秘めた情事が終わるとき
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ヤングアダルトやロマンス作品では絶大な人気という、アメリカの女性作家の初サスペンス作。売れない女性作家がベストセラー作家(女性)の夫から共著者になるよう依頼され、その豪邸に行き資料を探していてベストセラー作家の自伝を見つけたことから疑心暗鬼にとらわれていくという、サスペンス・ロマンスである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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コリーン・フーヴァーの『秘めた情事が終わるとき』 (二見文庫)を読了。 (こんな内容)→無名作家ローウェンのもとに、ベストセラー作家ヴェリティの共著者として大人気シリーズの執筆をしてほしいとの依頼が舞い込んだ。ヴェリティは少し前に事故に遭い、今はほぼ寝たきりだという。夢のようなオファーだけれど、疑念も浮かぶ。なぜ、この私に? だが顔を合わせたヴェリティの夫ジェレミーは魅力的な紳士で、熱心に口説かれるまま、彼らの家に住み込んで執筆することに同意してしまう。早速資料を整理していると、ヴェリティの自叙伝らしき紙の束を見つけるが、そこには驚愕の事実が…。 ------------------------ 昨日(土曜日)、出かけた車中で読み出したのだが‥‥。面白い(&エロい&怖い?)。昨夜眠る前に300頁ぐらいまで読み終えていた。一気に昨晩中に読了できるかなと思ったのだが‥‥。 なんとなく夜一人で読むのが怖そう? ということでいつも通りに寝た。 朝起きて一気に読了と思ったが‥‥。外はまだ暗い。夜と同じ。「書類の整理」をしながらチビチビと読み、夜が明けたあとに読了できるスピードで読書再開。 ファック、フェラチオなんて言葉がしばしば出てくるのはいいとして、 (こんな内容)にある通りの物語。ハッピーエンド? いや、そのあとに、どんでん返しがあり、さらなるハッピーエンド? 終りよければ全て良し? ザッツオールライトの物語? まぁ、細かいところをチェックすると「?」のところもある感じだが、娯楽小説としてはまずまずの出来。 ベストセラー作家を妻にもった男。夫婦の愛の絆が子供が生まれることによって‥‥。暗澹たる世界に引きずり込まれていく? ハハハとヒェー!とフフフ!の世界‥‥。人間、ジキルとハイド‥‥。さまざまな読後感が浮かんだ。 それにしても身近にいる赤の他人の「怖い配偶者」‥‥。寝室にはカギをつけて寝る方がいいかも? この本を読んだあとは、リチャード・ワイズマンの『よく眠るための科学が教える10の秘密』 (文藝春秋)を読むといいかも? | ||||
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ロマンス小説とカテゴライズすることで男性読者を遠ざけるのが、あまりにももったいない小説がある。 この小説がまさにそれ。 出版社は半分の読者を失っていることを猛省してほしい。 いわゆる「嫌ミス」なのだろう。 後味がいいとは言い切れないサスペンスだが、とりあえず読者にすべての答えを提示してはくれる。 にもかかわらず、読後はすべての登場人物が(ほんのわき役でさえ)信じられなくなった。 サスペンスフルだが不快ではない。そのバランスも見事です。 | ||||
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筆力がないのか訳が軽いのか… 話もはぁ…うん、て感じ 想像で自分を悪く書くことを延々やる作家なんているかね…なんかリアリティーない 暇すぎない?売れっ子なのに 一人ひとりの魅力が私には感じられなかった | ||||
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ロマンス小説のように見えるタイトルとカバーに騙されてはいけない。これは二重三重の罠の張り巡らされたサスペンスであり、上質なミステリーである。なぜならこの作品は、作家の際立った文章力がなければ完成されるとこはないからだ。 交通事故で全身麻痺状態となった人気女流作家のシリーズの続きを書くために雇用されたローウェンは売れない作家。人づきあいが下手で、孤独で、自信もなく、ただ生活のためにライターとして生きようとしているところに転がり込んできたチャンスは、その後の彼女を暗闇の世界に引き込む招待状のようなものだった。 ローウェンが寝たきりになった売れっ子作家ヴェリティのシリーズを掻き継ぐために、資料を漁っていたところ、ヴェリティの自伝のような文書が発見される。その内容は、入れ子構造として読者の目に本作の一部として曝されるのだが、内容は、夫ジェレミーへの独占欲とともに、自らが生んだ子供たちへの憎悪の念が並べられる。ジェレミーが自分一人をでなく、子供たちに愛情を移してゆく現状が耐えられないのだ。 ローウェンのヴェリティ邸でのスリリングな日々と、ヴェリティの自伝の徐々に毒性を増してゆくエゴイズムの怖さとが、交互に描かれるのだが、その盛り上げ方、文章力が凄い。『シャイニング』のような怖さ、とポルノ小説みたいなエロチックな描写、と地味で孤独な主人公ローウェンが惹かれてゆくジェレミーという魅力的な男の存在。 自分の中にある悪と、寝たきりの妻と介助する夫のなかに潜む真実の正邪を、確かめることのできないまま、ミステリアスで緊張感のある日々が綴られてゆく。最後には、驚きの真実が。どれが真実かわかりにくい懐疑心を抱いたまま全巻を読むことになる本書は、アマゾンプライムでドラマ化決定とのこと。このポルノシーン全開の小説が、そのまますべて映像化されるとはとても思えないが、大衆向けに処理された映像がそれなりに楽しみである。 きっとヒッチコックやブライアン・デ・パルマが映像化したら第一級の映画になるのだろう。作品としても本作、フレンチ・ノワールの味わいもあって決して悪くない。堂々の傑作である。 最後に、完全にスルーしていたこの作品を今月末のリモート読書会に取り上げてくださった翻訳ミステリー札幌読書会世話人の皆様に感謝を申し述べたい。 | ||||
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怖っっッッ‼︎真夜中に読んでいたため、「ページをめくるのが恐ろしい(でもめくる)」とブルブルしながら読み終わりました。首筋にじっとり冷たい汗をかくような読後感で、これは通常のロマンス枠には収まらない作品ですね。でもそこに愛も、ロマンスもちゃんとある。とても衝撃的な作品でした。Amazon primeで映像化されるとのこと、どんな風になるのか楽しみです。 | ||||
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