夏の闇 (新潮文庫)
発行日:1983年05月01日
出版社:新潮社
ページ数:304P
あらすじ
ヴェトナムの戦場で著者が得た過酷な経験を基に、回復できない男の魂の彷徨を描く。『輝ける闇』に続く、傑作の誉れ高い開高健の戦場文学。ヴェトナム戦争で信ずべき自己を見失った主人公は、ただひたすら眠り、貪欲に食い、繰返し性に溺れる嫌悪の日々をおくる……が、ある朝、女と別れ、ヴェトナムの戦場に回帰する。“徒労、倦怠、焦躁と殺戮"という暗く抜け道のない現代にあって、精神的混迷に灯を探し求め、絶望の淵にあえぐ現代人の《魂の地獄と救済》を描き、著者自らが第二の処女作とする純文学長編。