ミーナの行進

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ミーナの行進の評価:

4.43/5点 レビュー 87件。 C ランク

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平均点4.43pt

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全144件 141〜144 8/8ページ
No.4
(5pt)

懐かしさと不思議な世界

家庭の事情で預けられた伯母の家は山の上の大きな洋館で、ドイツ人のローザー伯母さん、その血を引くハンサムな伯父は会社社長、入退院を繰り返す文学少女のミーナ、お手伝いの米田さん、庭師の小林さんが住む。

大きな庭は以前は動物園で池にコビトカバのぽち子が住んでいる。虚弱なミーナはこのカバに乗ってなんと小学校に通うのである。

これがこの本の題名のミーナの行進である。

不幸な家庭の苦労話かと思いきや考えられない異世界に迷い込んだ少女の話となる。

 一方、作者の説明やあとがきが無いので実際にあったことなのか疑問に思いつつ時代の背景は1972年、山陽新幹線開通やミュウヘンオリンピックなど現実の話と照合され、それぞれのエピソードが同時代に生きていた自分の思い出と重なり懐かしさに登場人物が現実社会に引き戻され、親近感を持ってしまう不思議な世界を著者は作り出している。

文章のところどころにそんな主人公や登場人物の住む洋館での暮らしがもう今では存在しないと書かれている。そのためマッチ箱の挿絵で物語を作り出す少女のミーナが死んでしまうのではないか、死なないでくれと祈りつつ緊張感を持って読み終えることになった。

すべての登場人物の暖かく個性的な人間像(動物もいた)が、ゆっくりとしたリズムで描かれ形や命のあるものの終焉を生きている者が宝物としてゆくそんな物語であった。

読者の私は今でも、物語が本当にあったことなのか疑問のまますごしている。フレッシーって本当に存在したのだろうか........

おさるの車掌のサブロウのくだりは三浦綾子さんの「塩狩峠」を思い出しました。(北海道人なので)
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.3
(5pt)

懐かしさと不思議な世界

家庭の事情で預けられた伯母の家は山の上の大きな洋館で、ドイツ人のローザー伯母さん、その血を引くハンサムな伯父は会社社長、入退院を繰り返す文学少女のミーナ、お手伝いの米田さん、庭師の小林さんが住む。

大きな庭は以前は動物園で池にコビトカバのぽち子が住んでいる。虚弱なミーナはこのカバに乗ってなんと小学校に通うのである。

これがこの本の題名のミーナの行進である。

不幸な家庭の苦労話かと思いきや考えられない異世界に迷い込んだ少女の話となる。

 一方、作者の説明やあとがきが無いので実際にあったことなのか疑問に思いつつ時代の背景は1972年、山陽新幹線開通やミュウヘンオリンピックなど現実の話と照合され、それぞれのエピソードが同時代に生きていた自分の思い出と重なり懐かしさに登場人物が現実社会に引き戻され、親近感を持ってしまう不思議な世界を著者は作り出している。

文章のところどころにそんな主人公や登場人物の住む洋館での暮らしがもう今では存在しないと書かれている。そのためマッチ箱の挿絵で物語を作り出す少女のミーナが死んでしまうのではないか、死なないでくれと祈りつつ緊張感を持って読み終えることになった。

すべての登場人物の暖かく個性的な人間像(動物もいた)が、ゆっくりとしたリズムで描かれ形や命のあるものの終焉を生きている者が宝物としてゆくそんな物語であった。

読者の私は今でも、物語が本当にあったことなのか疑問のまますごしている。フレッシーって本当に存在したのだろうか........

おさるの車掌のサブロウのくだりは三浦綾子さんの「塩狩峠」を思い出しました。(北海道人なので)
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.2
(5pt)

セピア色の懐かしさを持つ大人のための童話かも

新聞連載時から興味を持って読んだ作品。関西が舞台。大人子供の世界。お決まりの病弱な少女。そこに居候する主人公。異国の香りのする街。お手伝いさんのいる風景。紳士と淑女の会話。憧れと郷愁、葉巻の紫煙と光線浴とフレッシー。不思議な動物園。読書とマッチ箱。ホテルが出前をする豪華な食事と銀食器のきらめき。

 ひと昔もふた昔も前の少女漫画のような、ロマンチックジュブナイルのような、それでいて地味なトーンと色彩を持った作品である。

 やや唐突な終わり方をするが、成長したミーナと主人公に思わず寄り添っている自分と、「時代」を感じることだろう。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.1
(5pt)

セピア色の懐かしさを持つ大人のための童話かも

新聞連載時から興味を持って読んだ作品。関西が舞台。大人子供の世界。お決まりの病弱な少女。そこに居候する主人公。異国の香りのする街。お手伝いさんのいる風景。紳士と淑女の会話。憧れと郷愁、葉巻の紫煙と光線浴とフレッシー。不思議な動物園。読書とマッチ箱。ホテルが出前をする豪華な食事と銀食器のきらめき。

 ひと昔もふた昔も前の少女漫画のような、ロマンチックジュブナイルのような、それでいて地味なトーンと色彩を持った作品である。

 やや唐突な終わり方をするが、成長したミーナと主人公に思わず寄り添っている自分と、「時代」を感じることだろう。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584