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密封
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密封の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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居眠り磐音シリーズが終わり暫らく時代小説を読む気がしなくなっていたが、また面白い作品に出会って しまった。為政者、権力者の腹の内や彼らにすり寄る者、利用される者の打算など人間の狡猾さがいやらし くて面白い。中盤あたりからもうページをめくる手が止まらなかった。夜中まで一気読み。願わくば準主人 公・柊の剣技は絶対的な強さを示してほしかった。著者の剣劇シーンの描写は迫力あるだけに、もったいな く、またスカッとしたかった。 | ||||
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日本の歴史に疎く、時代物は基本読んでこなかったのだが、今回はこのシリーズに挑戦。 一巻目だけあって、人物紹介にかなりウェイトがさかれているが、それ以外に江戸時代の風俗・制度等について実に詳しく説明が入る。 聞きなれない単語一つ一つに対しても説明が入るのでとても分かりやすい。 いかに江戸の爛熟期がこちらの思っていた武家社会ではなく、商人社会になっていたがが理解できる。 さらに将軍や御三家、様々な旗本のかかわりや因縁も詳しく説明してくれるので、下知識がなくても十分に楽しめた。 そして何より練りこまれたプロット、登場人物のキャラの魅力が相まって一気にラストまで聴き終わった。 惜しむらくは、Audibleだと聞くことしかできないので、キャストの一覧とかが無く、歴史オンチの私は途中で人物の関わりが分からなくなってしまった事。 逆に歴史好きの人であれば、この作者の持つ膨大な蘊蓄に触れられ、歴史の片隅の創作を大いに楽しめると思う。 | ||||
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内容的には面白い方ですがおんなじ説明が何度何度も出てきて五月蝿い。 団子出す度に律儀屋の説明なんかいらん。 奥右筆の説明も最初だけで良い。 覚ぜんの説明は巻頭の登場人物があるから不要! なんだろうページ数稼ごうとしてるのかなぁ? もっとスッキリと書いてほしい。 | ||||
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Audibleで初めてききましたが、大変面白く、夢中になりました。 | ||||
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開府200年弱、11代家斉(在位1787-1837)の時代。(これ以降4代、100年弱1867年大政奉還) 新たな世界体制が始まりつつある時代でもある。(アメリカ初代大統領ワシントン(在位1789-1801)) アジアに対する西欧の関心は専ら内政混乱の清に向かっていた。 この時代の日本人は単一民族としての自我意識をある程度持っていたと思うが、清は多数派の漢民族を筆頭に多民族国家。 清が中国を統治するのは、徳川が日本を統治するよりも遥かに困難だったことは、素人にも想像できる。 そんな世界情勢の中での平和な日本の時代。 奥右筆という役職から、時の権力の関心事が垣間見えて面白い。 幕藩体制という小さなコップの中だけでの優位性を競い合うことに終始させることで徳川の安定を守っていたと解釈しました。 この時代に幕府が世界情勢にもう少し目を向けた課題設定をして対処していたら、今の日本や世界はどうなっていたのだろう? しかし非現実的ですね。人間(日本人?)は、目先のことが最大の関心事ですから。 幕末の人々もペリーが来て初めて、世界との関わりが目先の関心事になって右往左往した。 事前に世界情勢を知らなかったからこそ、”攘夷”なんて意見が一時的にせよまかり通った。 書評から外れてすみません。 いずれにしても300年も前のことを、その空気感も含めて伝えてくれるよい作品だと思いました。 | ||||
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時代小説を数多く読んでいるが、勘定吟味役や奥右筆など一見堅苦しく思える役職を主人公にあてながらまるで剣客ものを読んでいるかのごとくのめり込んでしまう、いやのめり込ませる筆者作品はまさに秀逸。本シリーズはまだ一巻目だが、一気に読みたい作品。時代小説ファンなら絶対に納得の一冊だと思う。 | ||||
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祐筆なんて、殿様の代わりに手紙を書く人、という程度の 認識しかなかったが、こういう仕事をしていたのか。 幕府のいろんな文書に目を通すのふぁ仕事だから、機密に 触れることもある。前例踏襲の世界だから、過去の事例を 調べるのも仕事であるし、自分が関心を持った事件の顛末を 仕事中に調べることもできる。そうやっているうちに、知って はいけないことを知り、命を狙われることになる。 本書のシリーズは文庫本で全12巻あり、完結しており、 それを最後まで読んだので、全体を通してレビューを書く べきであろうと思うが、ともかく、面白い。テレビで放映 して欲しい。 | ||||
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上田秀人といえば、今や押しも押されぬ時代小説の雄の一人だろう。 次々にシリーズ物を書いていて、どれも人気のようだが、 中でも評価が高くて代表作のように言われているのが、 この奥右筆秘帳のシリーズである。 奥右筆というのは幕府の重要書類を一手に扱う役職らしい。 ということはそこには当然のようにいろいろキナ臭い書類があり、 過去の事件やら陰謀やらが浮き彫りになるという仕掛けだ。 この聞きなれない役職の他にも、 上田秀人の小説には、やれ斬馬刀がどうとか、勘定吟味役とか、 留守居役とか、お髭番とか、御広敷用人とか あまり聞き慣れないものが次々に登場するが、 そうしてこれまであまり日の目を見なかった 江戸時代の役職に光を当てたのもこの作家の功績だろう。 同時にそれは、この作家が相当な日本史オタクであることを証言するわけで 聞けば、本業?は歯医者さんだというが よほど歴史が好きで、かつまたそういうウンチクを傾けつつ物語を作るのも とても好きな作家なのだろうと察せられる。 徳川裏面史ともいえる政治的陰謀のやりとりと、 剣のアクションとの両面があるのもこの作家の特徴である。 ここでも、奥右筆が剣に達者というのも考えにくいわけだし、 秘密を嗅ぎつけたために狙われる奥右筆を、 若き剣士が守るという展開になる。 そうして主人公の剣士が若くて、 才能はすごいが多少未完成、というのもこの作家によくあるパタンだろう。 それが物足りないと感じるか、 あるいは成長が楽しみと感じるかは多少とも好みの差があるだろうが、 先への興味が増す要素であるのは間違いない。 ここで描かれる陰謀はかなり込み入っていて、 いろんな集団、組織が関わっている。 正直、ここまでやられると私などは少し面倒になって、 くどくどしく感じる思いがないわけではない。 しかし、一方でこういう陰謀ものが好きな読者には まさに醍醐味と感じられるものでもあろう。 多少くどく感じられても面白さは否定出来ないわけで これでもかとばかりにそれまでの要素が収斂する結末部は やはり少々やり過ぎ感があるにしても、 読むのをやめられない感じで楽しめる。 何しろ話が大きい上にいろんな絡みがあるから 一巻目が終わっても、何か解決したというよりまだまだ発端程度だ。 それがじれったくもあるが、うまくハマれば、 先にずっと楽しみが待っているというシリーズになりそうだ。 | ||||
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設定や人物の魅力など素晴らしい。 あまりに面白くて一晩で読み終わりました。 | ||||
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シリーズも巻数を重ねていたので、人気があるんだなぁとずっと気になっていた本です。 奥右筆組頭の立花併右衛門と隣家の旗本の次男柊衛悟の二人が主人公。将軍家をめぐるドロドロした政治が舞台の物語なので、併右衛門の頭脳や老獪さが光りますが、衛悟の爽やかさと剣戟シーンの緊迫感が物語の楽しさを倍増させています。 人気があるのもよくわかります。シリーズ全体を通じて読むと、作品ごとに登場人物の立場や言い様が変わるので、おいおいと突っ込みたくなることもありますが、そこはまぁご愛嬌かなと思います。 | ||||
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一作目がそのシリーズを決定ずける。奥右筆という設定がいい。権力の裏側に接するその役目を上手く使っている。 物語はまだはじまったばかり次はどうなる? | ||||
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【ネタばれ注意】 緊迫感で一気に読ませます。 ダブル主人公で、奥祐筆の立花併右衛門が「頭脳」隣家の次男柊衛悟が「剣」をそれぞれ受け持ち、「陰謀パート」と「戦闘パート」を両輪にして話が進んでいきます。 奥祐筆という仕事の内容も興味深く、ドキドキハラハラしながら読了。 不満点は、次巻以降に続く(この巻で解決されない)事柄がいくつもあること。その点で星マイナス一つ。 | ||||
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奥右筆という存在への好奇心から読んだ。将軍家の権力闘争と謎解きの面白さ。最後まで引き付けて離さない筆力は凄い。だが、こうしたドロドロの世界を読み続けるのは少々つらい。それを緩和させるには、瑞紀と衛悟のエピソードを膨らませるとかの配慮があっていい。佐伯泰英「密命」の吉宗と尾張の闘争と同じように、幾多の命のやり取りがここでも起きる。最近の時代小説はト書き的説明が多すぎるから、話の興が削がれる。今のところ2巻目までは読むつもりだ。 | ||||
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この物語の主人公は、奧右筆組頭の立花併右衛門とその隣家に住む「お控えどの」柊衛悟。 衛悟は剣の修行をしていて、強いけれど、最強ではなくて、 自分が全くかなわない相手と剣を合わせることになる。 時代小説で良く描かれる剣豪は、いつも最強でいるけれど、 衛悟はまだまだ成長途中。 だから、悩むこともあるし、相手が怖いし、もっと強くなりたいと思う。 そこがおもしろくて、長いシリーズの中で 少しずつ強くなっていって欲しいと思う。 解説の縄田一男サンも書いていたけれど、 「これで続きを読まずにおられようか。早くも二巻目が待ち遠しい」 | ||||
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