色が濃厚になった「輝ける闇」の連作である。

「夏の闇」で特筆すべきは、選び抜かれ洗練された言葉と

鋭く真理を突いたストーリー。

恋愛小説として語られる事もあるが、恋愛も人生の一部と

捉えるのであれば、私はそれに反対しない。

醜い部分はオブラートに包まれがちなものであり、

「恋愛」のそれを剥がすと非情な真理が現れるのである。

それを目にしたときの衝撃は、計り知れない。

前作を読まずとも入り込めるので、

この素晴らしい言葉と真理の結晶を是非手にとって頂きたい。

間違いなく、日本文学の最高峰のひとつと言える傑作である。

私はもっと若いうちに手にしておけばと後悔している。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.20
(4pt)

優れた文体。研ぎ澄まされた文章。

研ぎ澄まされた文章で男の闇が描かれている。傑作小説である。ここまで冷徹なまるで日本刀のような文章に出会ったことはない。物語は男の心情の吐露が続くが、その感情表現がすばらしい。すばらしいから物語を凌駕している。日本語のある到達点といっても過言ではない。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.19
(4pt)

優れた文体。研ぎ澄まされた文章。

研ぎ澄まされた文章で男の闇が描かれている。傑作小説である。ここまで冷徹なまるで日本刀のような文章に出会ったことはない。物語は男の心情の吐露が続くが、その感情表現がすばらしい。すばらしいから物語を凌駕している。日本語のある到達点といっても過言ではない。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.18
(5pt)

闇に住んだ人

開高健は、豪放磊落のマスクの陰にこのような闇を抱えていた。ベトナム従軍によってその本質的な資質をより強く自覚したであろう作家は、この代表作以後は、わずかの優れた短編を残した以外は、繰り返しの多いエッセイや釣り旅行記のようなものを書き散らすばかりだった。痛ましいことだ。本心では、この深い闇から遠ざかりたかったのであろうが、作家としての精神がそれを許さなかった。しかし、本作が作家の到達した最高峰の小説作品となった。作品中、雨のパリや、夏のドイツの描写は実に的確である。釣りのシーンも、個人的には他の小説、エッセイ中のものより、本作中のパイク(ドイツ語ではヘヒト)釣りが一番好きだ。小生、新潮社版の『開高健全作品』も所有しているが、この作品は、文庫を読み破る度に買い換えて常備している。いつも旅先で読むためである。作家への愛惜と尊敬の念をこめて、合掌。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.17
(5pt)

闇に住んだ人

開高健は、豪放磊落のマスクの陰にこのような闇を抱えていた。ベトナム従軍によってその本質的な資質をより強く自覚したであろう作家は、この代表作以後は、わずかの優れた短編を残した以外は、繰り返しの多いエッセイや釣り旅行記のようなものを書き散らすばかりだった。痛ましいことだ。本心では、この深い闇から遠ざかりたかったのであろうが、作家としての精神がそれを許さなかった。しかし、本作が作家の到達した最高峰の小説作品となった。作品中、雨のパリや、夏のドイツの描写は実に的確である。釣りのシーンも、個人的には他の小説、エッセイ中のものより、本作中のパイク(ドイツ語ではヘヒト)釣りが一番好きだ。小生、新潮社版の『開高健全作品』も所有しているが、この作品は、文庫を読み破る度に買い換えて常備している。いつも旅先で読むためである。作家への愛惜と尊敬の念をこめて、合掌。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.16
(5pt)

熱くも無く冷たくも無い人。

この作品を読む契機は、とある雑誌の「名長編」紹介コーナーでした。そこにこうあったんです。「性は解放され、飽食にも遊びにも倦み、自分の身体を痛める他に自由を味わえぬ、自閉した若者に良く似ている」。この本を読んで、自分もそうした若者の一員なんだと痛感しました。何をしていても満たされない。自分自身にさえ無関心な冷淡さ。生きている実感がまるで無い。平和のなかに溶かされていくかんじ。もっとしっかり生きたいと願いつつも、何事にも熱くも無く冷たくも無い自分は、ただ流されて行く。・・・うまく言葉に出来ませんが、一行、一句がものすごい衝撃を与えてくれます。打ちのめされました。私の中では確実に五本の指に入る傑作です!
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.15
(5pt)

熱くも無く冷たくも無い人。

この作品を読む契機は、とある雑誌の「名長編」紹介コーナーでした。そこにこうあったんです。「性は解放され、飽食にも遊びにも倦み、自分の身体を痛める他に自由を味わえぬ、自閉した若者に良く似ている」。この本を読んで、自分もそうした若者の一員なんだと痛感しました。何をしていても満たされない。自分自身にさえ無関心な冷淡さ。生きている実感がまるで無い。平和のなかに溶かされていくかんじ。もっとしっかり生きたいと願いつつも、何事にも熱くも無く冷たくも無い自分は、ただ流されて行く。・・・うまく言葉に出来ませんが、一行、一句がものすごい衝撃を与えてくれます。打ちのめされました。私の中では確実に五本の指に入る傑作です!
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.14
(5pt)

実は「自分さえも愛せない」という意味を始めて知りました

「輝ける闇」と併せて読むと分かりますが、ベトナム戦争取材の極限の状態から離れ、普通の生活に戻ろうとするが戻れない、直ぐに何もかもに"倦んで"しまう。
そして、結末で、自分の生気が戻るのはどこか気づく。程度の差こそあれ、似たような話は、苦難を経験した人には誰にでもあると思います。
気づくと、また、敢えて苦難に足を踏み入れてしまう、人間はそういうもののようです。
主人公が自分を失って溺れている様子が、ほぼに全編にわたって、そして最後のシーンのために丹念に描かれていますが、決して最初と最後だけ読めばよいというわけではありません。特にちょうど中間くらいのページで、心に響いたガールフレンドの言葉があります。
「あなたは誰も愛せない」「いえ、自分さえも愛せないんだわ」
30歳のころ、読みました。衝撃的でした。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.13
(5pt)

実は「自分さえも愛せない」という意味を始めて知りました

「輝ける闇」と併せて読むと分かりますが、ベトナム戦争取材の極限の状態から離れ、普通の生活に戻ろうとするが戻れない、直ぐに何もかもに"倦んで"しまう。
そして、結末で、自分の生気が戻るのはどこか気づく。程度の差こそあれ、似たような話は、苦難を経験した人には誰にでもあると思います。
気づくと、また、敢えて苦難に足を踏み入れてしまう、人間はそういうもののようです。
主人公が自分を失って溺れている様子が、ほぼに全編にわたって、そして最後のシーンのために丹念に描かれていますが、決して最初と最後だけ読めばよいというわけではありません。特にちょうど中間くらいのページで、心に響いたガールフレンドの言葉があります。
「あなたは誰も愛せない」「いえ、自分さえも愛せないんだわ」
30歳のころ、読みました。衝撃的でした。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.12
(5pt)

開高健、玉の一冊

é-‹é«˜å¥ã®ä½œå"ã«ä¸€è²«ã-て見られるテーマ、「焦燥と倦怠」。女の部屋の皮のソファーに沈みながら、ただé...'ã‚'舐め、æƒ...事にふã'れど、益ã€...ソファーの窪みが刻みã"まれるだã'。焦れど、倦みつづã'るだã'。そã‚"なç"Ÿæ'»ã«ã¯ã¾ã‚Šã"む主人å...¬ã¨å¥³ã®æ-¥å€™ã‚'ç¶'った作å"ã€‚é-‹é«˜å¥ã®ä»£è¡¨çš„なテーマが見事に昇華ã-結実ã-た、玉の一冊。自身に絡みとられて浮かび上がるã"とのできない主人å...¬ã«æ„Ÿæƒ...ã‚'ç§»ã-て、ぬるいぬるい部屋の中で時é-"ã‚'捨てながら読むã"ともできるが、個人的には、主人å...¬ã®å¥³ã‚'見る目が、女の人ç"Ÿã‚'垣é-"見たあの一節にäº"つ星ã‚'送りたい。ある種の忌避ã‚'抱え、どã"か主人å...¬ã¨ä¼¼ãŸãã¶ã‚Šã§å›žã‚Šç¶šã'てきた女の幸福とå"€åˆ‡ã‚'、主人å...¬ãŒå„ªã-いそぶりと冷徹な観察力で語るあの一節に。
自身にとりつかれ、あらゆるç!‰©!!事との距離に苦ã-むç-›åˆ‡ãªäººé-"模様ã‚'ç¶'ったå‚'作で、女性のè¦-点からもç"·æ€§ã®è¦-点からも読める深い省察がある。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.11
(5pt)

開高健、玉の一冊

é-‹é«˜å¥ã®ä½œå"ã«ä¸€è²«ã-て見られるテーマ、「焦燥と倦怠」。女の部屋の皮のソファーに沈みながら、ただé...'ã‚'舐め、æƒ...事にふã'れど、益ã€...ソファーの窪みが刻みã"まれるだã'。焦れど、倦みつづã'るだã'。そã‚"なç"Ÿæ'»ã«ã¯ã¾ã‚Šã"む主人å...¬ã¨å¥³ã®æ-¥å€™ã‚'ç¶'った作å"ã€‚é-‹é«˜å¥ã®ä»£è¡¨çš„なテーマが見事に昇華ã-結実ã-た、玉の一冊。自身に絡みとられて浮かび上がるã"とのできない主人å...¬ã«æ„Ÿæƒ...ã‚'ç§»ã-て、ぬるいぬるい部屋の中で時é-"ã‚'捨てながら読むã"ともできるが、個人的には、主人å...¬ã®å¥³ã‚'見る目が、女の人ç"Ÿã‚'垣é-"見たあの一節にäº"つ星ã‚'送りたい。ある種の忌避ã‚'抱え、どã"か主人å...¬ã¨ä¼¼ãŸãã¶ã‚Šã§å›žã‚Šç¶šã'てきた女の幸福とå"€åˆ‡ã‚'、主人å...¬ãŒå„ªã-いそぶりと冷徹な観察力で語るあの一節に。
自身にとりつかれ、あらゆるç!‰©!!事との距離に苦ã-むç-›åˆ‡ãªäººé-"模様ã‚'ç¶'ったå‚'作で、女性のè¦-点からもç"·æ€§ã®è¦-点からも読める深い省察がある。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.10
(5pt)

闇への入り口

戦争という異常な体験は、「日常」に生きているぼくらからすると、
唐突な別な世界への入り口なのだ。

少なくとも開高にとっては、そうだったのだろう。

日常では決して垣間見ることの出来ない異界と内なる心の深遠を
この作品は垣間見させてくれる。

そこには、「日常」に飼いならされたぼくらには、
みることもさわることもできないが、
闇の中で確かにあることを感じる世界。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.9
(5pt)

闇への入り口

戦争という異常な体験は、「日常」に生きているぼくらからすると、
唐突な別な世界への入り口なのだ。

少なくとも開高にとっては、そうだったのだろう。

日常では決して垣間見ることの出来ない異界と内なる心の深遠を
この作品は垣間見させてくれる。

そこには、「日常」に飼いならされたぼくらには、
みることもさわることもできないが、
闇の中で確かにあることを感じる世界。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.8
(5pt)

濃密な言葉

とにかく言葉の密度が濃い。
その密度で綴られる、眠り、食、セックス等は生々しい肉感を持った言葉として、読むものを圧倒する。
読んでいるこちらまで、闇に引き込まれるようなそんな錯覚を覚えるような作品である。
恐らく開高健の最高傑作だろうし、他に比類すべきものが無い、そんな一つの到達点だと思う。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.7
(5pt)

濃密な言葉

とにかく言葉の密度が濃い。
その密度で綴られる、眠り、食、セックス等は生々しい肉感を持った言葉として、読むものを圧倒する。
読んでいるこちらまで、闇に引き込まれるようなそんな錯覚を覚えるような作品である。
恐らく開高健の最高傑作だろうし、他に比類すべきものが無い、そんな一つの到達点だと思う。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.6
(5pt)

何度でも読み返したくなる傑作

ベトナム戦争の取材中に戦闘に巻きこまれ、九死に一生を得た男。それ以来彼はありとあらゆるものへの関心を失い、食・睡眠・セックスのみに没頭する日々を送る。しかし彼はある日を境に目の輝きを取り戻す。そのきっかけとは・・・。
開高が自ら質が非常に高い作品と自画自賛するだけあり、一度読んだだけでは物足りずに日を置いて再び読み返したくなる。日本文学史上最高の恋愛小説と評価する者もいるが、それも頷ける作品である。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.5
(5pt)

何度でも読み返したくなる傑作

ベトナム戦争の取材中に戦闘に巻きこまれ、九死に一生を得た男。それ以来彼はありとあらゆるものへの関心を失い、食・睡眠・セックスのみに没頭する日々を送る。しかし彼はある日を境に目の輝きを取り戻す。そのきっかけとは・・・。
開高が自ら質が非常に高い作品と自画自賛するだけあり、一度読んだだけでは物足りずに日を置いて再び読み返したくなる。日本文学史上最高の恋愛小説と評価する者もいるが、それも頷ける作品である。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103