夏の闇

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評判

夏の闇の評価:

4.50/5点 レビュー 52件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.50pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全84件 21〜40 2/5ページ
No.64
(5pt)

本の状態と、送料

友人からの誕生日プレゼントに、貰ったのですが、まさか、新品で貰えるとは思いませんでした。
大ファンなので、嬉しかったです。
夏の闇―直筆原稿縮刷版 Amazon書評・レビュー: 夏の闇―直筆原稿縮刷版より
410304909X
No.63
(5pt)

傑作

読み終わり、「すごい小説を読んでしまった」と思った。
繰り返し読みたい本に、久しぶりに出会った。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.62
(5pt)

傑作

読み終わり、「すごい小説を読んでしまった」と思った。
繰り返し読みたい本に、久しぶりに出会った。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.61
(5pt)

新品同様でした。

この「夏の闇」の単行本は既に持っているのですが,文庫本でカバン等に入れておき,気軽に読むために購入を決めました。商品が到着するまでは,中古品なのであまり期待はしていませんでした。しかし,到着した商品は,きちんとビニール袋で密閉されており,中身もほぼ新品同様に感じられ,あまりにも綺麗だったので,中古品である旨を伝えた上で,以前から読みたいと言っていた友人にプレゼントしました。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.60
(5pt)

新品同様でした。

この「夏の闇」の単行本は既に持っているのですが,文庫本でカバン等に入れておき,気軽に読むために購入を決めました。商品が到着するまでは,中古品なのであまり期待はしていませんでした。しかし,到着した商品は,きちんとビニール袋で密閉されており,中身もほぼ新品同様に感じられ,あまりにも綺麗だったので,中古品である旨を伝えた上で,以前から読みたいと言っていた友人にプレゼントしました。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.59
(5pt)

ブルーブラックからブルーへ 開高健 最高傑作を直筆原稿で読むことができます

本書は
開高健(1930-1989)の
最高傑作『夏の闇』の
直筆原稿を51%に縮小し
凸撮りモノクローム(白黒)印刷したものです。

箱にはいった本書の写真はタテ長ですが
本じたいはヨコ長です。
1ページの大きさは実測で
おおむねタテ13.5センチ×ヨコ18.5センチです。
縮小率を勘案すると、原寸の原稿用紙は
おおむねタテ19センチ×26センチ
くらいかと思われます。
これはA4サイズよりは明らかに小さく
B5サイズに1センチくらいの余白をつけた感じです。
どこかで開高健自身が
「半ぺらの原稿用紙」と表現していたのは
B5サイズをヨコにして
タテ1行20字×ヨコ20行=400字
の原稿用紙であったろうかと思います。

その答えは
本書のもととなった
『特別限定愛蔵版 直筆原稿 原寸・四〇八枚 夏の闇』
(開高健記念会。2008年12月。構成・三村淳)
を見れば確認できるでしょう
(いまだ私は拝見したことがありません)。

本書は
『新潮』1971年10月号にまとめて掲載された
『夏の闇』全入稿原稿です。
その後、新潮文庫となった『夏の闇』とは
違っている点が多々あります。
その対照表(校異)も本書巻末に載っていますので
読者にたいし親切です。

直筆原稿を見ると
原稿用紙の右上にアラビア数字で
「1」から「399」までの番号が打ってあります。
たいへん読みやすい字です。
坂本忠雄氏(開高記念会会長)の解説
『直筆原稿による『夏の闇』をめぐって』によると
「完全原稿」でした。
坂本氏はそもそも担当編集者として
開高健の直筆原稿を最初に読んだ方とのことです。

『夏の闇』は
開高健の最高傑作であり
日本文学における最高傑作のひとつであり
葬儀で弔辞を読んだ
司馬遼太郎も
一番好きな作品であり最高傑作であると述べています。
上記の坂本氏の解説によると
セシリア・セガワ・セイグルによる英訳
ユルゲン・ベルントによる独訳
カイ・ニエミネンによるフィンランド語訳
があり
フィンランドでは文部大臣翻訳賞を受賞しています。
さらに
ドナルド・キーン氏によると
英訳者のセシリア・セガワ・セイグル氏は
『夏の闇』をノーベル賞に推すために
スウェーデン・アカデミーに対し推薦の手紙を書いたはずとのことです。
いずれにせよ
ノーベル賞級の文学作品を直筆原稿で読めことができる
というのはたいへん幸せなことだと感じます。
読者冥利に尽きます。

本書直筆原稿部直前の注意書きによると
原稿用紙は開高健自家製で
罫の色は薄いグレー。
執筆に使ったのは
モンブランの万年筆
マイスターシュテュックNo.149
(ペン先の太さは不明)です。
インクの色は
235ページまでブルーブラック
それ以降はブルー
とのことです。
実はこのインクのくだりを読んで私はたいへん驚愕しました。
開高健は
インクもモンブランのブルーブラック(確か業務用の瓶入り)
を愛用していると
エッセイに書いていました。
ブルーブラックはインクの王道であり
空気に触れて酸化することでだんだん黒くなり
水に濡れても大丈夫なよう長もちするので
外交文書の署名などに使われています。
インクの色を途中で変えていたとは
本当に心底、驚きました。
(芥川龍之介もインクの色についてはこだわりがあり
セピア色あるいはブリューブラックについて
うんちくを書いていたと思います)

なぜ開高健は途中でインクの色を変えたのでしょうか?

残念ながら本書はモノクロームなので
色が変わったことによる印象の変化は分かりません。
どのメーカーのインクであるかにもよりますが
ブルーブラックとブルーでは
視覚に訴えるものが相当違うように感じます。
ひいては気分や精神も変わってくるのではないでしょうか。
そう思いつつ
本書冒頭の写真
(『夏の闇』脱稿直後の著者
新潮クラブ一階和室にて)を見ると
両肘を机につき
右手を軽く丸めて(握って)右側頭部にあてた
開高健の(写真における)手前に
インクの箱が写っています。
「Quink」というロゴが見えます。
パーカーのインク「Quink」と思われます。
Quinkは
Quick+Inkの造語ですから
速く乾くのが特長です。
『夏の闇』を書き上げるころ
開高健はインクを乾くのももどかしいほど
速いスピードで書いていたのでしょうか?
(根拠はありませんが考えにくいです)
それともそもそも
モンブランからパーカーに転向していたのでしょか?

本質的ではない
形而下的な疑問なので恐縮です。
そういうことに考えをめぐらし
想像にふけることができるのも
直筆原稿本だけが持つ楽しみだと思います。
多様な楽しみ方ができる本書を
多くの方にお勧めします。
夏の闇―直筆原稿縮刷版 Amazon書評・レビュー: 夏の闇―直筆原稿縮刷版より
410304909X
No.58
(5pt)

買いです。

最近、といっても昨年くらいから、昔読んだ本がやたら読みたくなって読んでいます。ひとつは、就職するまで、誰かにすこし多めのお小遣いをもらうと、「『年の名残り』は、お祖母ちゃんに買ってもらった本だ。」との記憶を残すためにその一部を必ず本代に当てていて、しかし、そういった係累に亡くなられることが最近とみに増えたからで、本書もそんな一冊です。
 開高健は、三十数年前の高校時代、大江健三郎さんを読み始めたのとほぼ同時期に読んだはずですが、釣りにそもそもが肯定的なイメージを抱いていなかったことと、なにより安部公房や大江健三郎さん経由の外国の文学作品に傾倒していったために、大学浪人していた時に読んだ本書以来、おそらくその著作に接していないはずです。したがって、初めて読むも同然でありながら、所々細部に心当たりがあって、自分でも意外だったのですが、なかでも「独立排除的に」という言い回しが、お互いに相手をつなぎとめようとする符牒のように読めて、最終的に収斂していく結末と合わせて、とても切なかったです。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.57
(5pt)

買いです。

最近、といっても昨年くらいから、昔読んだ本がやたら読みたくなって読んでいます。ひとつは、就職するまで、誰かにすこし多めのお小遣いをもらうと、「『年の名残り』は、お祖母ちゃんに買ってもらった本だ。」との記憶を残すためにその一部を必ず本代に当てていて、しかし、そういった係累に亡くなられることが最近とみに増えたからで、本書もそんな一冊です。
 開高健は、三十数年前の高校時代、大江健三郎さんを読み始めたのとほぼ同時期に読んだはずですが、釣りにそもそもが肯定的なイメージを抱いていなかったことと、なにより安部公房や大江健三郎さん経由の外国の文学作品に傾倒していったために、大学浪人していた時に読んだ本書以来、おそらくその著作に接していないはずです。したがって、初めて読むも同然でありながら、所々細部に心当たりがあって、自分でも意外だったのですが、なかでも「独立排除的に」という言い回しが、お互いに相手をつなぎとめようとする符牒のように読めて、最終的に収斂していく結末と合わせて、とても切なかったです。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.56
(5pt)

日本版「地獄の黙示録」なのでしょうか?

濃厚で粘つき、汚濁して、様々な強烈な臭気を放つ人々は愚かである反面、
溌剌と真摯に清廉に強く逞しく生きていく。

作者は敗戦当時の日本人の姿を遠い異国のベトナムで再発見したのかな?

全てを経て達観した筆者は、無感動無関心、無表情となり、愚かにも同じことを
繰り返し成熟し、やがて病み果てていく。

無味乾燥、無関心に生きている私を含めた現代社会に生きる人達は必読です。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.55
(5pt)

日本版「地獄の黙示録」なのでしょうか?

濃厚で粘つき、汚濁して、様々な強烈な臭気を放つ人々は愚かである反面、
溌剌と真摯に清廉に強く逞しく生きていく。

作者は敗戦当時の日本人の姿を遠い異国のベトナムで再発見したのかな?

全てを経て達観した筆者は、無感動無関心、無表情となり、愚かにも同じことを
繰り返し成熟し、やがて病み果てていく。

無味乾燥、無関心に生きている私を含めた現代社会に生きる人達は必読です。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.54
(5pt)

読んでよかった

本屋の棚にあったのですが、アマゾンで買いました。その気になったときに夜中でも注文できるので重宝しています。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.53
(5pt)

読んでよかった

本屋の棚にあったのですが、アマゾンで買いました。その気になったときに夜中でも注文できるので重宝しています。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.52
(5pt)

輝ける闇と表裏一体の日本文学の金字塔ではないかと。

大阪出身のいわゆる焼跡派世代の作家で突出しているのが手塚治虫と開高健。2人とも少年期の戦争経験を通過して、生涯を通じて人が生きるとは何か、を追求し続けた人だ。とりわけ開高はアイヒマン裁判の傍聴など戦争当時者の裁かれる現場、アウシュヴィッツなどのホロコーストの跡地などを訪ね続け、ついにはベトナム戦争の米軍に従軍して同行する中隊がほぼ全滅、という過酷な経験をする。その体験が昇華したのが『輝ける闇』と本作。輝ける闇は自らの従軍経験を主に書いており、その濃厚で密度の高い文体は恐らく世界中のベトナム戦争関係の文学でも屈指の内容を誇ると思われる。で、本作は戦争という極限状態で精神的にバーンアウトしてしまった男が書かれる。恐らくはこれも開高氏なのであろう。死を目前にした極限状況を経験した人間は、食べること、寝ること、交わることという本能的な行動以外に自己の存在を確認できなくなることさえあるということが濃密に書かれている。恋愛とかそういう話とは思えない。そして主人公が戦場へと戻ってしまうのは、その極限状況の中にしか自らの生を把握できなくなるということではあるまいか。湾岸戦争やイラク戦争などに従軍したアメリカ兵が帰国後に事件を起こしたり自殺したりするというニュースが時々入ってくるが、戦争とはそこまで過酷なものだ、ということを開高健が身を削ってこの作品に昇華させた、と私は考えます。近年質の低い政治家が、憲法改正、戦争上等、とやりたい放題をしていますが、戦争の現実はこういうことなのだ、と改めて思います。今のような時代であればこそ、きちんと読み返され、再評価されるべき作品でしょう。花終わる闇が未完で終わったのは、開高健の文筆はこれで燃え尽きたからではないかと思われます。オーパのシリーズも面白いのですが、こうした深みみたいなのは希薄になってしまいます。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.51
(5pt)

輝ける闇と表裏一体の日本文学の金字塔ではないかと。

大阪出身のいわゆる焼跡派世代の作家で突出しているのが手塚治虫と開高健。2人とも少年期の戦争経験を通過して、生涯を通じて人が生きるとは何か、を追求し続けた人だ。とりわけ開高はアイヒマン裁判の傍聴など戦争当時者の裁かれる現場、アウシュヴィッツなどのホロコーストの跡地などを訪ね続け、ついにはベトナム戦争の米軍に従軍して同行する中隊がほぼ全滅、という過酷な経験をする。その体験が昇華したのが『輝ける闇』と本作。輝ける闇は自らの従軍経験を主に書いており、その濃厚で密度の高い文体は恐らく世界中のベトナム戦争関係の文学でも屈指の内容を誇ると思われる。で、本作は戦争という極限状態で精神的にバーンアウトしてしまった男が書かれる。恐らくはこれも開高氏なのであろう。死を目前にした極限状況を経験した人間は、食べること、寝ること、交わることという本能的な行動以外に自己の存在を確認できなくなることさえあるということが濃密に書かれている。恋愛とかそういう話とは思えない。そして主人公が戦場へと戻ってしまうのは、その極限状況の中にしか自らの生を把握できなくなるということではあるまいか。湾岸戦争やイラク戦争などに従軍したアメリカ兵が帰国後に事件を起こしたり自殺したりするというニュースが時々入ってくるが、戦争とはそこまで過酷なものだ、ということを開高健が身を削ってこの作品に昇華させた、と私は考えます。近年質の低い政治家が、憲法改正、戦争上等、とやりたい放題をしていますが、戦争の現実はこういうことなのだ、と改めて思います。今のような時代であればこそ、きちんと読み返され、再評価されるべき作品でしょう。花終わる闇が未完で終わったのは、開高健の文筆はこれで燃え尽きたからではないかと思われます。オーパのシリーズも面白いのですが、こうした深みみたいなのは希薄になってしまいます。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.50
(5pt)

すさまじい傑作

日本文学の最高峰だと思う。個人的には『輝ける闇』はそれほど面白くないが、『夏の闇』は一年に一回程度読み返している。
男は興味関心があるものがない時はダラダラとしか過ごせないが、何か情熱を燃やせる対象にぶつかった途端に燃え上がって行動に出る。この本では、そういうことが言いたいんじゃないかな。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.49
(5pt)

すさまじい傑作

日本文学の最高峰だと思う。個人的には『輝ける闇』はそれほど面白くないが、『夏の闇』は一年に一回程度読み返している。
男は興味関心があるものがない時はダラダラとしか過ごせないが、何か情熱を燃やせる対象にぶつかった途端に燃え上がって行動に出る。この本では、そういうことが言いたいんじゃないかな。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.48
(5pt)

素晴らしい作品

開高健はひたすら「書く」という行為、すなわち作家としての仕事から逃れようとし続けた人であった。それでいて、ひとたび筆をとればその文体は時として冗長すぎると批判を浴びるほど、とにかく書きたい人であった。本書も決してその例外ではない。
ただしそれでもこの作品は素晴らしい。いかに冗長であっても、これほど緊張感のある文体で書ける人はやはりこの人しかいない。『輝ける闇』を推す人もいるが、戦争という遠心力にまかせて書かれた『輝ける闇』よりも本書の世界は内向的で、したがって作家の全精力を傾けた作品と言って良いだろう。とりわけラストシーンは文学史に燦然と輝く見事なものである。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.47
(5pt)

素晴らしい作品

開高健はひたすら「書く」という行為、すなわち作家としての仕事から逃れようとし続けた人であった。それでいて、ひとたび筆をとればその文体は時として冗長すぎると批判を浴びるほど、とにかく書きたい人であった。本書も決してその例外ではない。
ただしそれでもこの作品は素晴らしい。いかに冗長であっても、これほど緊張感のある文体で書ける人はやはりこの人しかいない。『輝ける闇』を推す人もいるが、戦争という遠心力にまかせて書かれた『輝ける闇』よりも本書の世界は内向的で、したがって作家の全精力を傾けた作品と言って良いだろう。とりわけラストシーンは文学史に燦然と輝く見事なものである。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.46
(4pt)

「すりきれかかってるんだ」

『輝ける闇』の続編ということですが、かなり雰囲気は違います。戦場で虐殺される寸前の体験をした「私」は、10年後、「性か食か排泄のためにしかソファからおりな」い、すりきれかかった引きこもり人間になっています。
「たちどまってじっと凝視していたらたちまち崩壊してしまう。ときたま何かハッとする一瞬があるので、そのとき一言半句をつかむ。つかんだらすかさず眼をそらさなければいけない。じろじろ眺めていたらたちまち指紋でくもってしまうか、粉末になって散ってしまうかだ」、という作法で(おそらく)採集された言葉で書かれた、緊張感いっぱいの小説。
夏の闇 (1972年) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (1972年)より
B000J95UVQ
No.45
(4pt)

「すりきれかかってるんだ」

『輝ける闇』の続編ということですが、かなり雰囲気は違います。戦場で虐殺される寸前の体験をした「私」は、10年後、「性か食か排泄のためにしかソファからおりな」い、すりきれかかった引きこもり人間になっています。
「たちどまってじっと凝視していたらたちまち崩壊してしまう。ときたま何かハッとする一瞬があるので、そのとき一言半句をつかむ。つかんだらすかさず眼をそらさなければいけない。じろじろ眺めていたらたちまち指紋でくもってしまうか、粉末になって散ってしまうかだ」、という作法で(おそらく)採集された言葉で書かれた、緊張感いっぱいの小説。
夏の闇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103