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おにぎりスタッバー



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【この小説が収録されている参考書籍】
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)

おにぎりスタッバーの評価: 3.92/5点 レビュー 24件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
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No.24:
(1pt)

駄文&駄文

西尾維新や入間人間を水で薄めたような文体。買って後悔しました^^;試し読みせずにアマレビュだけ見て購入したあの頃の俺を殺したい!
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831
No.23:
(4pt)

いろいろ突拍子も無い

キャラから設定からストーリーから。まあおもしろいんですけど。
文章もストーリーも途切れず進行します。切り替えが、一度でも読み直さないと分からない所があります。
ただ、読みづらいです。休みづらいです。斜め読みができない作品でしょう。タラタラ・ダラダラ進行が嫌いな人には最適かもしれません。
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
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No.22:
(5pt)

おにぎりにバックスタッブ(=Stab=突き刺す)

人生に手さぐりをしている全ての少年少女に捧ぐ(勝手に捧げるな)
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
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No.21:
(1pt)

つまらない

表紙や作品紹介から想像できる範囲を超えた物語でした。
こんなぶっ飛んでるとは。
そして何より文章が読みづらいです。
物語を読んでいるというよりは、
他人の日記を読んでいるような感じがしました。
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831
No.20:
(5pt)

マジカルピースメーカーは魔法のピースメーカーである。

この雰囲気はシャフトがアニメ化したらとてもしっくりきそうだと思う。概ねは、そのような感じの小説。文字がギッシリ詰まったところもすばらしい。それでいて読みにくくはなく、場景がスッと脳裏に浮かぶ確かな筆力。『学園キノ』をシリアスにしたらこういう物語になるのではないだろうか。だが何より、男を食いまくるヒロインがエロくてとてもよい。全裸でおにぎり食べてるシーンとかすごくいい。ぜひともビジュアル化してほしい。
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4041052831
No.19:
(4pt)

文章のゲリラ豪雨やー!

テレビのCMをぼーっと観るでもなしに眺めていたらなんかラノベの宣伝が始まって、あっこのナレーションの声きいたことあるなー誰だったかなーなんて思っていたら『おにぎりスタッバー』だって。えっ今おにぎりって言った? 
 最近はやりのグルメなお話なのかなーなんて思ったりしたけど、スタッバーってなんだよってそっちが気になったりなんかしたり。
 結局すぐにはこの本は買わなかったんだけど何回か本屋に行くうちにタイトル思い出しちゃって、本屋っていうかメロンブックスなんだけどブックスって入ってるし本屋って括りでも別にいいよね、っていうか本のことなんだけど。

 冒頭からこんな文章が結局のところ終わりまで続くから始めはうわクソだ、ハズレ本買っちゃったーうわーとか思ったけど、頑張って読んだ一章の続きを最近読み始めて犬が出てくるあたりから急に面白く感じるようになってきちゃって、読み終えてなんだかんだ満足しちゃったので続編も買おうかなって思ってる今日このごろ。

細かい説明もないし展開は急だしシリアスなシーンもちょくちょくある割には一瞬で終わるし、とにかくペースが早い感じなんだけどザーっと読んでバーっと消化していく感じ。難しいかな?
だけど僕的にはこのお話は、

好きです。

久々に楽しかったなーという読後感を味わえる一冊でした。
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No.18:
(5pt)

なんだこれはー!

溢れる言葉、駆け巡る思考。疾走する文体。真面目か不真面目かわからん設定。

どこまで飛んで行くんだーと、頭がパニックしそうになるとちゃんと着地する。不思議、不思議。

魔法使いモノだから?青春モノだから?いやはや凄い書き手さんです。大好きです。
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4041052831
No.17:
(5pt)

開幕6ページだけでいいからまず読んでみて

最初、冒頭から詰まりに詰まった文字を見て「ウッ」てなるかもしれないけど、とにかくまず6ページ読んでみてください。そこまでいけば「ええっ!」てなってあとはもう止まらないから。
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4041052831
No.16:
(1pt)

なんだこれは…

気持ちの悪い独白か電波か得体のしれないものが羅列されたこれはなんだ?
内容は怪文書以下の超展開だわ、キャラは総じて気持ち悪いは、文章は個性では説明できない難文だわで
なろうの最底辺でもこれよりは読めるぞ。。
こんなものを出版角川も弾がねぇのか?

結論、金と時間の無駄だった
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4041052831
No.15:
(2pt)

絵に釣られて購入しました。かわいくて良いですね。

でレビュー。
話し言葉が主体の文体のせいか普通に読んでてもなぜか自然と斜め読みになりますね。いつの間にか目だけが文字の羅列を追っていて内容が入ってこない。何度も読み返しちゃう。
まるで人の自分語りを延々と聞かされて、それを流し聞きしてる時のような感覚。またはテレビを流し見してここなんだっけ、とシーンを巻き戻すあの感じ。
こういうスタイルも一つのやり方だと思います。が私にはどうも五感が拒絶する文体でした。
女の子が読むとスラスラいけそうと思いました。
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4041052831
No.14:
(3pt)

アズとサワメグは最高!

個性的な文体や世界観など好みがハッキリ分かれそうな作品ですねw

冒頭は省エネ系ヒロインの普通の学園ものかと思ってたらまさかの人喰い!
魔法少女が出てきたりとそこまでは非常に良かったのですが、
センパイが勇者だったり、松川さんにネジ君も・・・

主要キャラ全員が能力者で異能力ものに成り下がってしまいましたね。。。そこだけが非常に残念です。
せめてセンパイだけでも一般人がよかったのでは?

それでもメインは『青春』でしたし、意外と読みやすい文章に独特な世界観と個性的なキャラクター達、
ここで高評価なのもわかりますw
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No.13:
(5pt)

青春だなー

西尾維新、特に戯言シリーズに青春を捧げた人には、懐かしいと思う。良い。
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4041052831
No.12:
(1pt)

…。

読みにくい。ただそれだけ。なぜレビュー高いのかわからないよ…
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No.11:
(2pt)

何これ…

絵柄に惹かれて購入。
タイトルの意味は分からないけど、おにぎりと女の子が出てくるほんわかした話なんだろうなと。

文体独特だけどスイスイ読めて面白いなーと思っていたらいきなり主人公が人間を食べました…。
物理的に。
いやいやいや。何なんすかこれ。
引きますよ。
なんで評価高いんですか、これ…
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831
No.10:
(5pt)

こんなページ数で足りるか!と言わんばかりの文字の奔流。なのに読みやすい。

ぶっちゃけ最初に読んだ時、何だこれ.....と困惑した覚えがある。
おっそろしい文字の密度と途切れない語り口、のわりに何故かスラスラ頭に入る文章。個人的な感覚だが、WEB版より更に読みやすいような気がする。
ジャンルだのラノベだのを全て投げ捨てて読むと非常に楽しい。
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831
No.9:
(5pt)

Amazon カスタマー

新鮮でした。絵師さんのお勧めで購入して読んで、長いかなーと思ったらあっとゆう間でした。
ありきたりそうでない所がついつい先まで読みたいと思わせられました、大澤さんが好きになった作品です、お勧めです!
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4041052831
No.8:
(5pt)

すごい。これはすごいとしか言いようがない。

どうすごいかは色々なサブカル方面視点で他の人が解説されていると思うので、すごい、買うべし、紙でも電子でも買うべしとだけ書いたうえで、よろしくない点をあえて書いてみよう。

amazonの書籍説明は、本体の裏表紙にもかかれているあおり文なのだが、これがよろしくない。
いや間違ったことは書いていないのだが、男性視点であり、これは多分この作品の本質を表現できていない。
スニーカー文庫というレーベルの事情で、男性読者寄せが必要だったのではないかと思うのだが、これはパッケージとしてのまとまりを欠いているように思う。
書いてある内容は悪くないし、これはこれで、ああそうだな、そうだよね、なんだけど、そうじゃないのそこをフックにしてどうこうするという作品じゃないの、一本釣りして欲しいの、大人の事情的なのが見えるのは嫌なの。
そんな感じ。

次に帯。
情報量の多さを表現したかったのだろう。だが、これは何かが違う。
帯では言葉は平面、すなわち二次元に展開されている。
本文は一本の流れ、一次元の怒涛のポップなセンテンスのストリーミングがワオなのである。ワオワオ。
だから違う作りの何かを見せられている印象を受ける。
鑑定団に出したら、作風は似せているけれどこの当時は実はこうじゃなかったんですとか先生に言われそう。
ちょっと違う。

表紙のイラストがものすごくよい。キャラデザとしても成功している。
しかし他の女子ふたりのイラスト、というか、キャラデザはこれでよいのか、ちょっと疑問。
サワメグの服装とか、ちょっとやりすぎじゃない?間違えちゃってない?感がある。
あ、それでいいのか。彼女は、ちょと間違えちゃってるのか。そうか。じゃあいいや。
おでこの表情付けは、この表情するようになったのはおでこ隠すようになってからじゃないの?どうなの?とか思った。
それとも最初から実はこんなんだったの?そうなの?

そしてそもそも、これスニーカー文庫でよかったんだろうか。
もっとでかい判型にして、サブカル層を狙い撃ちしなくてよかったんだろうか。
という、ウェブ小説に必ずついてまわる懸念はある。

というか、サブカル系読者はいまでも文庫ラノベを読んでいるのだろうか。
そもそもサブカル系読者は、いまは何を読んでいるのだろうか。
などということも思った。
つまり、マーケティングですな。マーケティングで、勝負できているのかなーどうなのかなー大丈夫なのかー。
いやでも、この作品は、残るべき作品ですよ。
もはや、これ単体でカルチャー。
他に言いようがない。
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831
No.7:
(5pt)

イケてない女子高生の息苦しい現実と虚構を軽やかに越境し続ける恋の物語。虚実の被膜をあっさり飛び越えさせる魔術的文体が実に個性的。

10年ぐらい前に豊島ミホの「底辺女子高生」を読んだ時には
「世の中にこんな息苦しい世界で生きている連中がいるのか」と驚愕したものだけど、
その「イケてる・イケてない」という記号的な、マスメディア的虚構が現実を侵食・支配している様な
女子高生の世界で息を潜める様に生きているイケてない女子高生の物語。

主人公である中萱梓は高校一年生、入学で出遅れた上に「男漁りを繰り返している」という噂のお陰で
教室での話し相手は魔法少女(自称)であるサワメグだけ。
家族は年中お金(多い時は10万ぐらい)だけ置いて娘を放置したまま家を空けている
何の仕事をしているか分からない母親(整理能力ゼロ)のみ。
学校に持っていく「おからハンバーグ」に「きんぴらごぼう」とベージュ一色の弁当が象徴する
ベージュ色の青春を送るものの見事に「イケてない女子高生」。
しかも状況はクラス内スクールカーストのトップに位置する松川さんに敵視を受けてさらに悪化中。
その原因は松川さんと同じ吹奏楽部で綺麗な顎のラインで女子に大人気の穂高先輩。

事の起こりは放課後一人でフラフラと大好物のカスタードクリームのクレープ(これまたベージュ色)を
パクつきながら街を歩いている所を何故かパンク兄ちゃんに
「男食ってるでしょ?そういうの俺らもプロだから困るの」と絡まれた所を
穂高先輩に助けられた所から。

何故かしつこく追ってくるパンクは先回りして梓の家に。
バタフライナイフを取り出してガチンコで命を狙ってきたパンクを前に
絶体絶命の危機に陥った梓を救ったのは台所に包丁と並べて母が仕舞っていたエクスカリバーで
パンクをぐっさり刺した穂高先輩だった。
取りあえず助かったものの目の前に転がるパンクの死体…

すげえ懐かしい世界だな、と
うーん、豊島ミホの「底辺女子高生」はせいぜい10年前だけど、
この小説の起源は…90年代じゃないのかなあ?
女子高生が自分の使用済みパンツをブルセラショップに売っていると報道され
宮台真司が「現実の虚構化」みたいなフレーズで売り出していたあの時代辺り。

パンツを買う側の存在は綺麗さっぱりマスキングされ、
後に残ったのは「女子高生」という経済的価値に置き換え可能なブランド。
で、その女子高生はイケてなくてはならない、イケてない女子高生は罪である、
イケてない女子高生を目指さない女子高生などもっての外である…という有形無形の圧力に
絡めとられて窒息寸前の世界で生きる女子高生がプッツンするのは当たり前。
一人一人の個性も無視して「女子高生」という記号に縛られるなんて冗談じゃない。
ベージュ色の青春で何が悪い…という梓のリアル女子高生的憂悶が本作のベースにある。

資本主義を操り、「イケてる女子高生を目指せ」、「恋人作れ」、「クリスマスは二人で過ごせ」と
圧力を掛けてくる大人だけでも鬱陶しいのに、
同じ教室内で「イケてる度」で勝手にランキング化しスクールカーストなんてものをこさえて
「お友だち(支配関係あり)」の数で勢力を争う同級生が更に鬱陶しい。

現実世界の豊島ミホは秋田から大阪、果ては和歌山まで家出しちゃったけど
本作の主人公・梓はこの息苦しい現実を飛び越えて虚構の世界に飛んで行ってしまうのである。
それも現実と虚構は地続きであるかの如くスタスタと踏み越えていってしまうのである。
そこでは家にエクスカリバーが置いてあるのも当たり前だし、
ただ一人のお友だちであるサワメグが髪の綺麗な魔法少女であるのも不思議じゃない。
そして梓が「女子高生」である自分を当たり前のように金で買おうとする男どもを
頭からボリボリ食べてしまってもおかしくない。
(「女子高生は金に換えられて当たり前」って価値観を疑いもしない男どもが
梓に代表されるリアル女子高生の一番の敵であるって事を考えれば、
本当に頭からボリボリ食っちゃいたいだろうし)

この虚実の被膜をあっさり飛び越える梓の大冒険を可能にしたのが作者である大澤めぐみの
超個性的な文体。
改行がほとんど無い活字がページを埋め尽くす女子高生の自意識ダダ漏れ一人語り。
今まで先輩と逃避行をしていたと思ったら、改行無しでクラスメイトと昼飯を食べながら駄弁っている場面に
何の予告も無しに飛躍する「今が何時か、此処が何処か」が一瞬掴めなくなり
読者が無重力状態に放出される様なクセの塊みたいな文体なのだけど、
この文体無しに梓の現実も虚構も一緒くたに飲み干した様な越境ぶりは表現不能かと。

それじゃ出鱈目なハチャメチャ冒険物語なのか、と言えばさにあらず。
どこまでも軸足はリアルの側に、一人の肉体も個性も持つ女子高生・中萱梓の恋に置かれているのである。
結局、梓が対峙するスクールカーストの女王様相手の恋の鞘当ても、
イケてない女子高生を追い込むクリスマスの襲来も、
穂高先輩の目指す進路に立ち塞がる学資の問題も、
どこまで行っても現実なんである。

この地に足の着いた、どこまで行っても無力なガキンチョである事を突き付けられた上で
それでも生きていかなきゃならない「終わりなき日常」を「女子高生」という記号の侵食相手に
「えいや、えいや」と戦い続けるリアル女子高生・梓の姿を描き続けたからこそ
最後の一行に込めた梓の一人のティーンエイジ女子としては死ぬほど覚悟を決めた
(宮台真司に言わせれば自己の存在を賭けた「ナンパ的行為」であろうところの)告白が決まるのである。
うん、実に素晴らしい。

ほんっとにここまでリアルで赤裸々な青春を描いちゃうとか大澤めぐみって新人は
…うーん、なんだろう…うまい表現が思いつかないが「化け物」だな。
どう考えても今のライトノベルの枠に収まらないであろう破格の作家が出てきた事に興奮を抑えきれない。

あと何年ライトノベルのカテゴリーで本を書いてくれるか分からないが、
下手すりゃ何年後かに一般の文学賞取っててもおかしくないが、
この恐るべき才能をデビューさせてライトノベルの枠を爆破粉砕したスニーカー文庫に拍手をしておこう。
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831
No.6:
(5pt)

「おにぎりスタッバー」は自意識や恋の痛みにスーッと効いてくれる… これはありがたい…

「青春」と「魔法」
それはライトノベルの王道の組み合わせの一つ。
容姿頭脳ともに平凡で、友達の少ない主人公が、ひょんな事から「魔法」や「呪い」蔓延る超自然的な世界の扉を開いてしまい、そこで「運命の相手」と出会って……
そんな物語の導入は古今東西、多くの若者たちの心を鷲づかみにし続けてきた。
何故人類は、太古の時代から青春と魔法に惹かれ続けるのか?
それは、その二つの根幹にある「持て余した自意識」というテーマに拠る物ではないだろうか?
青春とは肥大化した自意識に向き合う時期であり、魔法への夢想は自意識の拡散先の一つなのではないか?

「おにぎりスタッバー」は一見して「青春と魔法」の王道ラブコメかもしれない、しかしその実は「自意識との向き合い」という濃厚な主題が根底にある。
 

主人公「中萱梓」は、何処にでもいるちょっと地味目の女子高校生。唯一の特徴は「援助交際をしている」という不名誉な噂を立てられていること。
妙に達観した性格が災いし、ちょっと孤独な学校生活を送っていた彼女は、ある日ひょんな出来事からイケメン先輩「日下部穂高」さんを意識するようになる。
梓は唯一の友達「サワメグ」と二人でイケメン穂高先輩についてのトークでキャーキャー盛り上がる日々を送っていると、突然パンクスな男から「じゃあ、とりあえず死んどく?」と命を狙われるようになって……?
そこから先は魔法少女にエクスカリバー、H&Mにポップティーン、果ては東京ドーム一杯分のカスタードクリームケーキと、まるでひっくり返したおもちゃ箱のような怒涛の物語が、圧倒的な文章量で繰り広げられる。

突拍子の無いストーリー展開に、やたら凝った哲学的な世界観設定、途切れることの無い女子力な思考、濃縮ジュースの様な濃さと存在感を兼ね備えたキャラクター達、そして説教臭い長文セリフの数々。
本来同居し得ないそれらの要素を、独特なリズム感溢れる文章によって、「持て余した自意識」というテーマに向かって一つに縒り纏められた本作。
その脅威のバランス感覚は筆舌にし難く、私にはとても表現する事ができないので、是非読んで味わってみて欲しい。

「恋」や「夢」や「地位」や「環境」によって、肥大化した自意識が悲鳴を上げているそこの貴方。
ひょっとしたら、この本は貴方の自意識を解きほぐす触媒となるかも?
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831
No.5:
(5pt)

ダダ漏れるJKの脳内思考!

冒頭みっちみちに詰まった文字の圧力に最初は驚くかもしれませんが、見た目に反してドンドン読み進められます。むしろ気が付いたら読み終わってるくらいです。この謎のジェットコースター感をぜひ味わって欲しい。
ラストがなんともニクいです。
カクヨム版からこの作品は追っていましたが、縦書きになったことにより圧倒的に読みやすくなっています。
横書きのWeb小説ではとっつきにくく感じた人にこそ書籍版は読んでもらいたいかも。
おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)より
4041052831

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