傲慢と善良

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評判

傲慢と善良の評価:

3.53/5点 レビュー 895件。 B ランク

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平均点3.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全638件 601〜620 31/32ページ
No.38
(3pt)

主役2人より

ちゃんとしてるけど、「華のないお嬢さん」の図が浮かんだ

「周囲」の感じの方に共感
特に「美奈子たち」。女同士の仁義として、告げ口はしない。けど、確かに釘刺したくなるわ。こりゃ

70%なのに遁走して、「破談」にされない自信はどこから発生するのかなあ?が、どこまでも気になった

真実の花垣に対する「嫌いじゃない」が、「(顔は)嫌いじゃない」にナチュラルに脳内変換されてしまい、ここまで真面目に読んできたのに、残り3mm厚で一気に「コメディ脳」になってしまった

架は「ワゴンセールの中の掘り出し物」じゃなくて、「ワゴンセールの商品そのもの」になってしまった気がするし、二人だけの結婚式ってのも単純に「バツ悪い」を避けるってだけな気がした
↑初めから「二人だけ」って事だったなら話も別だが
どうせなら、バツ悪い相手勢ぞろいしたトコで「最上級の笑顔」でも見せりゃいいに
真実は全然変わってない気が、した。頑固でも何でもなくて「逃げ」が最優先事項だと決めた。感じ
とりあえず、架に友達からの誘いの声は掛んなくなるだろうなあー
まあ、結婚ってのは「変わる」事でもあるから↑はそれでいいんだろうが
今後は架の友人関係じゃなくて真実の友人関係の方で「家族ぐるみの付き合い」が展開されるんだろう
自分の方に引き寄せ切った真実の勝ち
どうにも架が真実に執着する気持ちが分からんかったが、1度デカい魚を逃がしたから、その恐怖が学習させたのか?引っ込みつかなくなった?「結婚したい」は良く分かった。けど、「君が好きです」が分からんかった

概ね楽しみました
傲慢と善良 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良 (朝日文庫)より
4022650591
No.37
(2pt)

婚活でも本当の愛は芽生えるんだよ、と言いたいんだろうけど

ネタバレ書評です。

婚活で出会った男女の話だけど、要するに
「運よく好みの男と出会えて幸せな結婚が出来ました」
というだけの物語。

二部構成になっている本作。
一部は失踪した婚約者を探す主人公・架が色々なひとと会話するだけで
数百ページ費やします。
会話だけで物語を進めていく、登場人物の心理描写をするというのは
この著者の十八番なのですが、さすがに食傷気味に。
こっちがはっとするような言葉の表現やひとの心を描くのはうまいっちゃあ
うまいし、会話なしで地の文だけで物語を書かせるとつまらない作家さんなので
これもひとつのスタイルだと受け入れるべきなのですが、
デビュー当時からほぼこのスタンスだと「少しは変わればいいのに」と
思ってしまう。

二部の真実視点での物語も、上述のとおり地の文での展開が主なので
読んでて退屈だった。「青空と逃げる」のキャラが出てきたけど、あれは私は
つまらなくて途中で投げ出したので「ああ、そういえばこんなひとたち出てきたな」
としか思わず。
真実の「キスしたくないひととは結婚出来ない」という言葉に、
ある昔のギャグ漫画の「人間性とはセッ〇ス出来ないわ」を思い出した。
確かに、人間性がたとえ素晴らしかろうと「オス」として見れなかったら
恋愛・結婚は無理だよなあとそこは納得した。
でも、そういう「生理的に受け付けなかったら無理」という当たり前のことを
著者が「傲慢」と書いてしまうのはどうなんだろうなあと。

タイトルにもなっている「傲慢」と「善良」という言葉が
作中随所に出てきますが、そこは敢えてその単語を使わず、読者に
「ああ、これが人間の傲慢・善良なところなんだろうな」と考えさせる形をとっても
よかったんじゃないかと思う。読者の想像力を奪ってしまうし、何よりちょっと
単純過ぎる気がしたので。

不思議に思った点が三つ。
悪意の塊みたいな女友達たちと、何故架は親しいのか。
そして一部では人間に対する鋭い洞察力を見せた架を、ラストで真実が
鈍感扱いしているのは何故か。
架は一体どういう心境の変化をたどって、嘘吐いて失踪までした真実のことを
改めて本気で好きになったのか。
納得いく描写がなく、正直詰めが甘いと思った。

ラストは二部である場所が出てきた時点で読めるし、
何だか三流少女漫画みたいで興醒め。
この著者はもっと書けるひとだと思っていたけれど、やっぱり初期ほどのものは
もう書けないんだなとがっかりした。
親子の確執とか田舎コンプレックスをテーマにするのもいい加減もういいよと
思ったし。辻村さんが過去にそういうことがあったんだろうか。

今の時代、出会いが少なくて婚活してる社会人は多いと思うけど、
そういうひとたちからやる気を奪いかねない話だなと思ってしまった。

あまりおすすめしません。
傲慢と善良 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良 (朝日文庫)より
4022650591
No.36
(3pt)

結末にしっくりきません

辻村さんの本が好きで、すべて単行本で買っています。
でも、この物語はしっくり来ませんでした。

相変わらず、心理描写は巧みで、一気読みさせる面白さ、言い換えれば「不穏さ」があります。辻村さんの本は、この不穏さが面白い。

でも、この本を含め、最近のいくつかの本に表現される、女性が女性を見るときの意地悪な視点に、少し辟易してきました。

あと、肝心な部分として……
★以下、ネタバレありです★

主人公の架が、真実の過去を辿り、最後、改めて真美を本当の意味で好きになる物語なのに、架がなぜあの過程を経て真美を本当に好きになったのか、わからない。真実に魅力を感じないのです。そこが致命的にしっくりこない部分でした。なのでラストがハッピーエンドでも感動がない。なので、ただ心理描写が巧みなだけの、心に響くものがない物語だと感じてしまいました。
同じ女性として、架の女友達のように、ただただ真実にイライラしているだけなのかなぁ……。だとしたら、読者を本気でイライラさせる人物を描写できるということで、辻村さんはやはり上手い作家だと思います。
傲慢と善良 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良 (朝日文庫)より
4022650591
No.35
(2pt)

前後半の構成が中途半端に感じてしまった

可も不可も無く。
ジャンルが分からない、ラブストーリーでもミステリーでもなく。
読み終わった後、清涼感を感じるとまでは行かないが、一定の安堵感を得た気にはなった。
二人の主人公のストーリーを分けたせいで、後半の真実のストーリーは中途半端な感情の揺れがリアリティなく
惰性で時間を追っているようで、ラストに向けての盛り上がりに欠けた印象だけが残った。
傲慢と善良 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良 (朝日文庫)より
4022650591
No.34
(1pt)

うーん、微妙。

作者買いしました。

読み進めながら、登場人物一人一人に一喜一憂できる、不思議な物語でした。「あぁ、こういう傲慢さ自分にもあるな」とか、「自分もこうだったな」と。

ですが、話の中盤辺り、真実に一度違和感を感じてしまってからは、ただたたつまらなかったです。序盤のハラハラ感や、女子トークのリアルさが、最後はお花畑のファンタジーになって終わった感じです。
傲慢と善良 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良 (朝日文庫)より
4022650591
No.33
(1pt)

失敗です

辻村さんは台詞まわしが好きなんだよなあ。この小説は純文学でも勿論ないし、それでいてやたら冗舌だし、冒頭仕掛けるお得意のミステリーがあざとく感じる程その後の展開がつまらない。なにより登場するキャラクターに魅力がない。これは致命的だった。辻村深月の長所を捨てて挑んだジャンル、って感じで、個人的に駄作。
傲慢と善良 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良 (朝日文庫)より
4022650591
No.32
(2pt)

中途半端。

作者は人間の汚い部分を見抜く能力に長けていると思うけど、それを包み込む寛容さはない。
人間賛歌を目指して失敗したような作品。
恐らく作者はヒロインと自分を重ねているようで、所謂リア充な女性が嫌いで堪らないらしい。
傲慢と善良が共存した地味な人間には同情をよせ擁護しつつ、一見派手な主人公の女友達には良い面が少しもないかのように描写している。
ミステリとしても先が読めるので特に驚きもなく、ラブストーリーとしても中途半端。
傲慢と善良 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良 (朝日文庫)より
4022650591
No.31
(3pt)

主人公の名前がね…

「しんじつ」と読める単語を主人公の名前にしているので、途中で何度も『しんじつ』…あ、違う『まみ』か。となってしまった。紛らわしいので、主人公の名前は真実じゃない方が話に集中できたかも。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.30
(3pt)

地方出身、婚活経験あり

私自身が地方出身で婚活経験があるため登場人物たちの心理描写には分かる分かる。あーいるいるこんな人。と思うなどしましたが...
[ネタバレ]
架がなぜ真美と結婚したのかが不思議でたまらないです。
まず、婚活の段階で架のようにリア充でスペック、ルックスが良ければ30代になっても若くて可愛いコとマッチングするし、消去法でも真美は残らないだろうと思うのです。
真美が誰もが振り返る美人ならわかる。でもどちらかといえばモテてこなかった。スクールカースト上位に属していただろう架と日陰の存在だっただろう真美は中学、高校のクラスメイトなら絶対に交わらなかった。真美が社会人になって変わったかといえばそうでもない。そんな2人に共通する話題って何だったんだろう。一体何が良くて架は真美と付き合ってた?架は真美と会話してて楽しかった?真美に1ミリも魅力を感じないから不思議で不思議で。(現実を突きつけた美奈子グッジョブ)
さらに真美の嘘により架や家族を巻き込んでいく。
真実(しんじつ)を知ってしまったら普通ドン引きですよね。元々結婚に乗り気じゃなかったならあの一件は破綻の引き金になりそうなのに架は何を血迷ってしまったんだ...

私がこの物語で一番愛せるのは金居さん。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.29
(2pt)

言いたいことは分かるけど、モヤモヤする(ネタバレあり)

婚活で出会った男女に訪れた危機を通して、人間が無意識に持つ「傲慢と善良」の罪を暴き出す。
でもそれだけでは露悪的すぎるから、作中で男女がそれぞれ成長して、二人の絆も深まりハッピーエンド。
大体そういう話なのですが、個人的には読んでいる間に抱いた違和感や疑問が結局解消されなくて、ラストで晴れ晴れとしている主人公カップル二人とは対照的に、すごくモヤモヤした気分になりました。
主な疑問点は以下の通りです。

・小野里夫人の主張は概ね正しいと思うが、ほぼ初対面の男性に「お前は傲慢で彼女は愚鈍な人間だ」と受け取られかねない話をする結婚相談所の主催がいるのだろうかと疑問。しかも、作中で触れられているように、周囲の評判に気を遣う田舎の土地柄で。

・あと、夫人の「婚活が上手くいかない男女」に対する主張の辛辣さが強すぎて、そういう人がなぜ、しち面倒臭い結婚相談所を続けているのか疑問。すんなり成婚しない男女に対してそんなに冷徹な視線を持っているなら、成婚料だけでなく仲介料をもっと引き上げた方が精神衛生上良さそう。

・リア充ぶっている男主人公にロクな友人がいなくて泣ける。最初に出てくる男友達が良心かと思いきや、たいした出番もなくフェードアウト。代わりに頻繁に出てくる女友達は、どう見ても性格が悪く良い所が微塵もない。

・女友達の中で特に極悪なのが美奈子。「口が悪い」と「親しい仲ならどんな無礼を働いても許される」を履き違えたこの女と、男主人公は学生時代から仲が良いばかりか、過去には付き合いかけたことすらあるという。

・女友達は女主人公をあからさまに馬鹿にしているが、長い付き合いの男主人公に対してもダメ出しと非難の嵐で、たまに褒めるのは彼の外見や収入スペックのみ。つまり、彼女たちは男主人公に対して「外面はまあまあ良いし一緒にいたら自慢できるけど、それ以外には魅力がないし女を見る目もない情けない男」と捉えており、そんな彼にマウントを取るのが楽しくて付き合いを続けていると思われる。それに気づかず彼女らと付き合い続ける男主人公こそ、作中で一番善良な人間だと思う。

・回想で度々出てくる男主人公の元彼女は、外見も性格も非の打ちどころのない美女のように評されているが、上記の邪悪の化身こと美奈子と大変親しかったというエピソードから察するに、美奈子に勝るとも劣らない恐ろしい女であることが推測できる。

・男主人公が、女主人公の大学の学部を家族すら知らないことにショックを受ける場面。立場が違うとはいえ、二年間付き合ってきた婚約者である自分も知らないのに、人のことを言える立場か?と感じた。

・最初の導入の不自然さからして、女主人公のストーカーが狂言なのはほぼ確定だと思っていた(合鍵をどうやって作ったのか、そもそも外からカーテン越しに部屋の中の人影を見ただけなのにそれがなぜストーカーだと分かったのか、等のツッコミ所から)。しかし、ある程度常識人として描かれている男主人公が全くそれらに疑問を持たず、警察も指摘せず徹底スルーしたまま話が進んでいく。そのため、「もしかしてこの世界では警察が無能で、本当にストーカーが存在するのかも」と考え直した。しかし、結局第一部の終盤で案の定狂言だったと確定して拍子抜けした。話の展開の都合上、男主人公にすぐに気づかせたくなかったのだと思うが、ご都合主義感を強く感じた。

・これは読み終わってから気付いたが、女主人公は失踪している間、ずっとアパートの家賃を払い続けていたのだろうか。おそらく本人不在で賃貸の解約は出来ないだろうし口座引き落としかもしれないが、自分は吝嗇家の庶民なのでお金が勿体無いなと思ってしまう。

・そもそも、女主人公はアパートに通帳や印鑑を置きっぱなしにして失踪したにも関わらず、失踪中にお金に困ったり金銭面を気にするような場面が全くない。震災のボランティアで復興途中の地域に行ったのならば、都会のように設備が充実していないため、何でもキャッシュレスという訳にはいかず現金が必要になる場面もあると思うが、銀行のキャッシュカードを使ってお金を下ろすとか、そういうささやかな描写すらない。知らない土地に突然単身で移住するにあたり、金銭面が気にならない人はあまり居ないと思うので、全く触れられていないのは不自然に感じた。

・作中で女主人公の失踪は大きなエピソードの筈なのに、上記の理由などから失踪中の描写がイマイチ緊迫感に欠けている。そういった詰めの甘さが目立つ一方、「『東北の被災地』を、女主人公が成長する感動の舞台にしたい」という作者の思惑だけは強く伝わってきて、あざとさに興醒めしてしまった。

まだまだありますが、長すぎるので省略。
「かがみの孤城」のようにファンタジー要素がある物語なら、多少ご都合主義的なことがあっても「これはファンタジーだし不思議なことが起こる世界だから」と納得することができる。
しかし、本作のように、大人の男女が主人公で現代社会を舞台にした婚活がテーマの物語だと、作中のリアリティラインがシビアになってしまう。テーマや世界観が現実的な分、警察の捜査のおかしさなど、現実に反する描写の齟が目立つ。
女同士のえげつない悪口や田舎の人間の狭量さなど、嫌な人間の描写に関しては生臭いほどリアリティがあるのだが、その反面、登場人物が「話を進めるために都合よく動かされている」操り人形感が強く、上記に挙げたように「どうしてそうなった?」と思う箇所が多すぎて、あまり楽しめなかった。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.28
(1pt)

悲しいです。

新品を頼んだのに中古のような状態のものが来ました。悲しいです。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.27
(3pt)

婚活のイタさと苦しさを描く恋愛小説?あるいは毒母親から自立する娘の話

本嫌いの子供に読ませる本はないかとあれやこれや探しているなか、辻村氏がAmazonの”あなたにおすすめ”という所に出てきていることに気づきました。ならばと、今回初挑戦です。

 他人の評価ではなく、敢えてタイトルから本作をチョイスしました。まあ8割がたは先日Netflixで見た”Pride and Prejudice”(高慢と偏見)に似ているなあという、ぼんやりした理由からですが笑。

 さて感想ですが、多くの部分で真美側に立って読んでいましたが、気持ちが苦しくなりました。
 自己評価は低いのに、結婚相手となると高望みをしてしまう真美の心理描写。下品な譬えで申し訳ありませんが、グラビア誌を見ながら彼女にするならこっちの子だ、いやあっちの子だとアツく議論する高校時代の私とその友人たち(まとめて非モテ系)を思い出します。お前が選んでるなよ、と。寧ろ選ばれないから、と。
 あの人は学歴高いけど口下手だから駄目(だから結婚できないんだよ)とか、人に下した判断がまわりまわって自分自身に帰ってこないのですね。いや、そう自身で感じても、結局自分が選択する側にいる視点が強いから、他人から選ばれているという視点になかなかなれないのかもしれません。イタい奴です。

 あと、真美からして架はやっと巡り合えた100点のスペックだったのに架は真美に70点しかつけていなかったことを知らされる場面も辛い。自分の好きと相手の好きのレベルが違うというのを、結婚式の期近になって知ってしまう悲劇。
 登場人物たちが、恋愛の延長上に結婚があるという考えに固執する一方、結婚を目的とした婚活を取引的・打算的・選択的に行っている点に悲劇を見る気がしました。もし100%打算的に動けさえすれば、100点スペックを見つけた時点である意味婚活は勝ちなのだと思います。そうならない所が、人間が感情の動物である所以でしょうか。

 作中では、「70点」問題の発覚もあり真美は失踪しますが、他方で、ある意味この失踪が単なる婚活を恋愛に変えたのだと言う事も出来そうです。

 婚活は、一般に恋愛よりも結婚というゴールに重きを置いている印象があります。故に、恋愛結婚という幻想にとらわれた若者は苦しむのかもしれません。真美の場合、意図せざるものだったのでしょうが、自らの失踪が、雨降って地固まる、の展開を呼んだ形となります。

 また、タイトルにも書きましたが、親というのは良きにつけ悪しきにつけ非常に多くの影響を子に与えるなあと感じました。私自身、マイクロマネジメント的な親にはなるまいと思う一方、子離れはきちっとしないと子どもを腐らせるなあと本作を読んでいてぼんやり思いました。

・・・

 多様な価値観が認められるようになってきた日本ですが、それでも若者には結婚についての憧れ、裏返すと、未婚で人生を終わることへの恐怖・体裁の悪さが残っているのかなあと感じました。
 そのような気持ちへ至るのが個人の資質の問題なのか、あるいは日本に残る因襲的雰囲気の結果なのかはわかりませんが、後者だとすると、これまた日本って息苦しいなあと思ってしまうのでした。
 結婚、因襲、恋愛、モテ・非モテ、親との関係、色々考えて息苦しくなる作品でした。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.26
(3pt)

特に後半はどうなんでしょう・・・

色々な要素が含まれていて、実体験ではないだろうけど、例えば婚活アプリでの活動中のメンタル、恋愛や結婚対象として相手を見る時の査定基準となる価値観とか、田舎の人間関係のしがらみなどよく考察できているなと思うところもありました。しかし、母娘の共依存は自分の周りに実例がないからか極端に感じたし、ストーカーのくだりはリアリティに欠けたし、後半は被災地ボランティアが出てきた時点で、あ〜はいはい、これで人間として他人との純粋な触れ合い的経験を通して魂の浄化しました、ちゃんちゃん!ってのが見えてしまいました。被災地ボランティアが悪いわけではないし、実際これで価値観変わることはあるんだろうけど、小説のプロットとしては既視感しかありませんでした。

他の方のレビューにも散見されましたが、私も主人公の女性に好感持てず、応援したいという感情はわきませんでした。ピンクの長靴くれた子とくっつくならまだ良かったかな。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.25
(2pt)

ミステリー仕立ての婚活指南本を

婚活を通しての成長物語をミステリー要素を加えて飽きさせずに読ませる。
これから婚活を考えている人には役立つ内容。ただ、作者自身の意見を登場人物にはっきりと長々と語らせるので、やや説教っぽい。(主張自体は賛成なのだか。)小説を読んで何かを具体的に学びたい人のための小説、自己啓発本?いう感じだった。この主題ならエッセイにして欲しかった。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.24
(3pt)

色々考えさせられます

どこにでもあるような、ありきたりな話なんだけど、言語化してみるとこれがまた第三者目線から見ることができ面白い。小説はあまり読まないタイプで、届いた時の分厚さにびっくりしましたが笑、なんなく読めました!
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.23
(1pt)

ネタバレ少し含みます

第1部は良かった。相手に対して何気なく使ってる''ピンとくる(こない)''という言葉の恐ろしさ。小野里さん?との会話のところが自分的には1番刺さって印象に残ってる。自分の言動を顧みる良い機会になった。ここだけでも読んで良かったと思えた。

問題は第2部。
正直、真実みたいな女がいたらまず気持ち悪いと思ってしまうだろう。自分の価値を自分で評価できると思ってるあたり傲慢の塊。
価値というのは自分ではなく'他者'につけてもらうから''価値''っていうんですよ。
架の女友達に言われるまで自分は100%の婚約者だと本気で思っていたのが可哀想だし、架空の人物こさえてまで自分の自尊心保とうとしてるのが本当に気持ち悪い。頭が可笑しいとしか思えない。その時点で自分の価値は相当高いと自分で思ってるのが分かる。
真実が本当の意味で好きなのな自分なんだろう。じゃなきゃ、私にこんなこと「させる」とか「やらされる」などの受身形の言葉は出てこない。ここが1番気持ち悪いなと思った表現。育てられた環境、親との関係を加味しても、正直真実は関わらない方がいい女代表といったところ。

そして最後の結末。なんだあの適当にとりあえず収めた感丸出しの結末は...。『かがみの孤城』が良かったがために本当に本当に失望した。
あの流れでじゃあ普通に結婚しましょう。とはならんでしょうに...。あれだけ周りの他人に心配かけて、しかも関係ない他人にストーカー容疑までかけといて、『自分達のことだから。』って.....馬鹿なのだろうか。現実ではそんなことは通用しない。
作者の常識を思わず疑った結末だった。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.22
(3pt)

なかなかインパクトのあるタイトルだ

かなり変わったタイトルだし、とてもインパクトがある。なかなかこのようなタイトルを付けないので、やや驚きさえ感じる。最後まで読んでもらえれば分かると思いますが、彼女が傲慢で、彼氏が善良だ。
結婚式を目前に迎えたカップルに、突然と彼女が消えてしまった。何故、彼女は失踪してしまったのか?また、失踪した彼女を調べ探しているうちに、彼女の苦悩を彼はどのように感じたのか?二人の心情を掘り下げて分かりやすく描かれていると思う。流石、辻村深月、筆力の賜物だと感じます。
特に、彼女の気持ちは痛いほどよく分かる。結婚したいほど好きな彼なのに、すべてが好きと云う訳ではない。嫌いなところや気に掛かるところもある。その点を考えた場合、果たして、本当に、この人と結婚していいのだろうか?この人とうまくやって行けるのだろうか?躊躇して不安に思ってしまうこともある。俗に云う、マリッジブルーだ。
そんな彼女の心情を彼が知った時に、彼は彼女の気持ちを受け入れることができるのか?、また、優しくなれるのか?そのあたりをラストはよく描けていると思う。
ただ残念な点は、彼が彼女を調べて探しているシーンは、ちょっと長過ぎる。読んでいて疲れてしまう。もう少し割愛してもいいような気がします。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.21
(1pt)

救いはない

初めてレビューを書きたいと思うくらい後味の悪い作品でした。特に女性主人公のキャラクターが薄っぺらすぎて、また様々な言動から感じる彼女の傲慢さにも嫌気しか感じず全く共感できなかった。辻村さんの他作品は好きだったけど、これは本当にがっかりでした。好転を期待して最後まで読んだけど、無駄な時間でした。残念。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.20
(3pt)

狭い世界の優越感を誇り

自分の周辺の環境から外に出れない人をじわりとうすら寒い思いをさせながら描く中盤までは最高。
それだけに、後半の違和感と言ったら、全く同じ物語の出来事とは思えない。
主人公の周囲の人物の他人事っぷりや警察のありえない無能っぷりとかあえてやっているのかと思いきや、全く関係なくあり得ないまま終わる。
良い感じに着地させた感があるのだろうけど、本当に後半の落差によってすべて台無し。
著者の作品は好きなのだが、今までで一番のガックリ度。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953
No.19
(1pt)

読後感が悪い

主人公の女性が好きになれい。応援したい気持ちにならない。結末をちらっと見て直ぐに本を閉じた。
読後感が悪い小説でした。
傲慢と善良 Amazon書評・レビュー: 傲慢と善良より
4022515953