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この長い夜のために
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この長い夜のためにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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マクラウド兄弟シリーズ11弾、最終話。ここ数巻続いていたパラノーマルではなく、再びほぼリアリティな暴力社会が背景のロマンティック・サスペンスです。 スヴェティは#5『過ちの夜の果てに』から登場しており、ストーリーや他の登場人物も今作品と繋がっているので、そちらを読んでからの方が理解しやすいです。当時12歳のスヴェティは、ウクライナで父親を殺害された後、誘拐・監禁され、強制的に臓器提供させられる寸前で救出されました。 サムは#8『朝まではこのままで』から刑事役で登場。スヴェティにはとても冷たくあしらわれていました。 スヴェティは現在24歳、人身売買反対活動家の仕事でしばらくヨーロッパへ行くことになったので、その前に実は本心では惹かれていたサムの家を訪れ、思い出作りに熱い夜を過ごします(表紙カバーや内容紹介の「誰かが侵入しているのに気づき」は誤り) サムのところから帰宅した直後に何者かに拉致され、わけのわからないことを「吐け」と脅され殺されそうになりますが、危ういところでサムに救出されます。 ボディガードに立候補した休職中のサムとともに予定通りイタリアへ渡りますが、いくつかのことから、6年前に自殺とされていた母親の死因が疑わしいものになり、そうしているうちにふたりは大きな陰謀に巻き込まれていきます。 スヴェティの言動、態度、行動に共感できませんでした。 12年前のトラウマから未だ抜け出せず、サムに冷たく当たる理由が明かされても説得力が今一つ。9歳年上のサムを見下した態度が不愉快でした。12歳のときは頑張り屋で本当にいい子だったのに…。 対するサムは「怒りっぽくて高慢なきみが好き」とか言って“完全M”。こんな男いるか⁉ 特にインパクトがないサムを、魅力アップするために大金持ちという設定にしたように思いました。 タマラ(タム)はほとんど邪魔なだけの存在。 #5で悪鬼ゾグロを殺してくれたかわいそうな手下のパヴェルは、私の中ではちょっといい人で終了していたのですが、ここではとんでもない悪人になり下がっています。 そして中盤過ぎまでホットシーンの繰り返し。私は本来好きですが、え?また?と思うほど。言い合いしても即セックスするところにはちょっと違和感で、普通は寄るな触るなでしょ、とも。 終盤でシビアなサスペンスがバタバタと起こり、ようやく本番で、そこはおもしろかったです。 エピローグでは今までの登場人物全員のようすが描かれています。 スヴェティは反省することはしますが、ラストの行動がせめて違っていたらもっとよかったのにと思いました。 以前から私にとってシャノンの描くヒロインは当たり外れが大きいのですが、大作シリーズ・フィナーレのここにきてこうとは…。 | ||||
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